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スター・トレック7 ジェネレーションズ Star Trek Generations (1994)

SFテレビ・ドラマ「スタートレック」を基に製作された映画化シリーズ第7作。
新スタートレック」の劇場版映画第1作。
USSエンタープライズDの艦長ピカードが観測所で救助した科学者の陰謀をクルー達と共にを阻止しようとする姿を描くSFドラマ。
監督デヴィッド・カーソン、主演パトリック・スチュワートジョナサン・フレイクスブレント・スパイナーマルコム・マクダウェルウィリアム・シャトナーウーピー・ゴールドバーグ共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF


スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・カーソン

製作:リック・バーマン
製作総指揮:バーナード・ウィリアムズ
原作:ジーン・ロッデンベリースタートレック
原案
リック・バーマン

ロナルド・D・ムーア
ブラノン・ブラーガ
脚本
ロナルド・D・ムーア

ブラノン・ブラーガ
撮影:ジョン・A・アロンゾ
編集:ピーター・E・バーガー
音楽:デニス・マッカーシー

出演
ジャン=リュック・ピカード:パトリック・スチュワート

ウィリアム・ライカー:ジョナサン・フレイクス
データ:ブレント・スパイナー
ビバリー・クラッシャー:ゲイツ・マクファーデン
ジョーディ・ラ=フォージ:レヴァー・バートン
ウォーフ:マイケル・ドーン
ディアナ・トロイ:マリーナ・サーティス
トリアン・ソラン:マルコム・マクダウェル
ジェームズ・T・カーク:ウィリアム・シャトナー
モンゴメリー・スコット:ジェームズ・ドゥーアン
パヴェル・チェコフ:ウォルター・ケーニッヒ
ハリマン艦長:アラン・ラック
ルーサ:バーバラ・マーチ
ベトール:グウィニス・ウォルシュ
ガイナン:ウーピー・ゴールドバーグ

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1994年製作 118分
公開
北米:1994年11月18日
日本:1995年12月23日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $75,668,870
世界 $118,071,130


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
2293年。
惑星連邦・宇宙艦隊”U.S.S.エンタープライズ NCC-1701-B”が完成して、処女航海の日を迎える。

元艦長のジェームズ・T・カーク(ウィリアム・シャトナー)やクルーのモンゴメリー・スコット(ジェームズ・ドゥーアン)、パヴェル・チェコフ(ウォルター・ケーニッヒ)が招かれて、報道陣などから質問攻めにあう。

カークは、操舵士である元部下ヒカル・スールーの娘をチェコフから紹介される。

ハリマン艦長(アラン・ラック)から要請されたカークは、発進の指示を出し船はドックを離れる。

ワープで飛び立とうとするハリマンは、激しいエネルギー波に襲われた、難民輸送船からの緊急連絡を受ける。
...全てを見る(結末あり)

他の船に任せようとしたハリマンだったが、その場に向かうことを決断しワープを指示する。

現場でエネルギー波を確認し、エンタープライズも影響を受け、輸送船一隻が爆破する。

ハリマンは、その様子を気にするカークに指示を仰ぎ、輸送船に近づき難民を救助することになる。

輸送船の爆破寸前に転送は完了するが、150名の乗員の内、救助できたのはトリアン・ソラン(マルコム・マクダウェル)やガイナン(ウーピー・ゴールドバーグ)ら47名だった。

その直後にエンタープライズはエネルギー波の直撃を受け、カークが対処するために船体下部の第15デッキに向かう。

エンタープライズは離脱に成功するもののダメージを受け、第15デッキが破損したことが分かる。

スコットは、ハリマンとチェコフと共に現場に向かうが、カークの姿はなかった。

78年後、2371年。
宇宙艦隊”U.S.S.エンタープライズ NCC-1701-D”艦長ジャン=リュック・ピカード(パトリック・スチュワート)は、副長ウィリアム・ライカー(ジョナサン・フレイクス)やクルーらと、ホログラムの帆船上でクリンゴン人保安部長ウォーフ(マイケル・ドーン)の少佐昇進を伝える。

