40歳になっても女性経験のない男性が悪戦苦闘しながら愛を掴むまでを描く、製作、監督、脚本ジャド・アパトー、製作、脚本、主演スティーヴ・カレル、キャサリン・キーナー、ポール・ラッド、ロマニー・マルコ、セス・ローゲン、エリザベス・バンクス他共演の爆笑コメディ。 |
・コメディ
・スティーヴ・カレル / Steve Carell / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジャド・アパトー
製作
ジャド・アパトー
クレイトン・タウンゼンド
ショーナ・ロバートソン
製作総指揮
スティーヴ・カレル
ジョン・ポール
脚本
ジャド・アパトー
スティーヴ・カレル
撮影:ジャック・N・グリーン
編集:ブレント・ホワイト
音楽:ライル・ワークマン
出演
アンディ・スティッツァー:スティーヴ・カレル
トリシュ・ピードモント:キャサリン・キーナー
デヴィッド:ポール・ラッド
ジェイ:ロマニー・マルコ
キャル:セス・ローゲン
ベス:エリザベス・バンクス
ニッキー:レスリー・マン
ポーラ:ジェーン・リンチ
ハジズ:シェリー・マリル
マーラ・ピードモント:カット・デニングス
ヘルス・クリニックのカウンセラー:ナンシー・カレル
ムージ:ジェリー・ベッドノブ
エイミー:ミンディ・カリング
ジル:エリカ・ヴィッティナ・フィリップス
ジーナ:モー・コリンズ
本人:ストーミー・ダニエルズ
バーナデット:マリカ・ドミンスク
eBayの顧客:ジョナ・ヒル
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2005年製作 116分 (完全版 133分)
公開
北米:2005年8月19日
日本:2006年9月2日
製作費 $26,000,000
北米興行収入 $109,449,240
世界 $177,378,650
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
40歳のアンディ・スティッツァー(スティーヴ・カレル)は、アクションフィギュアを集め、ビデオ・ゲームをして、テレビ番組の”サバイバー”を隣人の老人夫婦と観るのが趣味の女っ気のない童貞である中年だった。
家電量販店”スマートテック”の商品管理を担当するアンディは、いつものように自転車で出勤し、同僚のキャル(セス・ローゲン)と週末のことなどを話す。
店員のデヴィッド(ポール・ラッド)は、店長のポーラ(ジェーン・リンチ)に他愛もない話をして注意される。
同じ店員のジェイ(ロマニー・マルコ)は、ベテランのモージ(ジェリー・ベッドノブ)と客を取り合って揉めるものの、即、仲直りをする。
その夜、デヴィッドらからポーカーに誘われたアンディは仲間に加わり、負け続けたモージは帰ってしまう。 キャル、ジェイ、デヴィッドはセックスの話になり、アンディからも話を聞く。 何んとなく様子がおかしいためアンディがゲイではないかと思ったジェイとキャルは、彼が童貞だと言うことに気づく。 恥をかき、からかわれたアンディは失言したことを後悔し、翌朝、まずいことになると考えながら出勤する。 店に着いたアンディは、デヴィッドとキャルが挨拶しただけだったので安心するが、ジェイにからかわれムージに迷惑な助言をされ、ポーラにも童貞と言われたため、居たたまれなくなりその場から逃げ去る。 デヴィッドはそれを追うが、アンディは店を辞めると言い出す。 皆はからかっただけだと言うデヴィッドに、女性を尊敬しているために近づけないことをアンディは伝える。 最初からからかう気のないデヴィッドは、アンディに助言し、セックスなしで女性と付き合ってみることを勧める。 しかし、見るもの全てが自分には刺激的過ぎるアンディは、結局は何もできずに帰宅する。 翌日、デヴィッド、ジェイ、キャルと共にクラブに向かったアンディは、酔った女性を口説くことに気が引けるものの、ニッキー(レスリー・マン)といい雰囲気になる。 店を出た二人は、酔ったニッキーが運転する車でその場を離れる。 路上の車に接触し事故を起こしたニッキーの無謀な運転に驚くアンディは、彼女に吐かれて散々な目に遭う。 翌日、その件をデヴィッドらに話したアンディは、来店したトリシュ・ピードモント(キャサリン・キーナー)の接客を任される。 トリシュにDVDとビデオのWデッキを購入してもらったアンディは、彼女が向いのネットオークション(eBay)の取次店を経営していることを知る。 