サイトアイコン That's Movie Talk!

天国の青い蝶 The Blue Butterfly (2004)

人付き合いの悪い国際的昆虫学者と魔法の蝶と言われる”ブルーモルフォ”に魅せられた末期癌の少年との親交を描く、主演ウィリアム・ハートマーク・ドネイトパスカル・ビュシエール他共演、監督レア・プールによるファンタジー・タッチのヒューマン・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ヒューマン)


スタッフ キャスト ■
監督:レア・プール

製作総指揮
フランシーヌ・アレール
アーニー・ゲルバート
マイケル・ハジャッグ
製作
クロード・ボーナン
マイケル・ハジャッグ
アーニー・ゲルバート
脚本:ピート・マコーマック

撮影:ピエール・ミニョー
編集:マイケル・アーカンド
音楽:スティーヴン・エンデルマン

出演
ウィリアム・ハート:アラン・オズボーン
マーク・ドネイト:ピート・カールトン
パスカル・ビュシエール:テレサ・カールトン
ラオール・トゥルヒロ:アレホ
マリアネッラ・ジメンツ:ヤナ

カナダ/アメリカ/イギリス 映画
配給 Galafilm Productions
2004年製作 97分
公開
カナダ:2004年2月20日
北米:2004年10月22日
日本:2004年8月14日
製作費 CAD 12,500,000
北米興行収入 $1,755,360


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
脳腫瘍に侵された末期癌の少年ピート・カールトン(マーク・ドネイト)は、母テレサ(パスカル・ビュシエール)と、世界的昆虫学者アラン・オズボーン(ウィリアム・ハート)の講演会に向かう。

ピートは、会場でオズボーンに話しかけて、世界一美しく神秘的な蝶”ブルーモルフォ”を見てみたいことを伝える。

テレサからの頼みにも拘らず、多忙と時期が遅いことを理由に、オズボーンはその申し入れを断ってしまう。

ブルーモルフォに魅せられているピートは、諦めずに何度もオズボーンに自分の気持ちを伝える。

自分の残された命の短さを知るピートは、ブルーモルフォを見るために単身南米に向かおうとする。
...全てを見る(結末あり)

それを電話の留守電で知ったオズボーンは、ピートの家に向かい、空港で保護され戻ってきた彼と再会する。

そして、ピートの熱意に心打たれたオズボーンは、彼を南米に連れて行くことを決意する。

母テレサも同行して、熱帯雨林に向かったオズボーンは、1週間しか残されていないブルーモルフォの生息期間と、車椅子のピート、そして彼の質問攻めに頭を悩ませる。

オズボーンは、ピートとテレサに先住民の村のガイド、アレホ(ラオール・トゥルヒロ)を紹介する。

ピートはその夜、村の長老の語るブルーモルフォの伝説を聞き、その後、眠りにつく。

そして翌日、オズボーンから昆虫の捕獲方法を教わったピートは、いよいよ密林に入っていく。

オズボーンに肩車されながら、ピートは昆虫を捕獲しながら、豊かな自然に触れる。

突然の雷雨で村に帰った一行だったが、ピートはアレホの娘ヤナ(マリアネッラ・ジメンツ)に話しかけられる。

言葉が通じないピートだったが、彼はヤナと仲良しになる。

しかしヤナは、なぜピートがブルーモルフォを捜しているのかが理解できず、彼もばかげた夢なのかもしれないと思い始める。

そんなピートは、自分は、夢を持つしかないことを再確認し、翌日、再び密林に向かう。

オズボーンは、自分の恋人のことを気にするピートに、気にかけていたのは娘のことで、17年前に妻子を捨てた事実を伝える。

時間が迫る中、焦るテレサは苛立ち始め、オズボーンといがみ合ってしまう。

その時、ブルーモルフォのメスで茶色の蝶を発見した一行は興奮し、オズボーンとピートが、その蝶を捕獲寸前まで追いつめる。

あと一歩のところで、崖に阻まれ蝶を逃がしたピートは、突然、意識が亡くなり倒れてしまう。

村に帰ったピートは、長老のまじないで意識を取り戻す。

ピートはテレサに、オズボーンと2人だけで密林に行くことを伝える。

それをテレサから聞いたオズボーンは、テレサに娘のことを話し、ピートの意思を尊重して、2人で密林に向かうことを告げる。

翌日、ピートはヤナから幸運のネックレスをもらい、オズボーンと密林に向かう。

オズボーンは、できる限りピートを自然に触れさせ、生きる勇気を与えようとする。

そしてピートがブルーモルフォを見つけ、オズボーンは彼を担ぎ蝶を追う。

しかし2人は洞穴に落ちてしまい、オズボーンは足に怪我をしてしまう。

オズボーンの制止を振り切り、ピートは洞穴から這い出して村に向かおうとする。

やがて雨が降り始めて日が暮れ、村ではテレサが2人の帰りを心待ちにしていた。

ピートは暗闇の中でブルーモルフォを見つけ、先住民にまじないをかけられる幻覚を見る。

翌朝、ピートは、彼を捜しに来たテレサに発見され村に戻る。

洞窟からオズボーンが救助されて村に戻った頃、ヤナが近くに舞い降りたブルーモルフォを捕獲する。

ヤナは、ピートにブルーモルフォを渡し、彼とテレサは、オズボーンを連れて村を離れ病院に向かう。

テレサはオズボーンを看病し、いつしか2人は心通い合う仲になっていた。

ブルーモルフォを標本にしようとしたピートだったが、いつか天国で会えることを夢見て、蝶を大空に放つ。

そして、ピートに奇跡が起き、脳腫瘍が消える。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
脳腫瘍に侵された末期癌の少年ピートは、母テレサと、世界的昆虫学者アラン・オズボーンの講演会に向かう。
ピートは、世界一美しく神秘的な蝶”ブルーモルフォ”を見てみたいことをオズボーンに伝え、それを実現させるために、彼に協力してもらおうとする。
オズボーンは、頑なにそれを拒むが、ピートやテレサは諦めずに自分達の気持ちを伝える。
願いが叶いそうもないピートが、単身で南米に向かおうとしたため、オズボーンは彼の熱意に心打たれ要望を受け入れる。
テレサも同行し、現地に向かったオズボーンだったが、残された”ブルーモルフォ”の生息期間と、ピートの質問攻めに頭を悩ませてしまう・・・。
__________

1987年に、昆虫学者ジョージス・ブロッサールが、末期癌の少年デヴィッド・マレンジャーと共に、”ブルーモルフォ”を捜す旅に出て、帰国後、デヴィッドの癌が消えていたという奇跡の実話を基にした感動のストーリー。

魅惑の蝶として、象徴的に描かれる”ブルーモルフォ”の他、熱帯植物やその自然、昆虫達のクローズアップなどが実に美しく描写されている映像が印象的な作品。

いかにも学者タイプの、やや人間嫌いな昆虫学者を演ずるウィリアム・ハートは、ユーモアもまじえ、実力派らしい、しっとりとした自然な演技を見せてくれる。

ブルーモルフォ”に魅せられ、夢を追う少年マーク・ドネイト、母親パスカル・ビュシエール、村のガイド、ラオール・トゥルヒロ、その娘役のマリアネッラ・ジメンツなどが共演している。


モバイルバージョンを終了