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スター・ウォーズ エピソード5:帝国の逆襲 Star Wars Episode V: The Empire Strikes Back (1980)

スター・ウォーズ・シリーズの2作目で6作中の第5話。
反乱軍に要塞デス・スターを破壊された帝国軍の逆襲に対し、ジェダイ・マスター、ヨーダからフォースんだ主人公ルーク・スカイウォーカーらの活躍を描くSF大作。
原作、製作総指揮、脚本ジョージ・ルーカス、監督アーヴィン・カーシュナーマーク・ハミルハリソン・フォードキャリー・フィッシャーアンソニー・ダニエルズケニー・ベイカー共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF

ジョージ・ルーカス / George Lucas 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:アーヴィン・カーシュナー

製作
ゲイリー・カーツ
リック・マッカラム(特別編)
製作総指揮:ジョージ・ルーカス
原作:ジョージ・ルーカス
脚本
ジョージ・ルーカス
リイ・ブラケット
ローレンス・カスダン
撮影:ピーター・サシツキー
編集:ポール・ハーシュ
美術・装置
ノーマン・レイノルズ
レスリー・ディリー
ロジャー・クリスチャン
ハリー・ランガ
アラン・トムキンス
マイケル・フォード
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演
ルーク・スカイウォーカー:マーク・ハミル
ハン・ソロ:ハリソン・フォード
レイア・オーガナ姫:キャリー・フィッシャー
ダース・ベイダー:デイヴィッド・プラウズ/ジェームズ・アール・ジョーンズ(声)
C-3PO:アンソニー・ダニエルズ
R2-D2:ケニー・ベイカー
ヨーダ:フランク・オズ
ランド・カルリジアン男爵:ビリー・ ディー・ウィリアムズ
チューバッカ:ピーター・メイヒュー
オビ=ワン”ベン”ケノービ:アレック・ギネス
ボバ・フェット:ジェレミー・ブロック/ジェイソン・ウィングリーン(声)
ピエット提督:ケネス・コーリー
マキシミリアン・ヴィアーズ将軍:ジュリアン・グローヴァー
皇帝パルパティーン:クライヴ・レヴィル

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1980年製作 121分
公開
北米:1980年5月21日(1997年2月21日:特別編)
日本:1980年6月28日(1997年7月5日:特別編)
製作費 $18,000,000
北米興行収入 $290,475,070
世界 $538,375,070


アカデミー賞 ■
第53回アカデミー賞

・受賞
録音・特別業績賞
・ノミネート
美術・作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・・。

反乱軍にとって試練の時だった。
デス・スターを破壊されながらも、帝国軍は反乱軍を追い詰め、彼らは秘密基地からの撤退を余儀なくさせた。

ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)率いる自由の戦士達は、強力な帝国宇宙艦隊の追撃から逃れて、氷の惑星ホスに新たな秘密基地を建設した。

スカイウォーカーを捜すことに執念を燃やすダース・ベイダー(デイヴィッド・プラウズ/ジェームズ・アール・ジョーンズ:声)は、無数の探査ドロイドを銀河全域に放った・・・。
__________

氷の惑星ホス。
偵察中のルークは、飛来する隕石らしき物を目撃して捜査に向かおうとするが、野獣ワンパに襲われて連れ去られる。

犯罪組織のドン、ジャバ・ザ・ハットに借金があるハン・ソロ(ハリソン・フォード)は、反乱軍基地から去ろうとするのだが、レイア・オーガナ姫(キャリー・フィッシャー)の要請もあり、消息を絶ったルークを捜しに向う。

洞窟で逆さ吊りにされていたルークは、ライトセイバーをフォースで引き寄せてワンパを倒し、逃亡するものの寒さで倒れてしまう。

意識を失いかけたルークは、霊体として現れたオビ=ワン”ベン”ケノービ(アレック・ギネス)から、惑星ダゴバに行き、自分の師匠で、ジェダイ・ マスターのヨーダの元で学ぶよう告げられる。
...全てを見る(結末あり)

その後、ルークを発見したハンは、乗ってきたトーントーンの凍死した体内に彼を入れ、寒さをしのぎ救出部隊に無事救助される。

基地に戻ったハンは、レイアが自分に気があると自惚れて彼女の反感を買ってしまう。

その後ハンは、惑星に不時着した帝国軍の探査ドロイドに気づきそれを破壊する。

惑星ホスに何らかの反応を検知した帝国軍は、無能な前任者を始末したダース・ベイダーの指揮下、ピエット提督(ケネス・コーリー)率いる攻撃部隊に出撃命令が下る。

帝国軍の、艦隊接近に気づいた反乱軍は、物資を積んだ貨物船を脱出させようとする。

襲ってきた、帝国軍のAT-AT(スノー・ウォーカー)をルークらが迎え撃ち、時間を稼いだ反乱軍だったが、敵の攻撃に劣勢となり撤退を余儀なくされる。

一方、ミレニアム・ファルコンを修理していたハンと相棒のチューバッカ(ピーター・メイヒュー)は、占拠した基地内にダース・ベイダーが現れる中、レイアと3PO(アンソニー・ダニエルズ)を乗せて基地から脱出する。

