サイトアイコン That's Movie Talk!

スター・トレック8 ファースト・コンタクト Star Trek: First Contact (1996)

SFテレビ・ドラマ「スタートレック」を基に製作された映画化シリーズ第8作。
新スタートレック」の劇場版映画第2作。
機械生命体ボーグの支配から地球を救おうとするUSSエンタープライズEの艦長ピカードとクルーの活躍を描くSFドラマ。
監督ジョナサン・フレイクス、主演パトリック・スチュワートジョナサン・フレイクスブレント・スパイナーウーピー・ゴールドバーグジェームズ・クロムウェル共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF


スタッフ キャスト ■
監督:ジョナサン・フレイクス

製作:リック・バーマン
製作総指揮:マーティン・ホーンスタイン
原作:ジーン・ロッデンベリースタートレック
脚本
ブラノン・ブラーガ
ロナルド・D・ムーア
撮影:マシュー・F・レオネッティ
編集:ジョン・W・ウィーラー
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

出演
ジャン=リュック・ピカード:パトリック・スチュワート
ウィリアム・ライカー:ジョナサン・フレイクス
データ:ブレント・スパイナー
ビバリー・クラッシャー:ゲイツ・マクファーデン
ジョーディ・ラ=フォージ:レヴァー・バートン
ウォーフ:マイケル・ドーン
ディアナ・トロイ:マリーナ・サーティス
ゼフラム・コクレーン:ジェームズ・クロムウェル
リリー・スローン:アルフレ・ウッダード
ボーグ・クイーン:アリス・クリーグ
ホーク:ニール・マクドノー
ホログラム:ロバート・ピカード

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1996年製作 110分
公開
北米:1996年11月22日
日本:1997年3月15日
製作費 $45,000,000
北米興行収入 $92,001,030
世界 $146,027,890


アカデミー賞 ■
第69回アカデミー賞

・ノミネート
メイクアップ賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
24世紀。
惑星連邦・宇宙艦隊”U.S.S.エンタープライズ NCC-1701-E”
艦長ジャン=リュック・ピカード(パトリック・スチュワート)は、惑星”アイボール”居留地が攻撃されたという報告を受ける。

かつて、機械生命体”ボーグ”に同化された経験があるピカードは、攻撃した相手がボーグだと察知していた。

その件を、副長ウィリアム・ライカー(ジョナサン・フレイクス)、オペレーターのデータ(ブレント・スパイナー)、医師ビバリー・クラッシャー(ゲイツ・マクファーデン)、機関士ジョーディ・ラ=フォージ(レヴァー・バートン)、カウンセラーのディアナ・トロイ(マリーナ・サーティス)と話し合うピカードは、本部から出撃を禁じられたことを伝え、中立地帯に進路を取るよう命ずる。
...全てを見る(結末あり)

中立地帯の任務を終えたライカーは、ボーグに同化されたことがある艦長を、任務に就かせることを良しとしなかった本部の考えをピカードから聞かされる。

ボーグ・キューブの攻撃が艦隊を襲ったため、危機を知ったピカードは、本部の命令を無視して地球に向かう。

エンタープライズはキューブを攻撃して爆破させるが、直前に球体が地球に向かう。

乗艦していた戦艦”ディファイアント”が攻撃を受けていたウォーフ(マイケル・ドーン)は、エンタープライズに転送収容され、ピカードから戦術部を任される。

球体から粒子が発せられ、地球はタイムトラベル状態となり、それを追ったエンタープライズは、地球がボーグに支配されていることを知る。

ピカードは、そのまま過去に向かいボーグの謀略を阻止しようとする。

地球。
科学者ゼフラム・コクレーン(ジェームズ・クロムウェル)と助手のリリー・スローン(アルフレ・ウッダード)は、球体からの攻撃を受け、開発中のロケット”フェニックス”の元に向かう。

