1970年代にABCで放映された同名テレビ・シリーズの映画化。 主演サミュエル・L・ジャクソン、コリン・ファレル、ミシェル・ロドリゲス、LL・クール・J、ジェレミー・レナー、スティーブ・フォレスト他共演、監督クラーク・ジョンソン。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:クラーク・ジョンソン
製作
ニール・H・モリッツ
ダン・ハルステッド
クリス・リー
原案
ロン・ミタ
ジム・マクレイン
脚本
デヴィッド・エアー
デヴィッド・マッケンナ
撮影:ガブリエル・ベリスタイン
編集:マイケル・トロニック
音楽:エリオット・ゴールデンサール
出演
ダニエル“ホンドー”ハレルソン:サミュエル・L・ジャクソン
ジム・ストリート:コリン・ファレル
クリス・サンチェス:ミシェル・ロドリゲス
ディーコン“ディーク”ケイ:LL・クール・J
マイケル・ボクサー:ブライアン・ヴァン・ホルト
ブライアン・ギャンブル:ジェレミー・レナー
T・J・マッケイブ:ジョシュ・チャールズ
アレックス・モンテル:オリヴィエ・マルティネス
グレッグ・ベラスケス警部補:レグ・E・キャシー
トーマス・フーラー警部:ラリー・ポインデクスター
マーティン・ギャスキン:ケン・ダヴィティアン
SWATトラックドライバー:スティーブ・フォレスト
アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2003年製作 117分
公開
北米:2003年8月8日
日本:2003年9月27日
製作費 $70,000,000
北米興行収入 $116,643,350
世界 $207,725,640
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ロサンゼルス。
S.W.A.T.隊員ジム・ストリート(コリン・ファレル)は、銀行襲撃事件現場で、相棒のブライアン・ギャンブル(ジェレミー・レナー)が人質の女性を助けようと発砲したため、それを行過ぎた行為と判断され、二人共に処分されることになる。
ロサンゼルス市警。
グレッグ・ベラスケス警部補(レグ・E・キャシー)のお陰で、何とかクビを免れた二人だったが、上司トーマス・フーラー警部(ラリー・ポインデクスター)から、銃器保管庫勤務を言い渡されてしまう。
納得できないギャンブルはフーラーに言い寄るが、ストリートがそれを制止する。 フーラーは、今回の件をギャンブルの責任にすれば、即刻S.W.A.T.に復帰させることをストリートに伝える。 ストリートが、自分の判断ミスと命令違反を認めたことを知ったギャンブルは、彼を見限り別れを告げる。 半年後。 ホンドーは、保管庫で働く元”Navy SEALs”のストリートに目を付け、彼と行動を共にしながら、各地区を回り新隊員をスカウトしていく。 そしてホンドーは、ストリートが自分の隊に必要なことを伝え、彼をS.W.A.T.へ復帰させようとする。 フーラーに、隊の編成を掛け合ったホンドーは、マイケル・ボクサー(ブライアン・ヴァン・ホルト)、T・J・マッケイブ(ジョシュ・チャールズ)、ディーコン“ディーク”ケイ(LL・クール・J)らのメンバー入りは認められる。 しかし、女性警官クリス・サンチェス(ミシェル・ロドリゲス)とストリートは認められず、ホンドーはクビを懸けて二人の入隊を要求し、フーラーも仕方なくそれを承知する。 その頃、フランス人の麻薬王アレックス・モンテル(オリヴィエ・マルティネス)は、裏切った叔父マーティン・ギャスキン(ケン・ダヴィティアン)を殺害し、組織を牛耳ろうとする。 その後モンテルは、パトロール警官に尋問され、その場の軽犯罪で逮捕されてしまう。 やがて、ホンドー指揮下で厳しい訓練が始まり、ストリートをはじめとした隊員は、期待に応える成果を上げる。 サンチェスとバーに行ったストリートは、ギャンブルと再会するが、彼は嫌味を言って去って行く。 翌日、初めての出動を難なくこなしたホンドーの隊は、国際指名手配犯だったモンテルを護送をする命令を受ける。 その後、護送バスは、警官に扮したモンテルの手下に襲われるが、そこにホンドーらが到着する。 銃撃戦の末、モンテルは取り押さえられるが、彼はテレビ・カメラの前で、自分を救い出した者には1億ドルを払うと言い放つ。 それを聞いた街中の悪党は、護衛されながら連邦刑務所に向かうモンテルの身をS.W.A.T.から奪おうと考える。 護送ヘリがスナイパーに狙撃されて墜落してしまい、陸路での移動に切り替えるものの、次々と1億ドルを狙う者達の襲撃を受けてしまう。 