ヒットシリーズ4作目。 脱獄したレックス・ルーサーが造り上げた超人のニュークリアマンを迎え撃つスーパーマンの活躍を描く、監督シドニー・J・フューリー、主演クリストファー・リーヴ、ジーン・ハックマン、ジャッキー・クーパー、マーゴット・キダー他共演のアクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:シドニー・J・フューリー
製作
メナハム・ゴーラン
ヨーラン・グローバス
ピエール・スペングラー
イリヤ・サルキンド
原案
ジェリー・シーゲル
ジョー・シャスター
原作
クリストファー・リーヴ
ローレンス・コナー
マーク・ローゼンタール
脚本
ローレンス・コナー
マーク・ローゼンタール
撮影:アーネスト・デイ
編集:ジョン・シャーリー
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演
スーパーマン/クラーク・ケント:クリストファー・リーヴ
レックス・ルーサー:ジーン・ハックマン
ペリー・ホワイト:ジャッキー・クーパー
ロイス・レイン:マーゴット・キダー
デヴィッド・ウォーフィールド:サム・ワナメイカー
レイシー・ウォーフィールド:マリエル・ヘミングウェイ
ニュークリアマン:マーク・ピロー
レニー・ルーサー:ジョン・クライヤー
ジミー・オルセン:マーク・マクルーア
ハリー・ハウラー:ウィリアム・ホートキンス
ジャン・ピエール・デュボア:ジム・ブロードベンド
ララ(声):スザンナ・ヨーク
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1987年製作 90分
公開
北米:1987年7月24日
日本:1987年12月5日
製作費 $17,000,000
北米興行収入 $15,681,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
スーパーマン、クラーク・ケント(クリストファー・リーヴ)は、故郷スモールヴィルの農場を手放すことにする。
クラークは、亡き母ララ(スザンナ・ヨーク)の言葉を聞き、納屋に隠されていた、最後のグリーン・クリスタルを持ち帰る。
その頃、スーパーマンに復讐を誓う、服役中のレックス・ルーサー(ジーン・ハックマン)は、甥のレニー(ジョン・クライヤー)の助けで脱獄する。
メトロポリスに戻ったクラークは、デイリー・プラネットが、品の悪いタブロイド紙のオーナー、デヴィッド・ウォーフィールド(サム・ワナメイカー)に乗っ取られ、娘のレイシー(マリエル・ヘミングウェイ)と共に、社を支配しようとしていることを知る。
そんな時、米ソの核軍縮政策が見直されることが発表され、ある少年が、スーパーマンに助けを求める提案をする。 脱獄したルーサーは、スーパーマンを凌ぐ超人を造りだすため、博物館に展示されていた彼の髪の毛を盗み出す。 ウォーフィールドの方針で、パリの出張もなくなってしまった記者ロイス・レイン(マーゴット・キダー)は、スーパーマン宛ての、 地球を救って欲しいとい願う少年からの手紙をクラークに見せる。 その場にいたレイシーは、それを利用して新聞の売り上げを伸ばそうと考える。 ウォーフィールドは、少年の訴えをスーパーマンが拒否したという記事を紙面に載せ、話題を提供してしまう。 それを見たクラークは、地球の問題に深く干渉するかを悩み、米ソの核軍縮会議決裂を知り彼は心を決める。 国連本部に現れたスーパーマンは、少年と共に総会議場に向かい、 地球上の核兵器全てを廃棄する決意を述べる。 そしてスーパーマンは、核兵器を集め太陽に向かって投棄する。 ルーサーは、核戦略研究家ハリー・ハウラー(ウィリアム・ホートキンス)や核兵器密売人ジャン・ピエール・デュボア(ジム・ブロードベンド)らと結託する。 スーパーマンの遺伝子を使い、太陽のエネルギーを利用して、新しい超人を造りだそうとするルーサーは、アメリカ空軍の核ミサイルに装置を仕掛けて発射させる。 それも太陽に投棄したスーパーマンだったが、その結果、誕生したニュークリアマン(マーク・ピロー)は地球に向かう。 ルーサーはニュークリアマンを歓迎するが、強大なパワーを持つ彼も、太陽のエネルギーが届かないところでは無力だった。 