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映画 スター・トレック6 未知の世界 Star Trek VI: The Undiscovered Country (1991) | That's Movie Talk!
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スター・トレック6 未知の世界 Star Trek VI: The Undiscovered Country (1991)

SFテレビ・ドラマ「スタートレック」を基に製作された映画化全6作シリーズ第6作。
公開直前に亡くなった原作者ジーン・ロッデンベリーに捧げられた作品でもある。
クリンゴンとの和平がこじれ裏に隠された陰謀を暴こうとするUSSエンタープライズ艦長カークらの活躍を描くSFドラマ。
監督ニコラス・メイヤー、主演ウィリアム・シャトナーレナード・ニモイデフォレスト・ケリークリストファー・プラマーデヴィッド・ワーナー他共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF


スタッフ キャスト ■
監督:ニコラス・メイヤー

製作
スティーヴン・チャールズ・ジャフィ

ラルフ・ウィンター
製作総指揮:レナード・ニモイ
原作
ジーン・ロッデンベリー

レナード・ニモイ
ローレンス・コナー
マーク・ローゼンタール
脚本
ニコラス・メイヤー

デニー・マーティン・フリン
撮影:ヒロ・ナリタ
編集
ウィリアム・ホイ

ロナルド・ルーズ
音楽:クリフ・アイデルマン

出演
ジェームズ・T・カーク:ウィリアム・シャトナー

スポック:レナード・ニモイ
レナード・マッコイ:デフォレスト・ケリー
モンゴメリー・スコット:ジェームズ・ドゥーアン
ウフーラ:ニシェル・ニコルズ
ヒカル・スールー:ジョージ・タケイ
パヴェル・チェコフ:ウォルター・ケーニッヒ
ヴァレリス大尉:キム・キャトラル
チャン将軍:クリストファー・プラマー
ゴルコン宰相:デヴィッド・ワーナー
アゼトバー:ロザンナ・デ・ソート
カートライト提督:ブロック・ピーターズ
惑星連邦大統領:カートウッド・スミス
サレク大使:マーク・レナード
マルシア:イマン

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1991年製作 113分
公開
北米:1991年12月6日
日本:1992年2月29日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $74,889,000
世界 $96,889,000


アカデミー賞 ■
第64回アカデミー賞

・ノミネート
メイクアップ・音響編集賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
23世紀。
宇宙艦隊”U.S.S.エクセルシオ”の艦長ヒカル・スールー(ジョージ・タケイ)は、調査任務から帰還途中、エネルギー波の直撃を受ける。

船の態勢を整えたスールーは、クリンゴンの衛星”プラグシス”が爆破した衝撃波であったことを知る。

事態は収拾したため近づかないようにという、クリンゴン最高司令官からの事故報告の通信映像をスールーはキャッチ、司令部に連絡を入れる。

地球、サンフランシスコ、惑星連邦、宇宙艦隊本部。
緊急会議が開かれ、”U.S.S.エンタープライズ NCC-1701-A”艦長ジェームズ・T・カーク(ウィリアム・シャトナー)は、医師のレナード・マッコイ(デフォレスト・ケリー)、部下のモンゴメリー・スコット(ジェームズ・ドゥーアン)、ウフーラ(ニシェル・ニコルズ)、パヴェル・チェコフ(ウォルター・ケーニッヒ)らと出席する。

クリンゴン帝国の寿命が50年であることを伝えた司令官は、スポック(レナード・ニモイ)に後を引き継ぐ。
...全てを見る(結末あり)

