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スター・トレック5 新たなる未知へ Star Trek V: The Final Frontier (1989)

SFテレビ・ドラマ「スタートレック」を基に製作された映画化シリーズ第5作。
中立地帯で起きた反乱を収拾する命令を受けたUSSエンタープライズの艦長カークらの活躍を描くSFドラマ。
監督ウィリアム・シャトナー、主演ウィリアム・シャトナーレナード・ニモイデフォレスト・ケリー他共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF


スタッフ キャスト ■
監督:ウィリアム・シャトナー

製作:ハーヴ・ベネット
製作総指揮
ジーン・ロッデンベリー

ラルフ・ウィンター
原作
ウィリアム・シャトナー

ハーヴ・ベネット
ジーン・ロッデンベリー
脚本:ジーン・ロッデンベリー
撮影:アンドリュー・ラズロ
編集:ピーター・E・バーガー
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

出演
ジェームズ・T・カーク:ウィリアム・シャトナー

スポック:レナード・ニモイ
レナード・マッコイ:デフォレスト・ケリー
モンゴメリー・スコット:ジェームズ・ドゥーアン
ウフーラ:ニシェル・ニコルズ
ヒカル・スールー:ジョージ・タケイ
パヴェル・チェコフ:ウォルター・ケーニッヒ
サイボック:ローレンス・ラッキンビル
ジョン・タルボット:デヴィッド・ワーナー
コード:チャールズ・クーパー
ケイスリン・ダー:シンシア・ゴーウ

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1989年製作 106分
公開
北米:1989年6月9日
日本:1989年6月24日
製作費 $27,800,000
北米興行収入 $52,210,050
世界 $70,210,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
23世紀、中立地帯、惑星ニムバス3。
恒久平和の惑星で、バルカン人サイボック(ローレンス・ラッキンビル)が活動を始める。

地球、ヨセミテ国立公園
休暇中の宇宙艦隊”U.S.S.エンタープライズ NCC-1701-A”艦長ジェームズ・T・カーク(ウィリアム・シャトナー)は、医師レナード・マッコイ(デフォレスト・ケリー)が見守る中、岩山を登る。

ジェットブーツでその場に向かったスポック(レナード・ニモイ)は、忠告を無視して落下したカークを救う。

ニムバス3、パラダイス・シティ。
惑星連邦代表ジョン・タルボット(デヴィッド・ワーナー)は、クリンゴン領事のコード(チャールズ・クーパー)と共に現れたロミュラン代表のケイスリン・ダー(シンシア・ゴーウ)を迎える。

そこにサイボックらが現れ、その場は占拠されてしまう。
...全てを見る(結末あり)

宇宙ドック。
エンタープライズを整備中の機関士モンゴメリー・スコット(ジェームズ・ドゥーアン)と通信士のウフーラ(ニシェル・ニコルズ)は、中立地帯の事件を艦隊司令部から知らされる。

クルーを帰還させて、直ちに出航せよという命令を受けたウフーラは、休暇中のパイロット、ヒカル・スールー(ジョージ・タケイ)とパヴェル・チェコフ(ウォルター・ケーニッヒ)に連絡を入れる。

カーク、スポック、マッコイは、森の中で野営し夜を楽しむ。

その頃、クリンゴン戦艦がニンバス3の事件を知り、宇宙連邦の船が来ることを察知してその場に向かう。

転送装置が故障し、通信機を持参していなかったカークらを、ウフーラはシャトルで迎えに行き緊急事態を知らせる。

エンタープライズ に戻ったカークは、ニンバス3の事件報告を司令部から受け、人質救出を最優先にして、平和的手段で事態を収拾するよう指示される。

カークは、整備不足を承知でエンタープライズをニンバス3に向かわせる。

クリンゴンが関係しているために、カークはそれを気にするのだが、クリンゴン戦艦もエンタープライズの動きを知り戦いに備える。

人質の映像が入り、それをチェックしたカークらだったが、スポックは、反乱の首謀者サイボックが、追放された知人であるだろうということに気づき、それをカークとマッコイに伝える。

クリンゴン戦艦が接近することを知ったカークらは、シャトルでニムバス3のパラダイス・シティに向かう。

チェコフが艦長を名乗りサイボックと交渉を始め、反乱軍に扮してシティ内に侵入したカークらはその場を襲撃するが、現れた人質のはずのタルボットらは彼らに銃を向ける。

人質は既にサイボックに洗脳され、カークらは捕えられる。

サイボックは、スポックとの再会を喜び、艦長だというカークにエンタープライズの明け渡しを要求する。

クリンゴン戦艦が近づくため、チェコフは防御スクリーンを張るようスコットに指示する。

シャトルでエンタープライズに向かったサイボックは、カークから、クリンゴンの攻撃を避ける方法があると言われ、彼を信じて指揮を任せる。

カークは防御ネットを用意させて、スクリーンの解除を指示しハッチから船内に突入する。

チェコフはエンタープライズをワープで発進させ、クリンゴンの砲撃を回避する。

気を失っていたカークは、目覚めた瞬間にサイボックに抵抗しスポックが銃を奪う。

しかし、カークのサイボックを撃てという命令に対しスポックはそれに従わず、彼らは拘束される。

カークに謝罪したスポックは、異母兄であるサイボックを殺せなかったことを伝える。

洗脳されたスールーとウフーラはブリッジに向かい、現れたサイボックはチェコフにも話しかけて指示に従わせる。

サイボックはクルーらを前に、銀河の中心”グレートバリア”の伝説の惑星”シャカリー”に向かうことを伝える。

その後、洗脳されていなかったスコットがカークらを助け、彼らは司令部と交信して、グレートバリアに向かうことを伝える。

しかし、その相手は交信を傍受したクリンゴン戦艦だった。

再び捕えられたカークらは、宇宙創造の源と言われる幻の場所シャカリーを確かめるのが目的だとサイボックから知らされる。

サイボックは、人を操るのではなく、それが解放であることをマッコイに伝える。

マッコイは、死の床にある父を苦痛から救うため、生命維持装置を止めた時のことを思いだし、その直後に治療方法が見つかったためそれを悔やみ続けていたことから解放されるとサイボックに言われる。

