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グリフィン家のウエディングノート The Big Wedding (2013)

2006年に公開された、スイス・フランス合作映画”Mon frère se marie”のハリウッド版リメイク。
次男の結婚式のために顔を合わせた家族が巻き起こす騒動を描く、製作、監督、脚本ジャスティン・ザッカム、主演ロバート・デ・ニーロキャサリン・ハイグルダイアン・キートンベン・バーンズアマンダ・セイフライドトファー・グレイススーザン・サランドンロビン・ウィリアムズ他共演のコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト
監督:ジャスティン・ザッカム
製作
リチャード・サルヴァトーレ
アンソニー・カタガス
クレイ・ペコリン
ハリー・J・アフランド
ジャスティン・ザッカム
製作総指揮
アヴィ・ラーナー
ダニー・ディムボート
トレヴァー・ショート
ジョン・トンプソン
原作
”Mon frère se marie”
ジャン=ステファン・ブロン
カリン・サダン
脚本:ジャスティン・ザッカム
撮影:ジョナサン・ブラウン
編集:ジョナサン・コーン
音楽:ネイサン・バー

出演
ドナルド・ロバート”ドン”グリフィン:ロバート・デ・ニーロ
ライラ・グリフィン:キャサリン・ハイグル
エレノア”エリー”グリフィン:ダイアン・キートン
アレハンドロ・ソト・グリフィン:ベン・バーンズ
メリッサ”ミッシー”オコナー:アマンダ・セイフライド
ジャレド・グリフィン:トファー・グレイス
ベアトリス・マーサ”ビービー”マクブライド:スーザン・サランドン
ビル・モナハン神父:ロビン・ウィリアムズ
マフィン・オコナー:クリスティン・エバーソール
バリー・オコナー:デヴィッド・ラッシュ
マドンナ・ソト:パトリシア・ラエ
ヌリア・ソト:アナ・アヨラ
アンドリュー:カイル・ボーンハイマー
ジェーン:メーガン・ケッチ

アメリカ 映画
配給 ライオンズゲート
2013年製作 89分
公開
北米:2013年4月26日
日本:2013年11月29日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $21,819,350
世界 $46,519,350


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
彫刻家のドナルド・ロバート”ドン”グリフィン(ロバート・デ・ニーロ)は、10年前に妻エレノア”エリー”(ダイアン・キートン)と離婚した。

エリーは、養子であるハーバード大学卒の次男アレハンドロ(ベン・バーンズ)の結婚式のために、10年ぶりにグリフィン家を訪れる。

留守だと知ったエリーは、鍵を隠してある場所を知っていたために家に入る。

そこに、同居する恋人のベアトリス・マーサ”ビービー”マクブライド(スーザン・サランドン)と共にドンが戻り、二人はキッチンで愛し合おうとする。

エリーがいることに気づいた二人は驚き、ドンが彼女を部屋に案内する。
...全てを見る(結末あり)

アレハンドロとフィアンセのメリッサ”ミッシー”オコナー(アマンダ・セイフライド)は、式を執り行うビル・モナハン神父(ロビン・ウィリアムズ)と打ち合わせをする。

コロンビアから来る母マドンナ・ソト(パトリシア・ラエ)がカトリックで司祭の世話する保守的な女性であることを思い出したアレハンドロは、ドンとエリーが離婚していることを気にする。

ドンとエリーの娘ライラ(キャサリン・ハイグル)は、産婦人科医の兄ジャレド(トファー・グレイス)に会うために病院に向かい、事務員のジェーン(メーガン・ケッチ)から待合室で待つようにと言われる。

保育室の子供達を見て気を失ってしまったライラは、様子を見に来たジャレドに、ジェーンは気があることを伝える。

夫のアンドリュー(カイル・ボーンハイマー)とすれ違い生活のライラは、ジャレドに不満を訴える。

子供達を育ててくれたビービーに感謝するエリーは、昔のことは忘れて再会を喜ぶび、彼女がドンとは結婚していないことを知る。

ミッシーの両親バリー(デヴィッド・ラッシュ)とマフィン(クリスティン・エバーソール)との夕食会の席で、自分を憎むライラを歓迎したドンは、気分が悪いと言う彼女を強引にハグする。

