少年時代からスピードに憧れていたNASCARのトップ・レーサーの挫折と奮闘を描く、製作、監督、脚本アダム・マッケイ、製作、脚本、主演ウィル・フェレル、ジョン・C・ライリー、サシャ・バロン・コーエン、マイケル・クラーク・ダンカン、エイミー・アダムス他共演の爆笑アクション・コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:アダム・マッケイ
製作
ジャド・アパトー
ジミー・ミラー
製作総指揮
ウィル・フェレル
リチャード・グローヴァー
デヴィッド・ハウスホルター
ライアン・カヴァナー
アダム・マッケイ
サラ・ネッティンガ
脚本
アダム・マッケイ
ウィル・フェレル
撮影:オリヴァー・ウッド
編集:ブレント・ホワイト
音楽:アレックス・ワーマン
出演
リッキー・ボビー:ウィル・フェレル
キャル・ノートンJr.:ジョン・C・ライリー
ジャン・ジラール:サシャ・バロン・コーエン
カーリー・ボビー:レスリー・ビブ
ルーシャス・ワシントン:マイケル・クラーク・ダンカン
スーザン:エイミー・アダムス
ルーシー・ボビー:ジェーン・リンチ
リース・ボビー:ゲイリー・コール
ラリー・デニット:パット・ヒングル
ラリー・デニット・Jr:グレッグ・ジャーマン
デニット夫人:モリー・シャノン
グレゴリー:アンディ・リクター
ハーシェル:デヴィッド・ケックナー
グレン:ジャック・マクブレイヤー
カイル:イアン・ロバーツ
ジャック・テルモント:ロブ・リッグル
本人:レイ・ワイズ
本人:デイル・アーンハートJr.
本人:ジェイミー・マクマレー
本人:エルヴィス・コステロ
本人:モス・デフ
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2006年製作 108分(完全版 121分)
公開
北米:2006年8月4日
日本:未公開
製作費 $73,000,000
北米興行収入 $148,213,380
世界 $162,966,180
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
スピード狂のリース・ボビー(ゲイリー・コール)は、妻ルーシー(ジェーン・リンチ)の陣痛が始まったため、100マイル以上の速度で病院に向かう。
病院を通り過ぎてしまったリースは、急ブレーキを踏んでルーシーに出産させて男の子が生れる。
早く走ることに憧れる5歳のリッキーは、母ルーシーが買い物している間に車を運転してしまう。
スピードへの気持ちが変わっていない小学生のリッキーは、授業で”父親の話を聞く日”に、何年も会っていなかったリースが現れたため驚く。
ジャンキーでアル中のリースは、勝手な話をして校舎から放り出され、”1位以外は最下位だ”とリッキーにい残してその場を去る。
15年後、”タラデガ・スーパースピードウェイ”。 幼馴染の同僚キャル・ノートンJr.(ジョン・C・ライリー)に励まされたリッキーは、夢が叶ったことで激走し、3位に入る大活躍で脚光を浴びる。 オーナーのラリー・デニット(パット・ヒングル)は、インタビューにまともに答えられないリッキーをバカにする息子ラリー(グレッグ・ジャーマン)に、話よりドライビングに注目するよう伝える。 その後、リッキーは連戦連勝を続けて時の人となり、トップ・ドライバーになり、スーザン(エイミー・アダムス)がアシスタントとなる。 新車を発表するデニットは、リッキーの推薦もあり新ドライバーとしてキャルを指名する。 コンビとなったリッキーとキャルは大活躍し、リッキーはカーリー(レスリー・ビブ)と知りあい、その後、結婚して二人の子供も生まれる。 ”テキサス・モーター・スピードウェイ” 喜ぶリッキーだったが、下品な発言などでチームに罰金が科せられことをオーナーのラリーはリッキーに伝える。 レースに勝てば問題ないと言うリッキーはラリーの話を気にせず、二人の関係は更に悪化する。 キャルとバーで楽しんでいたリッキーは、その場に現れたフランス人F1ドライバーのジャン・ジラール(サシャ・バロン・コーエン)に侮辱され、腕を折られてしまう。 キャルがジラールの相手をしようとするが、現れたラリーが天井に向かって銃を発砲し騒ぎを鎮める。 ラリーは、ジラールがチームの新ドライバーであることをリッキーとキャルに伝える。 ゲイだったジラールは、”夫”のグレゴリー(アンディ・リクター)を紹介してその場を去り、リッキーは卒倒しそうになる。 ”ロウズ・モーター・スピードウェイ”。 その夜、レースはスタートし、ギブスを外したリッキーは、キャルと共に最後尾から追い上げる。 先頭のジラールに追いついたリッキーだったが、サポート役のキャルが事故でリタイヤしてしまう。 ジラールと接触したリッキーの車は、横転してクラッシュしてしまう。 無事だったリッキーは取り乱してしまい、下着姿になりコースなどを走り回る。 