電話番号まで教えてもらったアンディは、喜ぶジェイやデヴィッドらにトリシュにアタックする方法を伝授してもらう。 翌朝、トリシュに電話したアンディは、彼女が出た瞬間に切ってしまう。 男を磨くため胸毛を脱毛することになったアンディは、デヴィッドとジェイ、キャルと共に脱毛クリニックに向う。 傷みに耐えられないアンディは、叫び声をあげて途中で止めてしまう。 男は見かけではなく話す内容だとキャルに言われたアンディは、同じモール内の書店の店員ベス(エリザベス・バンクス)に話しかけるよう指示される。 自分でも信じられない言葉と態度で、ベスに好意を持たれたことをアンディは確信して自信を持つ。 それでもトリシュが気になるアンディは彼女に電話をするが、まともに話ができず、洗剤の売り込みと間違えられて罵倒されてしまう。 その後に現れたデヴィッドが無理矢理置いて行ったアダルト・ビデオを、アンディは楽しむ。 翌日、デヴィッドらにランチに誘われたアンディは、それがデート大会だと知り気が引ける。 アンディは相手と話しが合わず、別れたエイミー(ミンディ・カリング)がいたため驚くデヴィッドは、彼女と口論になり不機嫌なままその場を去る。 落ちこむデヴィッドは酔ったまま接客して騒ぎを起こし、アンディは彼の代わりをするようポーラに指示される。 アンディの女性関係に全く進展がないため、ジェイはパーティーをすると言って彼を誘う。 ところが、相手が女装した男だったためにアンディは驚き、ジェイらを非難する。 自分だけでは何もできないと言われたアンディは、トリシュの店に向い彼女をデートに誘い週末に会う約束をする。 帰宅してトリシュに電話をしたアンディは、その夜デートすることになる。 その場にいたキャルはトリシュが迎えに来ると知り、オタク部屋を見られたら終わりだと言って全て片付けることにする。 現れたトリシュと共に日本の鉄板焼き店で食事を楽しんだアンディは、彼女の部屋で愛し合おうとする。 どうしていいか分からないアンディだったが、そこにトリシュの娘マーラ(カット・デニングス)が帰宅する。 トリッシュはマーラに責められ、困惑するアンディはその場を去る。 翌日、アンディに好意を寄せるポーラは彼を誘惑する。 ジェイとキャルからトリシュとのことを聞かれたアンディは、童貞だと言うことを告白するよう助言される。 トリシュと食事をしたアンディは、彼女には3人の子供と孫までいることを知らされ、肉体関係は暫く持たないという提案をされる。 童貞のことを話す必要がなくなったアンディは安堵し、それに大賛成する。 二人は20回目のデートまでセックスなしということになり、トリシュの家でキスしていたところにマーラと妹のジュリアが帰る。 アンディは、ジュリアに手品を見せて喜ばせる。 翌日アンディは、販売主任にするとポーラに言われ再び誘われる。 ジェイが客とトラブルを起こし、ポーラに指示されて対処したアンディは、ジェイが恋人ジル(エリカ・ヴィッティナ・フィリップス)にフラれていたため悩みを聞く。 アンディに感謝したジェイは彼を抱き寄せ、その場に現れた同僚ハジズ(シェリー・マリル)にゲイだと思われる。 その後、トリシュとのデートを続けたアンディは、娘達とも親交を深め、20回目に向いカウントダウンをしながら彼女の指導で運転も習う。 ステレオ店を持ちたいと言うアンディの資金集めに協力したいトリシュは、彼が大量に所有するコレクションをオークションにかけることを提案する。 そんな時、セックスに興味があるマーラがヒステリックになり、それを許さないトリシュと口論になる。 アンディがマーラに付き添いセクシャル・ヘルス・クリニックに向かうことになり、二人はカウンセラー(ナンシー・カレル)の話を聞く。 その場の参加者でマーラだけがバージンだと挙手したため、アンディも童貞だと言うが信じてもらえない。 マーラのために嘘をついたと言うアンディだったが、彼女に童貞だと見抜かれてしまう。 それを認めたアンディは、トリシュには内緒にしてほしいとマーラに伝えるがいつ話すかが問題だった。 コレクションは順調に売れて、売り上げが10万ドルになるとトリシュに言われたアンディは、20回目のデートだと彼女から知らされ迫られる。 恋してしまったとも言われ困惑するアンディは、コレクションの梱包を優先してセックスを回避しようとする。 なぜ誘いを拒むのかと言われたアンディは、コレクションを売られ店まで持たそうとするトリシュを非難する。 