タイムスリップしたピカードは、その時代が、第三次大戦の10年後であることを知る。

ピカードは、地球に向かい量子魚雷を発射する球体を攻撃して破壊し、その目標地点を確認して、日付が2063年4月4日、エイリアンとの最初の遭遇の前日だと知る。

コクレーンがワープ・シップを開発していることも分かり、ピカードはボーグの目的がそれであると気づく。

ピカードは、データとクラッシャーらを伴いモンタナの研究施設に向かいワープ・シップを確認する。

リリーの攻撃を受けるものの、彼女は放射能の影響で気を失ってしまう。

治療のため、クラッシャーはリリーを連れてエンタープライズに向かう。

その後、核ミサイルを利用したワープ・シップは、ピカードらによって調べられる。

ピカードは、歴史的貴重なロケットを目の前にして感激して、その思いをデータに伝える。

コクレーンが見つからないというという報告を受けたピカードは、エンタープライズ内の異変を感じ、船内の様子を確認するために戻る。

ピカードは、エンタープライズに侵入したボーグが同化を進めていることに気づく。

クラッシャーは医療室が襲われそうになったために、その場をホログラム(ロバート・ピカード)に任せて、リリーを連れて避難する。

ピカードは、クルーらに武器を持たせてボーグを船内から追い出す計画を立てる。

その頃トロイは、バーでコクレーンを見つけたことをライカーに知らせ、そのために飲み過ぎて酔いつぶれる。

ウォーフはクラッシャーを保護し、彼女がリリーと逸れてしまったことを知る。

ボーグとの交戦が始まり、データは捕えられてしまい、リリーと出くわしたピカードは銃を向けられてしまう。

ライカーはラ=フォージとトロイと共に、機械生命体ボーグの侵略を阻止するため未来から来たことをコクレーンに伝えて、その証拠として、天体望遠鏡でエンタープライズを彼に確認させる。

ライカーらは、翌日、予定通りワープ飛行を行い、エイリアンとの”ファーストコンタクト”を成功させる必要があることを伝え彼を納得させる。

ピカードは、リリーに現状を説明して宇宙にいることを伝えて地球の様子を見せる。

データは、集合体ボーグそのものであるボーグ・クイーン(アリス・クリーグ)に、有機皮膚を移植されて制御されそうになる。

リリーを連れて船内を案内したピカードは、遭遇したボーグをホログラムに誘き寄せて殺し、体内から神経プロセッサーを摘出して、彼らの行動記録を知りブリッジに戻る。

ピカードは、過去に攻撃を加えて未来を変えようとするボーグの狙いをウォーフらに伝え、そのために利用しようとしているディフレクター盤を破壊することを考える。

データは皮膚移植などにより人間の感覚に近づき、性的欲求も満たすためにボーグ・クイーンを受け入れる。

制御室には内部からは近づけないため、船外からその場に向かったピカードとウォーフ、ホーク(ニール・マクドノー)だったが、攻撃により船に被害が及ぶことを知り他の方法を考える。