スポックも自分の誕生を見せられて、サイボックの言う心を開く。

サイボックとマッコイに心を開くよう言われたカークだったが、彼はそれを拒む。

グレートバリアに近づいたため、サイボックはカークを残してその場を離れようとするが、スポックはそれに従わない。

マッコイも同じ意見で、カークはグレートバリアを越えることはできないとサイボックに警告する。

カークに神の啓示に従うことを伝えたサイボックは、危険を覚悟してグレートバリアを越える。

解放されたカークは、スポック、マッコイ、サイボックらと、シャトルに乗り神の地を確かめようとする。

その地に降り立ったカークらは、地中から現れた石柱に囲まれる。

閃光と共に現れた神は、自分の知恵をサイボックらが乗ってきた宇宙船で宇宙の隅々に運ぼうとする。

カークは、神に宇宙船が必要なのかを問うが、神の証明として光線を浴びせられる。

怒りが必要なのかをカークに問われた神は、友人を痛めつけたことを非難するサイボックの言葉を無視して、同じ質問をするスポックにも光線を浴びせる。

このような行いをする神はいないとマッコイに言われた神は、シャカリーは幻想であり、この場は、自分を閉じ込めている永遠の場だと伝える。

スポックは、宇宙船を要求する神が、何者でもないことをサイボックに伝える。

サイボックは、神が、苦しむ自分の幻影だったことを知り、自らのおごりを認めてスポックに謝罪する。

幻影と分かち合おうとしたサイボックは姿を消し、カークは連絡をとり、エンタープライズに光子魚雷の準備をさせる。

魚雷は発射され、シャトルに戻ったカークは、発進できないために、転送可能かをスコットに確かめる。

完全ではないためスポックとマッコイが転送されるが、現れたクリンゴン戦艦がエンタープライズを攻撃する。

クリンゴンからカークの身柄引渡しを要求されたスポックは、彼が惑星に留まっていることを伝え、クリンゴン領事であるコードに協力を求める。

クリンゴン戦艦は神を攻撃してカークを救い、彼は船内に向かい、コードの指示に従った艦長から謝罪される。

その場にいたスポックに感謝したカークは、エンタープライズに戻る。

カークは、神がどこにいるのかを考えるマッコイに、心の中だろうと語り、兄を亡くしたスポックを慰める。

ヨセミテ国立公園
カーク、スポック、マッコイは、休暇の続きを楽しむ。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「スター・トレック」(1979)
・「スタートレックII カーンの逆襲」(1982)
・「スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!」(1984)
・「スタートレックIV 故郷への長い道」(1986)
・「スタートレックV 新たなる未知へ」(1989)
・「スタートレックVI 未知の世界」(1991)

・「スタートレックVII ジェネレーションズ」(1994)
・「スタートレックVIII ファーストコンタクト」(1996)
・「スタートレックIX 叛乱」(1998)
・「スター・トレックX ネメシス」(2002)

・「スター・トレック」(2009)
・「スター・トレック イントゥ・ダークネス」(2013)
・「スター・トレック BEYOND」(2016)

*(簡略ストー リー)

23世紀、中立地帯、惑星ニムバス3。
恒久平和の惑星で、バルカン人サイボックが反乱を起こし、休暇中だった惑星連邦・宇宙艦隊U.S.S.エンタープライズ艦長ジェームズ・T・カークは船に戻り、クルーらと共にニムバス3に向かう。
人質の映像を見たスポックは、反乱の首謀者であるサイボックが、知人だろうということをカークに知らせる。
ニムバス3に到着したカークらは、制圧されていたパラダイス・シティに向かうのだが、人質のはずの連邦代表タルボットらは、既にサイボックに洗脳されていた。
カークらは捕えられ、サイボックがスポックの異母兄であることを知らされる。
エンタープライズを占拠したサイボックは、未踏の地である銀河の中心、”グレートバリア”の伝説の惑星”シャカリー”に向かうことをカークに命ずるのだが・・・。
__________

前作がコメディ・タッチのタイムスリップという内容で、それが万人に受けた作品だったのだが、本作は再び”トレッキー”及びマニア向けとなった感じがする。

レナード・ニモイからウィリアム・シャトナーに監督が受け継がれ、やや単調な内容ではあるが、主人公らが神の領域を確認しようとする”高尚”な内容になっている。

しかし評価は低く、ウィリアム・シャトナーは監督と主演でラジー賞を、また作品賞も受賞してしまった。

興行収入もシリーズ最悪で、北米で約5200万ドル、全世界では約7000万ドルに終わった。

音楽がジェリー・ゴールドスミスに戻り、お馴染みのテーマ曲が楽しめると共に、SFXの技術の進歩が感じられ、映像が美しくなったことに注目したい。

監督も兼ねながら活躍するカーク艦長のウィリアム・シャトナー、異母兄と対面するスポック役レナード・ニモイ、反乱の首謀者(ローレンス・ラッキンビル)に洗脳されてしまう医師マッコイ役のデフォレスト・ケリー、機関士スコット役のジェームズ・ドゥーアン、通信士ウフーラのニシェル・ニコルズ、パイロットのスールーのジョージ・タケイウォルター・ケーニッヒ、惑星連邦代表デヴィッド・ワーナー、クリンゴン領事チャールズ・クーパー、ロミュラン代表のシンシア・ゴーウなどが共演している。


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