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ザ・ウォーカー The Book of Eli (2010)

失われた文明を復活させるための鍵を握る”本”を持参してひたすら歩き続ける男の戦いと生き様を描く、製作、主演デンゼル・ワシントンゲイリー・オールドマンミラ・クニスジェニファー・ビールスレイ・スティーブンソンマイケル・ガンボン他共演、監督 アルバート・ヒューズアレン・ヒューズによるSFアクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF

デンゼル・ワシントン / Denzel Washington 作品一覧
ゲーリー・オールドマン / Gary Oldman / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督
アルバート・ヒューズ

アレン・ヒューズ
製作総指揮
エリック・オルセン
スティーブ・リチャーズ
スーザン・ダウニー

製作
ジョエル・シルバー

アンドリュー・ A・コソーブ
ブロデリック・ジョンソン
デンゼル・ワシントン
デヴィッド・ヴァルデス
脚本:ゲイリー・ウィッター
撮影:ドン・バージェス
編集:シンディ・モロ
音楽:アッティカス・ロス

出演
イーライ:デンゼル・ワシントン

カーネギー:ゲイリー・オールドマン
ソラーラ:ミラ・クニス
クローディア:ジェニファー・ビールス
レッドリッジ:レイ・スティーブンソン
ジョージ:マイケル・ガンボン
マーサ:フランシス・デ・ラ・トゥーア
エンジニア:トム・ウェイツ
ロンバルディ:マルコム・マクダウェル
マーツ:エヴァン・ジョーンズ

アメリカ 映画
配給
ワーナー・ブラザーズ(北米)
ソニー・ピクチャーズ(世界)
2010年製作 117分
公開
北米:2010年1月15日
日本:2010年6月19日
製作費 $80,000,000
北米興行収入 $94,822,710
世界 $157,094,670


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
核戦争でアメリカ大陸の文明が滅んで30年、”ウォーカー”と呼ばれる男イーライ(デンゼル・ワシントン)は、たった一人で歩き続け西に向かっていた。

分厚い本を携え、自分に危害を加える者を容赦なく殺し、進むべき道だけを求め、イーライはひたすら歩き続ける。

ある街にたどり着いたイーライは、通りの店に入り、店主のエンジニア(トム・ウェイツ)に、ミュージック・プレイヤーの充電を頼む。

その街では、そこを作り支配するカーネギー(ゲイリー・オールドマン)が、手下にある”本”を探させていた。

その後イーライは、カーネギーの店に水を買いに行き、彼の手下のマーツ(エヴァン・ジョーンズ)に言いがかりを付けられる。

マーツを痛めつけたイーライに、他の男達が襲い掛かるが、彼はそれを撃退する。

それを見ていた、カーネギーに呼ばれたイーライは、彼に見込まれて街に滞在するよう誘われる。

しかし、イーライがそれを断ったため、翌日まで考えるよう言われ監禁される。
...全てを見る(結末あり)

