恋人と別れ心に傷を負いながら成功を夢見るコメディアンの仲間達と過ごす日々を描く、監督、撮影ダグ・リーマン、製作、脚本、主演ジョン・ファヴロー、ヴィンス・ヴォーン、ロン・リヴィングストン、ヘザー・グレアム他共演のコメディ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ダグ・リーマン
製作
ジョン・ファヴロー
ヴィクター・シンプキンス
製作総指揮:ケイリー・ウッズ
脚本:ジョン・ファヴロー
撮影:ダグ・リーマン
編集:スティーヴン・ミリオン
音楽:ジャスティン・ラインハート
出演
マイク・ピーターズ:ジョン・ファヴロー
トレント・ウォーカー:ヴィンス・ヴォーン
ロブ:ロン・リヴィングストン
スー:パトリック・ヴァン・ホーン
チャールズ:アレックス・デザート
ロレイン:ヘザー・グレアム
クリスティ:ディーナ・マーティン
リサ:キャサリン・ケンドール
ニッキ:ブルック・ラングトン
アメリカ 映画
配給 ミラマックス
1996年製作 96分
公開
北米:1996年10月18日
日本:1997年9月13日
製作費 $200,000
北米興行収入 $4,555,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ロサンゼルス。
成功を夢見てハリウッドに来たコメディアンのマイク・ピーターズ(ジョン・ファヴロー)は、ニューヨークで別れた恋人ミシェルのことが忘れられず、友人ロブ(ロン・リヴィングストン)にそれを相談する。
俳優仲間のトレント・ウォーカー(ヴィンス・ヴォーン)からも励まされたマイクはラスベガスに誘われ、気が進まないまま現地に向かう。
ラスベガス。
あっという間にスってしまったマイクだったが、それを気にしないトレントは、ウエイトレスのクリスティ(ディーナ・マーティン)を誘って楽しもうとする。
クリスティと待ち合わせた二人は、彼女の友人リサ(キャサリン・ケンドール)を紹介される。 クリスティのトレーラーハウスに向かった4人は話を弾ませ、トレントがクリスティと愛し合う。 トレントは、マイクもリサとうまくやっていることを確認する。 ところが、マイクは会ったばかりのリサにも別れた恋人の話をしてしまう。 マイクは、留守電のメッセージをチェックするためトレントとクリスティに部屋を空けてもらう。 何もメッセージがなかったことを知ったクリスティとリサは、マイクに同情してしまう。 その後、尚も浮かない表情のマイクと共にトレントはロサンゼルスに戻る。 マイク、トレント、ロブは、友人のスー(パトリック・ヴァン・ホーン)とチャールズ(アレックス・デザート)と共にパーティーに向かう。 マイクは女性に声をかけるものの、乗っている車で相手にされず、トレントは目をつけた女性と話すが気にいらない。 5人はその場を去り、あるレストランに向かう。 トレントとスーは二人の女性のテーブルに向い、マイクはバーで、その場にいたニッキ(ブルック・ラングトン)に知っている顔だと言われる。 コメディアンとしていいギャラを稼いでいるため、外車でも買うことを検討中と言ってしまったマイクだったが、スターバックスでバイトするニッキは、そこで彼から注文を受けたと話す。 2週間前に、バイトのための履歴書を受け取ったともニッキに言われてしまったマイクは恥をかき、その場を離れる。 しかし、トレントとスーに励まされたマイクは、ニッキの元に向い電話番号を聞くことに成功する。 マイクは、トレントらにあれこれ言われながら、電話するまで6日待つよう言われる。 駐車場で肩が当った男に言いがかりをつけたスーは、一人で何人もの男達に立ち向かおうとする。 男達はスーが銃を手にしたため引き下がるが、マイクとトレントは、彼の無謀な行為を非難する。 スーに、いじけてばかりいるだけだと言われ侮辱されたマイクはその場を去り、帰宅して留守電を確認するものの、メッセージは一件もなかった。 ニッキに電話したマイクは、留守電だったために何度もかけ直してメッセージを入れ続ける。 突然ニッキが出たために驚いたマイクは、二度と電話しないでと言われ切られてしまう。 その後、部屋に閉じ篭ったマイクは、トレントからの電話にも出ずに、元恋人を想う日々を送る。 現れたロブは、ニューヨークに戻ると言い出したマイクに、過去と決別して前進するよう助言する。 