吐いてしまったライラは、すっきりしたと言ってテーブルに着き、両家は皮肉を言い合う。

29歳にもなって女性とまともに付き合えないジャレドをからかったライラは、アンドリューのことで嫌味を言われ、彼が出ていったことを伝える。

いがみ合い最悪の状況になったことを話したライラは席を外し、ビービーは、子供ができないことで彼女が悩んでいると思い、ドンが様子を見に行く。

ライラから、浮気ばかりして家族を悲しませたと言われたために謝罪したドンは、まともに話してもらえない。

アレハンドロから、カトリックにとっては一大事である、離婚した両親を母マドンナに紹介するわけにはいかないと言われたエリーは、それをドンに伝えて、二人は息子のために3日間だけ夫婦を演ずることになる。

翌朝、朝食を取りながら家族会議を開いたグリフィス家だったが、ドンとエリーが夫婦を演じた場合、自分の立場はどうなるのかとビービーは皆に尋ねる。

ドンから”愛人”と言われたために気分を害したビービーは席を外し、家を出ようとする。

荷物をまとめたビービーは、ドンとアレハンドロに引き留められるものの考えを変えようとせず、ホテルに泊まると言ってその場を去る。

ビービーをからかったドンを批判するエリーは彼を殴り、そこにマドンナと娘のヌリア(アナ・アヨラ)がタクシーで到着する。

焦るアレハンドロは、母マドンナをドンとエリーとドンに紹介する。

状況を考えて隠し通せないと判断したアレハンドロは、マドンナに正直に話そうとするが、それを制止したエリーは彼女に挨拶する。

ドンが鼻血を出していることを不思議に思ったマドンナは、ヌリアと共にジャレドとライラに歓迎される。

エリーとジャレドと共に、家じゅうにあるビービーの写真を隠したドンは、マドンナをアトリエに案内する。

マドンナは、アレハンドロがミッシーとの愛が永遠に続くか心配し、モナハン神父に会いたいことをドンに伝える。

ヌリアに興味を持ったジャレドは彼女と話し、湖で泳ぎたいと言う彼女のためにライラの水着を取りに行く。

全裸で水に飛び込んだヌリアに驚くジャレドは、彼女から町の案内を頼まれ、セックスしたいかとまで訊かれたために戸惑う。

ドンとエリーと共に教会に向かったアレハンドロは、モナハン神父に母を紹介する。

マドンナの希望で、全員が懺悔することになる。

その夜、グリフィン家とオコナー家の食事会がカントリークラブで開かれ、雨の予報にも拘わらず、バリーとマフィンの要望でテラスの席が用意される。

花嫁の両親バリーとマフィンに挨拶したマドンナは、アレハンドロのフィアンセであるミッシーを紹介される。

スペイン語でミッシーに挨拶されたマドンナは、祝福すると伝えて彼女を抱きしめる。

そこに現れた給仕長に扮したビービーは、皆を困らせる。

マドンナから、オコナー邸で結婚式を行わない理由を訊かれたバリーは戸惑い、ミッシーが、株式詐欺の捜査中のため家は差し押さえ中だと話す。

話を聞きながら、ヌリアはジャレドの股間を触り始める。

エリーとドンはプロポーズの話をして、それを聞いていたビービーはその場を去る。

ヌリアの行為に気づいたエリーは、彼女を化粧室に連れて行く。

バリーが挨拶して食事が始まるが、雨が降り出してしまう。

帰りの車の中で、自分の両親も最低だと言いながら、アレハンドロの家族のゴタゴタも理解できないミッシーは不安になる。

連絡も寄こさないアンドリューに苛立つライラは、少しは恋しいと思う気持ちを理解するマドンナに慰められる。

