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ザ・ビーチ The Beach (2000)

平凡な人生から逃れるためにアジアの異国に足を踏み入れた青年のスリルに満ちた体験を描く、監督ダニー・ボイル、主演レオナルド・ディカプリオティルダ・スウィントンロバート・カーライル他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ

レオナルド・ディカプリオ / Leonardo DiCaprio 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ダニー・ボイル

製作:アンドリュー・マクドナルド
原作:アレックス・ガーランド
脚本:ジョン・ホッジ
撮影:ダリアス・コンジ
編集:マサヒロ・ヒラクボ
音楽:アンジェロ・バダラメンティ

出演
リチャード:レオナルド・ディカプリオ

サル:ティルダ・スウィントン
ダフィ・ダック:ロバート・カーライル
フランソワーズ:ヴィルジニー・ルドワイヤン
エティエンヌ:ギヨーム・カネ
ゼフ:ピーター・ヤングブラッド・ヒルズ
サミー:ジェリー・スウィンドール
キーティ:パターソン・ジョゼフ
バッグス:ラース・アレンツ・ハンセン

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

2000年製作 119分
公開
北米:2000年2月11日
日本:2000年4月22日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $39,785,030
世界 $144,056,870


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
タイバンコク
平凡な生活を嫌い、この地にやって来たアメリカ人の青年リチャード(レオナルド・ディカプリオ)は、安宿に部屋を取りくつろいでいた。

そんな時リチャードは、隣の部屋の風変わりな男ダフィ・ダック(ロバート・カーライル)から、謎の孤島”ザ・ビーチ”の伝説を聞く。

正気とは思えないダフィの話を、リチャードは信じる気にはなれなかった。

翌朝、部屋のドアに”ザ・ビーチ”の地図が置かれ、なんとダフィが自殺していたため、その伝説を確かめてみようという気になる。

リチャードは、同じ宿のフランス人カップル、エティエンヌ(ギヨーム・カネ)とフランソワーズ(ヴィルジニー・ルドワイヤン)を誘い、島に向おうとする。
...全てを見る(結末あり)

途中、二人組みのゼフ(ピーター・ヤングブラッド・ヒルズ)とサミー(ジェリー・スウィンドール)からも、”ザ・ビーチ”について語られたリチャードは、彼らに地図を書き残し目的地を目指す。

