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現金を奪って逃げた男を追う男女の行動を描く、監督ドン・シーゲル、主演ロバート・ミッチャム、ジェーン・グリア、ウィリアム・ベンディックス他共演のフィルム・ノワール。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督：ドン・シーゲル
製作：ジャック・Ｊ・グロス
製作総指揮：シド・ロージェル
原作：リチャード・ワームサー”The Road to Carmichael’s”
脚本
ダニエル・メインワーリング
ジェラルド・ドレイソン・アダムズ
撮影：ハリー・J・ワイルド
編集：サミュエル・Ｅ・ビートリー
音楽：リー・ハーライン
出演
デューク・ハリデイ中尉：ロバート・ミッチャム
ジョーン・グラハム：ジェーン・グリア
ヴィンセント・ブレイク大尉：ウィリアム・ベンディックス
ジム・フィスク：パトリック・ノウルズ
オルテガ警視総監：ラモン・ノヴァロ
ルイス警部補：ドン・アルバラード
ジュリアス・シートン：ジョン・クゥオーレン
マヌエル：パスクアル・ガルシア・ペーニャ
アメリカ 映画
配給 RKO
1949年製作 71分
公開
北米：1949年6月29日
日本：年月日 未公開
製作費 $780,000
■ ストーリー ■
メキシコ、サンタマリア港。
船上で下船の準備をしていたアメリカ陸軍中尉デューク・ハリデイ（ロバート・ミッチャム）は、部屋に押し入ってきた上官のヴィンセント・ブレイク大尉（ウィリアム・ベンディックス）に銃を向けられる。
軍で給与を管理する財務担当官のデュークは、ジム・フィスク（パトリック・ノウルズ）に30万ドルの給与を奪われた。
デュークは、自分が犯人だとヴィンセントに疑われ、それを否定するものの信じてもらえない。
ヴィンセントを殴り倒したデュークは、船を降りて街に向かおうとする。
ジョーン・グラハム（ジェーン・グリア）に声をかけられたデュークは、ヴィンセントが現れたためにその場から逃れる。
ジョーンは、元婚約者のジムの元に向かい、貸した2000ドルを取り戻そうとする。
ジョーンに非難されたジムは、あるものを届ける仕事があると言って、戻ることを約束し、隠してあったバッグを持ってその場を去る。
部屋で待つジョーンは、テーブルの上の地図に気づき、ジムがテワカンに向かうつもりだということを確認していた。
その場に現れたデュークは、ジョーンと話してヴィンセント・ブレイクを名乗る。
ジョーンから目的を訊かれたデュークは、数十万ドルを探していることを伝える。
バッグを見つけたデュークだったが、中身が現金ではなかったためにその場を去る。
街に向かったジョーンは、車を借りたジムを見つけて、ヴィンセントが来たことを伝える。
デュークを見かけたジムは焦り、車で逃走する。
ジムを逃がしたデュークは、不審者と思われて警察に連行されることになり、ジョーンに助けを求める。
オルテガ警視総監（ラモン・ノヴァロ）の取り調べを受けたデュークは、ヴィンセントを名乗り、軍の仕事である男を追っていることを伝えて納得してもらう。
デュークとジョーンはその場を去るが、オルテガは2人を不審に思う。
オルテガは、デュークを捜しているヴィンセントから協力を要請されたために、今回の件を詳しく調べる。
その後デュークは、街を出ようとするジョーンの車のトランクに隠れる。
姿を現したデュークは、ジョーンが持っていた地図を確認して、ジムを追い彼女と共にテワカンに向かうのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
1942年に”サタデー・イブニング・ポスト”に掲載されたリチャード・ワームサー”The Road to Carmichael’s”を基に製作された作品。
ドン・シーゲルの初期の監督作品であり、主演はロバート・ミッチャム、ジェーン・グリア、ウィリアム・ベンディックスなどが共演した作品。
現金を奪って逃げた男を追う男女の行動を描くフィルム・ノワール。
ロバート・ミッチャムがマリファナ所持で逮捕され、有罪判決を受けたために悪影響が懸念されたが、RKOのハワード・ヒューズは逆に注目を集めると考え、主演が予定されていたジョージ・ラフトを彼に交代して撮影されたという経緯がある。
ドン・シーゲルの初期の作品というのも注目で、激しい格闘シーンやカーアクションなど、パワフルな演出も見応えある。
主演のロバート・ミッチャムは、現金を奪った男を追うタフな陸軍中尉を熱演している。
主人公と共に行動して元恋人を追う女性を魅力的に演ずるジェーン・グリア、主人公を追う上官で現金を狙っていた大尉のウィリアム・ベンディックス、現金を奪い主人公と元恋人に追われるパトリック・ノウルズ、主人公らを不審に思い監視する警視総監ラモン・ノヴァロ、その部下ドン・アルバラード、故買屋のジョン・クゥオーレン、道路工事業者パスクアル・ガルシア・ペーニャなどが共演している。