大ヒットシリーズの第3作。 新たなる敵コンピューターを操り世界征服を企む実業家と彼に利用される天才プログラマーとの戦いに挑むスーパーマンの活躍を描く、監督リチャード・レスター、主演クリストファー・リーヴ、リチャード・プライヤー、ロバート・ボーン、アネット・オトゥール、マーゴット・キダー他共演のアクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・レスター
製作総指揮:イリヤ・サルキンド
製作:ピエール・スペングラー
脚本
デヴィッド・ニューマン
レスリー・ニューマン
撮影:ロバート・ペインター
編集:ジョン・ヴィクター=スミス
音楽
ケン・ソーン
ジョン・ウィリアムズ
出演
スーパーマン/クラーク・ケント:クリストファー・リーヴ
ガス・ゴーマン:リチャード・プライヤー
ロス・ウェブスター:ロバート・ボーン
ラナ・ラング:アネット・オトゥール
ヴェラ・ウェブスター:アニー・ロス
ブラッド:ゲイヴン・オハリヒー
ローレライ・アンブロシア:パメラ・スチーブンソン
ロイス・レイン:マーゴット・キダー
ペリー・ホワイト:ジャッキー・クーパー
ジミー・オルセン:マーク・マクルーア
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1983年製作 125分
公開
北米:1983年6月17日
日本:1983年7月9日
北米興行収入 $56,950,620
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
失業者のガス・ゴーマン(リチャード・プライヤー)は、ある日、コンピューターで高収入を得るという広告につられ、プログラミングの勉強を始め、その才能を開花させる。
実業家ロス・ウェブスター(ロバート・ボーン)は、世界支配を考えていた。
一方、クラーク・ケント(クリストファー・リーヴ)は、ペリー・ホワイト編集長(ジャッキー・クーパー)に、自分の故郷であるのスモールヴィルの同窓会の取材許可をもらう。
同僚記者ロイス・レイン(マーゴット・キダー)はバミューダでバカンスということで、クラークは、カメラマンのジミー・オルセン(マーク・マクルーア)と共に、スモールヴィルに向かう。
途中、化学工場の火災に遭遇し、スーパーマンに変身したクラークは、近くの湖を凍らせてその氷を運び、工場の上空から落として、見事に火災を鎮火させる。 ジミーは負傷してしまい、スモールヴィルに着いたクラークは、同窓会パーティーで、初恋の人ラナ・ラング(アネット・オトゥール)と再会する。 クラークは、結婚して離婚を経験していたラナが、息子と二人暮しだということを知る。 その頃、ウェブスターの会社に入社したゴーマンは、才能を生かし、社内の経費を横領する。 ウェブスターはそれに気づくが、逆にゴーマンを利用することを思いつく。 自分の思い通りに動かないコロンビアのコーヒー市場の壊滅を考えるウェブスターは、世界の市場を支配することを企んでいた。 ゴーマンはウェブスターに逆らえず、人工衛星を操作して天候を変えるプログラミングをするよう強要される。 人目に触れず、目立たない場所でコンピューター操作を行おうために、ゴーマンは、ウェブスターと妹で補佐役のヴェラ(アニー・ロス)に、スモールヴィルに向かうよう命ぜられる。 その間クラークは、ラナと親交を深め、メトロポリスに移り住むよう彼女を誘う。 ゴーマンは、ウェブスターの会社の支店で、クラークとラナの同級生でもある、アル中の警備員ブラッド・ウィルソン(ゲイヴン・オハリヒー)を酔わせ、コンピュータを操作する。 気象衛星を自在に操ったゴーマンは、コロンビアに自然災害を起こし、コーヒー畑に被害を与えることに成功する。 しかし、それを知ったスーパーマンは、コロンビアに飛び次々と災害を防いでしまう。 その頃、ウェブスターとヴェラは、スーパーマンの弱点であるクリプトナイトの存在を知る。 二人は、それをゴーマンにコンピューターで分析させて、合成物を作り出す。 メトロポリスに戻っていたクラークは、ラナの息子の誕生日に、スーパーマンが会いに行けるよう取り計らうことを約束する。 