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ザ・ビッグ・ツリー The Big Trees (1952)

政府の法改正を利用し大金を稼ごうとする材木業者の野心を描く、監督フェリックス・E・フェイスト、主演カーク・ダグラスパトリス・ワイモアエドガー・ブキャナンジョン・アーチャー他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:フェリックス・E・フェイスト

製作:ルイス・F・エデルマン
原案:ケネス・アール
脚本
ジョン・ツイスト
ジェームズ・R・ウェッブ
撮影:バート・グレノン
編集:クラレンス・コルスター
音楽:ハインツ・ロームヘルド

出演
ジャームズ”ジム”ファロン:カーク・ダグラス
シスター・アリシア・チャドウィック:イヴ・ミラー
デイジー・フィッシャー:パトリス・ワイモア
ウォルター”ユーコン”バーンズ:エドガー・ブキャナン
”フレンチー”ルクロワ:ジョン・アーチャー
タイニー:アラン・ヘイルJr.
クレンショウ判事:ロイ・ロバーツ
ビクスビー:チャールズ・メレディス
クリーヴ・グレッグ:ハリー・コーディング
シスター・ブラックバーン:エレン・コービー
マードック:デューク・ワトソン
ブラザー・ドーン:レイン・チャンドラー
シスター・ウォレス:エリザベス・スリファー
デイジーの友人:リリアン・ボンド

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1952年製作 90分
公開
北米:1952年2月5日
日本:未公開


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1900年、ウィスコンシン州。
政府の法改正を利用し大金を稼ぐことを考える材木会社を経営する野心家のジャームズ”ジム”ファロン(カーク・ダグラス)は、契約違反だと言うマードック(デューク・ワトソン)を言いくるめ、愛人のデイジー・フィッシャー(パトリス・ワイモア)に彼らを町でもてなすよう指示する。

給料の未払いで騒ぎ、暴動寸前の木こりたちに、ジムは偽の小切手を見せる。

それを部下の”フレンチー”ルクロワ(ジョン・アーチャー)に渡し銀行に向かわせたジムは、給料を全額支払えば会社は解散だと伝える。

きこりたちを騙そうとしたジムは、銃を持った二人の男に町から出て行くようにと言われ、ウォルター”ユーコン”バーンズ(エドガー・ブキャナン)の加勢もあり、彼らを殴り倒す。
...全てを見る(結末あり)

仕事を失いたくない木こりたちを信用させたジムは、こことは比較にならないカリフォルニアで自分と共に働き、パートナーとして利益を分かち合いたい者を募る。

木こりたちが小切手の換金を望まないことを確認したジムは、彼らに酒を振舞い、フレンチーは小切手を破る。

ユーコンに声をかけたジムは感謝し、声をかけて来た男を再び殴り倒す。

ユーコンにハンカチを濡らしてきてほしいと頼んだジムは、実は演技をさせて騒ぎを起こしてもらった男に謝罪し、うまくいったと言って金を渡す。

町に向かったジムは、マードックらを酔わせたデイジーに金を渡し、大儲けするために来月カリフォルニア向かうことを伝える。

別れるつもりのデイジーだったが、ジムの口車に乗せられてしまう。

デイジーに別れを告げたジムは、それを気にするユーコンに、彼女は必ず戻り、お前も含めて自分からは誰も離れないと伝える。

ユーコンを信頼し気に入ったジムは、先にカリフォルニアに向かうよう指示し、仕事を始める準備をさせる。

カリフォルニア北部。
フレンチーと共に現地に到着したジムは、ユーコンが、土地の権利を巡って材木業者のクリーヴ・グレッグ(ハリー・コーディング)と揉めている様子を見守る。

土地の所有者である宗教団体に属するシスター・アリシア・チャドウィック(イヴ・ミラー)は、クリーヴらを追い払ったユーコンに感謝し、現れたジムが責任者だと知り、森林を守りたいことを伝えて夕食に招待する。

