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スター・トレック9 叛乱 Star Trek: Insurrection (1998)

SFテレビ・ドラマ「スタートレック」を基に製作された映画化シリーズ第9作。
新スタートレック」の劇場版映画第3作。
永遠の若さを保てる種族を排除しようとする惑星連邦の考えを阻止しようとするUSSエンタープライズE艦長ピカードとクルーの活躍を描くSFドラマ。
監督ジョナサン・フレイクス、主演パトリック・スチュワートジョナサン・フレイクスブレント・スパイナーアンソニー・ザーブF・マーリー・エイブラハム共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF


スタッフ キャスト ■
監督:ジョナサン・フレイクス

製作:リック・バーマン
製作総指揮:マーティン・ホーンスタイン
原作:ジーン・ロッデンベリースタートレック
原案
リック・バーマン

マイケル・ピラー
脚本:マイケル・ピラー
撮影:マシュー・F・レオネッティ
編集:ピーター・E・バーガー
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

出演
ジャン=リュック・ピカード:パトリック・スチュワート

ウィリアム・ライカー:ジョナサン・フレイクス
データ:ブレント・スパイナー
ビバリー・クラッシャー:ゲイツ・マクファーデン
ジョーディ・ラ=フォージ:レヴァー・バートン
ウォーフ:マイケル・ドーン
ディアナ・トロイ:マリーナ・サーティス
マシュー・ダワティ提督:アンソニー・ザーブ
ルアフォ:F・マーリー・エイブラハム
アニージ:ドナ・マーフィー
ソージェフ:ダニエル・ヒュー・ケリー

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1998年製作 103分
公開
北米:1998年12月11日
日本:1999年5月8日
製作費 $58,000,000
北米興行収入 $70,187,660
世界 $112,587,660


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
惑星バクー。
アンドロイドのデータ(ブレント・スパイナー)は、バクー人の集落調査をソーナ人と共同で行っていた最中に反乱を起こす。

惑星連邦・宇宙艦隊”U.S.S.エンタープライズ NCC-1701-E”艦長のジャン=リュック・ピカード(パトリック・スチュワート)は、データの行動に関する件でマシュー・ダワティ提督(アンソニー・ザーブ)から連絡を受ける。

ダハティは、データの回路図を送るようピカードに指示する。

しかしダワティは、ソーナ人司令官のルアフォ(F・マーリー・エイブラハム)と共謀し、バクー人のある秘密を手に入れようとしていたのだった。

バクーに近づいたエンタープライズのピカードは、交信したダワティとルアフォが攻撃を開始すると聞き、それを制止して、部下データの元に向かう許可を得ようとする。
...全てを見る(結末あり)

12時間の猶予で許可を得たピカードは、保安部長ウォーフ(マイケル・ドーン)らと共にシャトルでバクーに向かうのだが、データの攻撃を受ける。

転送を妨害されたため、ピカードは機体をドッキングさせて、制御不能となりながらも墜落寸前で立て直し、ウォーフが乗り移りデータを気絶させる。

クルーの医師ビバリー・クラッシャー(ゲイツ・マクファーデン)やカウンセラーのディアナ・トロイ(マリーナ・サーティス)らと共にバクーの集落に転送されたピカードは、人々の平穏な姿を興味深く観察する。

バクー人のソージェフ(ダニエル・ヒュー・ケリー)やアニージ(ドナ・マーフィー)に迎えられたピカードは、拘束されていた者達を転送し、平和を乱したことを謝罪する。

任務を終えダワティに連絡したピカードは、データに関する報告などは、機関部長のジョーディ・ラ=フォージ(レヴァー・バートン)が行うことを伝えて、ルアフォ船に残るという提督との交信を終わる。

