サイトアイコン That's Movie Talk!

マイ・デンジャラス・ビューティー Syrup (2013)

大手飲料メーカーのマーケティング・マネージャーと彼女にアイデアを提供する青年の奮闘と恋を描く、主演アンバー・ハードシャイロー・フェルナンデスケラン・ラッツブリタニー・スノウ他共演の恋愛コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:アラム・ラパポート
製作
キャメロン・ラム
スーザン・A・ストーヴァー
バリー・M・オズボーン
原作:マックス・バリーSyrup
脚本
アラム・ラパポート
マックス・バリー
撮影:ジュリオ・マカット
編集:ロバート・ホフマン
音楽
ピーター・ベイトマン
アンドリュー・ホルツマン

出演
シックス:アンバー・ハード
”スキャット”マイケル:シャイロー・フェルナンデス
スニーキー・ピート:ケラン・ラッツ
スリー:ブリタニー・スノウ
デヴィッドソン:ジョシュ・パイス
デイヴィース:クリストファー・エヴァン・ウェルチ
ベス:ケイト・ナッシュ
特許商標庁の係員:レイチェル・ドラッチ
牧師:アダム・ルフェーヴル
本人:カースティ・アレイ

アメリカ 映画
配給 マグノリア・ピクチャーズ
2013年製作 90分
公開
北米:2013年6月7日
日本:未公開
製作費 $2,500,000
北米興行収入 $660


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
失業中の青年スキャット(シャイロー・フェルナンデス)は、新しい飲料水のアイデアが閃く。

それを同居人のスニーキー・ピート(ケラン・ラッツ)に話したスキャットは、大手飲料メーカー”アディソン”のマーケティング・マネージャーのシックス(アンバー・ハード)に売り込もうとする。

”アディソン”のビルに向かったスキャットは、シックスに面会しようとするものの、受付のベス(ケイト・ナッシュ)から、アポが必要だと言われてしまう。

相手にされないスキャットは火災警報を鳴らし、ビルから出てきた社員の中からシックスを捜す。
...全てを見る(結末あり)

