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フェイク シティ Street Kings (2008)

強行潜入捜査を続ける一匹狼の捜査官が元同僚が殺される事件に巻き込まれ警察内部の不正や警察権力に単身立ち向かおうとする姿を描く、監督デヴィッド・エアー、主演キアヌ・リーヴスフォレスト・ウィテカーヒュー・ローリークリス・エヴァンス他共演の犯罪サスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・エアー

製作総指揮
アーノン・ミルチャン

ミシェル・ワイズラー
ボブ・ヤーリ

製作
ルーカス・フォスター
アレクサンドラ・ミルチャン
アーウィン・ストフ

原案:ジェームズ・エルロイ
脚本
ジェームズ・エルロイ

カート・ウィマー
ジェイミー・モス
撮影:ガブリエル・ベリスタイン
編集:ジェフリー・フォード
音楽:グレーム・レヴェル

出演
トム・ラドロー:キアヌ・リーヴス

ジャック・ワンダー:フォレスト・ウィテカー
ジェームズ・ビッグス:ヒュー・ローリー
ポール・ディスカント:クリス・エヴァンス
スクリブル/ウィンストン:セドリック・ジ・エンターテイナー
グレイス・ガルシア:マルタ・イガレータ
リンダ・ワシントン:ナオミ・ハリス
グリル:ザ・ゲーム
マイク・クレイディ:ジェイ・モーア
ダンテ・デミル:ジョン・コーベット
コズモ・サントス:アマウリー・ノラスコ
コーツ(仮):コモン
フリーモント(仮):クレ・シャヒード・スローン
テレンス・ワシントン:テリー・クルーズ

アメリカ 映画
配給 フォックス・サーチライト・ピクチャーズ

2000年製作 109分
公開
北米:2008年4月11日
日本:2009年2月14日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $26,415,650
世界 $65,572,890


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ロサンゼルス市警の潜入捜査官トム・ラドロー(キアヌ・リーヴス)は、行方不明になっていた姉妹を、韓国マフィアのアジトから救い出す。

強引な捜査方法のラドローは、同僚のマイク・クレイディ(ジェイ・モーア)、ダンテ・デミル(ジョン・コーベット)、コズモ・サントス(アマウリー・ノラスコ)らの理解を得られなかった。

上司のジャック・ワンダー警部(フォレスト・ウィテカー)だけは、ラドローの仕事振りを認めていた。

しかし、かつての同僚テレンス・ワシントン(テリー・クルーズ)もラドローにかみつき言い争いになる。

病院で治療を受けたラドローは、内部調査部のジェームズ・ビッグス(ヒュー・ローリー)から、度を過ぎた捜査に対しての警告を受ける。
...全てを見る(結末あり)

ラドローは、なかなか会う機会のない恋人で、病院の看護師のグレイス・ガルシア(マルタ・イガレータ)と、治療室で束の間の一時を楽しむ。

特捜班から外されたワシントンが、腹いせに自分達を陥れるため、ビッグスと接触したということを知ったラドローだったが、ワンダーが彼を守ることを約束する。

その後、ワシントンをつけたラドローは、あるスーパーで、武装強盗が襲撃するのを察知し、それをワシントンに知らせる。

それを伝えようとしたラドローに、ワシントンは襲い掛かるが、二人組みの強盗の銃撃を受けて、ワシントンは射殺される。

ワンダーは、ワシントンに近づくなと忠告していたにも拘らず、現場で争いごとまで起こし、それを監視カメラに撮られていたラドローを責める。

ラドローに、監視カメラのディスクを処分するよう指示したワンダーは、不利な立場になる彼の不祥事をもみ消してしまう。

さらにワンダーは、ラドローを事務職に回し、事件の騒ぎが収まるまで様子を見ようとする。

警察への苦情係をこなしていたラドローの前に、ビッグスが現れ真相を聞きだそうとするが、ラドローは口を割らない。

ワンダーは、ラドローを連れてビッグスに言い寄るが、彼も二人の裏工作を疑う。

ワシントンの葬儀が終わり、ラドローは、事件を捜査しているポール・ディスカント(クリス・エヴァンス)に会い、弾道報告の調査結果を確認するが、追い払われてしなう。

ビッグスから、ワシントンが3種の銃で撃たれたと聞いていたため、ラドローは検死所でそれを調べて、そこに現れたディスカントに意見を聞く。

しかし、ディスカントは、事件が迷宮入りすることと、ラドローを守っていることを告げる。

犯人の身元が割れ、ラドローは、その逮捕歴を知らせるようディスカントに要求する。

そしてラドローは、凶悪犯罪を起こしたことのある犯人達を、かつてワシントンが釈放させていたことを知る。

ラドローは、ワンダーにワシントンの事件捜査を希望するが、彼はそれを拒絶する。

ワシントンが、不正を行っていたことを知っていたラドローだったが、ヤクの売人だった犯人と、警察の証拠品を奪っていたワシントンが、ヘロインの取引をしていた可能性が出てくる。