その後、スーパーマンはルーサーに誘き出されて、ニュークリアマンと戦うことになる。 ニュークリアマンは、自由の女神像をマンハッタンのビルの谷間に落下させようとするが、スーパーマンがそれを阻止する。 しかし、スーパーマンはニュークリアマンに傷つけられ、マントを失い遥か彼方に飛ばされてしまう。 その頃、ウォーフィールドは、レイシーを発行人にして、スーパーマンが死亡した記事を掲載してしまう。 それを知ったロイスは辞表を提出し、レイシーは父の考えに付いていけないことをことを伝える。 マントをなくしたスーパーマン(クラーク)は、体調を崩して姿を消していた。 そのマントを手に入れたロイスが、クラークの様子を見に行きそれを渡す。 スーパーマンを倒したと思い込むルーサーは、大金を手にしたハウラーらを追放する。 衰えるクラークは、最後のエネルギーとなるグリーン・クリスタルで復活する。 ニュークリアマンはデイリー・プラネットに向かい、警察や市民に危害を加える。 そこにスーパーマンが現れ、エレベーターに閉じ込めたニュークリアマンを月に運ぶ。 ニュークリアマンは、太陽エネルギーを受けてスーパーマンを叩きのめして地球に戻る。 レイシーを捕らえ、宇宙に飛び立ったニュークリアマンだったが、スーパーマンが月を移動させて太陽を遮る。 スーパーマンは、レイシーを救い、無力のニュークリアマンを原子力発電所の原子炉に投棄する。 ホワイトは、銀行を説得してデイリー・プラネットを取り戻し、ウォーフィールドを追放する。 スーパーマンは、人々やマスコミの前で平和について語り、逃亡したルーサーを捕らえて刑務所に戻す。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「スーパーマン」(1978)
・「スーパーマン II」(1981)
・「スーパーマン III」(1983)
・「スーパーマン4」(1987)
・「スーパーマン リターンズ」(2006)
*(簡略ストー リー)
クラーク・ケントは故郷の農場を売り払い、最後のグリーン・クリスタルを持ち帰る。
その頃、デイリー・プラネットは、大衆紙のオーナー、ウォーフィールドに買収されてしまい、タブロイド紙のように変貌してしまう。
そんな時、スーパーマンに復讐を誓う服役中の悪党レックス・ルーサーが脱獄する。
同時に、米ソの核軍縮会議が決裂してしまい、ある少年の呼びかけで、スーパーマンが核兵器の廃棄を訴え、それを太陽に投棄する。
ルーサーはそれを利用し、スーパーマンの遺伝子を組み合わせた超人ニュークリアマンを誕生させる。
そしてスーパーマンは、ルーサーの策略で、地球に飛来したニュークリアマンと戦うことになるのだが・・・。
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1作目からの流れを受け継いでいるが、前作で陰りの見えたシリーズとして終わりを告げることになる、率直に言ってお粗末な作品になってしまったのは残念だ。
キャストも、シリーズでお馴染みのスターが顔を揃え、スーパーマンの活躍自体はまずまずなのだが、批評家、観客共に酷評されてしまった作品でもある。
核拡散の問題を皮肉ったストーリーに工夫は見られるものの、ニュークリアマンのキャラクターをはじめ、発想が陳腐でもあり、とても大人の心は掴めない内容だ。
興行成績も、北米でわずか約1570万ドルという成績に終わり、第1作の1/8以下に落ち込んでしまった。
無難に主人公を演ずるクリストファー・リーヴにとって最後のスーパーマン役となった。
敵役のジーン・ハックマンは、相変わらず年季の入ったコミカルな演技で楽しませてくれる。
デイリー・プラネットを取り戻すために奔走する編集長ジャッキー・クーパー、記者ロイス・レインのマーゴット・キダー、デイリー・プラネットを乗っ取るタブロイド紙のオーナー、サム・ワナメイカー、その娘役のマリエル・ヘミングウェイ、ニュークリアマン役のマーク・ピロー、カメラマン、マーク・マクルーア、ルーサーの甥ジョン・クライヤー、核戦略研究家役ウィリアム・ホートキンス、核兵器密売人で若きのジム・ブロードベンド、そして声のみの出演でスザンナ・ヨークがカル=エル(C・リーヴ)の母役で登場する。