その後ピカードは、記憶を失っていたデータの話を参考にバクーに向かう。

副長ウィリアム・ライカー(ジョナサン・フレイクス)は、惹かれ合うトロイとの時を楽しんでいたが、ダワティからの連絡を受け、その場を去らない理由を聞かれる。

ライカーは、データの誤作動の原因解明だと提督に答える。

バクー。
データは、湖に沈む連邦の宇宙船を見つけて、ピカードはそれを調査する。

同行するというアニージを伴い内部を調べたピカードとデータは、不完全ではあるが、村落がホログラムで再現されていることを知る。

それが、連邦かソーナ人による、バクー人を追い出すためのものだと気づいたピカードだったが、その目的は不明だった。

攻撃を受けたピカードらは、それを撃退してエンタープライズに戻る。

村落の人々の若さが気になったピカードは、再びバクーに向かい、今回の反乱の犯人が、その永遠の若さの秘密を奪おうとしていることをアニージやソージェフに伝える。

データが反乱を起こさなければ、人々は他の惑星に移住されていただろうということをピカードは付け加える。

ピカードは自分が守ることを伝えて、アニージとの親交を深める。

同行していたラ=フォージは、視神経が再生したために、自分の目で日の出を確かめたいとピカードに語りながら興奮する。

エンタープライズ。
ダワティと共に現れたルアフォは、ピカードに部下の釈放を求める。

ピカードはホログラム船を発見したことを伝え、動揺して興奮するルアフォは、部下を釈放しない場合は攻撃すると警告してその場を去る。

ダワティは、連邦評議会の決定だと伝え、元々、不滅でも先住民でもないわずか600人のバクーて人よりも、何十億人もを救えることを優先すると語る。

それに反論するピカードに、ソーナ人はパートナーであることをダワティは伝える。

バクー滅亡を見過ごす考えのないピカードだったが、提訴するようにともダワティに言われる。

仕方なくソナーの士官ガラティン(グレッグ・ヘンリー)らを釈放したピカードは、バクー人を助けるために、武器を持ち単独で現地に向かおうとする。

データらは同行すると言い張り、ピカードは5名でバクーに向かうが、それを知ったルアフォは、彼らの抹殺を命ずる。

バクー。
ピカードは、アニージやソージェフと共に抵抗の準備を始める。

飛来したソーナ船はバクー人の転送をピカードらに妨害されたため攻撃を加える。

強硬手段に出ようとするルアフォに同意できないダワティだったが、強引に押し切られる。

洞窟に非難しようとしていたピカードらを、ソーナの転送偽マーカーが襲う。

エンタープライズも攻撃を受け、指揮を任されていたライカーは、ブライアー・パッチと放出したコアの爆発を利用してそれをかわす。

洞窟に避難したピカードらは、水路をたどって出口を探し、壁を破壊して外に出て別の洞窟に向かう。

ガスを収集するよう命じたライカーは、それをソーナ艦に放出して撃墜する。

落盤があり、ピカードとアニージが閉じ込められ、彼女は負傷してしまう。

クラッシャーの治療により、重体だったアニージは何とか移動させることができるようになり、ピカードが彼女を抱きかかえて外に出る。

マーカー機が襲来し、データらは反撃するが、ピカードとアニージはルアフォ艦に転送されてしまう。

ピカードは、ルアフォにエンタープライズ攻撃命令を出したダワティを非難する。

ルアフォは、バクー人を死滅させると言い放つが、DNAを調べた結果、ソーナとバクーが同じ種族であることを知っていたピカードは、それをダワティに伝える。

ソージェフとアニージは、1世紀前に植民地を作ろうとして追放された若者らの組織の一員が、ルアフォであることに気づく。

ピカードは、恨みを持った者の復習であることをダワティに伝えて納得させる。

ダワティは、ルアフォの暴挙を阻止しようとするものの抹殺される。

殺戮を止めようとするガラティンの意見を無視したルアフォは、ピカードを含めた艦隊関係者の命も犠牲にしようとする。

ガラティンは連行したピカードに説得されて、インジェクターでバクー人を死滅させようとするルアフォの行為を阻止しようとする。