二人は口論となり、追い払われたアンディは憤慨する。 ジルと寄りを戻したジェイは子供が生れることになり、クラブでパーティーが開かれる。 落ちこむデヴィッドを見ていられないキャルは、自分が雇ったバーナデット(マリカ・ドミンスク)を口説くよう促す。 その場に現れたアンディは、酔いながら女性を物色し始める。 バーナデットと話したデヴィッドは、彼女と意気投合する。 その場で書店のベスに再会したアンディは、誘われて彼女の部屋に向かう。 マーラにアンディと喧嘩をしたことを話したトリシュは、会いに行くよう言われる。 バスルームで雰囲気を盛り上げたベスだったが、アンディは怖気づいて逃げ出そうとする。 その場にいたデヴィッド、ジェイ、キャルに驚いたアンディは、ベスは変態だと言われ、トリシュを大切にすべきだと言われる。 帰宅したアンディは、その場にいたトリシュからアダルトビデのことなどを問われる。 デヴィッドのものだと答えるアンディだったが、彼が何を考えているのか分からなくなったトリシュは恐ろしくなり、その場から逃げ去る。 トリシュの車を自転車で追ったアンディは、彼女の車に激突して転倒する。 アンディの無事を確認したトリシュは、彼から童貞であることを知らされる。 それが全ての原因だったことを知ったトリシュは、悩むほどではないと言って素晴らしいことだと伝える。 それでセックスを避けたと言うアンディに、愛があれば問題ないとトリシュは伝えて彼にキスする。 その後、アンディとトリシュの結婚式が行われ、ジェイは、二人がコレクションを売って50万ドル儲けたらしいとジルに伝える。 同僚達に祝福され式を終えたアンディとトリシュは、ホテルに向い愛し合う。 1分後。 2時間後。
...全てを見る(結末あり)
初体験に感激したアンディは、トリシュに誘われて再び愛し合う。
トリシュは疲れ果てるが、アンディは”Aquarius/Let the Sunshine In”を口ずさみながら最高の幸せを感じる。
*(簡略ストー リー)
40歳のアンディ・スティッツァーは、アクションフィギュアを集め、ビデオ・ゲームをすることなどが趣味の女性に縁のない童貞だった。
家電量販店”スマートテック”の商品管理を担当するアンディは、同僚のデヴィッド、ジェイ、キャルらからポーカーに誘われ、その場で童貞であることがバレてしまう。
からかわれるアンディだったが、デヴィッドらは彼が女性と交際できるよう無責任な手助けしようとする。
そんな時アンディは、ネットオークションの取次店を経営するトリシュと出会う。
トリシュが気になる存在になったアンディは、彼女と親交を深めるのだが、いずれはセックスしなければならない状況になると思うと不安が過ぎる・・・。
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製作、脚本を兼ねるジャド・アパトーの監督デビュー作で、同じく製作と脚本を手掛けるスティーヴ・カレルと組んだ快心作に仕上がっている。
爆笑コメディではあるが、生真面目な中年男の一途な思いを描く筋が通った内容がいい。
作品は大いに受けて、北米協業収入は1億ドルを突破し、全世界では1億7700万ドルのヒットとなった。
下品なギャグを中和させる主人公の真剣さが絶妙のタッチで描かれているところに注目。
真面目人間そのもののような容姿の、主演のスティーヴ・カレルの好感度の高いキャラクターも最高で、彼の人気が一気に上がった作品でもあり、脇を固める共演陣の演技が愉快で実に楽しい。
演技とは思えないような、楽しんで演じているのが伝わってくる、主人公と交際する女性キャサリン・キーナー、主人公の同僚を軽妙に演ずるポール・ラッド、ロマニー・マルコ、セス・ローゲン、主人公を誘惑する怪しい女性エリザベス・バンクス、クラブで主人公と意気投合する、ジャド・アパトー夫人のレスリー・マン、主人公を誘う上司である店長ジェーン・リンチ、店員シェリー・マリル、ジェリー・ベッドノブ、マリカ・ドミンスク、トリシュ(キャサリン・キーナー)の娘カット・デニングス、ヘルス・クリニックのカウンセラーで、スティーヴ・カレル夫人のナンシー・カレル、デヴィッド(ポール・ラッド)の元恋人ミンディ・カリング、ジェイ(ロマニー・マルコ)の恋人エリカ・ヴィッティナ・フィリップス、デート大会の女性モー・コリンズ、ポルノ女優のストーミー・ダニエルズ、そしてトリシュの店の客でジョナ・ヒルなどが共演している。