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テッド Ted (2012)

深い友情で結ばれた少年と話ができるテディベアが落ちぶれた大人となり巻き起こす騒動を描く、製作、監督、原案、脚本、出演(声)セス・マクファーレンマーク・ウォールバーグミラ・キュニス他共演の爆笑コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:セス・マクファーレン

製作
スコット・ステューバー

セス・マクファーレン
ジョン・ジェイコブス
ジェイソン・クラーク
製作総指揮:ジョン・モーン
原案:セス・マクファーレン
脚本
セス・マクファーレン

アレック・サルキン
ウェルズリー・ワイルド
撮影:マイケル・バレット
編集:ジェフ・フリーマン
音楽:ウォルター・マーフィー

出演
ジョン・ベネット:マーク・ウォールバーグ

テッド:セス・マクファーレン
ローリー・コリンズ:ミラ・キュニス
レックス:ジョエル・マクヘイル
ドニー:ジョヴァンニ・リビシ
ロバート:エイディン・ミンクス
ガイ:パトリック・ウォーバートン
トーマス・マーフィ:マット・ウォルシュ
タミ=リン:ジェシカ・バース
フランク:ビル・スミトロヴィッチ
スティーヴ・ベネット:ラルフ・ガーマン
ヘレン・ベネット:アレックス・ボースタイン
ターニャ・テリー:ローラ・ヴァンダーヴォート
ジョン・ベネット(若年期):ブレトン・マンリー
テッド(若年期):ゼーン・コワンズ
ジーナ:ジンジャー・ゴンザーガ
トレイシー:ジェシカ・ストループ
ミシェル:メリッサ・オードウェイ
本人:サム・J・ジョーンズ
本人:ノラ・ジョーンズ
本人:トム・スケリット
本人:テッド・ダンスン
ミン:ロバート・ウー
ニュースキャスター:マイク・ヘンリー
ジャレッド:ライアン・レイノルズ
ナレーター:パトリック・スチュワート

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ

2012年製作 106分
公開
北米:2012年6月29日
日本:2013年1月18日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $218,815,490
世界 $549,368,320


アカデミー賞 ■
第85回アカデミー賞

・ノミネート
歌曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1985年、クリスマス、ボストン郊外。
少年ジョン・ベネット(マーク・ウォールバーグ)は、友達もいない寂しい日々を送っていた。

そんなジョンは、両親のスティーヴ(ラルフ・ガーマン)とヘレン(アレックス・ボースタイン)から、テディベアのぬいぐるみをプレゼントされて喜ぶ。

機械仕掛けでしゃべるテディを気に入ったジョンは、本物の友達のように行動を共にした。

ジョンは、本当に話しができたらと願いつつ、テディと共に眠りに就く。

翌朝、テディがいないことに気づいたジョンは、現れた彼(ゼーン・コワンズ:声)が言葉を話したために驚く。
...全てを見る(結末あり)

ジョンは、テディに永遠の友達だと言われて感激し、両親にそのことを知らせる。

両親は、ぬいぐるみのテディが話しをしたために驚くが、ジョンは自分の願いごとが叶ったと言って興奮しながら説明する。

それを聞いた両親は、クリスマスの奇跡だと言って納得する。

その後、テディのことは全国に広まり、彼はテレビに出演するほどの人気者になるが、ジョンとの友情は変わらなかった。

27年後、2012年。
35歳になったジョンと共にアパートで暮らすテッド(セス・マクファーレン)は、かつての人気も忘れ去られ、大麻を吸う落ちぶれた毎日を送っていた。

レンタカー会社に勤めるジョンは、遅刻したことを上司のトーマス・マーフィ(マット・ウォルシュ)に注意される。

トーマスは、支店長になる予定のジョンに、責任感を持つことを約束させながら、自分が”トム・スケリット”と知り合いだということを自慢する。

ジョンは、恋人ローリー・コリンズ(ミラ・キュニス)と付き合って4年になるため、記念日に結婚を申し込むべきだと、同僚のガイ(パトリック・ウォーバートン)らに助言される。

ローリーは、ジョンの職業などは気にならないのだが、テッドの存在を鬱陶しく思い、ジョンとの関係に迷い始める。

翌日、広告会社に勤めるローリーは、嫌味な上司レックス(ジョエル・マクヘイル)に呼ばれる。

ローリーは、自分に言い寄るレックスを相手にしない。

付き合い始めて4年目の記念日の夜、ジョンとローリーは高級レストランで食事をする。

4年間を懐かしむ二人だったが、ジョンに渡されたものが指輪でなかったことで気落ちしたローリーは、二人の関係をテッドが邪魔をしていると率直に意見する。

ジョンは、テッドと別れることは考えられないと答えて、二人はアパートに戻る。

ローリーは、テッドが女性達を連れ込み楽しんでいることを知り呆れてしまい、ジョンも流石に考える。

ジョンは仕方なく、テッドに出て行くようにと伝えて説得し、ローリーと微妙な関係のジョンの気持ちを理解したテッドはそれに同意する。

職探しを始めたテッドは、スーパーマーケットに採用される。

ある日、ジョンと散歩をしていたテッドは、自分のファンだという、ドニー(ジョヴァンニ・リビシ)とロバート(エイディン・ミンクス)の親子から同居を誘われる。

ジョンは、一応ドニーの連絡先を受取り二人と別れる。

テッドと別れたジョンは、ローリーとの満ち足りた生活を始める。

スーパーのレジ係になったテッドは、仕事中に新人タミ=リン(ジェシカ・バース)に手を出すが、店のマネージャーフランク(ビル・スミトロヴィッチ)に、その度胸を気に入られる。

