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スター・ウォーズ エピソード1:ファントム・メナス Star Wars: Episode I The Phantom Menace (1999)

ジェダイの帰還」(1983)から16年ぶりに復活した、待望のスター・ウォーズ・シリーズの4作目で6作で構成される作品の第1話。
監督ジョージ・ルーカスリーアム・ニーソンユアン・マクレガーナタリー・ポートマンサミュエル・L・ジャクソン他共演のSF大作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF

ジョージ・ルーカス / George Lucas 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:ジョージ・ルーカス

製作:リック・マッカラム
製作総指揮:ジョージ・ルーカス
脚本:ジョージ・ルーカス
撮影:デヴィッド・ タッターサル
特撮:ILM
編集
ポール・マーティン・スミス
ベン・バート
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演
クワイ=ガン・ジン:リーアム・ニーソン
オビ=ワン・ケノービ:ユアン・マクレガー
アミダラ女王/パドメ:ナタリー・ポートマン
アナキン・スカイウォーカー:ジェイク・ロイド
シミ・スカイウォーカー:ペルニラ・アウグスト
ヨーダ:フランク・オズ
メイス・ウィンドゥ:サミュエル・L・ジャクソン
パルパティーン元老院議員/シディアス卿:イアン・マクダーミド
ヌート・ガンレイ:サイラス・カーソン
セーブ:キーラ・ナイトレイ
パナカ大尉:ヒュー・クオーシー
ジャー・ジャー・ビンクス:アーメド・ベスト
R2-D2:ケニー・ベイカー
C-3PO:アンソニー・ダニエルズ
ダース・モール:レイ・パーク/ピーター・セラフィノイス(声)
バローラム最高議長:テレンス・スタンプ
ワトー:アンドリュー・セコム
シオ・ビブル総督:オリバー・フォード・デイビス
ボス・ナス:ブライアン・ブレスト
ウォルド:ワーウィック・デイヴィス
セブルバ:ルイス・マクロード
サーシェ:ソフィア・コッポラ

アメリカ 映画
配給20世紀FOX
1999年製作 136分
公開
北米:1999年5月19日
日本:1999年7月10日
製作費 $115,000,000
北米興行収入 $431,065,440
世界 $922,379,000


アカデミー賞 ■
第72回アカデミー賞

・ノミネート
録音・音響編集・視覚効果賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・・。

銀河共和国を混乱が襲い、辺境の星との交易に課税すべきか否かを、貧欲な通商連合は武力での事態解決を図り、艦隊を出動させて、小惑星ナブーへの航路を封鎖してしまった。
この非常事態に、共和国議会は延々と討議を繰り返すばかりで、最高議長は事態打開のために、ジェダイの騎士、二人を密かに通商連合側に派遣した・・・。
__________

艦隊司令部に到着した、二人のジェダイの騎士クワイ=ガン・ジン(リーアム・ニーソン)とオビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)は、シディアス卿(イアン・マクダーミド)からの抹殺指令を受けた、司令官ヌート・ガンレイ総督(サイラス・カーソン)の攻撃を逃れ、別行動をとり惑星ナブーに向かう。

通商連合側から、特使の到着はないとの報告を受けた、ナブーの女王アミダラ(ナタリー・ポートマン)の周囲では緊張が高まるが、女王は通商連合との交戦を禁じた。
...全てを見る(結末あり)

ナブーに到着したクワイ=ガンは、現地でオビ=ワンと落ち合い、グンガンのジャー・ジャー・ビンクス(アーメド・ベスト)と出会う。

ジャー・ジャーと、水中都市に向ったクワイ=ガンらだったが、ナブーを嫌うグンガンのリーダー、ボス・ナス(ブライアン・ブレスト)に追い払われる。

乗り物だけは提供されたクワイ=ガンらは、ジャー・ジャーの案内で、ドロイド軍団に支配され、連合の要求を拒否していたアミダラの宮殿にたどり着く。

その後、通商連合の、ガンレイらに連れ去られようとしていたアミダラ/セーブ(キーラ・ナイトレイ)を救い出したクワイ=ガンとオビ=ワンはドロイド兵を倒し、 共和国の首都であるコルサントへ向かうため、ナブーを脱出しようとする。

しかし、通商連合艦隊の攻撃に遭い、ドロイドR2-D2(ケニー・ベイカー)の活躍で難を逃れ、ひとまず惑星タトゥイーンに向かうことにする。

一方、シディアス卿は、消息を絶ったアミダラを捕えるために、シスの弟子ダース・モール(レイ・パーク/ピーター・セラフィノイス:声)を送り出す。

旅の途中、アミダラ/セーブは、侍女パドメ/アミダラ(ナタリー・ポートマン)にR2-D2の整備を命ずる。

タトゥイーンに到着したクワイ=ガンとオビ=ワンは、その場で強い”フォース”を感じていた。

クワイ=ガンは、ジャー・ジャーとR2-D2、それにパドメを連れて、故障した宇宙船”ヌビアン”の部品調達に向かう。

その後クワイ=ガンは、ジャンク部品調達屋ワトー(アンドリュー・セコム)の店で部品を手に入れようとする。

値段が折り合わずにクワイ=ガンは退散するが、店にいた奴隷の少年アナキン・スカイウォーカー(ジェイク・ロイド)に出会う。

砂嵐が近づいたため、クワイ=ガンらは、アナキンの家に退避することになる。

アナキンは、母親シミ(ペルニラ・アウグスト)にクワイ=ガンらを紹介し、パドメとR2-D2に自作のプロトコル・ ドロイド、C-3PO(アンソニー・ダニエルズ)を見せる。