ピカードはデータに連絡してソーナ艦を攻撃させるが、ルアフォはそれを無視する。

インジェクターは発射されるが、異変を調べたルアフォは、シールドを修復した際にホロ船に転送されたことに気づく。

ウォーフは、インジェクターの全機能を解除したことを報告して、ピカードはホロ船を牽引するよう命ずる。

船を制圧していたピカードだったが、コレクターにルアフォが侵入してインジェクターの動作を再開したことを知る。

ピカードはルアフォの行動を妨害し、自爆装置を作動させて、接近するエンタープライズに爆破寸前に転送される。

ライカーは、連邦評議会がバクー移住計画の延期を決定したことを、ブリッジに戻ったピカードに伝える。

ルアフォ船のウォーフは、クルーが休戦を望んでいるという報告をする。

ピカードは、全員を転送することをウォーフに伝える。

バクー。
ソージェフらはソーナ人を迎え、再会できた家族を見守る。

ピカードは、連邦の危機を救うために戻らねばならないことをアニージに伝え、休暇を使っての再会を約束する。

そして、ピカードらは転送でエンタープライズに戻り地球に向かう。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「スター・トレック」(1979)
・「スタートレックII カーンの逆襲」(1982)
・「スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!」(1984)
・「スタートレックIV 故郷への長い道」(1986)
・「スタートレックV 新たなる未知へ」(1989)
・「スタートレックVI 未知の世界」(1991)

・「スタートレックVII ジェネレーションズ」(1994)
・「スタートレックVIII ファーストコンタクト」(1996)
・「スタートレックIX 叛乱」(1998)
・「スター・トレックX ネメシス」(2002)

・「スター・トレック」(2009)
・「スター・トレック イントゥ・ダークネス」(2013)
・「スター・トレック BEYOND」(2016)

*(簡略ストー リー)

惑星バクー。
ソーナ人と共同調査をしていたアンドロイドのデータが反乱を起こす。
惑星連邦・宇宙艦隊提督ダワティは、”U.S.S.エンタープライズ NCC-1701-E”艦長ピカードの部下であるデータの回路図を送るよう命ずる。
ダワティは、ソーナ人司令官ルアフォとと共謀し、永遠の若さを保てるバクー人の秘密を手に入れようとしていた。
バクーに向かったピカードらは、平穏な生活を続ける人々に接し、平和を乱したことを謝罪する。
その後ピカードは、不審なホログラム船を発見し、バクー人が強制移住させられ、その若さを奪おうとする陰謀に気づき、彼らを救おうとするのだが・・・。
__________

前作に続き、エンタープライズ副長ライカー役のジョナサン・フレイクスが監督を務めている。

物語の中で、そのライカーとカウンセラーのトロイ(マリーナ・サーティス)の関係が描かれ、次回作で結婚する二人のロマンスが続く設定になっている。

穏やかな村落の人々の生活はファンタジックに、派手過ぎない宇宙空間の戦いもきっちりと描かれ、人間味豊かな主人公のピカードを好演するパトリック・スチュワート他のキャラクターも活かされた作品。
敵役となる、ソーナ人司令官役のF・マーリー・エイブラハムと宇宙艦隊提督アンソニー・ザーブの確かな演技と存在感が作品を引き締める。
北米興行収入はシリーズでは平均的な約7000万ドル、全世界では約1億1300万ドルのヒットとなった。

オペレーターでアンドロイドのデータ役ブレント・スパイナー、医師であるクラッシャー役のゲイツ・マクファーデン、機関部長のレヴァー・バートン、保安部長マイケル・ドーン、バクー人でピカードと親交を深める重要な役を演ずるドナ・マーフィー、同じくダニエル・ヒュー・ケリー、ソーナ人の士官グレッグ・ヘンリーなどが共演している。


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