母校の卒業式のスピーチを頼まれた人気作家と高校時代に思いを寄せた女性との恋の行方を描く、監督マイケル・ポリッシュ、主演ウィノナ・ライダー、マーク・ポーリッシュ(脚本)、ショーン・アスティン、ヒラリー・ダフ、ジョシュ・ホロウェイ、ジョン・クライヤー、チェヴィー・チェイス、フランセス・コンロイ他共演のロマンチック・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:マイケル・ポリッシュ
製作
ケネス・ジョンソン
ジャネット・デュボワ
製作総指揮
ニック・ビーアシー
スペンサー・スタンダー
ケン・ロクスマンディ
脚本:マーク・ポーリッシュ
撮影:M・デヴィッド・ミューレン
編集:ケイリー・グリース
音楽
ライアン・フランクス
スコット・ニッコリー
出演
スカーレット・スミス:ウィノナ・ライダー
ヘンリー・マッカーシー:マーク・ポーリッシュ
フィル・モリス/ビッグ・ガール:ショーン・アスティン
シャスタ・オニール:ヒラリー・ダフ
ワイノ:ジョシュ・ホロウェイ
ハビアー:ジョン・クライヤー
マーシャル校長:チェヴィー・チェイス
ルーチ:フランセス・コンロイ
ダーシー・ポルトラ:ジェシカ・セント・クレア
ブラッド・ネルソン:マーク・ブルカス
バード:スコット・マイケル・キャンベル
ルーク:マックス・シエリオット
スミス夫人:ジョアンナ・キャシディ
マッカーシー夫人:ディー・ウォレス
マッカーシー:マイケル・グロス
アメリカ 映画
配給 Initiate Productions
2011年製作 94分
公開
北米:2011年9月16日
日本:未公開
製作費 $4,500,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
作家として成功したヘンリー・マッカーシー(マーク・ポーリッシュ)は故郷に向かい、旧友でゲイのフィル・モリス/ビッグ・ガール(ショーン・アスティン)とワイノ(ジョシュ・ホロウェイ)に空港まで迎えに来てもらう。
実家に着いたヘンリーは両親(マイケル・グロス/ディー・ウォレス)に迎えられ、自分の部屋でエージェントのハビアー(ジョン・クライヤー)に電話をする。
少し眠ったヘンリーは、迎えに来たビッグ・ガールと共にラジオ局に向かい番組に出演する。
その後、ダイナーでビッグ・ガールと食事をしたヘンリーは、同級生の多くが町に残り働いていることを知る。
高校時代には内気で冴えない日々を送ったヘンリーは、恋心を抱いていたスカーレット・スミス(ウィノナ・ライダー)のことを気にするものの、ビッグ・ガールから彼女のことを考えるのはやめるようにと言われる。 ウエスト・ロックヴィル高校。 マーシャルとスピーチ内容の打ち合わせをしたヘンリーは、卒業式の運営を任されているルーチ(フランセス・コンロイ)の授業が終わるのを待つことになり、女子生徒シャスタ・オニール(ヒラリー・ダフ)に見つめられる。 授業後にスピーチの注意点などをルーチから指示されたヘンリーは、高校時代の思い出が甦り気落ちしてしまう。 帰宅して両親との夕食後に部屋でワイノと過ごしていたヘンリーは、卒業アルバムにスカーレットからのメッセージが書かれていることに気づき、思い切って電話をする。 母親(ジョアンナ・キャシディ)が出たためにヘンリーは電話を切ってしまい、ワイノがかけ直して、スカーレットの友人ダーシー・ポルトラ(ジェシカ・セント・クレア)が電話に出る。 電話を代わったヘンリーを覚えていないスカーレットは、卒業アルバムを見るようにと伝えるものの、手元にないと言われたために電話を切りショックを受ける。 翌日、ワイノと共にその件をビッグ・ガールに話したヘンリーは、再びスカーレットは諦めろと言われる。 薬局で働くスカーレットは、ダーシーと共に卒業アルバムをチェックし、ヘンリーが化学の勉強をよく教えてくれたことを思い出す。 高校でシャスタから自己紹介されたヘンリーは、彼女から卒業生委員会に所属していることを知らされる。 その夜、スカーレットからの電話を受けたヘンリーは、様々な思い出話をして翌日、会う約束をする。 翌朝、ハビアーからの電話で起こされてヘンリーは、映画会社からのオファーがあり、小説のタイトルを変更する必要があると言われる。 父の車を借りて、おでこの吹き出物を美容師のビッグ・ガールにメイクで消してもらったヘンリーは、スカーレットと待ち合わせたレストランに向かう。 食事をした後に、ヘンリーと町を散歩しながら話をしたスカーレットは、彼が作家だと知り、著書を買って読むことを約束する。 