家に戻ったジャレドはヌリアを部屋に誘うものの、エリーに助言されたと言う彼女はそれを断る。

何か月も準備してくれたビービーが気の毒だと言うミッシーは、迫るアレハンドロに結婚までお預けだと言って車を降りる。

ドンとベッドを共にする気はないエリーは、廊下でジャレドにぶつかり転んでしまい、29年間で初めてのチャンスをダメにされたと言われる。

ヌリアに助言しただけだと伝えたエリーは、マドンナに気づかれたためにドンの元に戻る。

ドンに迫られたエリーだったが、ビービーと結婚するべきだと伝え、この10年間に何人もの男性と付き合ったことなどを話す。

結局は、一夜を共にしてエリーと激しく愛し合ったドンは、禁煙をやめて外で一服し、40分も愛し合ったことをライラに伝える。

マドンナと散歩をしたエリーだったが、言葉が通じない。

アトリエでライラと話したドンは、気分が悪かったのはつわりで、妊娠したことを知らされる。

アンドリューには話していないと言うライラは、自分は子供を産む資格がないと思うと話し、ドンは彼女の気持ちを理解する。

ケータリングの係としてパーティーの食事の準備を始めていたビービーは、話しかけてきたドンを相手にしなかったが、悩んでいそうなライラを幸せにする努力をするようにと伝える。

ヌリアに朝食を運んだものの、幸せを奪うことはしたくないので自分とは寝ないことに決めたと言われたジャレドは、仕方なくその場を去る。

ドンとエリーは、起きて来たアレハンドロに、庭の木を彫った箱に入った思い出のドングリを結婚祝いとして贈り、感謝されえる。

式の準備を整えたビービーは、アレハンドロの晴れ姿に感激する。

アレハンドロは、自分にとって大切な人であるビービーを母マドンナに紹介し、花嫁と共にバージンロードを歩きたいと伝える。

そこに、禁酒も破ったドンが酔って現れ、口が滑った彼は、ビービーの前でエリート愛し合ったことを話してしまう。

エリーが復讐をしに来たと考えたビービーは、二人を許そうとするものの、40分愛し合ったと言って自慢するドンを殴る。

ビービーの話で、結婚していた時期にエリーがバリーと浮気したことを知ったドンは驚く。

呆れたアレハンドロは、両親と現れたミッシーとその場を去り、バリーも姿を消す。

それを気にしないマフィンが、同性としてエリーに惹かれると言ったためにその場は混乱する。

隣の会場で既に席に着いた来客が待っていることを、ライラは皆に知らせる。

話を全て聞かれたことに気づいたエリーは焦るものの、家族は来客に拍手で迎えられる。

ビービーのことが気になるドンは、彼女を捜すようエリーに指示される。

その頃、池の桟橋では、アレハンドロとミッシーがモナハン神父の前で誓いの言葉を交わしていた。

ライラから妊娠を打ち明けられたエリーは喜び、娘を抱きしめる。

桟橋の三人に気づいたマフィンは驚き、モナハン神父を池に突き落としてしまう。

ミッシーとボートで去ろうとしたアレハンドロは、池に落ちたマフィンが泳げないことを知り、彼女を助けるために水に飛び込む。

その後、何事もなかったかのようにパーティーが始まり、ヌリアに別れを告げようとしたジャレドは、もうエリーのアドバイスは聞かないと言う彼女に誘われて愛し合う。

アトリエにいたビービーと話したエリーは、今でも親友であることを確認し、ドンが悪いのではなく自分が誘ったと伝える。

ドンと終わったことを確かめたかったと言うエリーは、とっくに終わっていたことに気づき、彼が愛したのがあなたであることを嬉しく思ったとビービー伝えて、互いに理解し合う。