地球からの連絡を受けたピカードは動揺し、カウンセラーのディアナ・トロイ(マリーナ・サーティス)がそれを気にする。

アマゴサ基地の観測班が攻撃を受けたという報告を受けたライカーは、戦闘配置につかせる。

ブリッジに戻ったピカードは、現場調査を強い口調でライカーに命ずる。

ライカーは、ウォーフらと共に観測所に向かいその場を調べ、生存者の科学者ソラン博士を救出する。

エンタープライズに戻ったライカーは、襲撃がロミュラン人によるものだということをピカードに報告する。

ピカードに科学者ソランが面会を求めていることを伝えたライカーは、彼の態度が気になる。

アンドロイドのオペレーターのデータ(ブレント・スパイナー)は、機関士ジョーディ・ラ=フォージ(レヴァー・バートン)に新しい感情チップをセットされて、酒を飲み今までにない体験をする。

ピカードはソランに会い、重要な研究のため観測所に戻りたいという要求を考慮することを伝える。

ソランは、その場にバーテンダーのガイナンがいることに気づき、彼女も顔色を変える。

ラ=フォージは、様子のおかしいデータと共に観測所を調べていたが、そこにソランが現れて二人を襲う。

トロイはピカードの部屋に向かい、兄と甥が火災で焼死したことで、彼が心を痛めていることを知る。

異変に気付いたピカードはブリッジに向かい、アマゴサが、観測所から発射されたミサイルにより爆発寸前であるという報告を受ける。

ライカーとウォーフは、爆破の衝撃波が迫る中、データらが戻っていないために観測所に向かうが、ソランの攻撃を受ける。

その時クリンゴン艦が迫り、ソランとラ=フォージは転送され、ライカーらも戻り、エンタープライズはワープして衝撃波をかわす。

ソランは、強力な武器となるトライリチウムをロミュランから奪い返すために、ベリディアン星系に向かうよう、クリンゴン人姉妹のルーサ(バーバラ・マーチ)とベトール(グウィニス・ウォルシュ)姉妹に指示する。

医師ビバリー・クラッシャー(ゲイツ・マクファーデン)は、ソランが300歳のエルオーリア人であり、難民輸送船の事故の際に、エンタープライズBに救われたことをライカーとウォーフに話し、カークが殉職したことを確認する。