シックスに近づき話しかけたスキャットは、商品アピールだと見抜かれ、25秒でオフィスに戻ると言う彼女から、その間に話をするよう指示される。

黒い缶で名前は”FUKK”とだけ伝えたスキャットは、足を止めたシックスとランチの約束をする。

シックスに”FUKK”の話をしたスキャットは、内容が気に入らない彼女が直ぐに席を立ち店を出たために後を追う。

”FUKK”が平凡すぎると言うシックスは、一応、スキャットをスタッフに入れることを考え、それを彼に伝える。

傲慢で素っ気ないシックスだったが、スキャットは彼女に惹かれてしまう。

翌日、無断でビルに入ったスキャットはベスに見つかり、警備員に追われながら会議室に向かう。

スキャットを社長や重役に紹介したシックスは、社員ではないが請負業者の彼と共同開発した商品の商標権を、200万ドルで手に入れたことを伝える。

シックスから、”FUKK”の商標登録は済んでいるかと言われたスキャットは、焦って特許商標庁に向かうものの、係員(レイチェル・ドラッチ)から登録済みだと言われる。

ピートが登録したことを知ったスキャットは、アパートに向かうものの、彼の姿と荷物は消えていた。

その後、シックスとピートが会っている姿を目撃したスキャットはショックを受ける。

通信会社の勧誘オペレーターの職に就いたスキャットは、発売されたヒット商品の”FUKK”を飲みながら悔しい思いをする。

そんな時スキャットは、現れたシックスから、”FUKK”が売上全米1位の栄養ドリンクになったことを知らされる。

”FUKK”の販売を受け継ぐピートに外されたシックスは、旧商品担当になったことをスキャットに話し憤慨する。

それを知ったスキャットは、シックスから、”FUKK”に代わるアイデアはあるかと訊かれる。

ピートに復讐するためにスキャットと組むことになったシックスは、同居が条件だと言われたため、仕方なくそれを認めて、彼を連れてアパートに向かう。

月曜日。
スキャットを伴い出社したシックスは、下請け業者ということにして彼をオフィスに連れて行く。

翌日、オフィスに現れたピートに、シックスはスキャットを紹介する。

木曜になってもアイデアが浮かばないスキャットは、シックスから、翌日の18時までに考えないと二人共クビになると言われる。

金曜日。
出社したスキャットは焦るもののシックスからキスされ、あなたならできると言われて励まされる。

夕方になり、結局アイデアが浮かばなかったスキャットは、シックスと共に帰ろうとする。

”FUKK”の自販機にコインを入れても出てこないため、苛立ち倒してしまったスキャットは、キャンペーンのアイデアを思いつく。

それに満足したピートは、シックスと共にスキャットを評価する。

ピートの秘書となったスリー(ブリタニー・スノウ)が、自分のイメージを盗んでいると言うシックスは憤慨する。

カースティ・アレイを使ったCM製作が始まる中、スリーはスキャットに迫り彼を誘惑する。

それを知ったシックスは、スキャットをベッドに誘うものの、自分に触れようとした彼を拒む。

スキャットに対して正直になれないシックスはそれを認め、二人の気持ちは少しずつ近づく。

そんな時、”FUKK”のCMの真似をして自販機を倒した高校生が死亡し、スキャットは、たかが飲料水のために、こんな事件まで起きたことを嘆く。

苦しむスキャットは、自分に対する気持ちをシックスに尋ねるが、彼女は答えることができなかった。

シックスやピートと共に高校生の葬儀に参列したスキャットは、故人に対して言葉を捧げる。

その時、参列者が役者だと気づいたシックスは、それをスキャットに伝える。

ピートの策略だと気づいたスキャットは、棺を開けて中の人形を確認して嘘を暴く。

今回の騒ぎが上司である自分の責任だと重役から言われたシックスは、全てピートの仕業だと反論するものの、それが聞き入れられず、スキャットは解雇される。

その後、シックスと共にライバル社”ゼフコ”のデヴィッドソン(ジョシュ・パイス)とデイヴィース(クリストファー・エヴァン・ウェルチ)に引き抜かれたスキャットは、予算2億ドルの企画部門を与えられる。

シックスと反発し合うものの、アイデアが浮かんだスキャットは幹部を集め、新商品”アベレージKOK”のイメージを重役会議で発表する。

子会社を作り、派手に販売せずにネットや口コミなどに情報を流し、100人の有名人に、個別の名前と番号入りの特別な商品を送る。

更にスキャットは、その代理人を招待して販売の仕組みを説明し、イメージに合わない消費者は手に入れられない戦略を話す。

それに飛びついた代理人達は”KOK”を求めると確信するスキャットは、商品の味は問題ではなく、人々の虚栄心や欲が販売のカギだとデイヴィースやデヴィッドソンに伝える。

思い通りの働きをしたスキャットを認めたシックスは、彼と愛し合う。

その後、スキャットとシックスの思惑通り、”KOK”はヒット商品となる。

ところが、セントルイスで”KOK”を手に入れようとした少年が自殺し、それがCNNで放送されることをデヴィッドソンから知らされてスキャットは、その前に対処してやり過ごすことを指示される。

誰かが解雇されなければならない状況となり、デヴィッドソンはシックスが妥当だとスキャットに伝える。

シックスを捜したスキャットは、彼女が新人をスカウトしようとしていることを知る。

非難し合うシックスとスキャットは、互いを理解できないまま別れる。

その夜、テレビ出演の収録をしたスキャットは、少年の自殺に対する声明を出す。

翌日、アパートに戻ったスキャットは、スリーに仕事を奪われて解雇されたピートから謝罪される。

シックスが自分のために自ら辞職したことをピートから知らされたスキャットは、彼女がいるレストランに向かう。

バレリーナになることが夢だったシックスは、筋肉の欠陥でそれを断念し今に至ったことをスキャットに話す。

シックスにバレリーナが夢だったのかと尋ねたスキャットは、それ以上、何も言わずにその場を去る。

自分達のビジネスや考えをテレビの番組内で批判するスキャットの話を聞いたシックスは、店を出て彼を追う。

現れたシックスに、自分の本名はマイケルだと伝えたスキャットは、彼女の名前を訊く。

キスされたスキャットは、名前はシックスだと言う彼女に、楽しかったと伝え、別れを告げてその場を去る。


解説 評価 感想
1999年に発表された、マックス・バリーの小説”Syrup”を基に製作された作品。

*(簡略ストー リー)
失業中の青年スキャットは、新しい飲料水のアイデアが閃き、大手飲料メーカー”アディソン”のマーケティング・マネージャーのシックスにそれを売り込む。
新商品”FUKK”が気に入ったシックスから、商標権の登録のことを訊かれたスキャットは、慌てて特許商標庁に向かう。
ところが、同居人のピートがアイデアを盗み既に登録を済ませ、更に商標権をシックスに渡し入社までしたことを知ったスキャットはショックを受ける。
その後、ピートが販売の責任者となったために部署から外されたシックスは、スキャットに会い新しいアイデアの提供を求める。
シックスに惹かれていたスキャットは、彼女と同居することを条件に手を組み、ピートに復讐しようとするのだが・・・。
__________

人気スターとして地位を築きつつあったアンバー・ハードの主演作。

アンバー・ハードにとっては、ジョニー・デップとの交際を始めた頃の作品であり、知性と美貌を兼ね添えた、近寄りがたい雰囲気のキャリアウーマンを熱演している。

軽いノリのロマンチック・コメディ風に始まるのだが、利益優先型の企業体質や、その流れに逆わず、成功を夢見ることを第一と考える人間の醜さなどがシニカルに描かれた作品でもある。

中盤からクライマックスにかけては、人間の本質と現実社会の厳しさを描く物語として展開していく。

北米での劇場公開はわずか1館だけで、1週間で打ち切りになってしまい、日本では劇場未公開に終わった。

主人公のキャリアウーマンに翻弄されながらも、自分らしさを見失わずに、人間として成長する青年を好演するシャイロー・フェルナンデス、彼のアイデアを盗む同居人だったケラン・ラッツ、成功した彼の秘書となるブリタニー・スノウ、ライバル社の社員ジョシュ・パイスクリストファー・エヴァン・ウェルチ、主人公の会社の受付係ケイト・ナッシュ特許商標庁の係員レイチェル・ドラッチ、牧師アダム・ルフェーヴル、CMで登場する本人役のカースティ・アレイなどが共演している。


モバイルバージョンを終了