その後ジムは、ユーコンと共に馬車に乗り、森林の中を通過する。

馬車を止めたジムは、”セコイア”の大木の寸法を測りながら、ユーコンから、未亡人のアリシアは、船乗りだった夫を数年前に亡くした話を聞く。

そこに現れたアリシアは、ジムとユーコンを家に案内し、父ビクスビー(チャールズ・メレディス)や家族を紹介する。

ビクスビーは木を神聖なものと思っていることをジムに伝え、森が破壊されないようにするための協力を求める。

森林伐採は政府の方針だと言うジムだったが、アリシアらは、それに従う気はなかった。

食事をして町に戻ったジムは、政府の後ろ盾があるために、土地には金を払わない考えをユーコンに伝える。

横領と同じだと言うユーコンはその場を去ろうとするが、制止しようとするジムと揉み合いになり殴り倒す。

土地に金を払うとユーコンに伝えて、それを信じ込ませたジムは、次の手を考える。

ジムと木の伐採と手数料の話をしたアリシアは、一応納得するものの、木は神聖なものだという考えは変わらなかった。

そんなアリシアにジムは惹かれる。

土地管理局。
木こりたちが到着し、ジムは作業を始めるための申請を要求し、彼らに金を払おうとする。

ユーコンを信じていたアリシアは、クレンショウ判事(ロイ・ロバーツ)に協力を求めて訴えを起こすことをジムに伝える。

利用されたユーコンは憤慨し、ジムと殴り合いになる。

ユーコンを痛めつけたジムは、後悔して彼を気遣い、アラスカに戻るようにと言って金を渡そうとする。

この場に残り戦うと言うユーコンは、金を受け取らずに立ち去る。

ユーコンを始末するべきだと言うフレンチーの言葉に憤慨したジムは、最低な男だと罵り彼を押し倒す。

侮辱を受けたフレンチーに、クリーヴが接近する。

ビクスビーらの集会に向かったユーコンは、ジムに対抗するための協力を求めるが、暴力を否定する彼らに拒まれたために諦める。

ユーコンの考えを理解するアリシアは、クレンショウ判事と共に三人で話をする。

対抗策を考える判事は、ユーコンを連邦保安官に任命する。

管理局に向かったアリシアは、責任者のケラーと話し、クレンショウ判事の抗議書を渡す。

アリシアは、それを政府に送る作業を自分が代わって行うことをケラーに伝える。

ケラーは食事に向かい、そこにユーコンが現れるが、アリシアの連れて来たネコがランプを倒し、その場は火事になってしまう。

アリシアとユーコンの思い通りになり、ジムの申請書は燃えてしまう。

家事はアリシアらが企んだことだと気づいたジムは、権利書の証明が届くまで、申請書は当分、提出できないことをケラーから知らされる。

保安官に捜査を要求したジムは、ユーコンが連邦保安官になったことを判事から知らされて驚く。

所有者がいないまま伐採を始めたジムは訴えられるが、合衆国政府の土地であることを主張する。

クレンショウ判事はジムの主張を退け、伐採する材木は信者らのものになり、アリシアらは申請費を稼ぐめどが立つ。

木こりたちから給料を請求されたジムは、仕方なくそれを払おうとする。

フレンチーからクリーヴと組むことを提案されたジムだったが、その気はなかった。

木こりたちと手を組んだフレンチーは、クリーヴと共にジムの会社の乗っ取りを考え、ジムに契約のサインをさせる。

その後、デイジーを呼び寄せたジムは、木こり達のために女と酒を用意する。

”ドーラ・フィグ”という偽名でデイジーに契約書にサインさせたジムは、現れたアリシアに彼女を紹介する。

デイジーから、この土地で働くなら力になると言われたジムは、サクラメントに向かうために旅立つ。

フレンチーと話したデイジーは、ジムと手を切るつもりの彼を信用しない。

川の流れを調整する権利を得たジムは戻り、それを不満に思うクリーヴだったが、彼に逆らえば材木が市場に出せない状況になる。

ダムの所有者が”ドーラ・フィグ”であることをクレンショウ判事から知らされたアリシアらは、現れたジムから、内務省から届いた土地の開墾の権利書を見せられ、彼が自由に伐採できることを知る。

