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アパッチの怒り Taza, Son of Cochise (1954)

アメリカ政府との和平を望むアパッチの族長と反乱分子の戦いを描く、監督ダグラス・サーク、主演ロック・ハドソンバーバラ・ラッシュバート・ロバーツ他共演の西部劇。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇


スタッフ キャスト
監督:ダグラス・サーク

製作:ロス・ハンター
原作:ジェラルド・D・アダムズ
脚本:ジョージ・ザッカーマン
撮影:ラッセル・メティ
編集:ミルトン・カーラス
音楽:フランク・スキナー

出演
ターザロック・ハドソン
ウーナ:バーバラ・ラッシュ
バーネット大尉:グレッグ・パーマー
ナイチバート・ロバーツ
グレイ・イーグル:モリス・アンクルム
チャト:ジーン・イグレシアス
サイ・ヘーガン:リチャード・カッティング
ジェロニモイアン・マクドナルド
ハマ軍曹:ジョー・ソーヤー
ウィリス中尉:ランス・フラー
リチャーズ中尉:ブラッド・ジャクソン
スキニア:ジェームズ・ヴァン・ホーン
コチャ:チャールズ・ホルヴァス
ロボ:ロバート・ホイ
メアリー:バーバラ・ブルク
ティスウィン・チャーリー:ダン・ホワイト

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1954年製作 79分
公開
北米:1954年2月18日
日本:1962年9月26日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1872年、コチーズ率いるアパッチは、政府との講和条約を集結した。

3年後、死の床にいたコチーズは、長男ターザロック・ハドソン)に地位を譲り、白人との和平を進め部族のことを考えるよう伝える。

次男のナイチバート・ロバーツ)に兄に従うよう指示したコチーズは、墓が見つからないようにと言い残し、静かに息を引き取る。

ターザナイチは、墓が白人に見つからないようにしてコチーズを埋葬する。

白人と戦っていた戦士ジェロニモイアン・マクドナルド)は、コチーズの死を知り、自分が部族を率い平和は終わったと考える。

長老グレイ・イーグル(モリス・アンクルム)の娘ウーナ(バーバラ・ラッシュ)を自分のものにしようとするナイチは、制止するターザに反発し、ジェロニモと共に戦う考えを伝える。

そうはさせないと言われたナイチは、ナイフを手にしてターザに襲い掛かり、格闘になるものの叩きのめされる。
...全てを見る(結末あり)

ウーナから止めを刺すようにと言われたターザだったが、弟は殺すことはできず、チャト(ジーン・イグレシアス)に見張らせる。

ターザとウーナは、互いの愛を確かめる。

ナイチが拘束されて戻ったため、彼の考えを指示するグレイ・イーグルは、ターザの行為に不満を抱く。

見張りをつけられていたナイチは、仲間に助けられて部族を離れる。

その後、ナイチらは白人たちを襲撃して殺す。

ナイチが逃げたことを知ったターザは、白人たちが殺された現場を確認する。

その後、ナイチを見つけたターザは彼を捕らえ、村に戻る。

翌日、騎兵隊のバーネット大尉(グレッグ・パーマー)と共に現れたスカウトのサイ・ヘーガン(リチャード・カッティング)を歓迎したターザは、白人が殺された話を聞く。

ジェロニモらの仕業ではなく、村の者が襲ったと言うターザは、へーガンとバーネットを罰を与えたナイチらの元に連れて行く。

バーネットは命令に従いナイチらを砦に連行し、抵抗した一人が殺される。

砦を襲撃して制圧したターザは、翌日、到着したクルックク将軍を迎え、白人との共存について話し合おうとする。

仕方なくターザの要求をのんだクルックは、居留地の警備も自分たちで行うと言われ、彼を信じるバーネットの意見を聞き入れる。

バーネットに”ナンタン/友人”であることを伝えたターザは、捕虜の兵士を解放してその場を去る。

その後ターザらは”サンカルロス居留地”に向かい、管理責任者になったバーネットに迎えられる。

軍服を与えられたターザは、捕らえられたジェロニモ一派も到着することを知る。

それを知ったグレイ・イーグルは、バーネットと共に軍服を着て戻って来たターザを裏切り者と考える。

父の考えを批判するウーナだったが、グレイ・イーグルは、軍服を着た者は敵だと言って彼女の意見を聞こうとしない。

警備兵を選望としたターザは、それに反発する男と戦い、相手を殺す。

チャトらと共に警備兵に指名されたナイチだったが、それを拒む。

父のことで悩むウーナと話したターザは、妻にすることを約束して信じてもらえる。

その後、ジェロニモが到着することをバーネットに伝えたターザは、自分が監視する考えを伝える。

ジェロニモを迎えたターザは牽制し合い、彼の部下ロボ(ロバート・ホイ)もバーネットに紹介する。

平和を維持するつもりのないジェロニモは、山岳地帯に向かう。

結婚を望むウーナに、父親の許可が必要だと言って説得したターザは、のろしを上げたのがナイチとスキニア(ジェームズ・ヴァン・ホーン)そしてグレイ・イーグルだということを知る。