ライかーらは、逃亡しようとしたコクレーンを追い彼を捕える。

ピカードらは、ボーグと同化したホークの妨害を受けながらも、援軍を呼ぶための交信を阻止する。

ボーグの行動をこれ以上防げないと判断したウォーフは、自爆することをピカードに提案する。

抵抗を指示するピカードは、ウォーフの考えを批判して彼をブリッジから下がらせる。

それが理解できないリリーはピカードに抗議するが、ボーグと同化した経験のある彼は、対抗する理由を説明する。

リリーは、ボーグに復讐し殺すことを楽しんでいるだけだと言ってピカードを非難する。

しかしピカードは、あくまで撤退する考えがないことを伝え、徹底交戦する考えを変えなかった。

リリーは、ピカードを”白鯨”の”エイハブ船長”に例えてその場を去ろうとするが、ピカードは、実はそれを読んでいない彼女に内容を教える。

ピカードは、エイハブが最後には船と共に海に沈んだことを話す。

リリーはエイハブは追い過ぎたにだと答え、ピカードは何も答えずにブリッジに戻る。

退避準備をするようクルーに指示したピカードは、自爆装置を起動させてウォーフに謝罪する。

コクレーンは、ライカーとラ=フォージと共にフェニックスで飛び立つ。

ピカードはリリーに別れを告げて、仲間が一人残っているため船に残ることを伝え、無数の脱出ポッドは地球に向かう。

ボーグ・クイーンに再会したピカードは、自分が仲間になることを伝えて、データを解放するよう要求する。

しかし、同化が進んでいたデータは、ボーグ・クイーンの指示に従い、自爆装置を解除してコンピューターを制御する。

ワープしようとするフェニックスを、ボーグ・クイーンは攻撃するようデータに命ずる。

光子魚雷は外れて、ボーグ・クイーンはデータがコントロールされていなかったことに気づく。

ピカードとデータはボーグ・クイーンを倒し、フェニックスはワープに成功する。

異星人の探査船はワープを確認して地球に飛来し、人類は初めて地球外生物と遭遇することになる。

船から現れたバルカン人は、コクレーンに迎えられて彼と握手する。

ピカードは、リリーに別れを告げてエンタープライズに戻り、彼らは24世紀に向けてタイム・ワープする。

その後コクレーンは、バルカン人との親交を深める。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「スター・トレック」(1979)
・「スタートレックII カーンの逆襲」(1982)
・「スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!」(1984)
・「スタートレックIV 故郷への長い道」(1986)
・「スタートレックV 新たなる未知へ」(1989)
・「スタートレックVI 未知の世界」(1991)

・「スタートレックVII ジェネレーションズ」(1994)
・「スタートレックVIII ファーストコンタクト」(1996)
・「スタートレックIX 叛乱」(1998)
・「スター・トレックX ネメシス」(2002)

・「スター・トレック」(2009)
・「スター・トレック イントゥ・ダークネス」(2013)
・「スター・トレック BEYOND」(2016)

*(簡略ストー リー)
24世紀。
人類が地球外生物と初めて遭遇するきっかけとなるワープ開発を、機械生命体ボーグが妨害し未来を変えようとする。
かつてボーグに同化された経験がある惑星連邦・宇宙艦隊”U.S.S.エンタープライズ NCC-1701-E”艦長ジャン=リュック・ピカードは、ボーグの謀略を阻止するため過去に向かう。
ピカードは、到着した日が人類とエイリアンが初めて遭遇する”ファースト・コンタクト”前日の2063年4月4日だと知り、ワープ・シップを開発した科学者コクレーンを捜す。
同じ頃、エンタープライズに侵入したボーグは同化を始める。
コクレーンを見つけたピカードらは、ボーグの地球侵略から未来の地球を守るために、妨害を受けながらワープ・シップの飛行を成功させようとするのだが・・・。
__________

タイム・ワープで、技術の進んでいない21世紀に戻った主人公らが、機械生命体の脅威から地球を守ろうとする物語が実に興味深い。

理屈ではなく、その理論や人間らしい行動の描き方が実にスムーズに展開し、副長ライカー役のジョナサン・フレイクスの演出も評価できる。

カーク同様、非の打ちどころのない完璧人間とは描かれていない、主人公ピカードの人間性なども深く描写されている。

”E型”となったエンタープライズが、再び大破してしまうのかと冷や冷やするクライマックスや、随所にユーモアも挿入された内容は十分に楽しめる

第69回アカデミー賞では、メイクアップ賞にノミネートされた。

興行収入は前シリーズを含めた中で最高となり、北米では約9200万ドル、全世界で1億4600万ドルのヒットとなった。

かつて同化された苦い経験に苦しみながらも、人間味溢れる主人公を好演するピカード艦長のパトリック・スチュワート、監督も兼ねる副長ライカー役のジョナサン・フレイクス、ボーグに改造させられそうになるオペレーター、データのブレント・スパイナー、医師クラッシャー役のゲイツ・マクファーデン、機関士ラ=フォージのレヴァー・バートン、戦術部を任されるウォーフのマイケル・ドーン、カウンセラーのトロイ役のマリーナ・サーティス、ワープを開発する科学者ジェームズ・クロムウェル、その助手アルフレ・ウッダード、ボーグ・クイーンのアリス・クリーグ、士官ニール・マクドノー、ホログラムのロバート・ピカードなどが共演している。


モバイルバージョンを終了