自己中心的でリッチな青年が独りきりのクリスマスに見知らぬ家族と過ごしながら巻き起こす騒動と恋を描く、監督マイク・ミッチェル、主演ベン・アフレック、ジェームズ・ガンドルフィーニ、クリスティナ・アップルゲイト、キャサリン・オハラ他共演のロマンチック・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:マイク・ミッチェル
製作
ベティ・トーマス
ジェンノ・トッピング
製作総指揮:パトリシア・ウィッチャー
原案
デボラ・カプラン
ハリー・エルフォント
脚本
デボラ・カプラン
ハリー・エルフォント
ジェフリー・ヴェンティミリア
ジョシュア・スターニン
撮影
ピーター・ライオンズ・コリスター
トム・プリーストリーJr.
編集:クレイグ・マッケイ
音楽:ランディ・エデルマン
出演
ドルー・レイサム:ベン・アフレック
トム・ヴァルコ:ジェームズ・ガンドルフィーニ
アリシア・ヴァルコ:クリスティナ・アップルゲイト
クリティーン・ヴァルコ:キャサリン・オハラ
ブライアン・ヴァルコ:ジョシュ・ザッカーマン
ドゥー=ダー/ソウル:ビル・メイシー
ミッシー・ヴァンギルダー:ジェニファー・モリスン
ハインリッヒ:ウド・キア
ホラス・ヴァンギルダー:デヴィッド・セルビー
レティシア・ヴァンギルダー:ステファニー・ファラシー
フリーマン医師:スティーヴン・ルート
ドゥー=ダーの代役:サイ・リチャードソン
キャサリン:タンギー・アンブローズ
スーツ:ピーター・ジェイソン
アーニー:レイ・バッファー
レヴァイン弁護士:フィル・ルイス
少女:ヘイリー・ノエル・ジョンソン
兄:ショーン・マルケット
警備員:ソーニャ・エディ
プレゼントを包む男性:トム・ケニー
アメリカ 映画
配給 ドリームワークス
2004年製作 91分
公開
北米:2004年10月22日
日本:未公開
製作費 $45,000,000
北米興行収入 $11,663,160
世界 $15,125,690
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
シカゴ、クリスマス・シーズン。
若くして広告代理店の幹部となり、高級マンションに一人で住んでいるリッチなドルー・レイサム(ベン・アフレック)は、恋人のミッシー・ヴァンギルダー(ジェニファー・モリスン)にフィジーへのファーストクラスの航空券を贈る。
ミッシーは、ドルーが家族とクリスマスを過ごそうとしないばかりか、そのことに触れないことを批判し、彼を見限り去って行く。
ミッシーに”カルティエ”のブレスレットを贈るようアシスタントに指示したドルーは、クリスマスを友だちと過ごそうとする。
片っ端ヵら友人に連絡したドルーは、すべて断られる。
ミッシーのカウンセラーであるフリーマン医師(スティーヴン・ルート)を空港で見つけたドルーは、彼に協力を求める。 家族への不満を紙に書き、夕暮れに子供時代の思い出の居場所に行き、それを燃やし”すべて許す”と言うことを指示されたドルーは、フリーマンに感謝する。 そして、生まれ育った家に向かったドルーは、昔を思い出す。 その家には、トム・ヴァルコ(ジェームズ・ガンドルフィーニ)と妻のクリスティーン(キャサリン・オハラ)、息子のブライアン(ジョシュ・ザッカーマン)が暮らしていた。 ブライアンは、ネットでアダルトサイトを見るのが趣味だった。 外にドルーがいることに気づいたムは、彼がメモを燃やそうとしたために雪かきスコップで殴る。 気を失ったドルーは家の中で目覚め、トムらに名前を伝え、この家で育ったことを伝える。 メモを燃やした理由も話したドルーは帰ろうとするものの、家の中を見せてもらい懐かしく思う。 食事までさせてもらい家族の良さが分かったドルーは、暫く過ごさせてもらおうとするものの、トムに追い出される。 戻ったドルーは、いさせてくれれば25万ドル払うことをトムに伝え、納得してもらえる。 クリスマスの間だけドルーと家族になることをクリスティーンに伝えたトムは、25万ドルのことも話す。 レヴァイン弁護士(フィル・ルイス)を呼んだドルーはトムと契約を交わし、彼に部屋を譲ることになったブライアンは居間で眠る。 翌朝、階段の手すりを壊したドルーが、自分のサラミを食べてしまったことを知ったトムは苛立つが、我慢するしかなかった。 家族でツリーを買いに行き、家に戻って飾ったドルーは満足する。 そこにトムとクリスティーンの娘アリシア(クリスティナ・アップルゲイト)が戻り、見知らぬ青年ドルーがいることに驚いた彼女は、クリスティーンに説明を求める。 娘がいたことが不満のドルーが勝手なことを言いだし、アリシアは納得できない。 翌朝、雪が降っていることに気づいたドルーは喜び、ブライアンを起こして雪遊びをする。 嫌がるブライアンに雪をぶつけて楽しむドルーは、代わったトムに痛めつけられる。 