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プリズナー Take (2007)

被害者と加害者の死刑囚の両者にどんな関わりがあったのか・・・通常は認められない両者が面会し刑の執行までを描く、ジェレミー・レナーミニー・ドライヴァー共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト ■
監督:チャールズ・オリヴァー

製作:チェット・トーマス
脚本:チャールズ・オリヴァー
撮影:トリスタン・ホイットマン
編集:アンドリュー・マカリスター
音楽:ロジャー・ネイル

出演
アナ・ニコルズ:ミニー・ドライヴァー

ソール・グレゴール:ジェレミー・レナー
ジェシー・ニコルズ:ボビー・コールマン
スティーヴン牧師:アダム・ロドリゲス
マーティ・ニコルズ:デヴィッド・デンマン
メカニック:グリフ・ファースト

アメリカ 映画
配給 Crossing Paths
2007年製作 98分
公開
北米:2008年7月18日
日本:未公開
北米興行収入 $6,630


ストーリー ■
刑務所内。
刑執行の近づく死刑囚ソール・グレゴール(ジェレミー・レナー)は、死を前にして自分の人生に価値があったとは考えられないでいた。
かつてソールと関わりを持ち、恐ろしい体験をしたアナ・ニコルズ(ミニー・ドライヴァー)は、”息子ジェシー(ボビー・コールマン)・・”と共に刑務所に向かう・・・。
過去。
アナは障害のある息子ジェシーを、特別支援学校に転校させるよう学校側に言われる。
自宅教育も考えたアナだったが、それを諦めて、ジェシーを学校に通わせるために仕事を探すものの、思うようにいかない。
借金の返済を迫られていたソールは、金を工面することができずに、スーパーマーケットで店員を銃撃して金を奪い、その場から逃れようとする。
居合わせたアナは、ジェシーをソールに人質に取られ、その後、悲劇は起きる・・・。


解説 評価 感想 ■

エンディングで明記される、基本的には認められない被害者と加害者の面会を奨励する”修復的司法”により、釈放された受刑者の再収監率が50%から8%に減少した事実が興味深い。

その、”修復的司法”を一つのテーマにして、被害者と加害者、どちらも恵まれない両者の人生、双方が関わりを持つ事件とその後を描いた社会派ドラマとして、多くを考えさせられる作品だ。

冒頭のヒントと中盤辺りで、亡くなった息子の面影と旅することが分かる、被害者としての辛い立場を、ミニー・ドライヴァーが熱演している。

一癖ある表情が印象的であり、既にキャリアを積み、翌年「ハート・ロッカー」(2009)でその実力を評価され、トップ・スターの道を歩むことになるジェレミー・レナーは、死を待つだけの死刑囚、そして、それに到る苦悩の時を迫真の演技で好演する。

主人公の息子ボビー・コールマン、主人公の夫役デヴィッド・デンマン、牧師役のアダム・ロドリゲス、メカニックのグリフ・ファーストなどが共演している。


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