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スーパーマン II Superman II (1981)

大ヒットした「スーパーマン」(1978)の続編。
ファントム・ゾーンに閉じ込められた惑星クリプトンの犯罪者とスーパーマンの戦いを描く、監督リチャード・レスタージーン・ハックマンクリストファー・リーヴテレンス・スタンプマーゴット・キダーサラ・ダグラスジャック・オハローランスザンナ・ ヨークネッド・ビーティ他共演のアクション大作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■
監督
リチャード・レスター

リチャード・ドナー(クレジットなし)
製作総指揮:イリヤ・サルキンド

製作:ピエール・スペングラー
脚本
マリオ・プーゾ

デヴィッド・ニューマン
レスリー・ニューマン
ロバート・ベントン
撮影
ロバート・ペインター

ジェフリー・アンスワース
編集
ジョン・ヴィクター=スミス

スチュワート・ベアード
音楽
ジョン・ウィリアムズ

ケン・ソーン

出演
レックス・ルーサー:ジーン・ハックマン

スーパーマン/クラーク・ケント:クリストファー・リーヴ
ゾッド将軍:テレンス・スタンプ
ロイス・レイン:マーゴット・キダー
アーサ:サラ・ダグラス
ノン:ジャック・オハローラン
ララ:スザンナ・ヨーク
オーティス:ネッド・ビーティ
イヴ・テシュマカー:ヴァレリー・ペリン
ペリー・ホワイト:ジャッキー・クーパー
ジミー・オルセン:マーク・マクルーア
大統領:E・G・マーシャル
保安官:クリフトン・ジェームズ

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ

1981年製作 127分
公開
北米:1981年6月19日
日本:1981年6月6日
製作費 $54,000,000
北米興行収入 $108,185,710


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
メトロポリス。
デイリー・プラネットに出社したクラーク・ケント(クリストファー・リーヴ)は、同僚のロイス・レイン(マーゴット・キダー)が、パリエッフェル塔のテロリスト占拠事件で、既に取材に飛んでいることを知る。

編集長ペリー・ホワイト(ジャッキー・クーパー)に、状況判断の鈍さを指摘されたクラークは、 即刻スーパーマンに変身してパリに向かう。

ロイスは、厳戒態勢のエッフェル塔に上ってしまい、水爆が仕掛けられたエレベーターの下に潜むものの、当局側がケーブルを切断してしまいそれが落下する。

そこに、スーパーマンが現れロイスを救い、エレベーターごと水爆を宇宙へと放出する。
...全てを見る(結末あり)

しかし、その爆発の衝撃で、惑星クリプトンの犯罪者としてファンタム・ゾーンに閉じ込められ、宇宙をさ迷っていた三人ゾッド将軍(テレンス・スタンプ)、副官のアーサ(サラ・ダグラス)、そしてノン(ジャック・オハローラン)は解放されてしまう。

一方、スーパーマンによって刑務所に入れられた大悪党レックス・ルーサー(ジーン・ハックマン)は、手下オーティス(ネッド・ビーティ)と共にスーパーマンへの復讐を画策する。

スーパーマンと同じクリプトン星人であるゾッドらは、並外れたパワーと超能力を発揮できることを知り、三人は月面の宇宙飛行士達を殺害し、彼らが交信していた地球に向かう。