その後ドルーは、家族に台本を渡して役割分担をして、楽しい時間を過ごそうとする。 そこに祖父ドゥー=ダー役のソウル(ビル・メイシー)が現れ、クリスティーンは、彼が地元の劇団で”スクルージ”を演じていたことを思い出す。 ドゥー=ダーは皆に演劇のチケットを配るが、トムが祖父役は許さないと言いだし、ドルーは、2万5000ドル追加で払うことを約束して納得させる。 ドゥー=ダーを歓迎したトムは居間で寝るよう指示し、ブライアンはガレージで眠ることになる。 翌日、ドルーは家族と共に買い物に行き、その後、サンタクロース村で皆で写真撮影をする。 その夜、ガレージでドルーと話したトムは、彼を追い出そうとする。 クリスティーンと離婚を考えているトムは、クリスマス後に子供たちに話すとドルーに伝える。 クリスティーンのことは任せてほしいとトムに伝えたドルーは、彼女の悩みを聞き、楽しいことをするべきだと助言して、カメラマンなどを紹介する。 長年暮らす夫婦の悩みは仕方がないことだと諦めていたクリスティーンは、ドルーの言葉を嬉しく思い、彼を抱きしめる。 翌日ドルーは、アリシアをソリ滑りに誘い、ブライアンも同行することになる。 クリスティーンは、ドルーに紹介されたカメラマンのハインリッヒ(ウド・キア)のスタジオに向かいモデルになる。 子供時代と同じソリ遊びに満足できないドルーは、ヘリコプターをチャーターして雪山に向かい、アリシアと共に急斜面を滑り降りてスリルを味わう。 寒気がしたアリシアは風邪をひいてしまい、ドルーは彼女を気遣う。 昔乗っていたものと同型の購入した車をいじっていたトムは、帰宅したクリスティーンの雰囲気が違うことに気づく。 車を見せてもらったクリスティーンは、トムと共に昔のことを思い出す。 アリシアと話したドルーは、楽しかった子供時代にもう一度戻りたかったので、こんなことになったと伝える。 自分もそんな気持ちになると言うアリシアは、9歳の時に、吹雪がやんだ後、学校帰りの公園で、大きなカシの木が凍っていた美しさに心を奪われたことをドルーに話す。 クリスマス・イヴ。 カシの木を凍らせたドルーは、それを見て感激するアリシアの前で、用意したクリスマスの寸劇を始めさせる。 派手な演出で大切な思い出が台無しになったアリシアは憤慨し、人の気持ちが理解できないドルーを批判して家に戻る。 その頃ミッシーは、ドルーのプレゼントである”カルティエ”のブレスレットを受取って喜び、それを両親ホラス(デヴィッド・セルビー)とレティシア(ステファニー・ファラシー)に見せる。 ブライアンがアダルトサイトを見ていることを知ったドゥー=ダーは、彼と一緒にそれを楽しもうとする。 ブライアンとドゥー=ダーは、クリスティーンがモデルとして現れたために驚く。 家に戻ったアリシアは、両親にドルーと過ごしたくないと言って出かけてしまう。 迷惑をかけたことをトムとクリスティーンに謝罪したドルーは、小切手を渡して出て行こうとする。 そこにミッシーから電話があり、プレゼントやフィジー行きのことを話したドルーは、彼女が両親と共に訪ねて来たことを知り焦る。 取り乱すドルーは、もう少し家族でいてほしいとトムに頼み、追加料金を請求され、7万5000ドル払うことで納得してもらう。 ミッシーと両親を迎えたドルーは、三人にトムとクリスティーンを紹介する。 両家族は楽しい時間を過ごしていたが、そこにソウルの代役のドゥー=ダー(サイ・リチャードソン)が現れる。 ドゥー=ダーが黒人だったために、ドルーは驚く。 そこにアリシアが戻り、ドルーの公園の演出に感謝して彼にキスする。 アリシアはプレゼントを取りに行き、ドルーは様子を見に来たミッシーからもキスされる。 それを見てしまったアリシアは、自分たちが利用されたと思い憤慨する。 ドルーから、今日だけは協力してほしいと言われたアリシアは、妹役を演じ楽しむことを考える。 ミッシーや両親に挨拶したアリシアは、適当な話をつくりドルーを困らせる。 ミッシーらに家の中を案内したクリスティーンは、ブライアンがアダルトサイトの自分の写真を見ていることを知り驚く。 呆れたレティシアは帰ると言いだし、トムはクリスティーンを非難する。 動揺するブライアンはパソコンを壊してしまい、外泊するつもりのトムはモーテに向かう。 ドルーを罵倒するレティシアを黙らせたホラスは、別の男の子共を身籠っていながら、自分を騙して結婚した彼女を批判する。 ミッシーは動揺し、ドルーを気遣うホラスは車に向かう。 混乱するミッシーは、今すぐフィジーに行くことをドルーに提案する。 それを断ったドルーは、自分は独りで過ごすことをミッシーに伝える。 納得したミッシーは、ブレスレットは返さないと言ってその場を去る。 その後、考え込むドルーは、アリシアから家族のことを訊かれる。 