手を組むことにしたラドローとディスカントは、犯人の二人組みコーツとフリーモントの家に向かう。

ラドローを見て逃げ出した男などを締め上げ、二人は情報を掴む。

ワシントンの妻リンダ(ナオミ・ハリス)に会ったラドローは、事件の際、ワシントンが所持していた5万ドルについてを彼女に尋ねる。

リンダは正義感のあった夫の潔白を主張し、危険から逃れるために、自宅を売ってバハマに移住する予定だったことをラドローに伝える。

クレイディから、ワシントンの遺体から摘出した弾丸を受け取ったラドローは、締め上げて刑務所送りにしたグリル(ザ・ゲーム)から、ヤクの売人スクリブル(セドリック・ジ・エンターテイナー)についての情報を入手する。

スクラブルを脅し、コーツとフリーモントの居場所を突き止めたラドローとディスカントは、二人が既に殺され埋められているのを知る。

しかしラドローは、ワシントンを殺したのがその二人でないことに気づき、スクリブルからの連絡を待つことになる。

再びリンダを訪ねたラドローは、彼女にワシントンが殺害された時の監視カメラの映像ディスクを渡す。

ラドローは、自分の妻が不倫の最中に脳血栓を起こし、相手に病院の前に置き去りにされたことを伝え、ワシントンと争っていたことを謝罪し、犯人を捕まえることを誓う。

スクリブルから情報を受け取ったラドローとディスカントは、ビッグスに監視されながら犯人を捜す。

その後、犯人(コモン/クレ・シャヒード・スローン)との取り引きを、スクリブルにお膳立てさせたラドローだったが、犯人が事件現場にいたラドローの顔を思い出し銃撃戦が始まる。

ディスカントとスクリブルが撃たれ、ラドローが反撃して犯人らを倒す。

しかし、ディスカントとスクリブルは死亡し、傷を負ったラドローは、グレイスの元に向かう。

グレイスに傷の手当てをされたラドローは、犯人の二人が潜入捜査官だと知るのだが、押し入ってきた同僚のデミルとサントスに取り押さえられてしまう。

ラドローは、コーツとフリーモントを殺し、ワシントンの殺害犯人に仕立て上げたのがデミルとサントスであり、黒幕がワンダーだということを知る。

手錠を外したラドローは、運転しているデミルに襲い掛かるが、殴られて気を失ってしまう。

殺人犯に仕立て上げられるために、ラドローは郊外でDNAなどを取られ殺されそうになるが、油断したデミルとサントスを殺し街に戻る。

クレイディは、リンダを脅してディスクを奪おうとするのだが、そこにラドローが現れて、彼を捕らえワンダーの元に向かう。

同僚達を殺したことをワンダーに伝えたラドローは、彼に助けを求め罠にかけて、黒幕だという証拠を掴む。

ワンダーは、ラドローのためにしたことだと強調するのだが、ディスカントなど犠牲者を出したことを許せないラドローは、ワンダーと格闘になる。

階段の手すりにワンダーを手錠でつないだラドローは、壁の中に隠された、彼の権力の証の賄賂の山を見せられる。

不正を正当化しようとするワンダーの考えに絶望し、ラドローは彼を射殺する。

その後、現れたビッグスは、ワンダーの部下達が金を目当てに起こした犯行として処理しようとする。

ビッグスは、今後も任務に必要なラドローを逮捕せずに、その場を立ち去る。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ロス市警の潜入捜査官トム・ラドローは、強引な捜査が同僚達から理解が得られない、一匹狼的な男だった。
そんな中、上司ワンダー警部だけはラドローの仕事振りを認めていた。
しかし、かつての相棒ワシントンがラドローにかみつき、争いになる。
内部調査部も、ラドローの度を越した捜査に警告を発するが、それは、特捜班から外されたワシントンが、腹いせに元相棒を密告したためだった。
その後、ラドローはワシントンを監視していたが、ある強盗事件に巻き込まれ、彼は射殺されてしまう。
現場で争っていた二人は、監視映像に撮られてしまい、ラドローは疑いをかけられる立場となるが、ワンダーが、その証拠をもみ消してしまう。
ワンダーは、ラドローをデスクワークに回してしまうものの、彼は犯人を捜すために独自の捜査を始める・・・。
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トレーニング デイ」(2001)などの脚本でも知られるデヴィッド・エアーが、社会問題化する警察汚職を鋭く描いた作品。
人気スター、キアヌ・リーヴスと実力派フォレスト・ウィテカーが共演した話題作。

キアヌ・リーヴス主演作にしては、興行的には成功はしなかったものの、主演の2人に加えた魅力的な共演陣や、汚職警官の替え玉を使った裏工作等、ジェームズ・エルロイらしい凝ったストーリー展開になっている。

潜入捜査の重圧と、仲間達との確執に悩む捜査官を、キアヌ・リーヴスは情感を込めた演技で熱演している。

どう見ても始めから怪しい雰囲気ではあるフォレスト・ウィテカーも、警察権力上層部の弱みまで握り、それを牛耳ろうする特捜班警部を、存在感ある演技で好演している。

内部調査官ヒュー・ローリー、主人公に唯一人協力し命を落とすクリス・エヴァンス、ヤクの売人セドリック・ジ・エンターテイナー、主人公の恋人マルタ・イガレータ、元同僚テリー・クルーズとその妻ナオミ・ハリス、ヤクの売人ザ・ゲーム、同僚の汚職警官のジェイ・モーアジョン・コーベットアマウリー・ノラスコ、汚職侵入捜査官のコモンクレ・シャヒード・スローンなどが共演している。


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