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スター・ウォーズ エピソード2:クローンの攻撃 Star Wars: Episode II Attack of the Clones (2002)

スター・ウォーズ・シリーズの5作目で6作中の第2話。
前作で才能を発掘されたアナキン少年が青年となりパドメへの想いと母の悪夢で苦しみながらダークサイドが表面化するまでを描く。
監督ジョージ・ルーカスユアン・マクレガーナタリー・ポートマンサミュエル・L・ジャクソン,ヘイデン・クリステンセン他共演のSF大作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF

ジョージ・ルーカス / George Lucas 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ジョージ・ルーカス

製作
ジョージ・ルーカス
リック・マッカラム
製作総指揮:ジョージ・ルーカス
脚本
ジョージ・ルーカス
ジョナサン・ヘイルズ
撮影:デヴィッド・ タッターサル
特撮:ILM
編集:ベン・バート
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演
オビ=ワン・ケノービ:ユアン・マクレガー
パドメ・アミダラ:ナタリー・ポートマン
アナキン・スカイウォーカー:ヘイデン・クリステンセン
ヨーダ:フランク・オズ
メイス・ウィンドゥ:サミュエル・L・ジャクソン
パルパティーン最高議長/シディアス卿:イアン・マクダーミド
C-3PO:アンソニー・ダニエルズ
R2-D2:ケニー・ベイカー
ドゥークー伯爵/ティラナス卿:クリストファー・リー
ジャー・ジャー・ビンクス:アーメド・ベスト
ヌート・ガンレイ:サイラス・カーソン
ベイル・オーガナ:ジミー・スミッツ
ジャンゴ・フェット/クローン・トルーパー:テムエラ・モリソン
ボバ・フェット:ダニエル・ローガン
クリーグ・ラーズ:ジャック・トンプソン
シミ・スカイウォーカー:ペルニラ・アウグスト
ワトー:アンディー・セコム
シオ・ビブル総督:オリバー・フォード・デイビス
ドーメ:ローズ・バーン
ラマ・スー:アンソニー・フェラン

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2002年製作 142分
公開
北米:2002年5月16日
日本:2002年7月13日
製作費 $115,000,000
北米興行収入 $310,675,580
世界 $649,398,330


アカデミー賞 ■
第75回アカデミー賞

・ノミネート
視覚効果賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・・。

銀河元老院を暗雲が襲う・・・
数千の恒星系が、銀河共和国から離脱を表明した。
この動きの先頭に立つのはドゥークー伯爵(クリストファー・リー)で、彼の妨害に逆らい、ジェダイの騎士は限りある人数で、銀河系の平和と秩序を保たねばならなかった。
かつてのナブー女王、アミダラ元老院議員(ナタリー・ポートマン)は、貴重な一票を投じに銀河元老院に戻る。
その議案とは、共和国軍を組織して、今や劣勢となったジェダイを支援すべきか否かを問うものだった。
__________

共和国の首都コルサントに降り立ったパドメ・アミダラは、いきなり命を狙われ、彼女の身代わりが犠牲になる。

共和国最高議長パルパティーン(イアン・マクダーミド)は、ジェダイ評議会のヨーダ(フランク・オズ)に、ダークサイドの脅威が近づいていることを警告される。

ヨーダは、メイス・ウィンドゥ(サミュエル・L・ジャクソン)と共に、到着 したパドメにも危機が迫っていることを伝える。

彼らは、かつて共に戦ったオビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)をパドメの護衛につける。

そして、オビ=ワンとアナキン・スカイウォーカー(ヘイデン・クリステンセン)は、10年ぶりにパドメとの再会する。
...全てを見る(結末あり)

