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聖トリニアンズ女学院2 St. Trinian’s 2: The Legend of Fritton’s Gold (2009)

ヒットした「聖トリニアンズ女学院」(2007)の続編。
女学院の校長の先祖が海賊だったことで巻き起こる騒動を描く、製作総指揮、主演ルパート・エヴェレットコリン・ファースデヴィッド・テナントタルラ・ライリージェマ・アータートン他共演、製作、監督オリヴァー・パーカーオリヴァー・パーカーによる爆笑学園コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督
オリヴァー・パーカー

バーナビー・トンプソン
製作総指揮
ルパート・エヴェレット

ナイジェル・グリーン
ジェームズ・スプリング
製作
オリヴァー・パーカー

バーナビー・トンプソン
原案
ジェイミー・ミノプリオ

ジョナサン・M・スターン
脚本
ピアーズ・アシュワース

ニック・ムーアクロフト
撮影:デヴィッド・ヒッグス
編集:エマ・E・ヒコックス
音楽:チャーリー・モール

出演
カミラ/アーチボルド/フォートナム・フリトン牧師:ルパート・エヴェレット

ジェフリー・スウェイツ:コリン・ファース
アナベル・フリトン:タルラ・ライリー
ピアース・ポムフリー卿:デヴィッド・テナント
ケリー・オポッサム・ジョーンズ:ジェマ・アータートン
ロクシー:セイラ・ハーディング
チェルイシー・パーカー:タムシン・エガートン
ビヴァリー:ジョディ・ウィッテカー
セリア:ジュノー・テンプル
会計係:トビー・ジョーンズ

イギリス 映画
配給 Entertainment Film Distributors

2009年製作 106分
公開
イギリス:2009年12月18日
北米:未公開
日本:未公開
製作費 £1,586,830


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1589年。
海賊アーチボルド・フリトン(ルパート・エヴェレット)は、ある帆船を襲い、ポムフリー卿(デヴィッド・テナント)から財宝を奪う。
__________

420年後。
聖トリニアンズ女学院では新学年が始まり、校長カミラ・フリトンに呼ばれた姪のアナベル(タルラ・ライリー)は、前任者のケリー・オポッサム・ジョーンズ(ジェマ・アータートン)に代わり新寮長に任命される。

そんな時、生徒のセリア(ジュノー・テンプル)が、ある男から頼まれたといって、保管庫にあった指輪を盗もうとしているのを、アナベルらに見つかってしまう。
...全てを見る(結末あり)

2万ドルの報酬を受けとれるという、その指輪を手に入れようとする男(デヴィッド・テナント)の電話を受けたアナベルは、金額を10万ポンドに上げたため、男は取引を止め脅しをかける。

ケリーに連絡したアナベルは、指輪をカミラに見せ、彼女は生徒達に、1589年に起きた、先祖のアーチボルドの”フリトンの黄金伝説”について語り始める。

ポムフリーから奪った財宝を手に入れるために作られた、二つの指輪のうちの一つが見つかったことで、生徒達はその財宝を手に入れようとするのだが、カミラは、それに関ったものは正気を失っていることを告げる。

その夜、侵入者に気づいた生徒達は、それを迎え撃ち撃退する。

しかし、その後、指輪を狙うピアース・ポムフリー卿(デヴィッド・テナント)が現れ、それを奪われてしまう。

翌朝カミラは、二つ目の指輪を探し出す、報復計画を生徒達に伝え、それを実行に移す。

生徒達は、ポムフリーや、最初の指輪を見つけた19世紀のカミラの先祖フォートナム牧師(ルパート・エヴェレット)について調べ、手がかりを掴む。

さらにカミラは、全裸事件で失脚し落ちぶれた、かつての恋人ジェフリー・スウェイツ(コリン・ファース)に会い協力を求める。

ジェフリーは、自分を失脚させ秘密結社”AD1”も組織しているポムフリーが危険な男だとカミラに忠告する。

カミラは、ただの飲んだくれに成り下がったジェフリーを見限ろうとするが、彼は”AD1”のメンバーだった自分の助けが必要だと伝える。

同じ頃、アナベルらはフォートナム牧師の墓で、例の指輪が耳に使うものだと知る。

しかし、アナベルがフォートナム牧師の霊にとり憑かれてしまう。

学院に連れて来られたジェフリーは、更生するためのプログラムに参加させられる。

フォートナム牧師の霊が憑いた、アナベルの言葉などを参考に、生徒達は牧師の通っていた男子校にヒントがあることに気づき現地に向かう。

男装して校内に侵入した生徒達は、鐘に隠されたメモの指示に従い校長室に向かう。

そして、かつての校長の肖像画のイヤリングを見つけた生徒達は、それを奪い逃走する。

それに刻まれた文字が、財宝の場所を示すことを知った生徒達は、正気に戻ったアナベルと共に、”AD1”に向かいもう一つの指輪を奪おうとする。

ジェフリーの手引きで、”AD1”の金庫にあるはずの指輪を奪うため、アナベルはケリーを呼び寄せる。

アナベル達は”AD1”の建物に侵入するが、金庫の中には指輪はなかった。

その頃、”AD1”の儀式で、止めたはずの酒を口にして酔ってしまったジェフリーは、指輪をはめたポムフリーの前で結社が嫌う女性批判を始め、それを監視していた生徒達は憤慨する。