生き残ったルークは、R2-D2(ケニー・ベイカー)を伴い、オビ=ワンに指示された惑星ダゴバへ向かう。

ハンらは帝国軍に追われるが、小惑星群を利用して敵の追撃をかわす。

ダゴバ。
ルークは、R2-D2と共にジェダイ・マスターのヨーダを捜そうとする。

一方、帝国艦隊に戻ったダース・ベイダーは、小惑星群に逃げ込んだハンらを追うよう、ピエット提督に命ずる。

身に覚えのある感覚を感じたルークは、小柄な年老いた生物に出会う。

彼がヨーダを知っていると聞き、ルークは住居に連れて行かれる。

小惑星の洞穴に潜んだハンは、不具合続出のミレニアム・ファルコンを修理していた。

ハンを嫌っていたとレイアは、強引な彼に次第に惹かれるようになる。

その頃、ダース・ベイダーは、皇帝パルパティーン(クライヴ・レヴィル)の命令により、ルークがジェダイになることを阻止しようとする。

しかし、ダース・ベイダーは、逆にルークを味方につけることを考え皇帝にそれを提案する。

ルークは、小生物の住居で、彼がヨーダ(フランク・オズ)であることを知らされる。

ヨーダは、ルークが修行に耐えられるか疑問視するが、彼はやり遂げられることを伝え、その意欲を見せる。

その頃、洞穴が巨大生物の体内だと気づいたハンは、直ちにその場を脱出する。

ダース・ベイダーは、ハンらを捕らえるためにボバ・フェット(ジェレミー・ブロック/ジェイソン・ウィングリーン:声)ら賞金稼ぎを雇おうとする。

小惑星から飛び立ったミレニアム・ファルコンは、再び帝国軍に見つかるも姿をくらます。

ルークは、ヨーダの指導の下、厳しい修行を始めるが、思うような成果を上げられず挫折しかけてしまう。

しかし、ヨーダは”フォース”が秘めるパワーを、根気よくルークに教え込む。

スター・デストロイヤーの船体に張り付き、敵の目を逃れていたミレニアム・ファルコンのハンは、惑星ベスピンの執行官を友人ランド・カルリジアン(ビリー・ ディー・ウィリアムズ)の元に向かおうとする。

それに気づいたボバ・フェットは、ミレニアム・ファルコンの後を追う。

徐々にフォースを習得してきたたルークだったが、ハンらが殺される未来を感じてしまう。

未熟な彼が、フォースのダークサイドに引き込まれる恐れがあると警告する、ヨーダやオビ=ワンの忠告も聞かずに、ルークは、皇帝の罠だと知りながらも、ハンらの救出に向かう。