許したはずだとエリーに伝えたビービーは、ドンも許してあげてほしいと言われる。

アレハンドロとミッシーと共に、大変な結婚式になったと話していたライラは、アンドリューが現れたために焦る。

ドンがアンドリューを呼んだと考えたライラは父を非難するが、それを認めたドンは、父親として、可愛い娘には幸せになってほしいと伝える。

憎まれてもそれが父親の役目で幸せだと言うドンは、ライラが生まれた日に立ち合いもせずに飲んだくれていたが、初めて対面した時に愛おしく思ったことを話し、ろくでなしの自分だが、愛する気持ちは変わらないと伝える。

女の子が生まれれば分かると言うドンは、なぜ分かるのかと尋ねるライラに、そうなってほしいと願っているだけだと伝えて、彼女にキスしてその場を去る。

アンドリューと話したライラは妊娠したことを伝え、子供を不幸にしたくないということで意見が一致する。

パーティー会場のマイクを手にしてビービーに話しかけ、彼女を捜したドンは、エリーと現れた彼女に、君がいないとだめだと伝えてプロポーズする。

6年前に買ったと言う指輪を見せられたビービーは驚き、二人はモナハン神父の前で誓いの言葉を交わす。

今回の騒動に呆れたマドンナは席を立ち、引き留めるアレハンドロにウソをつくように頼んだかと伝える。

アメリカ人がおかしいのは知っていると言うマドンナは、自分は物分かりがいいと伝えて、17歳の時に、年上のメデジンの副市長に恋して愛し合い、数年後に彼が結婚していたことを知ったと話す。

自分の父親が農夫ではなかったことを知ったアレハンドロは驚き、マドンナは、家族のためにウソをついたと伝えて席に戻る。

全てが丸く収まり家族は一つになり、幸せを実感する。

その後、ライラは女の子ジェーンを出産し、ドンは、思いでの木に彼女の名前のプレートを付ける。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
彫刻家のドナルド・ロバート”ドン”グリフィンは、養子である次男アレハンドロの結婚式に出席するために訪ねて来た、10年前に離婚した元妻エリーを歓迎する。
同居するドンの恋人ビービーとの関係も良好なエリーだったが、アレハンドロの実母であるコロンビア人のアマンダが保守的であることを知り、離婚したことを隠すために結婚式の間だけドンと夫婦を演ずることになる。
そのため、自分が邪魔な存在だと考えたビービーは家を出てしまう。
身勝手な父ドンを憎み、夫との関係に悩む長女のライラ、29歳にもなって女性とまともに付き合えない産婦人科医である長男のジャレドら、家族は再会を喜びつつもギクシャクする。
訪れたマドンナと娘のヌリアを歓迎したドンとエリーは、何とか円満夫婦を演じようとするのだが・・・。
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最高の人生の見つけ方」(2007)などの脚本でも知られるジャスティン・ザッカムが、製作、監督、脚本を担当したファミリー・コメディ。

次男の結婚式で巻き起こる騒動と、それをきっかけに絆を深める家族を描く愉快なコメディに仕上がっている。

豪華スター競演の注目作であり、興行的にも期待された作品ではあるが、北米で約2200万ドル、全世界では約4700万ドルという平凡な結果に終わった。

愉快で楽しい内容なのだが、スターの品評会的なシーンの連続であり、批評家からは酷評され、お決まりのと言っては気の毒だが、キャサリン・ハイグルはラジー賞にノミネートされてしまった。

家族の迷惑を顧みず自由気ままに生きる彫刻家のロバート・デ・ニーロ、その父を憎む娘で騒動により理解し合えるようになるキャサリン・ハイグル、主人公の元妻ダイアン・キートン、養子である次男のベン・バーンズ、そのフィアンセアマンダ・セイフライド、主人公の息子である産婦人科医で、女性とまともに付き合えないトファー・グレイス、主人公と同居する恋人のスーザン・サランドン、結婚式を執り行う神父のロビン・ウィリアムズ、花嫁の両親クリスティン・エバーソールデヴィッド・ラッシュ、次男の実母パトリシア・ラエ、その娘アナ・アヨラ、長女の夫カイル・ボーンハイマー、産婦人科病院の事務員メーガン・ケッチなどが共演している。


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