入院したリッキーは身体的な問題はないのだが、精神的ショックで下半身が麻痺したと思い込む。 キャルとルーシャスはリッキーを励ますが、足が麻痺していないと言っても信じない。 ナイフを手にしたリッキーはそれを足に突き刺し、痛みで絶叫して車椅子から立ち上がってしまう。 足の感覚があることを喜んだリッキーだったが、自分の欠場をチームが歓迎し、ジラールが大活躍していることを知らされる。 ”ロッキンガム・テスト・トラック” チームのトップ・ドライバーはキャルだとラリーに言われたカーリーは、今後を心配する。 カーリーを慰めたキャルは、彼女と親交を深めて結婚を決意し、それを二人から知らされたリッキーは驚く。 チームを解雇されていたリッキーは家からも追い出されることになり、息子二人を連れて母ルーシーの元に向かう。 ピザの配達員を始めたリッキーは、配達した先の男が父リースだと知り、会いたかったと言われるものの殴り倒してその場を去る。 リースにリッキーのことを知らせたのはルーシーで、自転車でピザ配達をしている息子を見ていられなかったという親心を伝える。 今の自分には父親の助言が必要だともルーシーに言われたリッキーは、現れたリースから、レースに出場したいのかを問われる。 息子達に走るよう励まされたリッキーは、レースのために力になるとリースに言われる。 恐怖に直面したため走れなくなったと指摘するリースは、運転する前に恐怖と仲良くなることだとリッキーに助言する。 クーガーを乗せたまま車を運転するようリースに指示されたリッキーは、傷つけられただけで帰宅する。 言うことを聞かない孫達に手を焼いたルーシーは、リッキーの前で二人を殴り厳しい躾けを始める。 目隠しをして運転をさせられたリッキーは、路上に駐車してある車を傷つけ、民家に突入してしまう。 走る感覚を取り戻すには警察に追われるのが一番だと言うリースは、車にコカインを隠し通報したことをリッキーに伝える。 捕まれば刑務所行きだと言われたリッキーは車を走らせ、駆けつけたパトカーに追われながら街道を走り抜け、スピードが出せるようになったことに気づく。 パトカーの追跡を振り切ったリッキーは、車に隠されていたのがコカインではなくシリアルだったことを知る。 ピザの配達を辞めたリッキーは、クーガーと共に運転もできるようになる。 子供達は、ルーシーに教育されて乱れた生活が改善される。 運転免許も取得しリッキーは、元の自分に戻ったことを喜ぶリースに感謝する。 リッキーと家族は食事に出かけるが、今後もこんな生活を望むと言うルーシーの話を聞いたリースにその気はなかった。 出された食事に文句を言ってわざと騒ぎを起こし放り出されたリースは、普通に家族と生活する幸せなど望んでいないことをリッキーに伝える。 ”1位以外は最下位だ”と言ったことも否定するリースは、リッキーに別れを告げてその場を去る。 バーでチームのアシスタントだったスーザンに再会したリッキーは、今はNASCARのマーケティングをしている彼女が美しく思える。 レースを諦め麻薬の売人になるなどと言うリッキーは、復帰すべきだと力説して助言するスーザンに惹かれ、二人は愛し合う。 チームのピット・クルーと共に洗車場を経営していたルーシャスに電話をしたリッキーは、レースに復帰することを伝えて協力を求める。 ジラールを訪ねたリッキーはレースに出場することを伝え、引退して北欧でグレゴリーと暮らしたいため、各上のレーサーに負かされたいとジラールに言われる。 わざと負ける気はないジラールは、宿命の敵として戦ってほしいことをリッキーに伝える。 リッキーは必ず倒すと伝え、今日は友好的に接したが明日は戦争になるとジラールは答える。 ”タラデガ・スーパースピードウェイ”。 グレンが現れたためそれが嘘だと知ったリッキーは、やる気を起こさせるために芝居をしたとルーシャスに言われる。 感激するリッキーは、ハーシェルらが徹夜で整備したエンジンと、ボディーにペイントされたクーガーを見せられてレースに挑む。 カーリーに声を変えたリッキーはキャルとも顔を合わせ、挑発されながらも友情を示すが、それが戦術だと皮肉を言われて別れる。 各車一斉にスタートして、リッキーは最後尾で続き、グリーン・フラッグが振られる。 投資家が集まるため、ラリーはアル中の妻(モリー・シャノン)に行儀よくするよう忠告するが無駄だった。 ポール・ポジションのジラールが大きくリードし、リッキーは追い上げてキャルを抜き去る。 チケット売り場で、リッキーが常に自分のためにチケットを用意していてくれたことを知ったリースは、息子の気持ちを嬉しく思うが、それを転売しようとする。 ジラールに追いついたリッキーだったが、進路を塞がれて追い抜くことができない。 リッキーを勝たせるわけにはいかないラリーは、キャルに妨害をさせるためにピットに連絡を入れる。 キャルはその指示を無視し、親友であるリッキーの前に出て、”スリングショット”でジラールを抜く手助けをする。 