スモールヴィル。 即効性はなかったものの、スーパーマンは、合成物のせいで徐々に堕落していき、人々に害を与える存在になってしまう。 ウェブスターは、次に世界の石油市場を支配することを考え、報酬を求めたゴーマンが、その方法を考えて実行に移す。 ウェブスターは、愛人のローレライ・アンブロシア(パメラ・スチーブンソン)を使いスーパーマンを誘惑させ、自分の意図通りに行動しないタンカーに危害を加えさせる。 しかしスーパーマンは、自分の中の、善と悪の激しい戦いで悪を倒し、元の正義の味方に戻ることが出来る。 新型の高性能コンピューターを開発したウェブスターは、それをグランド・キャニオンに設置する。 その後、ウェブスターはスーパーマンを誘き寄せることに成功し、彼の息の根を止めようとする。 しかし、ゴーマンは良心の呵責に苦しみ、コンピューターを停止させてしまう。 コンピューターは制御不能となり、スーパーマンはそれを破壊する。 ウェブスターらは警察に捕まり、ゴーマンはスーパーマンに救われる。 その後、メトロポリスに移り住んだラナは、クラークの推薦で、デイリー・プラネットに就職し、戻ったロイスに紹介される。 そして今日も、スーパーマンは、世界の人々の平和のために飛び立って行く。
...全てを見る(結末あり)
スーパーマンは、歓迎式典で町の人々に温かく迎えられるが、そこに、軍人に扮したゴーマンが現れ、彼に合成物を手渡す。
参考:
・「スーパーマン」(1978)
・「スーパーマン II」(1981)
・「スーパーマン III」(1983)
・「スーパーマン4」(1987)
・「スーパーマン リターンズ」(2006)
*(簡略ストー リー)
故郷スモールヴィルに取材に来たクラーク・ケントは、同級生のラナに再会して親交を深める。
失業者ゴーマンは、コンピューターの才能を開花させ、世界支配を考えるウェブスターの会社に就職し、経費を横領する。
それを知ったウェブスターは、ゴーマンの能力を利用して、コーヒー市場を独占しようとする。
スーパーマンにそれを阻まれたウェブスターは、彼の弱点のクリプトナイトを合成して、彼が人々に危害を与えるように仕向ける。
そしてウェブスターは、スーパーマンが無力な間に、世界の石油市場を支配しようとするのだが・・・。
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残念ながら、シリーズのマンネリ感は拭い切れず、アメリカ国内の興行収入も、前2作に比べ半減してしまう結果になった。
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製作費 $39,000,000
北米興行収入 $56,950,620
前作に続き、リチャード・レスターが監督して、派手な2作目に比べ、クラークが故郷の同窓会でのんびりしたり、弱点をつかれたスーパーマンが正義の味方でなくなってしまう様子などを、単に無難にまとめているだけという感じの作品。
主演のクリストファー・リーヴは、まずまずの好演を見せ、善と悪が自分の心の中で葛藤するシーンは、なかなか見応えがある。
リチャード・プライヤーの出演が、本作で一番の話題だったが、彼らしいユーモア溢れる場面もあるものの、本来の彼の個性を生かせず、ややミス・キャスト気味でもあった。
批評家の評価も悪く、彼はこの年のラジー賞にノミネートされてしまう不名誉な結果にもなった。
コンピューターで世界征服を企てる大富豪の企業家ロバート・ボーン、主人公クラーク・ケントの故郷の同級生アネット・オトゥール、兄(R・ボーン)に負けず征服欲があるアニー・ロス、嫌味なアル中の同窓生ゲイヴン・オハリヒー、ウェブスター(R・ボーン)の愛人で憎めないキャラクターのパメラ・スチーブンソンなど、個性派俳優の出演は面白みがあるが、バカンスに出かけてしまうマーゴット・キダー、社内でクジを引いているだけの編集長ジャッキー・クーパー、怪我で途中から消えてしまうマーク・マクルーアなど、無理矢理登場させているだけという感じのレギュラー陣の役柄は寂しい。