翌日、ダーシーと共に書店に向かったスカーレットは、ヘンリーの著書”How Lionel Got Me Laid”を購入する。 タトゥー・ショップを経営するワイノの店に向かったヘンリーは、スカーレットが200キロの巨漢で5人の子持ちの方が、すべて忘れて平和だったと話すものの、平和の定義は人それぞれだと言われ、受け入れるしかないと考える。 学校で、ルーチからスピーチの原稿を確認したいと言われたヘンリーは、まだ完成していないと伝える。 その夜、スピーチの原稿を書いていたヘンリーは、部屋の窓からスカーレットに声をかけられ、気分転換に出かける。 二人はバーで楽しい時間を過ごし、元恋人のブラッド・ネルソン(マーク・ブルカス)が尾行していることに気づいたスカーレットは、振り切ってほしいとヘンリーに伝える。 スピードを上げたヘンリーはパトカーに止められ、その巡査が同級生のバード(スコット・マイケル・キャンベル)だと知り再会を喜ぶ。 ブラッドのことを訊かれたヘンリーはスカーレットとは別れたらしいと伝えて、バードと別れる。 翌日、高校のバスケットボール・コーチのブラッドに因縁をつけられたヘンリーは、マーシャルに校長室に連れて行かれる。 ブラッドから、生徒に指導しているのを邪魔されたと言われたヘンリーは反論するものの、マーシャルからスピーチの原稿書くことに専念するようにと指示される。 翌日、バスケットボールの試合後に客席に残るシャスタに声をかけたヘンリーは、ボーイフレンドのルーク(マックス・シエリオット)にフラれたと言う彼女に抱きつかれ、その場を通ったルーチから不適切な行為だと注意される。 プロムを前にしてショックを受けるシャスタを慰めようとしたヘンリーは、自分は行かなかったと伝える。 その後、生徒代表と話をしたヘンリーは、ブラッドと喧嘩した件とシャスタと抱き合ったことなどを質問される。 唯のハグで慰めていたと話すヘンリーは、付き合っていないのなら疑惑を晴らすチャンスだと言われる。 薬局に現れたダーシーと話したスカーレットは、ブラッドから届いた花束を前に、彼に束縛されるのはうんざりだと伝える。 ダーシーは、そんなスカーレットがヘンリーに恋したことに気づき心配する。 その夜、スカーレットとデートしたヘンリーは、ビッグ・ガールとワイノがバイクで尾行していることに気づき車を止める。 ビッグ・ガールから声をかけられたスカーレットはフィルだと気づき、ゲイの彼から”女同士”の話だと言われ、責任を取るようにと忠告される。 食事をしてスカーレットからキスされたヘンリーは、昔のデートコースだった山に向かうものの、現在は開発されて住宅地になっていた。 モデルハウスに侵入した二人は二階のテラスに向かい、夜景を見ながら、スカーレットは彼がプロムに誘ってくれた話をする。 返事はなかったと言われたスカーレットはヘンリーにキスし、こう答えればよかったと伝える。 二人はクルマに戻り帰ろうとするものの、ブラッドに追われて追突される。 話しに行ったスカーレットはブラッドの車に乗り走り去り、ヘンリーは何もすることができなかった。 その後、スカーレットに会わない日々が続くヘンリーは落ち込むものの、そんな彼は、ビッグ・ガールとワイノと過ごす時間を楽しむようになる。 ビッグ・ガールから、一度はスカーレットを忘れられたので今回も大丈夫だと言われたヘンリーは、何とか気持ちを入れ替える。 翌日、スピーチの原稿の件で授業中のルーチの元に向かったヘンリーは、シャスタからメモを渡される。 それがルーチに見つかり校長室に呼ばれたヘンリーは、マーシャルから、問題ばかり起こすことを責められる。 マーシャルからメモを渡されたヘンリーは、一緒にプロムに行行けるかという内容だったために戸惑う。 学生でもないのに”停学”になったヘンリーは学校を去り、気にするシャスタに、対した問題ではないことを伝える。 プロムの件は断ったヘンリーだったが、シャスタから、取材だと思えばいいと言われて仕方なく承知する。 ビッグ・ガールに髪をセットしてもらいシャスタを迎えに行ったヘンリーは、母親が同級生のフランチェスカだったために驚き、警戒する父親と話して動揺する。 コンビニに寄ったシャスタは飲み物を買い、ハビアーと電話で話したヘンリーは、まずいことになると言われる。 高校の駐車場に着いたヘンリーは、シャスタが買った酒を強引に勧められて、それを飲んで会場に向かう。 シャスタとダンスをするヘンリーは戸惑い、マーシャルとルーチは二人を監視する。 スカーレットは、高校時代の体験記を書いたヘンリーの著書を読む。 プロムは終わり、シャスタにパーティーに誘われたヘンリーは、ハビアーからの電話に出ずに彼女に付き合う。 