そして、リチャードら三人は、手前の島から”ザ・ビーチ”に泳いでたどり着き、奥地に向かい、ダフィが言っていた大麻畑を見つける。

しかし、リチャードは、その場で武装した男達に気づき、何とかその場から逃れる。

その後、三人は、若者達が共同生活を送るコミュニティーに招かれ、リーダーのサル(ティルダ・スウィントン)に、他人にこの場所を教えてないかを確認される。

そして三人は、この世の楽園としか言いようのない美しい”ビーチ”に案内される。

リチャードは、その場の自由な生活を満喫するが、やがて欲望のままに、フランソワーズのことを意識し始める。

仲間になったキーティ(パターソン・ジョゼフ)から、リチャードは、その状況からフランソワーズを諦めるよう助言される。

そんなリチャードは、フランソワーズにビーチに誘われ、好意を持っていることを告げられて、二人はその場で結ばれる。

それを知ったエティエンヌは、フランソワーズがそれを望み幸せになるのなら諦めるとリチャードに伝える。

その後、食糧不足となり、サルとリチャードがパンガン島に向うのだが、彼はそこでゼフとサミーに再会する。

ゼフとサミーは、地図とその島のことで盛り上がろうとしたため、それを知ったサルは、一応は彼を許し、そして二人は愛し合う。

リチャードは、サルの恋人バッグス(ラース・アレンツ・ハンセン)に、彼女には手を出すなと脅されていたため焦ってしまう。

サルは、自分の欲望のために、リチャードが地図のことを言ってしまったことを島の皆に秘密にすることを約束する。

島に戻ったリチャードは、フランソワーズとの幸せを壊したくなかったために、サルとは何もなかったことを伝える。

数日後、仲間がサメに襲われてしまい、一人が死亡し、重傷を負った者は、皆を憂鬱にさせるという理由で奥地に置き去りにされる。

やがて、ゼフやサミーが島に現われて地図を持っていたため、サルは、農民との協定が破られることをリチャードに伝え、彼に部外者を見張るように命令する。

困惑するリチャードは、フランソワーズにサルとのこともばれてしまい、その後、退屈な時間を過ごす。

リチャードは、農民達も監視することでそれに生きがいを感じるようになり、幻覚の中でダフィに感化されていく。

そしてゼフとサミー達は大麻畑を見つけるが、彼らはリチャードの目の前で農民達に射殺されてしまう。

それを目撃したリチャードは正気に戻り、農民に追われるが何とか逃げ延びる。

コミュニティーでは、サルらが居住6周年を祝っていたが、リチャードは、フランソワーズとエティエンヌと共に島を脱出することを考える。

リチャードは、サメに襲われて瀕死の仲間を仕方なく殺すが、そこに農民達が現われ、サルらに島から退去するよう命ずる。

サルはそれを拒み、リチャードが彼女を説得しようとするものの、地図を他人に渡したことが農民に知られてしまう。

農民にリチャードを射殺するよう強要されたサルは、銃の引き金を引くものの、一発だけ込められた弾丸は発射されなかった。

リチャードらは、その場所が命のサルを残し島を離れる。

そして、文明社会に戻ったリチャードは、”パラレルな世界”というメッセージ付の、島の仲間達と撮った写真が添付されているフランソワーズからのメールを受け取る。

リチャードは、それを見て思わず微笑む。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
平穏な暮らしに飽き、タイバンコクを一人旅で訪れた青年リチャードは、安宿で風変わりな男ダフィに出会う。
謎の孤島”ザ・ビーチ”の伝説をダフィから聞いたリチャードだったが、それを信じることが出来ない。
正気と思えない、ダフィの言動を気にしていたリチャードは、翌朝、彼が部屋で自殺し、島の地図を自分に残していたことに気づく。
島を調べたくなったリチャードは、同じ宿泊客のフランス人のエティエンヌとフランソワーズを誘い、その目的地を目指す。
途中、他の者も島のことを知っていることを聞いたリチャードは、地図をコピーして残し、ついに島に到着する。
そこには、ダフィが言ったように大麻畑が存在していたが、リチャードらは武装した農民に気づきそれから逃れる。
そしてリチャードらは、文明社会を離れ共同生活をする、女性リーダーのサルをはじめとした若者達のコミュニティーがあることを知る。
やがてリチャードらは、この世の楽園とも言える美しい”ビーチ”に案内される・・・。
__________

1996年に発表された、アレックス・ガーランド同盟小説の映画化。

世界で社会現象になった「タイタニック」(1997)でブレイクしたレオナルド・ディカプリオが、”アイドル”と言われたのは本作までで、自分を含め、その後の活躍で彼のファンになった方は多いはずだ。

そのような訳で、これ以前の彼は、才能を感じさせる作品はあるものの、どうも好きになれなかったのだが、今見ると、意外と三枚目風でお茶目な彼は魅力的で、実に新鮮に思える。

躍動感があり、奇抜な映像表現なども彼らしい、ダニー・ボイルの演出も興味深い。

タイタニック」(1997)の反動か、北米興行収入は約4000万ドルに終わるものの、全世界では約1億4400万ドルのヒットとなった。

当然のことながら、タイ各地で撮影されたロケの美しさは必見で、サウンドトラックも高い評価を受けた。

島のコミュニティーのリーダー役で、既に40歳になろうとしていたためにさすがに貫禄もあるティルダ・スウィントン、主人公に”伝説”を語る、出番は少ないが、インパクトがある人物を演ずるロバート・カーライル、主人公と行動を共にするフランス人カップル、ヴィルジニー・ルドワイヤンギヨーム・カネ、主人公の後を追い島に向う青年ピーター・ヤングブラッド・ヒルズ、ジェリー・スウィンドール、島の仲間パターソン・ジョゼフラース・アレンツ・ハンセンなどが共演している。


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