4歳の時に父親は家を出て、コーヒーショップで働く母親と2人で暮らし、クリスマスはいつも独りで、夜遅くに店に向かい、パンケーキをカウンターの隅で食べていたとドルーは話す。 そんな生活が18歳まで続いたので、自分はコーヒーショップに入れないと、ドルーはアリシアに伝える。 母は大学の時に亡くなったと言うドルーに同情したアリシアだったが、自分の家族関係を乱したと伝える。 それは自分のせいではなく、トムとクリスティーンは離婚を考えているため、それを気にしてブライアンは家に引きこもっていると言うドルーは、現実を認めようとしないアリシアに意見する。 何も答えないアリシアは、トムを迎えに行くと言って出かける。 その場を去ろうとするドルーは、自分の不満をメモし、”大好きな人たちが自分の元を去って行くこと”と書き、それを暖炉で燃やす。 翌日、マンションに戻ったドルーは、隣りの建物の住人が、家族と楽しく過ごしている様子を見つめる。 訪ねて来たトムから報酬を請求されたドルーは、彼が離婚する考えでいることを確認する。 ドゥー=ダーのチケットに気づいたドルーは、トムと共に地元劇団の”クリスマス・キャロル”を観に行く。 ドゥー=ダーがスクルージを演ずる姿を見ながら、トムはクリスティーンの席に向かう。 ドルーに声をかけらたブライアンは席を移動し、アリシアのことを訊かれる。 トムとクリスティーンは、別れたくないことを確認する。 ブライアンは隣りの少女(ヘイリー・ノエル・ジョンソン)が気になり、ドルーにからかわれる。 外にいたアリシアと話したドルーは、中で一緒にいる両親は仲良くしていると伝える。 アリシアに謝罪して感謝したドルーは、風変わりな両親と弟と暮らす家族が好きで、魅力的で美しい娘に恋したいと伝える。 心当たりはないかと訊かれたアリシアは、見つけたら電話するとドルーに伝えてキスする。 両親とその場を車で通りがかったミッシーは、ドルーとアリシア兄妹が濃厚なキスをしているのを見て驚く。 その後ドルーは、アリシアと家族と共に子供時代に母が働いていたコーヒーショップに向かう。 ブライアンはカウンターで少女と話し、ドルーとアリシアは、トムとクリスティーンと共に楽しい時間を過ごす。
...全てを見る(結末あり)
家族と共にプレゼントや夕食の準備をしたドルーは、見せたいものがあると言ってアリシアと公園に向かう。
*(簡略ストー リー)
シカゴ、クリスマス・シーズン。
広告代理店の幹部であるリッチなドルー・レイサムは、恋人ミッシーと休暇でフィジー旅行に向かおうとする。
クリスマスを家族と過ごそうとしないドルーに幻滅したミッシーは、彼を見限る。
ミッシーのカウンセラーに助言されたドルーは、子供時代に暮らした家に向かい、楽しい思い出が甦る。
そこで暮らすトムとクリスティーンに追い払われたドルーは、25万ドルの報酬を払い、家族としてクリスマスを過ごそうとするのだが・・・。
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デビュー作「デュース・ビガロウ、激安ジゴロ!?」(1999)をヒットさせたマイク・ミッチェルが監督し、人気スターのベン・アフレックの主演が話題になった作品。
自己中心的でリッチな青年が、独りきりのクリスマスを避けるために、見知らの家族と過ごしながら巻き起こす騒動と恋を描くロマンチック・コメディ。
ファミリー映画にも拘わらず、不満ばかり口にする不愉快な人物ばかりが登場する内容が気になる。
批評家から酷評された本作は、ラジー賞の作品賞、脚本賞にノミネートされた。
2003年の初めには撮影が終了していたが、ベン・アフレックの出演作「ペイチェック」(2003)が同年のクリスマス12月25日公開と決まっていたため、先延ばしされて翌年の10月に公開された経緯があり、そんな影響で興行的にも大失敗に終わった作品。
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製作費 $45,000,000
北米興行収入 $11,663,160
世界 $15,125,690
見知らぬ家族とのクリスマスを楽しもうとして騒動を巻き起こす主人公を演ずるベン・アフレック、主人公が子供時代に暮らした家に暮らし家族になる契約をするジェームズ・ガンドルフィーニ、その妻キャサリン・オハラ、その娘で、主人公を迷惑に思うものの愛が芽生えるクリスティナ・アップルゲイト、その弟ジョシュ・ザッカーマン、祖父役を頼まれるビル・メイシー、その代役サイ・リチャードソン、主人公の恋人ジェニファー・モリスン、その両親デヴィッド・セルビーとステファニー・ファラシー、写真家のウド・キア、カウンセラーのスティーヴン・ルート、主人公の弁護士フィル・ルイス、他、ピーター・ジェイソン、ショーン・マルケット、ソーニャ・エディ、トム・ケニーなどが共演している。