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スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 Sweeney Todd: The Demon Barber of Fleet Street (2007)

1979年にスティーヴン・ソンドハイムの作詞、作曲、ヒュー・ウィーラー脚本でブロードウェイ初演され、翌年にロンドンウエスト・エンドでも上演されたミュージカルの映画化。
無実の罪で投獄され妻と娘と引き離された理髪師の復讐を描く、監督ティム・バートン、主演ジョニー・デップヘレナ・ボナム=カーターアラン・リックマンティモシー・スポールサシャ・バロン・コーエン他共演のホラー・ミュージカル。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ミュージカル)

ジョニー・デップ / Johnny Depp 作品一覧
ティム・バートン / Tim Burton 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ティム・バートン
製作総指揮:パトリック・マコーミック
製作
リチャード・D・ザナック
ウォルター・F・パークス
ローリー・マクドナルド

ジョン・ローガン
脚本:ジョン・ローガン
撮影監督:ダリウス・ウォルスキー
編集:クリス・レベンゾン
美術・装置
ダンテ・フェレッティ
フランチェスカ・ロ・スキアーボ
衣装デザイン:コリーン・アトウッド
音楽:スティーヴン・ソンドハイム

出演
ジョニー・デップ:ベンジャミン・ベーカー/スウィーニー・トッド
ヘレナ・ボナム=カーター:ミセス・ラヴェット
アラン・リックマン:ターピン判事
ティモシー・スポール:バムフォード
サシャ・バロン・コーエン:ピレリ
エドワード・サンダース:トビー
ジェイミー・キャンベル・バウアー:アンソニー・ホープ
ローラ・ミシェル・ケリー:ルーシー
ジェイン・ワイズナー:ジョアナ

アメリカ/イギリス 映画
配給 ドリームワークス / ワーナー・ブラザーズ
2007年製作 117分
北米:2007年12月21日
イギリス:2008年1月25日
日本:2008年1月19日
制作費 $50,000,000
北米興行収入 $52,882,760
世界:$152,523,070


アカデミー賞 ■
第80回アカデミー賞
・受賞
美術賞
・ノミネート
主演男優(ジョニー・デップ
衣装デザイン賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1846年、ロンドン
フリート街の理髪師ベンジャミン・バーカー(ジョニー・デップ)は、妻ルーシー(ローラ・ミシェル・ケリー)と幸せな生活を送っていた。

しかし、ルーシーに目を付けて、奪おうとする悪徳判事ターピン(アラン・リックマン)の陰謀で、ベンジャミンは、無実の罪で投獄されてしまう。

15年後。
脱獄したベンジャミンは、船乗りのアンソニー・ホープ(ジェイミー・キャンベル・バウアー)に助けられロンドンに戻りフリート街に向かう。

ベンジャミンは、パイ屋のミセス・ラヴェット(ヘレナ・ボナム=カーター)から、妻ルーシーと娘の悲惨な運命を聞かさる。
...全てを見る(結末あり)

その後、ベンジャミンは、ラヴェットの協力で、二階を借りて再び理髪店を開業し、ターピンを殺害するために、狂気の復讐鬼スウィーニー・トッドと化したのだった。

トッド(ベンジャミン)の娘ジョアナ(ジェイン・ワイズナー)は、ターピンの養女として育てられていたが、それは、彼女にとって幽閉と言ってもいいような生活だった。

アンソニーは、ターピンの屋敷の窓辺にたたずむジョアナを見かけて一目惚れしてしまい、彼女が閉じ込められていることを、物乞いの女から聞きく。

それに気づいたターピンは、アンソニーを屋敷に招き入れ、ジョアナに近づくことを禁ずる。

そして、タービンの手下の役人バムフォード(ティモシー・スポール)が、アンソニーを痛めつけて屋敷から放り出す。

しかしアンソニーは、ジョアナを助け出すことを心に誓う。

聖ダンスタン市場。
その昔、トッドの店の手伝いをしていたピレリ(サシャ・バロン・コーエン)は、イタリア人に変装して、ロンドン一の理髪師という触れ込みで、道化のような余興を行っていた。