スポックはプラグシスの爆発について、資源の過剰摂取と安全対策の不備を指摘し、大気が汚染されたため50年でクリンゴンが滅びることを伝える。

クリンゴン帝国のゴルコン宰相(デヴィッド・ワーナー)からの講和の申し入れが検討されるが、カートライト提督(ブロック・ピーターズ)がまず異議を唱える。

司令官はカークに話し合いを任せようとするのだが、彼はクリンゴン人に息子デヴィッドを殺されていたために、当然それに反発する。

しかし、カークの意見は聞き入れられず、彼は自分を推薦したスポックを非難し、引退間近なクルーらを危険な任務に同行させることをためらうが、命令に従うしかなかった。

宇宙ドック。
エンタープライズに乗艦したカークは、アカデミーをトップで卒業したバルカン人のヴァレリス大尉(キム・キャトラル)を、スポックから紹介される。

カークは、操舵手ヴァレリスに出航を命じ、クリンゴンとの合流地点に向かう。

ヴァレリスは、惑星連邦が考えを変える時期に来ているのではないかと、保証人でもあるスポックに意見する。

やがて、巨大なクリンゴン艦”クロノス1”が現れ、カークはゴルコンと交信して彼らを食事に招く。

チャン将軍(クリストファー・プラマー)らを伴い、転送で到着したゴルコンを迎えたカークらは食事の席に着く。

友好ムードとは言えない会話は進み、双方は警戒しながら食事を終え、カークはゴルコンらを見送る。

部屋に向かったカークは、休もうとするもののブリッジに呼ばれ、スポックからニュートロン放射が確認されたことを知らされる。

その時、クリンゴン艦が攻撃され、カークはスコットに魚雷の数を確認させる。

エンタープライズの魚雷数は減っていないことが分かるものの、クリンゴン側は裏切られたと考える。

重力を失ったクリンゴン艦内に、重力ブーツとスーツを着た二人が侵入しクルーを次々と殺す。

ゴルコンも銃撃され、怒りを伝えるチャンにカークは攻撃していないことを伝えるが、スポックから二発の砲撃記録が残っていることを知らされる。

クロノス1は反撃準備を始め、カークはシールドを張らずに降伏し、マッコイを連れてクリンゴン艦に向かう。

チャンは現れたカークを痛烈に非難し、瀕死のゴルコンをマッコイが治療する。

ゴルコンは、自分の死を無駄にしないようにとカークに伝えて息を引き取る。

チャンは、ゴルコン宰相を殺害した容疑で、カークとマッコイを逮捕する。

惑星連邦大統領(カートウッド・スミス)は、全面戦争を回避するため、カークとマッコイを正当に裁こうとする、ゴルコンの後を継いだ娘アゼトバー(ロザンナ・デ・ソート)の要求を聞き入れる。