その後、カーネギーの盲目の愛人クローディア(ジェニファー・ビールス)が現れ、イーライに水などを渡す。

イーライの様子を感じ取ったクローディアは、彼の気持ちが変わらないことをカーネギーに伝える。

それを聞いたカーネギーは、クローディアの娘ソラーラ(ミラ・クニス)に、イーライの気持ちを変えさせる仕事をさせようとする。

部屋に現れたソラーラを返そうとしたイーライだったが、彼女は母クローディアのために、朝まで部屋にいさせてくれと頼む。

イーライが、本を持っていることに気づいたソラーラだったが、彼はそれを見せようとせずに隠してしまう。

水のことをイーライに聞かれたソラーラはそれを話さず、仕方なく二人で祈りを捧げ、食事をすることにする。

翌朝、カーネギーの元に戻ったソラーラは、母クローディアの手をとり祈りを捧げる。

それを見たカーネギーはクローディアを痛めつけ、イーライが表紙に十字架のついた本を持っていたことをソラーラから聞き出す。

部屋を抜け出したイーライは、エンジニアからプレイヤーを受け取り街を去ろうとする。

カーネギーは、通りでイーライを待ち構えていたが、彼は、ここがこの本を必要とする場所ではないことを告げて立ち去ろうとする。

手下のレッドリッジ(レイ・スティーブンソン)に、イーライを撃つようカーネギーは命ずる。

反撃されたカーネギーは足を撃たれてしまい、レッドリッジは対面したイーライを銃撃することをためらってしまう。

再び大地を歩き始めたイーライは、ついて来たソラーラに水のある場所を教えられるが、彼女をその場に閉じ込めて置き去りにする。

傷の手当てをしたカーネギーは、ソラーラを欲しがるレッドリッジの要求を呑みイーライを追う。

その後、脱出したソラーラを強姦しようとした男達を殺し、イーライは彼女を連れて旅を続ける。

その夜イーライは、たった一冊しか残っていないその本を見つけ、”本を西に運べ”と導かれ、自分が神の加護を受けていることをソラーラに話す。

翌日、イーライとソラーラは、一軒の家でジョージ(マイケル・ガンボン)とマーサ(フランシス・デ・ラ・トゥーア)の老夫婦と出会うが、やがてカーネギーらが現れる。

本を渡すことを拒んだイーライらと、カーネギー一味は激しい銃撃戦になり、マーサはロケット弾の攻撃を受けて死亡する。

ガトリング銃でジョージも殺され、イーライとソラーラは捕らえられる。

カーネギーはソラーラに銃を突きつけ、イーライに本の在り処を吐かせる。

テレビの中に隠されていた本をレッドリッジが見つけ、それを受け取ったカーネギーはイーライを銃撃する。

イーライを置き去りにしたカーネギーらは街に戻ろうとするが、ソラーラがドライバーの首を絞めて車を横転させる。

レッドリッジは、イーライから奪ったナイフが胸に刺さり死亡し、ソラーラは車を奪い走り去る。

イーライの元に戻ったソラーラは、彼が歩き始めているのを見つけ車に乗せて西に向かう。

傷を手当てしたイーライは海の匂いを感じ、サンフランシスコゴールデンゲートブリッジにたどり着き、目的地だと分かったアルカトラズ島に向かう。

島に着いたイーライとソラーラは、文明を復活させようとするロンバルディ(マルコム・マクダウェル)に、”聖書”を渡そうとする。

その頃、奪った本の鍵をエンジニアに開けさせたカーネギーは、それが点字で書かれた”聖書”だということを知る。

同じ頃アルカトラズでは、点字の”聖書”を全て暗記していたイーライが、その内容を語り始め、ロンバルディがそれを書き綴る。

カーネギーは、クローディアを呼び寄せて点字を読ませようとするが、娘を奪われた彼女はそれを拒む。

クローディアは、カーネギーの傷口が悪化していることに気づきながらその場を立ち去り、彼は死を覚悟する。

その後、イーライは全てを語り終え、ロンバルディの手によってそれは印刷され製本される。

そして、イーライは息を引き取り、彼を埋葬したソラーラは、母クローディアの元に戻るために歩き始める。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
核戦争で文明が失われた世界。
ある本を持ち歩き続ける男イーライは、神の導きを受け、ひたすら西へと向う。
たどり着いた街でイーライは、そこを支配し”本”を探すカーネギーに出会う。
イーライは、本を奪おうとするカーネギーの手を逃れ、彼の愛人クローディアの娘ソラーラと行動を共にすることになる。
しかし、それを追ったカーネギーに捕らえられたイーライは、本を奪われて銃撃されてしまう。
ソラーラの助けにより、目的地のアルカトラズ島に着いたイーライは、文明を復活させようとするロンバルディに、奪われたはずの本”聖書”を渡そうとする・・・。
__________

双子のアルバートアレン・ヒューズ兄弟監督による、ジョエル・シルバー、そして主演のデンゼル・ワシントン自ら製作に参加して製作された作品。

荒廃した世界の終末的雰囲気を強調する、モノトーンに近い映像が効果を上げている。

ドラマのキーポイントとなる本が”聖書”と分かり、文明の復活のために戦う”救世主”の神聖なる物語ではあるが、どぎついバイオレンスシーンや銃撃戦なども登場し、アクションとしても十分に楽しめる作品となっている。

それに加え、元Kマートの店員から戦争を体験し、孤高のヒーローとなる主人公を熱演するデンゼル・ワシントンと、生存のための唯一の希望、”水”の支配者であるゲイリー・オールドマンとの、実力派同士の”戦い”も見応え十分だ。

北米興行収入は約9500万ドル、全世界では約1億5700万ドルのヒットとなった。

主人公の遺志を継ぐことになるミラ・クニス、その盲目の母親役のジェニファー・ビールス、カーネギー(G・オールドマン)の右腕役のレイ・スティーブンソン、手下のエヴァン・ジョーンズ、凄まじい銃撃戦を繰り広げる老夫婦のマイケル・ガンボンフランシス・デ・ラ・トゥーア、街の店の店主トム・ウェイツ、文明を復活させようとする見識者マルコム・マクダウェルなどが共演している。


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