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街の風景 Street Scene (1931)

1929年に上演された、エルマー・ライスの戯曲”Street Scene”の映画化。
移民が多い区域で暮らすアパートの住人の人間模様を描く、製作サミュエル・ゴールドウィン、監督キング・ヴィダー、主演シルヴィア・シドニーウィリアム・コリアーエステル・テイラービューラ・ボンディ他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:キング・ヴィダー
製作:サミュエル・ゴールドウィン
原作:エルマー・ライスStreet Scene
脚本:エルマー・ライス
撮影
グレッグ・トーランド
ジョージ・バーンズ
編集:ヒュー・ベネット
音楽:アルフレッド・ニューマン

出演
ローズ・モラン:シルヴィア・シドニー
サム・カプラン:ウィリアム・コリアーJr.
アンナ・モラン:エステル・テイラー
エマ・ジョーンズ:ビューラ・ボンディ
フランク・モラン:デヴィッド・ランドー
ヴィンセント・ジョーンズ:マット・マクヒュー
スティーヴ・サンキー:ラッセル・ホプトン
メイ・ジョーンズ:グレタ・グランステット
マルガリート”グレタ”フィオレンティーノ:エレノア・ヴェッセルホーフト
ディック・マクガン:アレン・フォックス
アリス・シンプソン:ノラ・セシル
ジェームズ・ヘンリー:ウォルター・ジェームズ
エイブ・カプラン:マックス・モンター
バート・イースター:ウォルター・ミラー
ジョージ・ジョーンズ:T・H・マニング
ダニー・ブキャナン:コンウェイ・ウォッシュバーン
カール・オルセン:ジョン・クゥオーレン
シャーリー・カプラン:アン・コンスタント
オルガ・オルセン:アデル・ワトソン
ウィリー・モラン:ランバート・ロジャース
フィリッポ・フィオレンティーノ:ジョージ・ハンバート
ローラ・ヒルデブランド:ヘレン・ロヴェット
ハリー・マーフィー:リチャード・パウエル
モンティ・カーター:モンティ・カーター
フレッド・カレン:ハリー・ウォーレス

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1931年製作 80分
公開
北米:1931年9月5日
日本:1933年1月
製作費 $584,000


ストーリー
ニューヨークロウアー・イースト・サイド
暑い夏の夜、移民たちが暮らすアパートの住人エマ・ジョーンズ(ビューラ・ボンディ)は、隣人のマルガリート”グレタ”フィオレンティーノ(エレノア・ヴェッセルホーフト)やオルガ・オルセン(アデル・ワトソン)と話をしていた。
エマらは、住人のアンナ・モラン(エステル・テイラー)が、夫や子供がいる身で、妻帯者の牛乳配達人スティーヴ・サンキー(ラッセル・ホプトン)と付き合っていることを噂する。
エマに呼ばれたアンナはその場に向かい、4人で話をする。
そこに夫フランク(デヴィッド・ランドー)が帰宅し、アンナは、明日、出張することを彼に確認する。
しばらくすると、妻に頼まれてジンジャエールを買いに行くスティーヴが現れたために、エマらは彼とアンナの様子を観察する。
スティーヴが去った後、アンナは息子のウィリー(ランバート・ロジャース)を呼びに行くと言って出かけるが、エマらは2人が密会すると考える。
アンナとスティーヴが路地で話していることを知ったエマらは、2人の関係を確信する。
外に出て来たフランクは、戻って来たアンナに、仕事から帰宅しない年頃の娘ローズ(シルヴィア・シドニー)のことを話し、心配しながら苛立つ。
ローズは、既婚者である上司のバート・イースター(ウォルター・ミラー)に交際を迫られていた。
アンナは冷淡で不愛想なフランクに不満を抱いていたことから、優しいスティーヴを心の拠り所にしていた。
住人のエイブ・カプラン(マックス・モンター)は、ユダヤ人の社会主義者であり、娘のシャーリー(アン・コンスタント)は学校の教師で、弟のサムは法律を学ぶまじめな青年だった。
マルガリートの夫でイタリア出身のフィリッポ・フィオレンティーノ(ジョージ・ハンバート)は陽気で気のいい性格だった。
貧しいローラ・ヒルデブランド(ヘレン・ロヴェット)は、福祉課の職員アリス・シンプソン(ノラ・セシル)の監視下で、立ち退き寸前の生活を送っていた。
悪い噂を耳にしたローズだったが、母アンナの気持ちを理解し聞き流した。
そんなローズは、内気なサムから愛を告白されるのだが・・・。


解説 評価 感想

エルマー・ライスピューリッツァー賞を受賞した戯曲”Street Scene”の映画化で、製作サミュエル・ゴールドウィン、監督キング・ヴィダーシルヴィア・シドニーウィリアム・コリアーらが共演した作品。

ニューヨークロウアー・イースト・サイドを舞台に、移民が多い区域で暮らすアパートの住人の人間模様を描くドラマ。

キング・ヴィダーの試みとして、アパートの正面とその一区画だけが映し出される映像の中で、そこに住む人々や関係者それぞれの生活がリアルに描いていることに注目だ。

様々な人の考えが交差する中で、殺人事件にまで発展する内容はショッキングであり、大恐慌で混乱し疲弊する人々とその時代の状況が切実に描かれている。

アルフレッド・ニューマンにとっては、初めて音楽主担当した作品であり、ジョージ・ガーシュウィン風の楽曲が印象に残る。
曲は、彼が担当した他の作品「紳士協定」(1947)などでも使用された。

撮影当時20歳にしてファーストクレジットで登場する、事件を起こす一家の娘を好演するシルヴィア・シドニー、彼女を愛する法律家を目指す内気な青年ウィリアム・コリアーJr.、不倫により大事件が起きてしまうエステル・テイラー、冷淡なその夫で事件を起こすデヴィッド・ランドー、アパートの住人で噂話に花を咲かせるビューラ・ボンディ、暴力的なその息子マット・マクヒュー、その妹グレタ・グランステット、その父親T・H・マニング、不倫がバレて射殺される牛乳配達人ラッセル・ホプトン、住人のエレノア・ヴェッセルホーフト、その夫ジョージ・ハンバート、住人のアレン・フォックス、市の福祉課職員ノラ・セシル連邦保安官ウォルター・ジェームズ、サム(ウィリアム・コリアーJr.)の父親マックス・モンター、その娘で教師のアン・コンスタント、ローズ(シルヴィア・シドニー)に関係を迫る上司のウォルター・ミラー、子供が生まれる住人コンウェイ・ウォッシュバーン、住人のジョン・クゥオーレン、その妻アデル・ワトソン、ローズの弟ランバート・ロジャース、立ち退きを迫られるヘレン・ロヴェット、警官のリチャード・パウエルなどが共演している。


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