パドメの命を奪おうとした犯人を、アナキンは捕らえようとするが、オビ=ワンは警護に徹するよう忠告する。

その夜、パドメに暗殺者の魔の手が伸び、犯人を追ったオビ=ワンとアナキンだったが、焦るアナキンにオビ=ワンは冷静な行動を促す。

二人は犯人を捕らえるものの、雇い主を吐かせる前に犯人は何者かによって殺されてしまう。

評議会のヨーダは、パドメを襲った犯人が、賞金稼ぎに雇われたことを知り、それを捕らえるようオビ=ワンに命ずる。

そして、アナキンは難民を装い、R2-D2(ケニー・ベイカー)と共に、パドメをナブーに避難させる命令を受ける。

パドメは、代議員代理をジャー・ジャー・ビンクス(アーメド・ベスト)に任せる。

アナキンは、独立を望む自分に対し、評議会とオビ=ワンが、未熟さを理由にそれを許可しないことに不満を抱く。

それを知ったパドメは、アナキンに成長を焦らないようにと助言して彼を励ます。

パドメを襲った犯人の情報を手に入れ、謎の惑星カミーノに向かったオビ=ワンは、首相のラマ・スー(アンソニー・フェラン)に迎えられる。

オビ=ワンは、10年前に死んだジェダイの騎士が発注した、クローン軍団のことをラマ・スーから知らされる。

ナブーに着いたパドメとアナキンは、湖水地帯に滞在し、ジェダイの掟を破り、パドメに想いを寄せるアナキンに、彼女は動揺を隠し切れない。

クローン軍団を目の当たりにしたオビ=ワンは、そのホストである賞金稼ぎ、ジャンゴ・フェット(テムエラ・モリソン)に会おうとする。

ジャンゴとボバ(ダニエル・ローガン)のフェット親子に対面したオビ=ワンは、彼らに探りを入れて引き上げる。

パドメとの日々を過ごすアナキンは、抑えきれない彼女への気持ちを語る。

しかしパドメは、立場を考え叶わぬ恋だとアナキンに伝える。

評議会に一連の報告をしたオビ=ワンは、ジャンゴが例の暗殺実行犯だと確信する。

その頃、故郷に残した母シミ(ペルニラ・アウグスト)の悪夢にうなされるアナキンは、タトゥイーンに向かう決心をする。

ジャンゴを、評議会に連行するよう命令を受けたオビ=ワンだったが、彼と息子ボバの攻撃を受けて二人の逃亡を許してしまう。

タトゥイーンに着いたアナキンは、以前の奴隷主ワトー(アンディー・セコム)から、母親を水分採取農場を営むクリーグ・ラーズ(ジャック・トンプソン)に売ってしまったことを知らされる。

ジャンゴ親子を追ったオビ=ワンは、彼らに気づかれて攻撃を受けながら、撃墜されたように見せかけて惑星ジオノーシスに向かう。

義父ラーズを訪ねたアナキンとパドメは、その息子夫婦オーウェンとベルに会い、かつて自分が組み立てていた、プロトコル・ドロイドC-3PO(アンソニー・ダニエルズ)に再会する。

そしてアナキンは、母がタスケン・レイダーにさらわれたことを知らされる。

ジオノーシスに、通商連合の宇宙船が終結していることを知ったオビ=ワンは、元ジェダイのドゥークー伯爵(クリストファー・リー)が、連合のヌート・ガンレイ(サイラス・カーソン)と結託し、クローン軍団を含めた、強大な軍を作り上げようとしていることに気づく。

アナキンは、パドメを残して母シミの元に向かうが、囚われの身の彼女は、息子アナキンに気づくものの、彼の目の前で息絶えてしまう。

復讐鬼と化したアナキンはタスケン・レイダーを女子供を含めて皆殺しにしてしまい、それを察知したヨーダは危機を感じる。

アナキンに連絡が取れないオビ=ワンは、彼がタトゥイーンにいることを知り、ドゥークー伯爵の動向をコルサントに伝えようとする。

パドメの元に戻ったアナキンは、憎しみを抑えきれずにタスケン・レイダーを皆殺しにしたことを彼女伝え、その後、母を葬る。

オビ=ワンは、通信機の故障で、タトゥイーンのR2-D2に連絡してコルサントへの転送を命じ、その交信をアナキンらが確認する。

タトゥイーンに留まるよう、評議会の命令を受けたアナキンだったが、パドメがオビ=ワン救出に向かうと言い出す。

そして、アナキンはパドメと、C-3PO、R2-D2を伴いジオノーシスに向かう。

ドゥークー伯爵に捕らえられたオビ=ワンは、共和国が暗黒卿シスの支配下にあり、フォースのダークサイドがジェダイの目をくらませていることを知らされる。

また、多数の議員は、シディアス卿(イアン・マクダーミド)の手先になっているという事実も知らされ、ドゥークーに協力を要請されたオビ=ワンは、それを拒絶する。

同じ頃、共和国議会は、最高議長パルパティーンに全権を委ねることになり、彼は、強力な正規軍を創設することを宣言する。

そして、ヨーダはクローン軍の視察にカミーノへ、メイス・ウィンドゥはオビ=ワンを救いにジオノーシスに向かう。

ジオノーシスの、ドロイド工場に侵入したアナキン達だったが、ジャンゴらに捕らえられてしまい、死を覚悟したパドメはアナキンへの愛を伝える。

処刑場に運ばれた、アナキンとパドメそしてオビ=ワンは、現れた獰猛な猛獣と格闘となり、ドロイド軍に包囲されるが、メイス・ウィンドゥ率いるジェダイ軍が現れ大乱戦となる。