しかし、それを予想していたホンドーは、裏をかいて別の行動をとるが、モンテルは隊員まで買収しようとする。 その時、マッケイブがストリートに銃を向け、モンテルの話に乗ると言い出し、そこにギャンブルも現れ、ボクサーが撃たれてしまう。 それは、フーラーに恨みを持つギャンブルが仕掛けた計画で、モンテルは彼らに連れられて地下鉄に逃げる。 サンチェスらに重傷を負ったボクサーを任せ、犯人を追ったホンドーとストリートだったが、地下鉄で走り去った彼らを取り逃がしてしまう。 先回りしたホンドーらだったが、地下鉄が来ないことで、犯人が車両を止めたことに気づき、逃げたと思われる雨水坑に向かう。 地上では、犯人がギャンブルとマッケイブだというベラスケスから報告をフーラーが受け、彼はホンドーらもグルでないかとの疑いを抱く。 ギャンブルは、追っ手を撃退するために対人地雷を仕掛けるが、ホンドーらはそれに気づく。 フーラーは、モンテルらが空港から高飛びすると見て周辺を封鎖するが、彼に自分達も疑われていることを知ったホンドーはそれが罠だと気づく。 モンテルの自家用ジェットが、橋の上に着陸するつもりだということを知ったホンドーは橋に急行する。 ストリートがジェットを銃撃し、ホンドーが車で機体に体当たりして停止させ、激しい銃撃戦が始まる。 ギャンブルはその場から逃亡し、それをストリートが追い、モンテルはディークに取り押さえられる。 マッケイブは、ホンドーにボクサーが助かったことを知らされ、彼の目の前で自殺する。 ストリートは、ギャンブルを捕らえ一騎打ちになるが、激しい戦いの末、ギャンブルは列車に轢かれて即死する。 ホンドーらの元に戻ったストリートは、サンチェスとディークと共に、モンテルを無事に連邦刑務所に送り届ける。 本部へ戻ろうとしていたホンドーらだったが、無線連絡が入り次の任務に向かう。
...全てを見る(結末あり)
士気の低下する部隊の立て直しを目的に、かつてS.W.A.T.で活躍した、ダニエル“ホンドー”ハレルソン(サミュエル・L・ジャクソン)が復帰する。
*(簡略ストー リー)
人命救助のつもりで犯人を銃撃した相棒ギャンブルと共に処分されたS.W.A.T.隊員ジム・ストリートは、銃器保管庫勤務に回されてしまう。
やがて、士気の低下する部隊の立て直しのため、伝説の指揮官であるダニエル“ホンドー”ハレルソンが復帰し、S.W.A.T.隊員のスカウトを始める。
まず、ストリートの優秀さに目を付けたホンドーは、彼を筆頭に若手の警官を集め、厳しい訓練を積み実線に備える。
そして、ホンドーの隊は、国際指名手配犯でフランス人麻薬王モンテルの護送を命ぜられる。
しかし、モンテルが自分を救い出した者に1億ドルを払うと公言したため、街の悪党達はその金目当てに派手な行動を起こす・・・。
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TVシリーズで主役のハレルソ警部補を演じたスティーブ・フォレストが、ラストでS.W.A.T.トラックのドライバーとして登場する場面や、当時のテーマ曲もアレンジされて流れるのは嬉しい。
*スティーブ・フォレストは撮影当時78歳。
言わずと知れた、警察内の特殊部隊S.W.A.T.隊員の活躍を描いたアクョン映画。
テレビ・ドラマの映画化ということでど派手なアクションやS.W.A.T.隊員の活動がリアルに再現され、事件をエスカレートさせてしまう、内部の裏切りなども描かれた、サスペンス・タッチの仕上がりにもなっている。
よくありがちな、部下をかばえない出世欲の強い無能な上司に指揮された結果が、荒削りだが有能な人材をダメにしてしまうという、深い問題も取り入れた内容にもなっている。
それにしても、命を懸ける者達が意外な薄給であったり、凄まじい訓練の様子なども興味深い、アクションだけではない見応えある作品。
北米で約1億1700万ドルの興行収入を上げ、全世界では2億ドルを超すヒットとなった。
貫禄はあるものの、隊員達の引き立て役の様な雰囲気で、彼にしては控えめな隊長サミュエル・L・ジャクソン、その存在感と優秀さで隊長をサポートする隊員コリン・ファレル、女性警官ミシェル・ロドリゲス、頼もしい男LL・クール・J、裏切りで重傷を負うブライアン・ヴァン・ホルト、有能さを評価されず犯罪に走る元隊員ジェレミー・レナー、仲間を裏切るジョシュ・チャールズ、犯罪王のオリヴィエ・マルティネス、警部補レグ・E・キャシー、融通の利かない上司役のラリー・ポインデクスター、麻薬密売人役のケン・ダヴィティアンなどが共演している。