ラリーは、ドライバーのジェイミー・マクマレーにキャルを始末するよう命じ体当たりさせる。 大クラッシュが起きてしまい、走行するのはリッキーとジラールだけになり、一騎打ちとなった二人も最終ラップで接触してクラッシュする。 ゴールできなかった二人は、突然コースを走り始める。 チェッカーを受ける寸前でゴールに飛び込んだ二人は、手のひらの差でリッキーが勝利する。 これで自由になったと言って感謝するジラールの握手を拒んだリッキーは、彼にキスする。 二人は観客の歓声に応え、再びキスしようとするジラールをリッキーは拒む。 表彰式が始り、走ってゴールしたリッキーとジラールは車を降りたために失格となり、3位のキャルの優勝が決まりトロフィーが渡される。 リッキーもキャルの勝利を称え、二人は友情を確かめ合う。 その後、ルーシーと子供達そしてスーザンと過ごしたリッキーは、会場にいたリースからいい走りだったと言われる。 誰のために走ったのかをリースに聞かれたリッキーは、ただ走っただけだと答え、結果がどうであれ家族が愛してくれると付け加える。 とにかく誇りに思うとリッキーに伝えたリースは、家族と共に食事に行くことに同意する。
NASCARの最下位チーム”デニット・レーシング”のピット・クルーになっていたリッキー(ウィル・フェレル)は、ドライバーがレースを放棄したため、チーフのルーシャス・ワシントン(マイケル・クラーク・ダンカン)に速く走りたいと言ってドライバーの代わりを務める。
...全てを見る(結末あり)
キャルが犠牲になりクラッシュした後、リッキーはバックで走りながら優勝してしまう。
”ネクステル・カップ・シリーズ”予選でジラールがポールポジションとなり、ギブスをはめて走れないリッキーといがみ合う。
復帰に向けて最終調整に入ったリッキーだったが、スピードを出せずにまともな走りができず、再び下着姿になってしまう。
ピット・クルーのハーシェル(デヴィッド・ケックナー)から昨夜事故があったことを知らされたリッキーは、ルーシャスにグレン(ジャック・マクブレイヤー)が死んだと言われて悲しむ。
*(簡略ストー リー)
少年時代からスピード狂だったリッキー・ボビーは、NASCARのレーシング・チームに入りピット・クルーからドライバーになる。
抜群の速さで一気にトップ・レーサーになったリッキーは、親友キャルの協力を得て勝利を続け、美しいカーリーと結婚して息子も生まれる。
そんな時キャルは、自分を嫌うオーナーのラリーの招きで、フランス人F1ドライバーのジラールがレースに参戦することを知らされる。
二人はレースで対決することになるが、クラッシュしたリッキーはジラールに敗れ、恐怖を体験したショックで再起不能になってしまう・・・。
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盟友であるアダム・マッケイ、ジャド・アパトー、ウィル・フェレルがコンビを組み、派手なアクションとナンセンス・ギャグによる抱腹絶倒の痛快コメディ。
馬鹿げたトーク続出の単純に楽しめるコメディとして大いに受けた作品で、アダム・マッケイとウィル・フェレルが担当する脚本のユーモアのセンスも抜群である。
それに加え、特撮を駆使したレースシーンの迫力は凄まじく、手抜きのない内容は流石ハリウッド作品だ。
舞台として登場する収容人員10万人以上の巨大なスピードウェイが、何か所もあるという凄まじいばかりのアメリカのスケール感が味わえる作品でもある。
”インディアナポリス・モーター・スピードウェイ”などは、その数倍の20~40万人の収容能力があるというのだから驚かされる。
更には、主演のウィル・フェレル他、主要男優達が皆巨漢であり、その迫力に圧倒される。
北米興行収入は約1億4800万ドル、全世界では約1億6300万ドルのヒットとなった。
いつものように独特の個性で笑わせてくれる主人公のレーサー、ウィル・フェレル、彼との相性抜群である、親友のレーサー役ジョン・C・ライリー、フランス人元F1ドライバーを怪演するサシャ・バロン・コーエン、主人公の妻レスリー・ビブ、主人公の親友であるピット・クルーのチーフ、マイケル・クラーク・ダンカン、主人公と愛し合うようになるエイミー・アダムス、人間味が溢れ非常に印象深い役を演ずる二人、主人公の両親ゲイリー・コールとジェーン・リンチ、チーム・オーナーのパット・ヒングル、その息子グレッグ・ジャーマン、アル中のその妻モリー・シャノン、ジラール(サシャ・バロン・コーエン)の”夫”アンディ・リクター、ピット・クルーのデヴィッド・ケックナー、ジャック・マクブレイヤー、イアン・ロバーツ、レース番組解説者ロブ・リッグル、本人役でレイ・ワイズ、エルヴィス・コステロ、モス・デフ、そして現役レーサーのデイル・アーンハートJr.とジェイミー・マクマレーなどが共演している。