サンフランシスコ市警のはみだし刑事ハリー・キャラハンが謎の女性が絡む連続殺人を解決するまでを描く、製作、監督、主演クリント・イーストウッド、ソンドラ・ロック、パット・ヒングル、ブラッドフォード・ディルマン共演による犯罪アクション・シリーズの第4作。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:クリント・イーストウッド
製作総指揮:フリッツ・メイニーズ
製作:クリント・イーストウッド
原案
アール・E・スミス
チャールズ・E・ピアース
脚本:ジョゼフ・スティンスン
撮影:ブルース・サーティーズ
編集:ジョエル・コックス
音楽:ラロ・シフリン
出演
ハリー・キャラハン:クリント・イーストウッド
ジェニファー・スペンサー:ソンドラ・ロック
レスター・ジャニングス署長:パット・ヒングル
ブリッグズ警部:ブラッドフォード・ディルマン
ミック・パーキンズ:ポール・ドレイク
レイ・パーキンズ:オードリー・J・ニーナン
クルーガー:ジャック・チボー
ドネリー警部補:マイケル・キュリー
ホレース・キング:アルバート・ポップウェル
ベネット巡査:マーク・キールーン
タイロン:ウェンデル・ウェルマン
スレルキス:マイケル・V・ガッツォ
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1983年製作 117分
公開
北米:1983年12月9日
日本:1984年4月28日
北米興行収入 $67,642,690
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
サンフランシスコ。
車の中で愛し合う二人、女性(ソンドラ・ロック)は、相手の男性の股間を拳銃で撃ち抜き射殺する。
サンフランシスコ市警殺人課の刑事ハリー・キャラハン(クリント・イーストウッド)は、不法逮捕で自由の身になった小悪党に脅しをかけ、その後、強盗に襲われたダイナーで犯人達を射殺する。
その夜、キャラハンは、孫娘の結婚式の最中だったマフィアのボス、スレルキス(マイケル・V・ガッツォ)の元に向かう。
キャラハンはスレルキスを脅すが、彼は心臓発作を起し死亡してしまう。
スレルキスの件でブリッグズ警部(ブラッドフォード・ディルマン)に非難されたキャラハンは、暫く大人しくしているように命ぜられる。
画家のジェニファー・スペンサー(ソンドラ・ロック)は、ある事件でショックを受け、言葉が話せなくなった妹を見舞い、犯人の一人を殺したことを伝える。 その夜キャラハンは、スレルキスの部下に命を狙われるものの、相手を撃退する。 再び騒ぎを起したキャラハンは、ドネリー警部補(マイケル・キュリー)に休暇を取るよう命ぜられる。 警戒したキャラハンは、ギャングに対抗するために、”オートマグ”を試し撃ちし、同僚のホレース・キング(アルバート・ポップウェル)と、その威力を確認する。 北部の町サン・ポーロに移り住むことにしたジェニファーは、かつて、カーニバル会場で、妹と共にレイプされた時のことを思い起こす。 キャラハンは、裁判所で脅したチンピラに襲われ、火炎瓶を車に投げ入れられながらも相手を倒す。 その後キャラハンは、逢引中の殺人事件の被害者の事件調査のため、ドネリーにサン・ポーロ行きを命ぜられる。 町に着いたキャラハンは、早速、強盗事件に遭遇し、難なく犯人を捕らえる。 地元警察に向かったキャラハンは、レスター・ジャニングス署長(パット・ヒングル)から、協力は不要だと言われ、騒ぎを起さぬよう釘を刺される。 モーテルに部屋を取ったキャラハンは、ホーレスからブルドッグを贈られ、翌朝、ランニング中にジェニファーと出会い、軽い言葉を交わす。 町のバーで探りを入れようとしたキャラハンは、その場で騒ぐレイ・パーキンズ(オードリー・J・ニーナン)らに目をつける。 翌日、ジェニファーは、浜辺にいたレイの仲間で、レイプ犯のクルーガー(ジャック・チボー)を射殺する。 モーテルに戻ったキャラハンは、殺し屋に狙われるものの、それを撃退する。 その後キャラハンは、署長の息子とレイが関係があるのを知り、ベネット巡査(マーク・キールーン)から浜辺で事件があり、例の殺人と同じ手口だと聞き現場に急行する。 現場にいたジェニングスは、現われたキャラハンに引き上げるよう激しく言い寄り、彼は仕方なくそれに従う。 レイは同じレイプ犯のタイロン(ウェンデル・ウェルマン)の元に向かい、クルーガーらが殺されたことを知らせ、それがジェニファーの仕業だと言って警戒させる。 ラスベガス。 キャラハンはベネットに協力を要請し、クルーガーの線で捜査を続ける。 その夜、キャラハンはジェニファーと出くわし、サンフランシスコの警官で、ある殺人事件を追っていると言うキャラハンを彼女は警戒する。 そしてジェニファーは、後悔するタイロンを彼のガレージで容赦なく射殺する。 ホーレスの協力で、二つの事件で使われた銃の弾丸を調べていたキャラハンは、同じ凶器が使われたことをジェニングスに伝える。 