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ブルータリスト The Brutalist (2024)

第二次大戦ホロコーストを生き延びアメリカに渡ったハンガリーユダヤ人建築家の苦悩の日々と運命を描く、製作、監督、脚本ブラディ・コーベット、主演エイドリアン・ブロディフェリシティ・ジョーンズガイ・ピアース他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:ブラディ・コーベット
製作
ブラディ・コーベット
トレヴァー・マシューズ
ニック・ゴードン
ブライアン・ヤング
アンドリュー・モリソン
D・J・グゲンハイム
脚本
ブラディ・コーベット
モナ・ファストヴォールド
撮影:ロル・クロウリー
編集:ダーヴィド・ヤンチョー
音楽:ダニエル・ブルームバーグ

出演
ラースロー・トート:エイドリアン・ブロディ
エルジェーベト・トート:フェリシティ・ジョーンズ
ハリソン・ヴァン・ビューレン:ガイ・ピアース
ハリー・ヴァン・ビューレン:ジョー・アルウィン
ジョーフィア:ラフィー・キャシディ
マギー・ヴァン・ビューレン:ステイシー・マーティン
アティラ・モルナール/ミラー:アレッサンドロ・ニヴォラ
オードリー:エマ・レアード
ゴードン:イザック・ド・バンコレ
ジム・シンプソン:ミヒャエル・エップ
レスリー・ウッドロウ:ジョナサン・ハイド
マイケル・ホフマン:ピーター・ポリカルポウ
ミシェル・ホフマン:マリア・サンド
オラツィオ:サルヴァトーレ・サンソーネ

アメリカ 映画
配給
A24(北米)
ユニバーサル・ピクチャーズ

ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ(ハンガリー)
フォーカス・フィーチャーズ(イギリス)
2024年製作 215分
公開
イギリス:2025年1月24日
北米:2024年12月20日
日本:2025年2月21日
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $16,279,130
世界 $50,424,090


アカデミー賞
第97回アカデミー賞
・受賞
主演男優(エイドリアン・ブロディ
撮影・作曲賞
・ノミネート
作品・監督
助演男優賞(ガイ・ピアース
助演女優賞(フェリシティ・ジョーンズ
脚本・編集・美術賞