その頃、シディアス卿は、アミダラがタトゥイーンにいることを察知し、彼女を屈服させるために、ジェダイの抹殺をダース・モールに命ずる。

手先が器用で、鋭い感性を持つアナキンの特別な才能を見抜いたクワイ=ガンは、船の部品を調達するために、アナキンの参加する、ポッド・レースの賞金を当てにしようとする。

クワイ=ガンはアナキンの血液を調べ、彼のジェダイの資質を確信する。

同じ頃、ダース・モールがタトゥイーンに到着し、探査機を送り出す。

ワトーと取引したクワイ=ガンは、レース後にアナキンを解放させる手はずを整える。

そして、ポッド・レースは、ジャバ・ザ・ハットの合図によりスタートして、アナキンは発進できずに出遅れてしまう。

しかし、アナキンは見事なテクニックで、次々と他のポッドを追い抜き、ライバルのセブルバ(ルイス・マクロード)の妨害を退けて、ラスト一周でトップに立ち優勝してしまう。

その後、アナキンは自由の身となり、ジェダイの騎士になるため、母シミとC-3POに別れを告げ、クワイ=ガンらと共に旅立つ。

宇宙船”ヌビアン”に戻ったクワイ=ガンとアナキンだったが、ダース・モールの襲撃に遭いながら、それを逃れコルサントへ向かう。

クワイ=ガンらはコルサントに到着し、バローラム最高議長(テレンス・スタンプ)とパルパティーン元老院議員(イアン・マクダーミド)の出迎えを受ける。

パルパティーンは、実権を失いつつあるバローラム最高議長に対し不信任案を提出し、ひとまず通商連合に従う提案をするが、アミダラはそれを拒絶する。

クワイ=ガンは、ジェダイ評議会のヨーダ(フランク・オズ)とメイス・ウィンドゥ(サミュエル・L・ジャクソン)に、1000年前に滅んだはずの、シス(ダース・モール)の存在を報告する。

さらにクワイ=ガンは、超人的な才能を持つ可能性のあるアナキンのテストの許可を、ヨーダとメイス・ウィンドゥから得る。

その後アミダラは、議会でナブーが受けている惨状を訴え、手をこまねくバローラム最高議長に対し、不信任案を提出する。

パルパティーン議員が最高議長に選出されるが、祖国の民が滅びようとする現状を知り、アミダラはナブーに戻ることを決意する。

ジェダイ評議会のヨーダらは、アナキンが育ち過ぎているのと、彼のフォースに不安を感じ、ジェダイの修行許可を却下する。

しかし、クワイ=ガンは、弟子のオビ=ワンを独り立ちさせ、自らがアナキンの師となる許しを得ようとする。

議会が混乱している今は、ナブーの情勢を見極めることが先決だとの評議会の判断を受け、クワイ=ガンとオビ=ワンは、アミダラと共にナブーに向かう。

同じ頃、通商連合のガンレイは、ナブーをほぼ支配下としたことをシディアス卿に報告し、彼はダース・モールを派遣する。

連合支配下のナプーに到着した一行は、水中都市から避難していた、グンガンのボス・ナスの元に向かう。

ボス・ナスの前に歩み出た、パドメとして身を隠していたアミダラ女王が、平伏して協力を要請し、ボス・ナスは快くそれを受け入れる。

アミダラは、グンガンの協力で陽動作戦を準備し、護衛官のパナカ大尉(ヒュー・クオーシー)と共に、連合側に捕らえられているシオ・ビブル総督(オリバー・フォード・デイビス)を救出しようとする。