フレンチーに伐採を開始する指示を出したジムは、ユーコンから、自分の命を狙う者が大勢いると警告される。

伐採が始まり、立ち退きを迫られたビクスビーは、家から離れようとしなかった。

それを知ったジムは、家の中にいたビクスビーを助けようとするものの間に合わなかった。

大木の下敷きになったビクスビーは死亡し、アリシアは悲しみ、ユーコンはジムを逮捕しようとする。

思い通りになったフレンチーは、指示に従っただけだとユーコンに伝える。

憤慨するジムはフレンチーに襲い掛かるが、ユーコンとクリーヴに制止される。

クレンショウ判事は、会社の責任者であるため起訴されることをジムに伝える。

フレンチーが企んだことだと気づいたジムは、再び襲いかかろうとするものの、逮捕連行される。

判事からジムが絞首刑になると言われたアリシアは、父を救おうとした彼は、何も知らなかったと伝える。

アリシアが証言するつもりであることを知った判事は、ジムを釈放するようユーコンに指示する。

フレンチーはその場から去り、アリシアはジムに感謝され、自分たちは敵を憎まない、父も許すと彼に伝える。

フレンチーを追ったジムは橋の上で格闘になり、彼を川に突き落とす。

その後、アリシアからジムを救ってほしいと言われたユーコンは、彼女がジムに惹かれていることに気づく。

身を滅ぼすと言われたアリシアは、人は変われると伝えるものの、変われない者もいるので、忘れるようにとユーコンから忠告される。

その後、信者の出産に立ち会うアリシアは、ホテルのジムの部屋を借りようとする。

殺し屋を雇ったフレンチーは、酒場にいるジムを殺そうとする。

ユーコンに部屋に呼ばれたジムはその場に向かい、殺し屋は彼を撃つことができない。

部屋で子供が産まれたことを知ったジムは、アリシアから事情を聞く。

アリシアが部屋から出た後、彼女を傷つけたら許さないとジムに警告したユーコンは、アリシアが惹かれていることを彼に伝える。

アリシアが、ユーコンに自分の護衛を頼んだことを知ったジムは、彼も自分を嫌っていないことに気づく。

酒場から出てきたジムを銃撃したフレンチーだったが、ユーコンを射殺してしまう。

アリシアは悲しみ、ジムは、自分を守ってくれたユーコンを、彼女と共に埋葬する。

アリシアから、誰にもある善の心が自分にはないと言われたジムは、ユーコンの墓前で考え込む。

クレンショウ判事を呼んだ読んだジムは、伐採を止める方法を考えついたことを伝える。

土地申請の詐欺行為を認めるしかないと言われたジムは、判事に供述書を作成してもらう。

デイジーに”ドーラ・フィグ”のサインをさせようとしたジムは、彼女がダムを2万5000ドルでフレンチーに売ったことを知る。

その件をアリシアらに知らせたジムは、古い鉄道を利用して、材木を川まで運ぶことを考える。

ジムは、以前の自分とは違うことをアリシアに伝える。

それを知ったフレンチーとクリーヴは、対抗策を考える。

その後、鉄道を使ったアリシアらの材木の運搬は順調に行われる。

フレンチーらは、橋に細工をして列車の通過に耐えられないようにする。

次の貨車の通過で橋が崩落すると考えたフレンチーらは、信者に見られたことに気づき、アリシアが乗っている車両のブレーキを解除しドアに鍵をかける。

材木を積んだ貨車と共にアリシアの車両も動き始め、彼女は閉じ込められたことに気づく。

撃たれて戻った信者から橋が倒れることを知らされたジムは、貨車が移動している音に気づく。

アリシアが車両に乗っていることを知ったジムは、貨車に飛び乗り、材木の上を歩いてアリシアが乗る車両に向かう。

連結器を外してブレーキをかけたジムは、車両を止める。

材木を積んだ貨車は、橋が崩落したために川に落下する。

橋に差し掛かり車両は止まり、アリシアを抱きかかえたジムは皆の元に戻る。

このままでは材木が運べないため、ジムはダムをダイナマイトで破壊しようとする。

ダムにダイナマイトを設置して導火線に点火したジムは、その場に現れたフレンチーと格闘になる。

フレンチーを川に投げ込んだジムは森に避難し、爆発することを皆に伝える。

ダムは大爆発を起こして決壊し、材木は流れ始める。

その後、アリシアと結婚したジムは、以前とは違って見える大木を眺めながら、彼女に、1本切りたいとジョークを言う。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
1900年、カリフォルニア州。
政府の法改正を利用し大金を稼ぐことを考える、材木会社を経営する野心家のジャームズ”ジム”ファロンは、土地の所有者である宗教団体のアリシアと知り合い、根回しを始める。
森林を守りたいアリシアらは、森林の所有権を申請する資金を稼ぐために、ジムに一部の伐採を依頼するのだが・・・。
__________

脚本家としても活躍していたフェリックス・E・フェイストの演出、若手として期待され実力を評価されていたカーク・ダグラスが主演し話題になった作品。

政府の法改正を利用して、大金を稼ごうとする材木業者の野心を描くドラマ。

巨木伐採業者を描く作品だけにスケール感があり、終盤の橋の崩落やダムの爆発シーンの迫力は圧巻だ。
特に、ダイナマイトの量を間違えたのではないかと思えるダムの爆発は凄まじい。

主演のカーク・ダグラスは、自分の野心のために弱者を利用し、詐欺まがいの手法で行動する男を、彼の持ち味を活かして熱演している。
誰をも圧倒する雰囲気や面構え、全身からみなぎるエネルギーが感じられる彼の演技は見ものだ。

主人公と愛し合うようになり、結局は改心させることになる宗教団体のシスター、イヴ・ミラー、主人公の愛人パトリス・ワイモアエロール・フリン夫人)、主人公に気に入られる人間味のある男を印象的に演ずるエドガー・ブキャナン、主人公を裏切る部下ジョン・アーチャー、判事のロイ・ロバーツ、ヒロインの父である宗教団体の長老チャールズ・メレディス、主人公と対立する材木業者ハリー・コーディング、木こりのアラン・ヘイルJr.アラン・ヘイルの息子)信者エレン・コービーレイン・チャンドラー、デイジー(パトリス・ワイモア)の友人リリアン・ボンドなどが共演している。


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