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夕陽に向って走れ Tell Them Willie Boy Is Here (1969)

実際に起きた事件を基にした西部劇。
恋人の父親を殺し駆け落ちして逃亡した先住民の青年の追跡を命ぜられた保安官補の捜索を描く、監督、脚本エイブラハム・ポロンスキー、主演ロバート・レッドフォードキャサリン・ロスロバート・ブレイクスーザン・クラークバリー・サリヴァンジョン・ヴァーノンチャールズ・マッグロー他共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇


スタッフ キャスト
監督:エイブラハム・ポロンスキー
製作
フィリップ・A・ワックスマン
ジェニングス・ラング
原作:ハリー・ロートン”Willie Boy: A Desert Manhunt”
脚本:エイブラハム・ポロンスキー
撮影:コンラッド・L・ホール
編集:メルヴィン・シャピロ
音楽:デイヴ・グルーシン

出演
クリストファー”クープ”クーパー保安官補:ロバート・レッドフォード
ローラ:キャサリン・ロス
ウィリー・ボーイ:ロバート・ブレイク
エリザベス・アーノルド医師:スーザン・クラーク
レイ・カルヴァート:バリー・サリヴァン
ジョージ・ハッカー:ジョン・ヴァーノン
ベンビー判事:チャールズ・エイドマン
フランク・ウィルソン保安官:チャールズ・マッグロー
ジョニー・フィニー:シェリー・ノヴァク
チャーリー・ニュークーム:ロバート・リプトン
デクスター:ロイド・ガフ
トム:ネッド・ロメロ
ミルズ医師:ギャリー・ヴァルベルグ

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1969年製作 98分
公開
北米:1969年12月18日
日本:1970年3月28日


ストーリー
1909年、カリフォルニア州、モロンゴ居留地。
保安官補のクリストファー”クープ”クーパー(ロバート・レッドフォード)は、パイユート族の無法者ウィリー・ボーイ(ロバート・ブレイク)が戻ったことを知る。
恋人のローラ(キャサリン・ロス)の元に向かったウィリーは、彼女の父マイクに姿を現すなと警告される。
居留地の監督官で医師のエリザベス・アーノルド(スーザン・クラーク)は、強引なクープを嫌いながらも求め合ってしまう。
夜になりローラと待ち合わせたウィリーは、彼女と愛し合う。
その場に現れたマイクに銃を向けられたウィリーは、銃を奪い彼を射殺してしまい、ローラと駆け落ちして逃亡する。
事件を知ったクープは、遊説中の大統領護衛に向かっていた保安官フランク・ウィルソン(チャールズ・マッグロー)に連絡し、捜索隊を編成してウィリーの追跡を指示される。
クープは、レイ・カルヴァート(バリー・サリヴァン)やジョージ・ハッカー(ジョン・ヴァーノン)、ベンビー判事(チャールズ・エイドマン)やチャーリー・ニュークーム(ロバート・リプトン)らと共にウィリーとローラの捜索を始めるのだが・・・。


解説 評価 感想

ケメフエビの先住民パイユート族の青年が実際に起こした事件を基に、1960年に発表されたハリー・ロートンの著書”Willie Boy: A Desert Manhunt”の映画化。

共産党員であったために”ハリウッド・ブラックリスト”に載り、追放された後に復帰したエイブラハム・ポロンスキーが、1948年の「悪の力」以来となる、脚本を兼ねて監督した意欲作。

冷静に対処すれば正当防衛が認められる可能性がある殺人事件なのだが、先住民の若い男女は駆け落ちを決意し、誰も信じることなくひたすら逃亡する姿が描かれている。

捜索隊を編成して追跡する保安官補は、途中でそれを仲間に任せて、関係する女医の元に向かったりもするが、最後には任務を果たし、逃亡した先住民の青年に対し敬意を表する。
手柄をたてることが目的の上司の考えを無視する主人公の態度を通して、権力に対する反発を強烈に表現する、エイブラハム・ポロンスキーらしい力強いメッセージが伝わってくる。

第24回英国アカデミー賞では、ロバート・レッドフォードキャサリン・ロスが共に主演男・女優賞を受賞した。

主演のロバート・レッドフォードは、任務より女を優先するような男でありながら、任務に戻り執念で青年を捕らえる保安官補を熱演している。

愛する者と駆け落ちするが、悲しい結末となるキャサリン・ロス、彼女と共に逃亡する、事件を起こした青年を好演するロバート・ブレイク、彼らに関わる居留地の監督官で、強引な主人公に反発しながらも求め合う医師のスーザン・クラーク、主人公と共に捜索隊に加わり青年に撃たれるバリー・サリヴァン、同じく捜索隊のジョン・ヴァーノン、判事のチャールズ・エイドマン、保安官のチャールズ・マッグロー、捜索隊のシェリー・ノヴァク、ロバート・リプトン、記者のロイド・ガフ、先住民のネッド・ロメロ、医師のギャリー・ヴァルベルグなどが共演している。


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