魚雷の数をスコットと確認したスポックは、データが改ざんされた可能性に気づく。

カークとマッコイはクリンゴンの法廷で一方的に裁かれ、ルラペンテ星のダイリチウム鉱山への流刑を言い渡されて終身刑となる。

スポックは、クリンゴン艦が攻撃された画像を再度分析し、クリンゴンの、透明偽装装置を備えたバード・オブ・プレイが考えられることをクルーに伝える。

エンタープライズ内にデータを改ざんした者がいる可能性を指摘したスポックは、裁判の目撃証言にもあった、襲撃犯が履いていた重力ブーツが隠されていると考える。

ルラペンテ星。
カークとマッコイは、脱出不可能な過酷な状況下の鉱山に向かわされる。

重力ブーツは発見できないでいたが、スポックはワープが故障したと偽り帰還できないことにして、カークらが脱出を考えている頃だとクルーに伝える。

カークは、囚人のマルシア(イマン)の協力を得て鉱山を脱出することを考える。

スールーは、エンタープライズが帰還命令を無視して消息を絶ったことを知るが、自分達は所在を知らないと司令部に報告させる。

チェコフは、転送室でクリンゴンの血液を発見し、それを知らされたスポックは、報告の前にブーツとスーツを捜すよう指示する。

艦内は細部まで調べられ、ついにブーツが発見されるが、異星人だった所有者には、それが履けないことが分かる。

変身自在のカメロイド人のマルシアと共に鉱山を脱出したカークとマッコイは、極寒の地を進む。

しかしカークは、それが、釈放を条件に仕掛けたマルシアの罠だと気づき、彼女を殴り倒して格闘になる。

カークらは、捕えられる寸前でエンタープライズに転送される。

同じ頃スコットが、襲撃犯が隠したスーツを発見する。

カークらが逃げたことを知ったチャンは、エンタープライズを追うよう指示する。

クルーの死体が発見され、誰かが襲撃犯の口封じをしたと考えたカークとスポックは、二人の犯人の死体に扮しその人物を誘き出す。

現れたのはヴァレリスで、尋問された彼女は、クリンゴンとの和平を阻止しようとしたことを語る。

ヴァレリスが仲間の名を出さないため、スポックが彼女の心を読み、それがカートライト提督、チャン、ロミュラン大使であることが分かる。

しかし、彼らの会談が行われる場所をヴァレリスは知らなかった。

エクセルシオのスールーと交信したカークは、会談の場所がロミュラン国境付近の”キャンプ・キトマー”であり、その日から始まることなどを知る。

ヴァレリスの件でスポックは責任を感じるが、カークが彼を慰める。

キトマー。
宇宙連邦大統領、クリンゴン宰相アゼトバー、バルカンのサレク大使(マーク・レナード)らが出席する会談が始まる。

姿を消したクリンゴン艦のチャンは、接近するエンタープライズを攻撃する。

チャンは到着したエクセルシオにも砲撃を加えるが、スポックとマッコイがセットした魚雷が発射され、それを受けたクリンゴン艦の姿が現れる。

エクセルシオとエンタープライズは砲撃して、クリンゴン艦を撃墜する。

カークらは会議場に転送され、狙撃される寸前で大統領を救い陰謀を阻止する。

首謀者カートライト提督らは逮捕され、カークは、ゴルコン宰相が唱えた和平が実現することをアゼトバーに伝える。

カークらの言葉で、会場内は拍手に包まれる。

スールーに感謝したカークは、宇宙ドックに戻り引退のための解任式を行うよう命令を受ける。

スポックは、自分が人間ならば暴言を吐くとカークに伝える。

カークは出航を命じ、次世代が自分達の旅を受け継ぐことを思いながら地球に向かう。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「スター・トレック」(1979)
・「スタートレックII カーンの逆襲」(1982)
・「スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!」(1984)
・「スタートレックIV 故郷への長い道」(1986)
・「スタートレックV 新たなる未知へ」(1989)
・「スタートレックVI 未知の世界」(1991)

・「スタートレックVII ジェネレーションズ」(1994)
・「スタートレックVIII ファーストコンタクト」(1996)
・「スタートレックIX 叛乱」(1998)
・「スター・トレックX ネメシス」(2002)

・「スター・トレック」(2009)
・「スター・トレック イントゥ・ダークネス」(2013)
・「スター・トレック BEYOND」(2016)

*(簡略ストー リー)
23世紀。
クリンゴンの衛星が爆発して大気汚染が進み、50年で滅びることが判明する。
惑星連邦は、クリンゴンの講和の申し入れに対して、それに応ずる特使として惑星連邦・宇宙艦隊U.S.S.エンタープライズ艦長ジェームズ・T・カークの派遣を決める。
カートライト提督は講和に異議を唱え、クリンゴン人に息子を殺されたカークも当然それに反発する。
自分を推薦したスポックを批判しながらも、命令に従わざるを得ないカークは、クリンゴンとの合流地点に向かう。
カークらは、クリンゴンの宰相ゴルコン、チャン将軍らを歓迎して食事をするものの、友好ムードとは言えない雰囲気で会合を終える。
その後、エンタープライズから発射されたと思われる砲撃を受けて、侵入者に宰相を殺されたクリンゴン側は、カークらの裏切りと決めつけるのだが・・・。
__________

テレビ・ドラマの人気シリーズとしてファンから絶大な人気を誇るシリーズの最終作であり、この後は、「新スタートレック」の映画版シリーズに引き継がれることになる。

冒頭から、カークらクルーは引退を控えている設定となっているため、最後に相応しい内容で物語は進む。

カークは、息子を殺された仇との講和を命ぜられるのだが、私情を挟み感情的になり、指揮官の立場を忘れ親としての考えを語る場面がしばしば挿入されているところに注目。

陰謀が絡む犯人捜しなどサスペンス・タッチで進行するドラマは、タイミングよくユーモアも加えられて、第2作「カーンの逆襲」(1982)の監督と脚本も担当したニコラス・メイヤーの演出も軽快だ。

第64回アカデミー賞で、メイクアップ・音響編集賞にノミネートされた。

前作で落ち込んだ興行収入も持ち直し、北米では約7500万ドル、全世界では約9700万ドルとまずまずの成績を残した。

60歳を迎えるということで、やや老けてきた気はするが、最後の任務に挑むカーク艦長ウィリアム・シャトナー、冷静な判断で彼を支えるスポックのレナード・ニモイ、カークと共に囚われの身となる医師マッコイ役のデフォレスト・ケリー、機関士のスコット役ジェームズ・ドゥーアン、通信士ウフーラ役のニシェル・ニコルズ、戦艦艦長のスールー役ジョージ・タケイ、パイロットのチェコフ役ウォルター・ケーニッヒ、バルカン人操舵手キム・キャトラル、提督役のブロック・ピーターズ、クリンゴンの将軍クリストファー・プラマー、宰相デヴィッド・ワーナー、その娘役のロザンナ・デ・ソート、惑星連邦大統領カートウッド・スミス、バルカン大使サレクのマーク・レナードデヴィッド・ボウイ夫人で、囚人役イマンなどが共演している。


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