カミラも、学院に戻ったアナベルらを前に、ジェフリーの裏切りを非難する。

そこに現れたジェフリーをカミラは殴り倒すが、彼は奪った指輪を持っていた。

二つの指輪を手に入れたカミラは、学院の会計係(トビー・ジョーンズ)から、財宝が、現在の貨幣価値で約5億ポンドにもなることを知らされる。

そして、二つの指輪は組み合わされ、財宝が隠されている場所が、”グローブ座”だということが分かる。

アナベルらはロンドンに向かい、指輪を盗まれたポムフリーはそれを知り監視する。

生徒達は駅で歌い踊り始め、その騒ぎの隙にアナベルらは、カミラやジェフリーと共に、”ロミオとジュリエット”が上演される”グローブ座”に侵入する。

ロミオとジュリエット役の役者にそれを知られ、二人を気絶させたカミラとジェフリーは、仕方なく自分達が舞台で主役を演ずることにする。

それを知ったポムフリーは、財宝の場所がそこだと気づき”グローブ座”に向かう。

アナベルらは地下の秘密の部屋を見つけ、ジェフリーは劇のクライマックスでカミラに口づけをする。

その場に同行していた会計係は、生徒に劇を引き伸ばすよう言われ、舞台に上がり劇を続ける。

財宝の箱を見つけたアナベルらは、その中が空だったためショックを受けるが、そこにあったメモには、アーチボルドが”シェイクスピア”と名前を変え戯曲を書いたと記されていた。

アナベルは、自分がシェイクスピアの子孫だと知ると共に、その場にあった最後の作品を手にし、さらにアーチボルドが女だったことも分かる。

そこに、ポムフリーが現れ作品を奪いその場を去り、船でテムズ川を下り、作品を焼却しようとする。

そこに、海賊船に乗った生徒達が現れ、ポムフリーの船に攻撃を加え、カミラが作品を奪い取り、”AD1”の建物に砲撃を意加える。

そして、ポムフリーは秘密結社”AD1”のリーダーだということが世間に知れてしまう。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「聖トリニアンズ女学院」(2007)
・「聖トリニアンズ女学院2」(2009)

*(簡略ストー リー)
聖トリニアンズ女学院の校長カミラ・フリトンの先祖で海賊だったアーチボルドが、ポムフリー卿の財宝を奪い、それを見つける鍵になる、二つの指輪の内の一つが学院内で見つかる。
寮長になったアナベルら生徒達は、計り知れない価値のある財宝を、手に入れることを考える。
しかし、その指輪を狙う、ポムフリー卿の子孫ピアースが学院を襲い、指輪は彼に奪われてしまう。
カミラは生徒達と共に、二つ目の指輪を手に入れる計画を立て、情報収集を始める。
さらにカミラは、全裸事件で、ポムフリーに失脚に追い込まれ落ちぶれた、かつての恋人ジェフリーに協力を求める。
ジェフリーは、秘密結社の”AD1”も組織するポムフリーが危険人物だと言って、カミラに忠告する。
カミラは、ただの飲んだくれとなってしまったジェフリーに幻滅するのだが、なんと、彼が”AD1”のメンバーだったことを知る・・・。
__________

前作の余韻を残しつつ、新たな事件に自ら挑む女学院の大騒動は、今回も、どこかで見たような場面を多用しながら大いに盛り上がる。

ハチャメチャな生徒達の、活躍の場に全くそぐわない、”グローブ座”が登場するのだが、前作でもそれが、”ナショナル・ギャラリー”であったというのも面白い設定ではある。

但し、多くを盛り込み過ぎて、登場人物の個性がなくなり、誰もが期待する実力派のコリン・ファースに至っては、脇役に徹してクライマックスにも絡んでこないため、ファンにとっては物足りなさが残る。

前作が、北米でもそこそこ注目を集めたにも拘らず、本作は未だに劇場公開もされていない。

主演のルパート・エヴェレットは、本作でも先祖二人と校長役を熱演し、大いに笑わせてくれる。

生徒のその他大勢的な存在となり、今一存在感が薄らいでしまったタルラ・ライリー、カミラの先祖に奪われた財宝を追う、秘密結社のリーダー、デヴィッド・テナント、寮長を引退し、謎の女として登場するジェマ・アータートン、生徒達セイラ・ハーディングタムシン・エガートンジュノー・テンプル、学院の会計係トビー・ジョーンズ、受付係ジョディ・ウィッテカーなどが共演している。


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