トッドは、市場でバムフォードを見つけ、一気に片をつけようとするが、ラヴェットがそれを制止する。

ピレリのペテンを見破ったトッドは、ヒゲ剃りの技で彼を打ち負かし、それを審査したバムフォードを牽制する。

アンソニーは、ジョアナから密かに屋敷の鍵を受け取り、彼女を連れ出して、駆け落ちする計画をトッドに伝える。

その後、トッドの店に、ピレリと助手のトビー(エドワード・サンダース)が現れる。

トッドがベンジャミンだと気づいたピレリは、正体をばらされたくなければ、売上の半分をよこすようにと。彼を脅迫する。

次の瞬間、トッドはためらいもなくピレリを殺し、彼に虐待を受けていたトビーは、その後、ラヴェットのパイ屋で働くことになる。

ターピンは、世の中の悪からジョアナを守るため、彼女と結婚することを決めるが、それを受け入れられずにいた。

バムフォードから、身なりを整えて無精ひげを剃るようにと忠告を受けたターピンは、トッドの店へと足を運ぶ。

ターピンを殺す絶好のチャンスを、アンソニーに邪魔されたトッドは、必ずやターピンを殺すと心に誓う。

そして、トッドは腕を磨くために、町中の人々に自分の技能を自慢し、来店した客を次々と殺していく。

その死体の処理に困ったラヴェットは、自分のまずいパイに一味足す名案を思いつく。

トッドは理髪台を改良し、殺した客の死体は、地下のパイ製造室に直行していく。

やがて、その味が評判となったラヴェットの店は、大繁盛することになる。

ラヴェットは、トッドに密かな恋心を抱き、多くの夢を彼に語る。

その後ターピンは、アンソニーを待つジョアナを、無理矢理に精神病院送りにしてしまう。

トッドは、カツラ用の髪の毛を手に入れるという口実で、アンソニーを精神病院に向かわせ、ジョアナを救い出し、ターピンを誘き出そうとする。

ピレリが消えた日から、トッドを恐れていたトビーは、ラヴェットに危機が迫るのではないかと心配する。

ラヴェットは、動揺するトビーを優しくなだめ、パイ作りを手伝わせると言って地下室に閉じ込めてしまう。

ラヴェットのオーブンから出る、異臭を放つ煙の苦情を聞き入れたバムフォードは、彼女の調理場を調べに行く。

トッドはバムフォードを殺害し、トビーはパイの中身が人肉だということに気づく。

アンソニーはジョアナを救い出し、トッドの店に残して旅立つ準備に出かける。

トッドは、店に現れた、ターピンの屋敷前でうろつく物乞いの女の首を切り裂く。

そして、ターピンを誘き出すことに成功したトッドは、彼の命を奪い目的を果たす。

トッドは、隠れていたジョアンを彼女とは知らず殺そうとするが、ラヴェットの叫び声を聞き地下室に向かう。

自分が殺した物乞いの女が、妻ルーシーだったことに気づいたトッドは、それを知っていたラヴェットをオーブンに投げ込んでしまう。

トッドはルーシーを抱き上げるが、潜んでいたトビーに首を切られて絶命する。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1846年、ロンドン
フリート街の理髪師ベンジャミン・バーカーは、妻ルーシーと幸せな生活を送っていたが、彼女を奪おうとする悪徳判事ターピンの陰謀で、無実の罪で投獄されてしまう。
15年後、脱獄したベンジャミンはロンドンに戻り、パイ屋のラヴェットから、妻のルーシーと娘ジョアナの悲惨な運命を知らされる。
その後、ベンジャミンは、ラヴェットの協力で理髪店を開業し、ターピンの殺害を誓い、狂気の復讐鬼スウィーニー・トッドと化す。
トッド(ベンジャミン)の娘ジョアナは、タービンの養女として育てられていたが、それは幽閉と言っていい生活だった。
タービンを殺す、絶好のチャンスを逃してしまったトッドは、その日のために腕を磨き、来客を、次々と殺害していく・・・。
__________

スティーヴン・ソンドハイムは、1979年のミュージカルによりトニー賞を受賞している。

どこまでも切ない復讐劇、ティム・バートン独特の彩度を落とした映像、復讐鬼と化したジョニー・デップが過去を振返り、協力者である残忍な人肉パイ屋ヘレナ・ボナム=カーターが、未来妄想する場面のみ、突然、鮮やかな色彩に変わるショッキングな映像美。

復讐、そして多くの(多彩な)幸せを望む現実の主人公二人には、鮮血の””一色しか似合わないという皮肉が効果抜群であり、その映像を堪能するには、劇場で観なくては価値のない作品とも言える。

オープニング・クレジットから、度肝を抜くティム・バートンの世界に圧倒される。

スティーヴン・ソンドハイムの、力強く不気味なテーマ曲他は、街に潜む狂気の復讐鬼の恐ろしさを際立たせる。

ダークな雰囲気や色彩とは対照的な美しい歌声も、観る者を飽きさせない。

個人的には、ティム・バートンジョニー・デップのコンビ作品で、「エド・ウッド」(1994)をベストに上げていたが、今回、観る度に面白さが増す本作も素晴らしい仕上がりだ。

北米での上映館数が少なかったのは、かなりキツイ描写で規制がかかったのが原因で、作品の高い評価とは裏腹に、興行成績が伸びなかった作品でもある。
それでも全世界では、約1億5300万ドルのヒットとなった。

制作費 $50,000,000
北米興行収入 $52,882,760

第80回アカデミー賞では、美術賞を受賞した。
・ノミネート
主演男優(ジョニー・デップ
衣装デザイン賞

恐ろしくも哀れな主人公を演じ、アカデミー主演賞にノミネートされたジョニー・デップヘレナ・ボナム=カーターの、歌声を含めた怪演も秀逸だ。

いつものジョニー・デップのイメージと魅力だけに引かれて観る方は、想像を絶するショッキングな映像にご注意を。

不気味でもある傲慢な悪徳判事アラン・リックマンだが、主人公達の強烈なキャラクターにより影が薄い気もする。

ターピン(A・リックマン)の後押しを盾に権力を振りかざす役人ティモシー・スポール、主人公を脅し、最初の犠牲者となるサシャ・バロン・コーエン、主人公を恐れるが、一人生き残る、身寄りなき少年エドワード・サンダース、唯一の救いジョアナ/ジェイン・ワイズナーと共に逃げられるであろうという希望を抱かせる船乗りジェイミー・キャンベル・バウアー、精神を患い、そうとは知らずに、結局、夫に殺される主人公の妻ローラ・ミシェル・ケリーなどが共演している。


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