1978年に発表されたジム・キャロル自身の体験談”The Basketball Diaries”を基に、問題児ではあるが夢を持つ少年がドラッグに溺れていく姿を描く、主演レオナルド・ディカプリオ、マーク・ウォールバーグ、ロレイン・ブラッコ、ジュリエット・ルイス他共演、監督スコット・カルヴァートによるドラマ。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:スコット・カルヴァート
製作総指揮
クリス・ブラックウェル
ダン・ジェネッティ
製作
リズ・ヘラー
ジョン・バード・マヌリス
原作:ジム・キャロル”The Basketball Diaries”
脚本:ブライアン・ゴルボフ
撮影:デヴィッド・フィリップス
編集:デイナ・コングドン
音楽:グレーム・レヴェル
出演
ジム・キャロル:レオナルド・ディカプリオ
ミッキー:マーク・ウォールバーグ
キャロル夫人:ロレイン・ブラッコ
スウィフティ:ブルーノ・カービー
ペドロ:ジェームズ・マディオ
ダイアン:ジュリエット・ルイス
レジー:アーニー・ハドソン
ニュートロン:パトリック・マッゴウ
マクラルティ神父:ロイ・クーパー
ボビー:マイケル・インペリオリ
アメリカ 映画
配給 ニュー・ライン・シネマ
1995年製作 103分
公開
北米:1995年4月21日
日本:1996年
北米興行収入 $2,424,440
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
カトリック系の高校に通う問題児ジム・キャロル(レオナルド・ディカプリオ)は、放課後になるとミッキー(マーク・ウォールバーグ)、ペドロ(ジェームズ・マディオ)、そしてニュートロン(パトリック・マッゴウ)らと遊び回っていた。
一応、バスケットボール部では活躍するジムらだったが、そこでも他校とのトラブルを起こし、コーチのスウィフティ(ブルーノ・カービー)は頭を抱える。
ジムは、白血病で入院中の友人ボビー(マイケル・インペリオリ)を見舞い、彼を病院から連れ出してしまう。
ジムはボビーのためにと、彼をストリップ・ショーに連れて行くものの、ボビーは気分を害してしまう。
そんなジムは、詩を書くのが趣味で、詩集を完成させようとして日記をつけていた。 夏休みには息子に責任感を持たせようと、ジムの母親(ロレイン・ブラッコ)は、彼に仕事を見つけるように言い聞かせる。 ジムは母の言葉を無視し、近所の住人レジー(アーニー・ハドソン)とバスケットを楽しみ、いつものようにミッキーらと行動し、ニュートロンに誘われたq場所でヘロインに手を出してしまう。 その後、ボビーは亡くなり、ジムは定期的にヘロインを打つようになり、母は息子の異変に困惑する。 ジムは、ヘロイン欲しさに盗みもはたらき、それがなくてはいられなくなってしまう。 ある日ジムは、ゲイだったコーチのスウィフティから求められ、それを拒絶する。 クスリを飲むと何でも出来てしまう気がして、恐怖もなくなるジムは、校内で銃を乱射する幻覚も見てしまう。 バスケットボールの試合の前にも、クスリを飲んでしまったジムは、警察も呼び出された検査の結果、ミッキーと共に退学処分になってしまう。 母と口論になり家を追い出されたジムは、ミッキーとペドロと共に盗みを繰り返す。 ペドロは逮捕されてしまい、ジムは、全国大会に出場したニュートロンの活躍を知りショックを受ける。 雪の夜、外で倒れていたジムを救ったレジーは、かつて自分もヘロイン中毒だった経験から、彼を何とか救おうとする。 レジーのお陰で禁断症状を克服したジムは、彼に詩の才能を認められ励まされる。 しかし、再びクスリを求めたジムはその場を逃げ出し、ジャンキーのダイアン(ジュリエット・ルイス)にも相手にされず、仕方なく男に体を売りクスリを手に入れる。 ジムは、再会したミッキーが売人をビルから突き落とし逮捕されたため、行き場がなくなり自宅に向かう。 辛い立場の母だったが、金をせびるジムを突き放し警察を呼んでしまう。 その後ジムは、6ヶ月の少年院生活でクスリを断ち街に戻る。 現れたペドロは、極上のヘロインがあることをジムに伝えるものの、彼はそれを断り完全にそれを克服する。 ジムは17歳までに”The Basketball Diaries”を完成させ、22歳までに3冊の詩集、その後4枚のアルバムを発表する。(1995年現在)
...全てを見る(結末あり)
そしてジムは、現在、作家、詩人、ミュージシャンとして活躍している。
*(簡略ストー リー)
バスケットボールに打ち込み、詩集を出すために日記をつけている高校生ジム・キャロルは、実は問題児であり、友人ミッキー、ペドロ、ニュートロンと遊び回っていた。
そんな時ジムは、ニュートロンに女性を紹介され、そこでヘロインに手を出してしまう。
やがてジムは、四六時中クスリを求めるようになり、ついに退学させられ、母との口論の末に家を追い出されてしまう。
その後ジムらは、クスリ欲しさに盗みなどを繰り返しペドロは逮捕される。
ジムは、近所の住人で、ヘロイン中毒だったレジーに、一度は救われてクスリを断つ。
しかし、それは長くは続かず、ジムは再びクスリを求めてしまう・・・。
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平和な日本では考えられない、語り尽くされている麻薬問題を、それに蝕まれる少年達の実話を基にしてあがいた衝撃作。
「ギルバート・グレイプ」(1993)の好演で、アカデミー助演賞候補になった、撮影当時19歳のレオナルド・ディカプリオが、迫真の演技でジャンキーを演じ話題になった作品。
終盤、主人公は隣人に救われ、ヘロイン中毒を克服しかけるのだが、美談を期待する観客を裏切る展開に、この問題の奥深さを痛感する。
11年後の作品「ディパーテッド」(2006)でもディカプリオと共演し、両者共に大人の演技を見せたマーク・ウォールバーグの悪友ぶりや、「ギルバート・グレイプ」(1993)でもディカプリオと共演した、ジュリエット・ルイスもジャンキー役も注目だ。
主人公を突き放す辛い立場の母親ロレイン・ブラッコ、ゲイのバスケットボール部コーチのブルーノ・カービー、悪友のジェームズ・マディオ、パトリック・マッゴウ、主人公を助けようとする隣人アーニー・ハドソン、高校教師の神父ロイ・クーパー、白血病で亡くなる友人マイケル・インペリオリなどが共演している。