ヨーダとオビ=ワンは、仕方なくルークに助言して彼を送り出す。

オビ=ワンは、ルークが最後の希望だとヨーダに語るが、彼は、もう一人のジェダイが存在することを知っていた。

ハンらはランドに歓迎されるものの、レイアは彼を警戒し、C-3POは襲われて分解されてしまう。

C-3POを見つけたチューバッカは、それをハンとレイアに知らせる。

そしてハンらは、既に抱き込まれていたランドに裏切られ、ダース・ベイダーの元に連れて行かれる。

ダース・ベイダーは、その後ハンを拷問し、ルークが接近していることを知る。

そして、ルークをカーボンフリーズさせる装置のテストで、ハンを冷凍冬眠させ、賞金稼ぎボバ・フェットに渡してしまう。

ベスピンに到着したルークは、ダース・ベイダー誘き出され、ついに二人は対決することになる。

旧友を裏切ったことを後悔したランドは、ダース・ベイダーの強引なやり方も嫌い、レイア達を救いハンを助けようとするが、ハンはボバ・フェットに連れ去られてしまう。

ルークを、ダークサイドに引き込もうとするダース・ベイダーは、彼の成長に気づきながらも、フォースの威力を見せつける。

ランドはレイア達を連れて、ストーム・トルーパーの攻撃をかわし、ミレニアム・ファルコンで逃亡する。

ダース・ベイダーは、ルークの右腕を切り落としてしまい、皇帝を倒す力も秘めた彼に、尚もダークサイドにつくよう説得する。

さらにダース・ベイダーは、自分がルークの父親だということを彼にに明かす。

ルークは絶望して身を投げるが、フォースの力でレイアを呼び寄せて救出される。

その後、帝国艦隊に追われたミレニアム・ファルコンだったが、光速に切り替えて逃げ切る。

反乱軍艦隊に戻り、ハンを救い出すことをルークに約束したランドは、チューバッカと共にミレニアム・ファルコンで飛び立ち、ジャバ・ザ・ハットの元に向う。

そして、腕の治療を済ませたルークは、レイアやC-3PO、R2-D2と共にミレニアム・ファルコンを見つめ、帝国軍撃滅を誓い、新たな戦いの準備を始める。


解説 評価 感想 ■

参考:
スター・ウォーズ エピソード1:ファントム・メナス(1999)
スター・ウォーズ エピソード2:クローンの攻撃(2002)
スター・ウォーズ エピソード3:シスの復讐(2005)
スター・ウォーズ エピソード4:新たなる希望(1977)
スター・ウォーズ エピソード5:帝国の逆襲(1980)
スター・ウォーズ エピソード6:ジェダイの帰還(1983)
・スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015)

*(簡略ストー リー)
帝国軍の要塞デス・スターを破壊して勝利した反乱軍だったが、帝国軍の逆襲に遭い再び拠点を失う。
ルークは、今は亡きオビ=ワン・ケノービに導かれ、惑星ダゴバのジェダイ・マスター、ヨーダからフォースを学ぶよう指示を受ける。
一方、逃亡したハン・ソロと相棒チューバッカ、反乱軍リーダー、レイア姫、ドロイドのC-3POは、帝国艦隊の追撃を受けて、惑星ベスピンで捕らえられてしまう。
R2-D2を伴いダゴバに到着したルークは、ヨーダに出会い、厳しい修行を始めるものの、挫折しかける。
しかし、ハンやレイアの危機を感じ取ったルークは、ヨーダやオビ=ワンの警告を聞かずに、修行半ばでハンらの救出に向う・・・。
__________

1997年に、最新の技術を使いCG場面などを追加、変更された特別編として公開された。

第1作で精魂尽き果て、心労で倒れてしまい、大作はもうこりごりだと親友スティーヴン・スピルバーグに愚痴をもらしたという、ジョージ・ルーカスが製作総指揮にまわり、 ドキュメンタリー映画などを得意とするアーヴィン・カーシュナーに監督を任せた作品。

冒険活劇のような、痛快な作りだった前作とは打って変わり、本格的に、ジェダイの修行を始めるルークの心の葛藤や、中心人物となりつつあるハン・ソロとレイアの恋愛物語などが丹念に描かれている壮大なドラマで、批評家やファンから高い評価を受けている作品。

北米興行収入は約2億9000万ドル、全世界では約5億3800万ドルの大ヒットとなった。(特別編を含む)

第53回アカデミー賞では、録音、特別業績賞を受賞した。
・ノミネート
美術・作曲賞

ガッツポーズをしたくなるような前作のラストとは全く違う、次回作への期待を大いに膨らませるクライマックス、ダース・ベイダーとルークが親子だったという、衝撃的な新事実も話題を呼んだ。

ダース・ベイダーと並ぶ、シリーズの人気キャラクター、ヨーダ(フランク・オズ)の登場もインパクトがあり、ファンにとっては見逃せない一作となっている。

また、前作からわずか3年で、マーク・ハミルの容姿が異常なまでに変わってしまっているのは、彼が撮影前に交通事故を起こしたのが理由だ。
そのため、冒頭で彼が、ワンパに襲われて傷つくシーンが付け加えられ、ハン・ソロが活躍する展開に脚本も書き換えられた。

そのマーク・ハミルだが、やつれた表情が、逆にジェダイの修行者、または戦士として精悍にも見える。

抜群の存在感で、ドラマの主人公としての役割を果たし始めるハリソン・フォードは、いよいよ翌年、「レイダース」(1981)でブレイクすることになる。

薬物依存症で、セリフも覚えられなかったというキャリー・フィッシャーも、抑えた演技なのか、マーク・ハミル同様随分落ち着いた雰囲気で登場し、ハン・ソロの誘惑を拒みながらも、結局は惹かれ合う、心揺れ動く女性を好演している。

衝撃の真実が分かり、一瞬、人間味を漂わせるダース・ベイダー、デイヴィッド・プラウズ(ジェームズ・アール・ジョーンズ:声)は、彼のテーマ曲”インペリアル・マーチ”に乗り主役級の活躍をみせる。

出演する気はなかったものの、ジョージ・ルーカスに懇願されたアレック・ギネスも、短い登場場面ながら物語に重みを加えている。

今回は別行動で活躍するC-3POアンソニー・ダニエルズとR2-D2ケニー・ベイカー、1度は裏切るものの、勇敢に帝国軍に立ち向かうビリー・ ディー・ウィリアムズ、ハン・ソロを救うために、彼に協力する巨獣チューバッカ、ピーター・メイヒューなども活躍する。

他、ダース・ベイダーの部下で帝国艦隊提督ケネス・コーリー、スノー・ウォーカー軍団指揮官ジュリアン・グローヴァー、皇帝役クライヴ・レヴィルなどが共演している。


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