ピカードは、その事故現場にいた同じエルオーリア人ガイナンから、ソランについての情報を得ようとする。

ガイナンは、ソランが強力な新兵器を作ろうとしていることを否定して、彼が理想の地”ネクサス”に戻ろうとしていると答える。

その場を離れようとしたピカードは、自分もそこに行けば、何もかも忘れられるとガイナンに言われる。

ソランは、ラ=フォージが知っているトライリチウムの情報を聞き出そうとする。

データのチップは融解状態で摘出できず、天体観測であれば可能だと考えたピカードは、ソランの向かうエネルギー・リボンの場所を彼に調べさせようとする。

しかし、正確な位置を指定できないデータは、これ以上、任務を遂行できないことをピカードに伝え、機能停止処置を求める。

それを聞き入れないピカードは、ソランがベリディアン星への攻撃を考えていることを知りその場に向かう。

ベリディアン星系に近づいたクリンゴン艦は、同じく到着したエンタープライズのピカードから、ラ=フォージ引渡しと撤退を要求される。

ピカードは、ルーサとベトール姉妹と交信し、ラ=フォージに代わり自分が人質になると伝えて転送される。

クラッシャーは、転送で戻ったラ=フォージを治療する。

ベリディアン3。
ソランに会ったピカードは、トライリチウム・ミサイルの発射を阻止しようとする。

ルーサとベトールは、ラ=フォージのゴーグルに仕掛けたカメラでエンタープライズ内を監視し、シールド波長を知り攻撃する。

しかし、クリンゴン艦の弱点を突いたライカーは反撃して敵を撃墜する。

船体の破損状況からコア爆発を確認したライカーは、分離の指示を出し乗員を避難させる。

分離に成功した船体は制御不能となり、惑星に不時着する。

高圧シールドを越えてソランに襲い掛かったピカードだったが、リボンが接近してミサイルが発射される。

ベリディアンは爆破され、エンタープライズの不時着した惑星も消滅する。

軌道が変わったリボンは、ソランとピカードは姿を消す。

ピカードはその場で、クリスマスを祝う妻子に会うことができると共に甥も抱きしめる。

それが現実でないことに気づいたピカードは、現れたガイナンから、この場がネクサスだと言われる。

ピカードは、家族との食事の場に向かわずに、ミサイルが発射される前の時に戻ろうとする。

影であるガイナンが、一緒に戻れないことを知ったピカードは、ある人物に会うように言われる。

それは、過去と共に生きるカークで、ピカードは、この場がネクサスという蜃気楼の世界だと彼に知らせる。

ピカードは、カークがエンタープライズBを救い死んだことを彼に伝えて協力を求める。

それを拒んだカークだったが、快適ではあるが全て幻想の世界だということを知り、エンタープライズ艦長の頼みだということで納得する。

時間は戻り、分離したエンタープライズは惑星に不時着し、ピカードはカークと共にソランのミサイル発射を阻止しようとする。

ソランはミサイルを消して抵抗するものの、発射装置を落としてしまう。

リボンが近づき、カークが発射装置の場所に行きミサイルは現れ、ピカードが発射を阻止するものの、カークは壊れた橋と共に落下する。

ソランは、ミサイルを発射させようとするが爆死する。

ピカードは、橋の下敷きになった瀕死のカークを助けようとする。

カークは、多くの命が救われたというピカードの言葉を聞き、再び役に立てたと言い残して息を引き取る。

ピカードはカークを埋葬し、現れたシャトルに救出される。

エンタープライズ乗組員の救助は始まるが、船体の修復は不可能だった。

チップの影響による感情を制御できるようになったデータは、愛猫が生きていたことを確認して涙し、トロイはそんな彼を見て安心する。

ピカードは家族のアルバムを見つけ、過去にこだわらず現在を生きることをライカーに伝える。

今後も旅が受け継がれることをブリッジで確認したピカードとライカーは転送され、救助船で地球に向かう。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「スター・トレック」(1979)
・「スタートレックII カーンの逆襲」(1982)
・「スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!」(1984)
・「スタートレックIV 故郷への長い道」(1986)
・「スタートレックV 新たなる未知へ」(1989)
・「スタートレックVI 未知の世界」(1991)

・「スタートレックVII ジェネレーションズ」(1994)
・「スタートレックVIII ファーストコンタクト」(1996)
・「スタートレックIX 叛乱」(1998)
・「スター・トレックX ネメシス」(2002)

・「スター・トレック」(2009)
・「スター・トレック イントゥ・ダークネス」(2013)
・「スター・トレック BEYOND」(2016)

*(簡略ストー リー)

2371年。
惑星連邦・宇宙艦隊”U.S.S.エンタープライズ NCC-1701-D”艦長ジャン=リュック・ピカードは、惑星基地の観測所が攻撃を受けたという報告を受けてその場に向かう。
生存者である科学者ソランを救助したピカードは、彼がクリンゴン人と手を組み、ある陰謀を企んでいることを知る。
機関士ラ=フォージが囚われ、ソランについて調べたピカードは、彼がトライリチウムを利用して新兵器を作ろうとしていると考える。
しかし、同じエルオーリア人のガイナンは、永遠の幸福が得られる”ネクサスに”向かうことがソランの目的であることをピカードに伝える・・・。
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SFテレビ・ドラマ「スタートレック」の映画化シリーズの終了を受け、4作製作された新シリーズの第一作ということで注目された作品。

6作目後のエピソードが冒頭で描かれているため、前シリーズの主人公であるカーク艦長(ウィリアム・シャトナー)とスコッ(ジェームズ・ドゥーアン)、チェコフ(ウォルター・ケーニッヒ)が登場しファンを喜ばせる。

その78年後の設定ということで、宇宙艦隊・戦艦エンタープライズが”D型”まで進化しているところも興味深い。

前シリーズに劣らない登場人物の個性も活かされ、ファンからはまずまずの評価を得た。

北米興行収入は約7600万ドルで、全世界では約1億1800万ドルのヒットとなった。

絶対的な主人公カーク艦長から、それを受け継ぐピカード艦長を好演するパトリック・スチュワート、頼もしい副長ライカー役のジョナサン・フレイクス、オペレーターのデータ役のブレント・スパイナー、医師クラッシャー役のゲイツ・マクファーデン、機関士ラ=フォージ役のレヴァー・バートン、保安部長ウォーフのマイケル・ドーン、カウンセラーのトロイ、マリーナ・サーティス、陰謀を企む科学者マルコム・マクダウェル、同じくエルオーリア人のウーピー・ゴールドバーグ、エンタープライズB艦長のアラン・ラック、クリンゴン人姉妹役のバーバラ・マーチグウィニス・ウォルシュなどが共演している。


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