三人が村を出る話を聞いたら教えるようにと言われたウーナは、指示に従うことをターザに伝える。

ターザはその場を去り、それを監視していたグレイ・イーグルは、何も話すなと言ってウーナを鞭打つ。

現われたグレイ・イーグルとナイチと話をしたジェロニモは、300ドルの現金を見せて、戦いの準備するつもりがあることを伝える。

ターザに監視されていることが気がかりなジェロニモだったが、グレイ・イーグルらは、バーネットを殺せば、クルック将軍が監視を白人に任せるようになると考える。

水浴していたウーナの背中の傷に気づいたターザは、グレイ・イーグルの行為を批判する。

父には娘を鞭打つ権利があると言うウーナは、ロボに銃が渡ったことをターザに伝える。

明日、妻にすることをウーナに約束したターザはロボを捜す。

グレイ・イーグルにウーナを妻にしたいと伝えたターザは、贈り物が必要だと言う彼から銃と弾薬を要求される。

それを断ったターザは、贈り物は必ず届けることをグレイ・イーグルに約束する。

バーネットにロボが見つからないことを報告したターザは、窓から狙われた彼を助ける。

襲撃した者を追い倒したターザは、それがロボだったことを確認して、バーネットに感謝される。

ジェロニモにロボのことを伝えたターザは、グレイ・イーグルへの贈り物を用意しようとする。

翌日、警備兵たちから銀の装飾品を集めて戻ったチャトは、それをターザに見せる。

ターザからウーナとの結婚のことを聞いたバーネットは、祝宴を開くことを考える。

グレイ・イーグルはターザの装飾品に満足するが、ナイチは300ドルの現金を見せる。

現金の方が上だと言うグレイ・イーグルは、それ以上に価値がある銃と弾薬をターザに要求する。

ターザがそれを拒んだため、グレイ・イーグルは、3日以内に要求に従わなければ、ウーナはナイチの妻になると伝える。

ターザは、族長なので殺すことはできないが、ウーナを傷つけたら殺すと言ってナイチを脅す。

管理所に戻ったターザは、その件をバーネットに話す。

その後、戦いの太鼓が鳴り響き、ジェロニモが居留地を出たことをバーネットに伝えたターザは、出撃しようとする彼に、自分たちが解決することを伝える。

クルック将軍からの命令が下り、ジェロニモ一派の掃討作戦を知ったターザは、白人が約束を破ったと言ってバーネットを非難する。

武器商人のティスウィン・チャーリー(ダン・ホワイト)から銃を手に入れようとしたジェロニモは、現金が不足だったために数丁しか受け取れず、ナイチが彼らを殺す。

バーネットらは命令通りに出撃してクルック将軍と合流し、友人(ターザ)を失ったことで気が重いと伝える。

その頃、兵士を拘束して軍服を抜いだターザは、チャトらと共にジェロニモらを追う。

武器商人の死体を確認したクルックは、ジェロニモが武器を手に入れたと考える。

ターザが逃亡したことを知ったバーネットは、約束を破ったクルックを責める。

ジェロニモは国境を越えると考えられ、斥候を出して安全を確認したクルックだったが、待ち伏せされていることに気づかない。

谷間で襲撃された部隊は反撃し、バーネットはグレイ・イーグルを射殺する。

そこに現われたターザは、ジェロニモに襲い掛かりナイフを向けて降伏させる。

クルックにも攻撃をやめさせたターザは、銃を捨てろと言うジェロニモの指示に従わないナイチに警告する。

発砲するナイチはチャトに射殺され、クルックはターザに謝罪する。

クルックと握手したターザは、ジェロニモを別の居留地に移すことを要求し、平和に暮らしたいことを伝える。

その後ターザは、自分たちが住むことになる家を作るウーナの元に戻り、彼女に首飾りを贈る。

ウーナを抱きしめるターザは、彼女との愛を確かめる。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
1875年。
アパッチの族長コチーズが死に、彼から地位を受け継いだ長男のターザは、和平の道を歩むよう指示した父の遺志に従おうとする。
しかし、弟のナイチと戦士ジェロニモらが戦いを続ける考えを変えないため、ターザは軍と話し合い、新たな居留地に移り自分たちが監視することを提案する。
それが認められたターザは、管理者となり親交を深めたバーネット大尉と共に、捕らえられたジェロニモナイチ、そして恋人ウーナの父である長老のグレイ・イーグルらを監視するのだが・・・。
__________

アパッチ戦争”下の族長コチーズの死から、和平の道を進むはずの部族と軍の駆け引きや争い、そして部族内の反乱などを描く西部劇。

本作以後、ダグラス・サークのメロドラマでスターとなるロック・ハドソンが、アパッチの戦士であり族長のターザを威風堂々と演じ、撮影当時20代とは思えない貫禄で主人公を演じている。

上記のように、メロドラマを得意とするダグラス・サークは、正統派西部劇も無難にこなし、激しい戦いの中ではぐくまれる、主人公とヒロインの愛の姿もきっちりと描いている。

主人公を愛する部族の長老の娘バーバラ・ラッシュ、主人公を信頼し友情が芽生える騎兵隊大尉グレッグ・パーマー、主人公に反発する弟ナイチバート・ロバーツ、彼の考えに同調する、ヒロインの父親である長老モリス・アンクルム、主人公に従う戦士ジーン・イグレシアス、騎兵隊のスカウト、リチャード・カッティング、主人公と敵対する戦士ジェロニモイアン・マクドナルド、騎兵隊軍曹のジョー・ソーヤー、中尉のランス・フラーとブラッド・ジャクソン、ジェロニモ一派のジェームズ・ヴァン・ホーン、ロバート・ホイ、武器商人のダン・ホワイトなどが共演している。


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