メイス・ウィンドゥがジャンゴを倒すものの、包囲されたジェダイ軍は覚悟を決める。

しかし、クローン軍団を率いたヨーダが到着し、ジェダイ軍を救出する。

ジェダイ側はドロイド軍を倒し、オビ=ワンとアナキンはドゥークーを追い詰めるが、二人は彼のパワーに圧倒されてしまう。

しかし、そこにヨーダが現れドゥークーと互角に戦うものの彼を取り逃がしてしまう。

ドゥークーは、ダークサイドのシディアス卿に寝返りティラナス卿となる。

ティラナス卿が、不信を広めようとしていることがわかり、ヨーダは、ダークサイドの脅威が自分達に襲い掛かってきたことを知る。

ヨーダは、クローン戦争の始まりを、メイス・ウィンドゥとオビ=ワン告げる。

そして、ドロイド工場で右手を失ったアナキンだったが、ジェダイの掟を破りパドメとの結婚を決意する。


解説 評価 感想 ■

参考:
スター・ウォーズ エピソード1:ファントム・メナス(1999)
スター・ウォーズ エピソード2:クローンの攻撃(2002)
スター・ウォーズ エピソード3:シスの復讐(2005)
スター・ウォーズ エピソード4:新たなる希望(1977)
スター・ウォーズ エピソード5:帝国の逆襲(1980)
スター・ウォーズ エピソード6:ジェダイの帰還(1983)
・スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015)

*(簡略ストー リー)
アナキン・スカイウォーカーが、師オビ=ワン・ケノービの下、ジェダイの修行を始めて10年、卓越したフォースを身につけていた。
ドゥークー伯爵の謀略で、数千の惑星が共和国からの離脱を表明してしまい、銀河元老院は混乱する。
ジェダイの騎士だけで、銀河を統治することが不可能と判断した元老院は、強大な共和国軍を組織するべきか否かを議案として提出する。
それに一票を投ずるため、元老院議員となっていた、パドメ・アミダラは首都コルサントに到着するも、彼女に魔の手が迫る。
そこで、ジェダイ評議会のヨーダとメイス・ウィンドゥは、パドメの警護に、かつて彼女の故郷ナブーを救ったオビ=ワンとアナキンをつけるのだが・・・。
__________

ヨーダがついにすべてCG化され、やや寂しい気もするが、その見事な出来栄えは十分に満足できる。

ストーリーとしては、題名の通りクローン戦争が始まろうとするところと、アナキンとパドメがC-3POとR2-D2だけに見守られながら、ジェダイの騎士と議員という立場を超え、密かに結婚してしまうところでラストを迎え、次回作に期待を持たせて終わってしまう。

その不完全燃焼的なエンディングはいいとしても、全体的に見せ場のスケールが小さく、興行収入も前作より北米で1億ドル以上、全世界では3億ドル近くも減ってしまった。

製作費 $115,000,000
北米興行収入 $310,675,580
世界 $649,398,330

第75回アカデミー賞では、視覚効果賞にノミネートされた。

しかし、絵画のような美しい映像は今回も見られ、クライマックスの処刑場シーンも、まずまずの迫力は感じられる。

独り立ちし、アナキンの身勝手な行動に苦労しながらも、ジェダイ・マスターらしく任務をこなすユアン・マクレガーは、髭をたくわえて貫禄も出てきている。

大人の女性としての魅力も増すナタリー・ポートマンは、美しさだけでなく、ジェダイ並みの戦いぶりも見せる。

童顔のヘイデン・クリステンセンは、まだまだダース・ベーダーのイメージとはかけ離れてはいるが、アナキン役を無難に演じてはいる。
しかし、見かけだけが完璧で、鋭い感性を持つアナキン少年が、成長したとは思えない雰囲気は今一だ。

前作に比べ、大活躍するのがヨーダ(フランク・オズ)とサミュエル・L・ジャクソンのジェダイ・マスター・コンビで、いつもはヨタヨタしているヨーダが、突然、勇ましい戦いのポーズをとるのには驚いてしまった。

黒幕の顔をのぞかせ始める、シディアス卿と最高議長のイアン・マクダーミド、いよいよ活躍が始まるC-3POのアンソニー・ダニエルズとR2-D2のケニー・ベイカー、80歳とは思えない矍鑠たる演技で存在感抜群のクリストファー・リー、今回は大人しいジャー・ジャーのアーメド・ベスト、通商連合総督のサイラス・カーソン、クローンのホストとなる賞金稼ぎテムエラ・モリソン、その息子役のダニエル・ローガン、アナキンの母ペルニラ・アウグスト、その夫ジャック・トンプソン、ナブー総督オリバー・フォード・デイビス、タトゥイーンの部品商人アンディー・セコムなどが共演している。


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