キャラハンは、事件に過剰反応し、息子とレイなどが写っているオフィスの写真を外してしまったジェニングスが、何かを隠していることを察する。 その夜、ジェニファーはレイと戻ってきたミックがいる家に向かうが、そこにキャラハンが現われる。 キャラハンはミックを強引に署に連行し、その後、レイはジェニファーに射殺される。 その後、ジェニファーと出くわしたキャラハンは彼女を家に送り、二人は愛し合うが、彼はその場にあった車がレイの家に止まっていたことに気づく。 キャラハンを訪ねたホーレスは、釈放されたミックに待ち伏せされ殺される。 レイが殺されていることを確認したキャラハンは、署のベネットにそれを知らせるが、ミックがクルーガーの義兄らによって釈放されたことを知る。 ミックらに襲われたキャラハンは痛めつけられ、銃(44マグナム)をなくし海に転落してしまう。 その頃ジェニファーは、レイらにレイプを強要されたジェニングの息子の元に向かい彼に銃を向ける。 そこに現われたジェニングスは、息子が、自分の犯した罪に悩み苦しみ自殺を図った結果、精神に異常をきたしたことをジェニファーに伝える。 ジェニングスは、署長という立場を利用して息子をかばってしまったことをジェニファーに伝え、彼女の罪を問わない代わりに今回の件は終わりにする提案をする。 しかし、現われたミックに抵抗しようとしてジェニングスは射殺されてしまう。 モーテルに戻ったキャラハンは、ホレースが殺されていることを知り、”オートマグ”を手にし怒りに燃える。 ジェニファーはレイプ現場に連れて行かれ、抵抗して隙を見て逃げ出す。 ミックらはジェニファーを捕らえるが、そこに現われたキャラハンは、相手を次々と倒す。 キャラハンは、ジェニファーを連れローラー・コースターの上によじ登ったミックを銃撃し、彼は回転木馬の上に落下して死亡する。 ジェニファーを逮捕するか迷ったキャラハンは、凶器の銃を見つけたベネットに、ミックが犯人だったことを伝え事件を解決させる。 そして、キャラハンはジェニファーに寄り添いその場を離れる。
...全てを見る(結末あり)
レイプ事件の主犯格でレイの弟ミック(ポール・ドレイク)は、姉からの連絡で仲間が殺されたことを知らされる。
参考:
・「ダーティハリー」(1971)
・「ダーティハリー2」(1973)
・「ダーティハリー3」(1976)
・「ダーティハリー4」(1983)
・「ダーティハリー5」(1988)
*(簡略ストー リー)
サンフランシスコ市警殺人課の刑事ハリー・キャラハンは、度重なる行過ぎた行動を上司に非難される。
その頃、市内では男性を襲う殺人事件が起きるが、かつて妹と共にレイプされた過去を持つ画家ジェニファー・スペンサーの犯行だった。
彼女は、犯人達を殺すために、北部の町サン・ポーロに向かう。
キャラハンは、マフィアのボスを脅し心臓発作で死亡させてしまったため、ギャングに命を狙われてしまう。
キャラハンが騒ぎを起さぬよう、上司は、殺人事件の調査のために、彼にサン・ポーロ行きを命ずる。
そしてキャラハンは、騒動を嫌う地元の警察署長ジェニングスから釘を刺されながらも捜査を始めるが、ジェニファーは、次の犯行を実行に移す・・・。
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シリーズの中、本作のみクリント・イーストウッドが自ら監督し、さらに製作も担当した作品。
そして、意図していたことか、イーストウッドの当時のパートナーであるソンドラ・ロックが、ついにこのシリーズにも登場してしまい注目された作品。
50歳を過ぎたイーストウッドは、さすがに見かけは老けてきたが、過激度はエスカレートする一方という雰囲気で奮闘する。
そして、”Go ahead, Make my day”という決めゼリフも大いに話題になった。
新たな売り物として”44マグナム”に加え、その自動拳銃である”オートマグ”が登場し、威力を発揮する。
撮影は、第一作のブルース・サーティーズに戻り、さらに嬉しいのは、音楽は2作目以来のラロ・シフリンが担当している。
イーストウッドは、数人の協力者を除けば、ほぼ孤軍奮闘状態で、どちらが悪人か分からないほどの激しい銃撃戦だけでなく、腕っ節の強いところも存分に見せてくれる。
賛否両論あるソンドラ・ロックの出演だが、心の傷を拭い去ることが出来ぬままに、復讐のための殺人を繰り返す女性を熱演はしている。
隠さねばならない過去があった警察署長パット・ヒングル、前作に続く出演で主人公の上司ブラッドフォード・ディルマン、レイプ犯ポール・ドレイク、その姉オードリー・J・ニーナン、仲間、ジャック・チボー、ウェンデル・ウェルマン、主人公の上司マイケル・キュリー、シリーズの顔で、今回は同僚警官のアルバート・ポップウェル、主人公に協力する地元警察の巡査マーク・キールーン、そして「ゴッドファーザー PARTⅡ」(1974)の名演が忘れられない、マフィアのボス役でマイケル・V・ガッツォも共演している。