アミダラの動きを察知したシディアス卿は、ガンレイに、彼女を含めたナブーの民の抹殺指令を出す。

グンガン軍と、ドロイドの大軍の戦いが始まろうとする頃、宮殿に侵入したアミダラらは一気に攻撃を仕掛け、戦闘機を奪ったパイロットが連合の指令船を攻撃する。

そして、クワイ=ガンとオビ=ワンの前には、ダース・モールが立ちはだかる。

アナキンは、R2-D2と共に戦闘機を奪い飛び立ち、連合の指令船内部に入る。

死闘の末に、クワイ=ガンはオビ=ワンの目の前でダース・モールに倒され、グンガン軍も連合のドロイド軍に屈してしまう。

アミダラもガンレイに捕えられるが、隙を突き逆に彼らを拘束する。

その後、オビ=ワンはダース・モールに襲い掛かるが、ライトサーベルを失ってしまう。

アナキンは指令船爆破に成功し、地上のドロイド軍の機能は停止してしまい、グンガン軍は勝利を収める。

劣勢のオビ=ワンだったが、クワイ=ガンのライトサーベルでダース・モールを倒す。

そして、瀕死のクワイ=ガンは、アナキンをオビ=ワンに託して息を引き取る。

ナブーに現れたパルパティーンは、ナブー及びアミダラの戦果を称える。

コルサントに戻ったオビ=ワンは、託されたアナキンの修行をヨーダに直訴する。

ヨーダの不安を振り切り、オビ=ワンはアナキンを弟子にする許可を得る。

平和の戻ったナブーでは、クワイ=ガンの葬儀が行われ、彼は同志に見守られて火葬される。

そして、アミダラ女王の下、ナブーでは盛大な祝勝パレードが催される。


解説 評価 感想 ■

参考:
スター・ウォーズ エピソード1:ファントム・メナス(1999)
スター・ウォーズ エピソード2:クローンの攻撃(2002)
スター・ウォーズ エピソード3:シスの復讐(2005)
スター・ウォーズ エピソード4:新たなる希望(1977)
スター・ウォーズ エピソード5:帝国の逆襲(1980)
スター・ウォーズ エピソード6:ジェダイの帰還(1983)
・スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015)

*(簡略ストー リー)
銀河共和国及び議会が混乱する中、通商連合は武力行使により、小惑星ナブーへの航路を封鎖して攻撃を始める。
事態打開を図る共和国議会は、特使としてジェダイの騎士クワイ=ガン・ジンとオビ=ワン・ケノービを連合に派遣する。
しかし、連合を支配するシディアス卿は、それを退けるよう現地の艦隊司令官に命じ、ナブーの女王アミダラを拘束してしまう。
クワイ=ガンとオビ=ワンは、連合の攻撃を逃れてナブーに向かい、アミダラを救出して、共和国の首都コルサントへ向かおうとする。
その後、宇宙船の部品調達のために、立ち寄った惑星タトゥイーンで、クワイ=ガンは、ジェダイの騎士になる素質を備えた、少年アナキンに出会う・・・。
__________

後にダース・ベイダーとなるアナキン少年を、二人のジェダイ騎士が偶然探し出し、修行の道を与えるまでを、彼と深く関わっていくことになる、小惑星の女王アミダラとの出会いも含め、ドラマチックに描いている。

ジョージ・ルーカス自身も、第1作以来の監督に戻り、格段に進歩したCG及び特撮技術を駆使し、前3作とは作風が異なった作品となっている。

絵画や芸術作品を見ているのような、美しい映像や豪華な衣装を見るだけでも、十分に満足できる仕上がりで、全世界の興行収入は9億ドルを超えてシリーズ最高のヒットとなった。

製作費 $115,000,000
北米興行収入 $431,065,440
世界 $922,379,000

しかし、そのヒットとは裏腹に、批評家、観客共に評価は低く、前シリーズの熱狂的ファンには厳しい目で見られたのも事実だ。

第72回アカデミー賞では、録音、音響編集、視覚効果賞にノミネートされた。

多くの見せ場がある中で、惑星タトゥイーンで行われる、「ベン・ハー」(1959)の戦車競争シーンを思わせるポッド・レースの、圧倒的迫力とスピード感は出色の出来で、地球上の古代を思わせるレース会場と、不安定である古風なポッドのデザインなども素晴らしい。

ダース・モールに破れ、弟子のオビ=ワンに脅威的な能力を持つと思われる少年アナキンを託す、ジェダイの騎士らしく、思慮深く勇敢であるリーアム・ニーソンと、修行半ばのオビ=ワン・ケノービのユアン・マクレガーのコンビを、引き続き見てみたかったようにも思う。

アミダラ女王と侍女パドメを演ずる、撮影当時まだ15歳のナタリー・ポートマンは、若さやひ弱さを感じさせない、主役級の演技を見せてくれる。

影武者役であるキーラ・ナイトレイと、ナタリー・ポートマンの見分けがつかない見事な描写も注目だ。

偉大なる才能を持つ少年アナキン役ジェイク・ロイド、その母ペルニラ・アウグスト、まだ若いジェダイ評議会のヨーダ、フランク・オズ、同じくサミュエル・L・ジャクソン、今後の3作で大きな役割を果たす最高議長とシディアス卿役のイアン・マクダーミド、通商連合提督サイラス・カーソン、アミダラの護衛官ヒュー・クオーシー、グンガンのお騒がせ者ジャー・ジャー・ビンクスのアーメド・ベスト、シリーズ6作に登場する、愛すべきキャラクター、R2-D2役のケニー・ベイカーとC-3POアンソニー・ダニエルズ、シディアス卿の弟子で、クワイ=ガンを倒すダース・モールのレイ・パーク/ピーター・セラフィノイス(声)、実権を失う最高議長のテレンス・スタンプ、アナキン親子を奴隷とするワトー、アンディー・セコム、グンガンの族長ボス・ナス、ブライアン・ブレスト、そしてアミダラの影武者役でキーラ・ナイトレイ、またソフィア・コッポラも出演している。


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