そんなテッドは、現れたドニーに再び同居することを誘われるがそれを断る。

その後テッドは、タミ=リンを誘いジョンとローリーとで食事をする。

ところが、ローリーに侮辱されたと思い込むタミ=リンは憤慨して席を立ち、テッドが、彼女をなだめながら店を出る。

ローリーは、ジョンが未だにテッドのことを考え、彼と会う目的で、会社を早退する理由に自分を利用したことなどを話して責める。

ジョンはそれを認めて、最後のチャンスを与えてくれるというローリーに感謝する。

ローリーに、レックスのパーティーに誘われたジョンは、彼に嫌味を言われながらもそれをかわす。

レックスからローリーには関心がないと言われたジョンは、パーティーに”サム・J・ジョーンズ”が現れたという連絡をテッドから受ける。

フラッシュ・ゴードン”のファンであり、子供時代から二人で夢中になった主人公がいると言われたジョンだったが、ローリーのことを考えてテッドには行けないと答える。

しかし、”サム・J・ジョーンズ”には、人生を教わったとまでテッドに言われたジョンは、気持ちを抑えられなくなる。

レックスに、外出することはローリーには秘密だと言ってそれを約束させたジョンは、興奮しながらテッドの元に向かう。

サム・J・ジョーンズに対面したジョンは感激し、1980年代のコカイン・パーティーだと彼に言われ、時間を忘れてその場を楽しむ。

壁を素手で突き破ったサム・J・ジョーンズは、怒鳴り込んできた隣人(ロバート・ウー)の名が”ミン”だと知って、”フラッシュ・ゴードン”の宿敵”ミン皇帝”を思い出し彼に襲いかかり騒動となる。