ストーリー
1947年。
ホロコーストの生存者であるハンガリーユダヤ人で、”バウハウス”で建築を学んだ建築家ラースロー・トート(エイドリアン・ブロディ)は、妻エルジェーベト(フェリシティ・ジョーンズ)と両親を亡くした姪ジョーフィア(ラフィー・キャシディ)と強制的に引き離された。
ラースローは、エルジェーベトとジョーフィアが、ソ連兵により難民施設に収容されたことも知らずに、一人でアメリカに移住することになり、ニューヨークに向かう。
アメリカに入国したラースローは、フィラデルフィアに住む従弟のアティラ(アレッサンドロ・ニヴォラ)の元に向かい、彼との再会を喜ぶ。
ラースローは、エルジェーベトから手紙を受け取ったアティラから、彼女がジョーフィアと共に生きていることを知らされて喜び涙する。
アティラの妻で、コネチカット出身のオードリー(エマ・レアード)にも歓迎されたラースローは、彼らが経営する住居もある家具店に向かい、部屋を提供される。
ラースローは、アティラがアメリカに同化して名前を”ミラー”に変え、オードリーと同じカトリックに改宗したことを知る。
その後、ラースローは家具店で働き、才能を活かして家具をデザインする。
ある日アティラは、顧客である富豪の御曹司ハリー・ヴァン・ビューレン(ジョー・アルウィン)をラースローに紹介して、家具を売り込もうとする。
ハリーは、ドイルズタウン近郊の豪邸の書斎を改装し、実業家の父ハリソン(ガイ・ピアース)を驚かせたいと考えていた。
ラースローとアティラは、ハリーと共に書斎を下見し、図書館にすることを想定して、予算などを確認する。
ラースローが、ハリーの予算額の倍で話をつけたために、帰宅したアティラは、オードリーと共に3人で祝杯を挙げる。
酔ったラースローは、自分を軽蔑するオードリーから、他の場所に住むことを勧められる。
翌日から書斎の作業は始まり、ラースローの設計通りに改装が終わる。
屋敷に戻ったハリソンは、書斎を改装したことに激怒する。
説明しようとしたラースローは、話を聞こうとしないハリソンに出ていけと言われ、問題なく工事は完了したと伝えてその場を去る。
ハリーから報酬を受け取れなかったアティラは、今回のことの責任をラースローに押し付ける。
ラースローは、アティラから、オードリーに言い寄ったとも言われ、仕事を辞めて他の住居を探す。
1950年。
ヘロイン中毒となったラースローは、労働者として働き、アフリカ系アメリカ人のシングルファーザーである友人ゴードン(イザック・ド・バンコレ)と息子と共に、慈善団体が運営する共同住居で暮らしていた。
仕事場に現れたハリソンはラースローと話し、建築界が、図書館に改装した書斎の設計を称賛し、過去の実績を調べたことを伝える。
屋敷で罵倒したことを謝罪したハリソンは、改装の費用を支払い、ラースローを屋敷に招待する。
ハリソンのパーティーに招待されたラースローは、ハリソンの娘でハリーの双子の妹マギー(ステイシー・マーティン)に歓迎される。
ハリソンは、ラースローと招待客を連れて小高い丘に向かい、亡き母を偲びコミュニティセンターを建設することを発表する。
その設計を任されたラースローは、敷地内に滞在しながら作業を開始する。
ラースローは、ハリソンの紹介で知り合ったユダヤ人の弁護士マイケル・ホフマン(ピーター・ポリカルポウ)の協力で、エルジェーベトとジョーフィアを呼び寄せようとするのだが・・・。


解説 評価 感想
俳優としても活躍し、「ポップスター」(2018)などのブラディ・コーベットが製作と脚本を兼ねて監督し、主演はエイドリアン・ブロディフェリシティ・ジョーンズガイ・ピアースなどが共演した作品。

第二次大戦ホロコーストを生き延びアメリカに渡ったハンガリーユダヤ人建築家の苦悩の日々と運命を描くドラマ。

ホロコーストを生き抜いた移民の壮絶な体験を運命的に、また、希望や残酷性を生々しく描いた3時間半を超す大叙事詩であり、近代建築の美学とその美しいデザインと映像、2度めのオスカーを受賞したエイドリアン・ブロディの渾身の演技などは絶賛された。

第97回アカデミー賞では、作品賞以下10部門にノミネートされ、主演男優(エイドリアン・ブロディ)、撮影、作曲賞を受賞した。
・ノミネート
作品・監督
助演男優賞(ガイ・ピアース
助演女優賞(フェリシティ・ジョーンズ
脚本・編集・美術賞

また、第81回ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映され、ブラディ・コーベット銀獅子賞を受賞した。

主演のエイドリアン・ブロディは、ホロコーストを生き延びてアメリカに渡り、様々た体験をしながら数奇な人生を送る建築家を見事に演じている。

主人公の行動を正そうとする妻を好演するフェリシティ・ジョーンズ、主人公の才能を認める実業家である富豪のガイ・ピアース、その息子で傲慢で尊大なジョー・アルウィン、孤児となった主人公の姪ラフィー・キャシディ、ハリー(ジョー・アルウィン)の双子の妹ステイシー・マーティン、主人公の従弟である家具店のオーナー、アレッサンドロ・ニヴォラ、その妻エマ・レアード、主人公の友人であるシングルファーザー、イザック・ド・バンコレ、主人公と意見が合わない建築家のミヒャエル・エップ、同じく建築家レのジョナサン・ハイド、主人公に協力するユダヤ人弁護士のピーター・ポリカルポウ、その妻マリア・サンド、主人公のカッラーラの友人サルヴァトーレ・サンソーネなどが共演している。


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