シャスタに迫られたヘンリーは、18歳の女の子と付き合っても20年前の失恋の痛みは癒せないと伝える。 その相手を越えてみせると言うシャスタだったが、パトカーが現れたために、皆、一斉にその場から逃げる。 隠れたヘンリーとシャスタだったが、警官に見つかり酒を飲んだことを知られてしまう。 現れたバードに何もしていないことを伝えたヘンリーは、釈放される。 車にいたずらされたヘンリーは、シャスタを家に送って帰宅し、車のことで父に責められる。 スカーレットから電話があったことを知らされたヘンリーは、車を貸してもらえないために自転車でビッグ・ガールの店に向かう。 著書を読み、自分の表現が気に入らなかったビッグ・ガールは激怒してヘンリーに襲い掛かり、現れたワイノが制止する。 スカーレットの家に向かったヘンリーは彼女に歓迎され、本の内容はどのくらい真実か訊かれる。 殆ど真実だと答えたヘンリーは、ヒロインのモデルを訊かれるものの、そこに興奮したブラッドが現れる。 表に出たヘンリーはブラッドに叩きのめされ、二度とスカーレットに近づくなと言われる。 病院に運ばれて入院したヘンリーのことが心配なスカーレットは悲しみ、ビッグ・ガールとワイノが見舞いに来る。 翌日、ハビアーが病院に現れ、地元で評判が悪いことを指摘されたヘンリーは、退院してテレビ出演する。 マーシャルから誰に殴られたのか訊かれたヘンリーは、何も話さなかった。 ルーチにスピーチの内容をチェックされたヘンリーは大幅に修正されるものの、書き直している時間はないと伝える。 著書を読んでいたルーチは、原稿ならあるとヘンリーに伝える。 卒業式当日、マーシャルに紹介されたヘンリーはスピーチを始め、ビッグ・ガールとワイノ、ハビアー、そしてスカーレットが見守る中、著書の朗読を始める。 ”・・・自分達が思い出を作り、思い出が自分達を作る”と語ったヘンリーは卒業生達を祝福し、感激するシャスタと抱き合い別れる。 その後、カフェでビッグ・ガールとワイノと話したヘンリーは、スカーレットとのことはこれが現実だと考えるものの、二人に励まされる。 ローレンの部屋に向かったヘンリーは窓から入り、彼女に歓迎されて愛し合う。 旅立つヘンリーは、スカーレットに別れを告げて”変わらないでほしい”と言われる。 ヘンリーは、これからは愛を恐れない、それをネタに本が書けると考える。
...全てを見る(結末あり)
昔の校舎が取り壊されたことを知り校内に向かったヘンリーは、卒業式のスピーチを頼んだマーシャル校長(チェヴィー・チェイス)に歓迎される。
*(簡略ストー リー)
高校時代は冴えない日々を送ったものの人気作家となったヘンリーは、母校の卒業式でスピーチを頼まれて故郷に戻る。
旧友のビッグ・ガールとワイノに歓迎されたヘンリーは、高校時代に惹かれていたスカーレットのことが気になる。
思い切ってスカーレットに電話をしたヘンリーだったが、彼女が覚えていなかったためにショックを受ける。
その後、スピーチの原稿を書くために高校に通うようになったヘンリーは、自分を思い出してくれたスカーレットと親交を深めるのだが・・・。
__________
マーク・ポーリッシュが脚本を兼ねて出演し、双子の兄弟であるマイケルが監督した作品。
内気で冴えない高校生だった人気作家が、母校の卒業式のスピーチを頼まれ、その性格を引きずりながら、かつて惹かれた女性との恋の行方と巻き起こる騒動を描くロマンチック・コメディ。
人気作家とはなったものの、典型的なアメリカ人らしくない積極性に欠ける男性が、生き方を変えるきっかけを掴むまでを描く作品であり、人生の道筋は見つけるものの、結局は恋が完結するわけでもなく、いまいち消化不良的に物語は終わってしまう。
その彼との恋が芽生えるウィノナ・ライダーが、30代後半の平凡な女性をキュートに演じファーストクレジットで登場するのだが、主人公は悩める人気作家を演ずるマーク・ポーリッシュであり、ナイーブな男性を好演している。
主人公の旧友であるゲイの美容師ショーン・アスティン、同じく友人のジョシュ・ホロウェイ、主人公に惹かれる女子生徒のヒラリー・ダフ、そのボーイフレンドのマックス・シエリオット、主人公のエージェント、ジョン・クライヤー、校長のチェヴィー・チェイス、卒業式担当の教師フランセス・コンロイ、ヒロインの友人ジェシカ・セント・クレア、暴力的なヒロインの元恋人で高校のバスケットボール・コーチのマーク・ブルカス、主人公の同級生である警官のスコット・マイケル・キャンベル、ヒロインの母親ジョアンナ・キャシディ、主人公の両親ディー・ウォレスとマイケル・グロスなどが共演している。