羽目を外し過ぎたジョンは、時間に気づき戻ろうとするが、そこにローリーが現れ、部屋を出て行くように言われる。

ジョンの言い訳を聞き入れないローリーは、彼を罵倒してその場を去る。

ジョンは、自分の気持ちを理解しないテッドに愛想を尽かして、彼に別れを告げる。

翌週ローリーは、レックスから”ノラ・ジョーンズ”のショーに誘われ、仕方なくそれを承知する。

二人が出掛けたことを知ったテッドは、それをジョンに伝えるものの理解してもらえない。

何でも人のせいにするジョンに呆れたテッドは、侮辱されたために彼に襲いかかり、二人は格闘になる。

気の済むまで殴り合った二人は相手に謝罪し、互いの愛を確かめる。

テッドは、ローリーを取り戻すべきだと言ってジョンを励まし、野外音楽堂”Hatch Shell”に向かう。

ノラ・ジョーンズの控室に向かったテッドは、友人の彼女にジョンを紹介する。

ジョンは、ノラ・ジョーンズに紹介されてステージに上がり、ローリーに捧げると言って”007/オクトパシー”の主題歌”All Time High”を歌う。

酷い歌声でブーイングを受けたジョンは、襲いかかって来た観客をマイクで殴りステージから降ろされる。

レックスはジョンを非難するが、それを否定して努力したことを認めるローリーは、一人でアパートに戻る。

翌朝、ローリーを訪ねたテッドは、自分のせいで窮地に陥ったジョンに、会って欲しいことを伝える。

これが最後で、ジョンの元から去るとも語るテッドは、ローリーを説得する。

ローリーは納得して部屋を出るが、直後にテッドは、ドニーととバートに連れ去られる。

ダイナーにいたジョンは、現れたローリーに対して言い訳をせずに、愛を伝えてその場を去る。

ドニーの家に連れて来られたテッドは、彼の異常さに気づきながら、ロバートの部屋で彼と遊ぶことになる。

神を侮辱する言葉を口にしたテッドは、お仕置きだと言われてロバートに左耳をもぎ取られる。

かくれんぼをすることをロバートに提案したテッドは、部屋を抜け出して階下にドニーがいることを確認し、ホッチキスをみつけて耳を付ける。

ローリーはジョンを追って車に乗せるが、彼は非通知でかかってきたテッドの電話に出る。

変態親子に誘拐されたことをテッドはジョンに伝えるが、彼はドニーに気づかる。

テッドの居場所が分からないジョンだったが、ドニーから渡されたメモを思い出しその場に急行する。

ドニーはテッドを車で連れ去り、それに気づいたジョンとローリーは彼らを追跡する。

テッドは、後部の窓を割りローリーの車に飛び移るが、ドニーが追突してきたため、その反動でテッドは彼の車に戻ってしまう。

ドニーの運転を妨害したテッドは、事故を起こした車から脱出するものの脇腹に傷を負う。

それに気づいたドニーはテッドを追い、ジョンとローリーも車を降りる。

ロバートが二人に襲いかかるが、ジョンが彼を殴り倒してテッドを捜す。

テッドは”フェンウェイ・パーク”に逃げ込み照明のスタンドに登る。

傷を負っていたテッドは、追ってきたドニーにしがみつかれて、胴体が真っ二つになりグラウンドに落下する。

ジョンとローリーはテッドの元に向かうが、瀕死の彼は、ローリーを二度と失うなとジョンに言い残して息絶え、普通のぬいぐるみに戻る。

アパートにテッドを連れ帰り、胴体を縫い合わせたジョンとローリーだったが、テッドは生き返らなかった。

失意のジョンを慰めたローリーは、テッドを生き返らせるために祈る。

翌朝、テッドが生き返ったことに気づいて喜ぶジョンは、ローリーが祈ってくれたことを知る。

ジョンはローリーに感謝し、愛を確かめ合いプロポーズする。

その後、ジョンとローリーは、サム・J・ジョーンズに見守られながら結婚式を挙げて、テッドや友人達に祝福される。

テッドは、サム・J・ジョーンズと共に”フラッシュ・ジャンプ”をして、ハネムーンに旅立ったジョンとローリーを見送る。
__________

テッドは、タミ=リンとの交際をしばらく続ける。

サム・J・ジョーンズは、ハリウッドへの復帰を果たしてバーバンクで暮らし、ルームメイトはブランドン・ラウス

レックスは、ローリーを諦めた後に”ルー・ゲーリッグ病”に罹り他界した。

ドニーは逮捕されるが告訴は取り下げられ、ロバートは減量に成功して”テイラー・ロートナー”となった。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「テッド」(2012)
・「テッド2」(2015)

*(簡略ストー リー)
1985年クリスマス。
8歳の少年ジョン・ベネットは、両親からテディベアをプレゼントされる。
友達がいないジョンは喜び、何をするにも一緒のテディと本当の話ができればと願う。
願いは叶い話せるようになったテディは、全国的な人気者になるのだが、ジョンとの友情は変わらなかった。
27年後、35歳になったジョンはレンタカー会社に勤め、テッドは落ちぶれて大麻を吸う毎日を送っていた。
ジョンは、付き合って4年になるローリーとの関係にけじめをつけようと結婚も考える。
ローリーは、ジョンがテッドと縁を切れないことで、彼との関係を考え始める。
仕方なくジョンは、テッドと別れる決心をするのだが・・・。
__________

才能溢れるセス・マクファーレン製作、原案、脚本、出演(声)、作詞による痛快コメディ。

可愛らしいはずのテディベアが、毒舌を吐き大麻を吸うとんでもない不良クマという発想がいい。

問答無用の下ネタ連発の激しいトークには驚かされるのだが、時に哀愁漂うシーンも挿入されて、1950年代風の音楽もなかなかいい。

とにかく、人間味溢れる主人公を好演するマーク・ウォールバーグセス・マクファーレンの才能に尽きる一作で、これだけやりたい放題できる(させてくれる)アメリカの映画界の寛容さに驚く。

そのセス・マクファーレンが歌詞を担当した曲”Everybody Needs A Best Friend”は、第85回アカデミー賞で歌曲賞にノミネートされた。

北米興行収入は約2億1900万ドル、全世界では約5億4900万ドルの大ヒットとなった。

ドラマ中、一つのアクセントとしてポイントともなる、”フラッシュ・ゴードン”の主演サム・J・ジョーンズの登場シーンで、興奮したのは主人公だけではないはずだ。
ラストも飾る彼を懐かしく思いながら、再び”ジョンとテッド”に会える日が待ち遠しい。

難しいことを考える必要のない、文句なく楽しめる快心作なのだが、無視はしていたものの、日本人用の字幕が登場する度にシラケてしまったことが不満だ。(作品に罪はない・・・)

主人公の恋人役ミラ・キュニス、彼女に言い寄る上司ジョエル・マクヘイル、テッドを奪おうとする変態親子役のジョヴァンニ・リビシエイディン・ミンクス、主人公の同僚パトリック・ウォーバートン、上司マット・ウォルシュ、テッドの同僚で恋人でもあるジェシカ・バース、スーパーのマネージャー、ビル・スミトロヴィッチ、主人公の両親役のラルフ・ガーマンアレックス・ボースタイン、ファンには嬉しい”フラッシュ・ゴードン”サム・J・ジョーンズノラ・ジョーンズトム・スケリットテッド・ダンスン、ゲイ役でライアン・レイノルズ、ニュースキャスターのマイク・ヘンリー、テッドの隣人ロバート・ウー、そして、ナレーターはパトリック・スチュワートが担当している。


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