その頃、ルーサーは、愛人のイヴ・テシュマカー(ヴァレリー・ペリン)の助けで気球で刑務所を脱出するが、オーティスは置き去りにされてしまう。

ナイアガラの滝
取材のため、新婚夫婦を装ったクラークとロイスは、ホテルに到着する。

観光のため滝に向かった二人だったが、スーパーマンが滝に落ちた少年を救おうと現れた際に、クラークがいないことにロイスは疑問を抱く。

ルーサーは、スーパーマンの秘密が隠されている北極に向かい、記録保存されていた彼(カル=エル)の母ララ(スザンナ・ヨーク)のホログラフィーなどを確認する。

そしてルーサーは、スーパーマンの正体と、ゾッドら三人の犯罪者が地球に向かっていることを知る。

その頃、ロイスはクラークをスーパーマンだと言い張り、わざと川に落ちてしまう。

スーパーマンの出現を待つロイスだったが、それほど危険だとは感じないクラークは、変身せずに彼女を助ける。

情けないクラークの姿を見たロイスは、彼がスーパーマンではなかったとことで納得する。

地球に到着したゾッドら三人は、それぞれに差はあるものの、自分達に備わった超能力を確認する。

その夜ロイスは、暖炉に手を入れたクラークが火傷をしなかったのを見て、やはり彼がスーパーマンだと確信する。

クラークは仕方なく、ロイスに全てを打ち明けることにする。

ゾッドらは、出くわした保安官(クリフトン・ジェームズ)や町の住民を相手に超能力を試し始める。

その後、軍隊も出動してゾッドらに攻撃を仕掛けるが、彼らに対し全く歯が立たない。

クラークはロイスを北極に連れて行くが、母親ララから愛を選ぶなら人間にならなければならないことを知らされる。

そして、ロイスと結ばれることを望んだスーパーマンは、超能力を失い普通の人間になってしまう。

一方、ゾッドは悪事の限りを尽くし、その国(アメリカ)の最高指導者が大統領(E・G・マーシャル)だと知り、首都ワシントンD.C.に向かいホワイトハウスを占領する。

クラークとロイスはメトロポリスに戻る途中、ダイナーで無礼なトラック・ドライバーに絡まれる。

憤慨したクラークはその男に立ち向かうが、生身の人間になっていた彼は叩きのめされてしまう。

そこでクラークは、大統領が世界のリーダーを代表し、ゾッドに地球の支配権を渡す声明を発表するのを聞く。

大統領は、テレビでスーパーマンに助けを求め、クラークは、元の能力を取り戻すため、再び北極に向かう決意をする。

ホワイトハウスに現れたルーサーは、 ジョー=エルの息子(カル=エル)がスーパーマンだということをゾッドに知らせる。

ルーサーは、自分だけがスーパーマンの所在を知っていることをゾッドに告げ、それを教える見返りとしてオーストラリアを要求する。

その後、ルーサーとゾットらはデイリー・プラネットを襲い、ロイスを囮にしてスーパーマンを誘い出そうとする。

そこにスーパーマンが現れ、メトロポリスの街中で、市民を巻き込んだ、三対一の戦いが繰り広げられる。

戦いは決着が着かず、スーパーマンは北極へと向かい、捕らえたロイスを連れてルーサーとゾッドらはそれを追う。

ロイスを人質にするゾッドは、スーパーマンを超能力を奪う分子室に入れるのだが、外部にいた者の超能力が奪われてしまう。

そして、スーパーマンは、超能力を失ったゾッドら三人を倒しルーサーを捕らえる。

仕事に復帰したクラークとロイスは気まずくなるが、クラークがロイスにキスした途端、彼女の記憶は消えてしまう。

その後クラークは、ダイナーで殴り倒された男を叩きのめし、スーパーマンに変身し、ホワイトハウス星条旗を戻す。

そしてスーパーマンは、世界の平和を守るために飛び立って行く。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「スーパーマン」(1978)
・「スーパーマン II」(1981)
・「スーパーマン III」(1983)
・「スーパーマン4」(1987)
・「スーパーマン リターンズ」(2006)

*(簡略ストー リー)
パリで、テロリストの仕掛けた水爆を宇宙に放出したスーパーマンだったが、その衝撃波により、ファントム・ゾーンに閉じ込められていた、惑星クリプトンの犯罪者ゾッドら三人は解放されてしまう。
ゾッドらは、自分達に並外れたパワーと超能力が備わったことを知り、地球へと向かう。
その頃、新聞記者クラーク・ケントとして身を隠していたスーパーマンは、その正体を、同僚で心を寄せるロイス・レインに知られてしまう。
仕方なくスーパーマンは、ロイスを地球の故郷、北極に連れて行き彼女との愛を選ぶことを決心し、超人としての能力を失ってしまう。
その頃、大悪党のレックス・ルーサーが刑務所を脱獄して、スーパーマンの正体とゾッドらの存在を知り、再び地球を支配することを企む。
そして、ゾッドらは到着した地球で暴れ回り地球の支配し、ルーサーと共謀してスーパーマンを倒そうとする・・・。
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1作目ほどではないが、まずまずのヒットとなった本作の最大のポイントは、主人公クラーク・ケント(スーパーマン)が、同僚ロイスとの愛を選び普通の人間になってしまうところだ。

結局は、とんぼ返りのように北極に向い、元の姿スーパーマンに戻ってしまうあたりは、アクション監督ではないリチャード・レスターが、心揺れ動くクラークの心の葛藤を描くことで、新鮮味を出そうとしているようにも思える。

前作よりはやや大人しい感じのジーン・ハックマンだが、今回はクリプトンの三悪人がスーパーマンの主な敵という設定なので仕方ないところだ。

クリストファー・リーヴは、主人公スーパーマンを好演し、”だめ男”クラークがメガネを外した瞬間に、パッと凛々しい表情を見せるところなどが実にいい。

冷酷な犯罪人ゾッド将軍のテレンス・スタンプ、記者魂と女心の狭間で揺れ動くヒロインを演ずるマーゴット・キダー、女戦士サラ・ダグラス、愛嬌がある怪力の巨人ジャック・オハローラン、前作のマーロン・ブランドに代わり活躍する、その妻役スザンナ・ヨーク、前作に比べだいぶ出番が減ってしまった、ルーサーの手下ネッド・ビーティとルーサーの愛人役ヴァレリー・ペリン、相変わらず小煩い編集長ジャッキー・クーパー、大人っぽくなったカメラマン、マーク・マクルーア、大統領役のベテランのE・G・マーシャル、そして、おかしな保安官役と言えばこの人、クリフトン・ジェームズなどが共演している。


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