吹っ切れたマイクは、ロブを食事に成そう。 トレントの家を訪ねたマイクは、スーが因縁をつけた男達と共にゲームを楽しんでいたために驚く。 あの後、別の店で彼らに会ったスーは、トレントに言われて謝罪したということだった。 スーは侮辱したことをマイクに謝罪し、マイクは言われたことで前向きになるきっかけができて、互いの絆は深まったと伝える。 マイクは、トレントとスーと共にクラブに向い、バーで魅力的な女性ロレイン(ヘザー・グレアム)に惹かれる。 恋人関係でほぼ同じ境遇のロレインと意気投合したマイクは、彼女からダンスに誘われる。 二人の様子を見ていたトレントは、涙を流さんばかりに喜ぶ。 楽しい時を過ごした二人はクラブを出て、ロレインがマイクの名刺をもらい、自分の電話番号を彼に教えて別れる。 マイクらはダイナーに向かい、喜ぶトレントはその場で騒ぎ始める。 家に戻ったマイクは、ロレインに電話をすることを我慢して、翌日になりあと2日待つことに決める。 そこに、ミシェルから電話がかかってきたためマイクは驚き、毎日、自分のことを想っていたと言われ会いたいと言われる。 そこにロレインから電話が入り、マイクは待ってもらい、ミシェルと話してかけ直すことを伝える。 マイクはロレインと話し、電話は2日待てと友人に言われたと話す彼女が、益々、自分と気が合う相手だと考えながらクラブに誘われる。 ダイナーでトレントに会ったマイクはその話をして、ロレインと話したかったために、ミシェルの電話を切ったことを伝える。 ミシェルに電話をかけ直していないと知ったトレントは驚き、マイクもなぜなのかよく分からないと答える。 奥の席で、妙な女性が自分を意識して合図していると言うトレントは、彼女が席を立ったために焦る。 しかし、女性は向かいの席に座らせていた子供をあやしていただけで、トレントは恥をかいてしまう。 それを知ったマイクは、電話のことを聞き直すトレントの問に、苦笑いして答えようとしない。
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*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス。
成功を夢見てハリウッドに来たコメディアンのマイク・ピーターズは、ニューヨークで別れた恋人のことで悩み、友人のロブに励まされる。
俳優仲間のトレントからラスベガスに誘われたマイクは、気乗りしないままそれに付き合い、あっという間にスってしまう。
その場で出会った女性に、元恋人の件で励まされるものの、心晴れないマイクはロサンゼルスに戻る。
新たな恋を見つけようとしてチャレンジするマイクだったが、それに失敗してさらに落ち込んでしまう。
ロブから、過去を忘れて前向きに生きるよう助言されたマイクは、同じような境遇の魅力的な女性ロレインに出会う・・・。
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既に俳優としてキャリアを積んでいたジョン・ファヴローが、初めて製作、脚本を担当して主演した作品で、同世代のダグ・リーマンが監督と撮影を務めた作品。
公開当時はさほど気になる存在でなかったジョン・ファヴローだが、その後に活躍するダグ・リーマンとのコンビということで、今観ると非常に興味深い注目作。
ちょっとした電話の会話なども気が利いている、ジョン・ファヴロー自身が担当した脚本がなかなか見事で、主人公の悩みや歯車の合わない人生の様子が切実に伝わって来る。
各若手スターの個性を生かした、ややナンセンスな描写が実に可笑しいダグ・リーマンの演出は、メリハリを効かせた描写が愉快で、交友関係のコンビネーションの良さがまたいい。
当時を知らないと、痩せているので彼とは分からない別人のようにも思える、悩める主人公を好演するジョン・ファヴロー、鬱陶しい男ではあるが友人を思う、怪演が光るヴィンス・ヴォーン、正統派的助言をする主人公の友人ロン・リヴィングストン、少々荒っぽい友人パトリック・ヴァン・ホーン、友人アレックス・デザート、主人公と意気投合する女性ヘザー・グレアム、ラスベガスのカジノのウエイトレス、ディーナ・マーティン、その友人キャサリン・ケンドール、主人公がバーで出会う女性ブルック・ラングトンなどが共演している。