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スター・トレック3 ミスター・スポックを探せ! Star Trek III: The Search for Spock (1984)

SFテレビ・ドラマ「スタートレック」を基に製作された映画化シリーズ第3作。
USSエンタープライズの艦長カークが亡くなったはずのスポックの再生を確認しクルー達と共に彼を救い出そうとする姿を描くSFドラマ。
監督レナード・ニモイ、主演ウィリアム・シャトナーレナード・ニモイデフォレスト・ケリークリストファー・ロイド他共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF


スタッフ キャスト ■
監督:レナード・ニモイ

製作:ハーヴ・ベネット
製作総指揮:ゲイリー・ナーディノ
原作:ジーン・ロッデンベリースター・トレック
脚本:ハーヴ・ベネット

撮影:チャールズ・コレル
編集:ロバート・F・シュグリュー
音楽:ジェームズ・ホーナー

出演
ジェームズ・T・カーク:ウィリアム・シャトナー

スポック:レナード・ニモイ
レナード・マッコイ:デフォレスト・ケリー
モンゴメリー・スコット:ジェームズ・ドゥーアン
ウフーラ:ニシェル・ニコルズ
ヒカル・スールー:ジョージ・タケイ
パヴェル・チェコフ:ウォルター・ケーニッヒ
デヴィッド・マーカス博士:メリット・バトリック
サーヴィック大尉:ロビン・カーティス
クルーグ艦長:クリストファー・ロイド
サレク大使:マーク・レナード
司祭:ジュディス・アンダーソン
士官:ミゲル・フェラー

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1984年製作 105分
公開
北米:1984年6月1日
日本:1984年6月9日
製作費 $17,000,000
北米興行収入 $76,471,050
世界 $87,000,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
惑星連邦・宇宙艦隊”U.S.S.エンタープライズ NCC-1701”の艦長ジェームズ・T・カーク(ウィリアム・シャトナー)は、カーンとの戦いで、最高の友であるスポックを失い失意の日々を送っていた。

エンタープライズの修復もほぼ終了し、地球に向かうカークだったが、部下のモンゴメリー・スコット(ジェームズ・ドゥーアン)、ウフーラ(ニシェル・ニコルズ)ヒカル・スールー(ジョージ・タケイ)、パヴェル・チェコフ(ウォルター・ケーニッヒ)らとは平静を装い接するものの、心の痛手は大きかった。

クリンゴン帝国戦艦のクルーグ艦長(クリストファー・ロイド)は、カークの情報を入手して宇宙連邦の中立地帯に向かう。

地球軌道上のドックに到着したカークは、スポックの部屋からエネルギーが発せられているという報告をチェコフから受ける。

それを調べたカークは、自分を、置き去りにしたジェネシスから連れ戻してほしいという声を聞く。

その場には医師レナード・マッコイ(デフォレスト・ケリー)がいたのだが、カークは、彼の意味不明な言動に戸惑う。
...全てを見る(結末あり)

その後カークらは、20年目を迎えたエンタープライズの廃艦を司令官から伝えられる。

誕生した新惑星”ジェネシス”に向かう希望を伝えたカークだったが、それは却下され、論争が起きているその星について語ることも禁じられる。

同じ頃クルーグは、ジェネシス計画の内容を知り、それで新世界を作ろうと考えその場に向かう。

科学調査艦グリソムはジェネシスに到着し、サーヴィック大尉(ロビン・カーティス)がスポックのポッド(棺)を発見する。

サーヴィックとカークの息子で科学者のデヴィッド・マーカス博士(メリット・バトリック)は、それを調べるべきだと艦長に提案する。

クルー達と今後を語り合っていたカークは、スポックの父であるバルカン人のサレク大使(マーク・レナード)の訪問を受ける。

サレクは、肉体は滅びたもののスポックをバルカンに戻すべきだったと言ってカークを批判し、精神融合をして彼の本心を知ろうとする。

スポックがカークを真の友と考えていたことを知ったサレクは彼に謝罪し、立ち去ろうとする。

カークは、死を前にしたスポックが、他の誰かと交ったはずだと考えてそれを調べる。

スポックが亡くなる直前の、エンジン・ルームの映像を調べたカークは、スポックがマッコイに接したことを確認する。

サレクは、スポックとマッコイをバルカンの”マウント・セレヤ”に連れて来るようカークに指示する。

許可が下りたサーヴィックとデヴィッドは、転送でジェネシスに向かい、スポックの棺を発見して中が空なのを確認する。

カークは、ジェネシスに向かう許可が得られず、科学チームしかそこに近づけないことを知る。

マッコイも単独でジェネシスに行く方法を探るが、バーで公安員に捕えられる。

カークは、クルー達の協力でマッコイを救い出し、許可なくエンタープライズに向かい出航させてしまう。

最新鋭艦”エクセルシオ”が追跡しようとするが、スコットの妨害工作で、ワープしたエンタープライズを追うことができない。

その頃、サーヴィックとデヴィッドはバルカン人の少年を発見し、スポックが再生されたことを調査艦グリソム艦長に報告する。

艦長は、司令部に少年の収容許可を取ろうとするが、現れたクリンゴン艦に撃墜されてしまう。

クルーグは攻撃した部下を非難して殺すが、ジェネシスに科学者がいることを知る。

サーヴィックは、計画を焦ったため進化のスピードの異常で、惑星が破滅に向かっていることを知り、スポックが7年に一度の発情期”ポン・ファー”を短時間で何度も経験し苦しんでいることに気づき彼の心を癒そうとする。

ジェネシスに近づいたカークだったが、調査艦グリソムの姿が見えず、応答にも応えない。

ジェネシスに向かっていたクルーグは、サーヴィックらを捕え、”ジェネシス計画”の情報を得ようとする。

姿を消しエンタープライズを警戒するクリンゴン艦は、その様子をクルーグに報告する。

帰艦したクルーグは、エンタープライズへの攻撃準備をするものの、先に被弾してしまう。

体制を整えたクルーグは敵を攻撃し、エンタープライズは制御不能となる。

カークと映像で交信したクルーグは、ジェネシスの人質を一人ずつ殺すと脅し降伏を要求する。

サーヴィックと交信したカークは、息子デヴィッドとスポックと思われるバルカン人がいることを知る。

クルーグは一人を殺すよう部下に命じ、デヴィッドがそれに抵抗して殺される。

ショックを受けたカークだったが、クルーグに降伏することを伝える。

カークらはジェネシスに転送して向かい、エンタープライズにクルーグの部下が現れる前に自爆装置を作動させる。

エンタープライズはクルーグの部下らと共に爆破し、直前にジェネシスに着いたカークらは、母艦の墜落を確認する。

惑星の中心が急激に変化するのを確認しながら、カークらは生物反応がある場所に向かう。

クリンゴン人を倒したカークは、デヴィッドの遺体を確認し、彼がサーヴィックとスポックを救おうとしたことを知る。

苦しむスポックの老化を止めるには、惑星から退避するしかなく、カークはクルーグに連絡して、ジェネシスの秘密を知りたければ自分達を転送するようにと伝える。

現れたクルーグは、カークとスポック以外を転送する。

クルーグは、スポックを転送することを拒みカークと格闘になる。

カークはクルーグを倒し、成人したスポック(レナード・ニモイ)と共に、絶滅が近づくジェネシスから転送で脱出する。

クリンゴン艦に向かったカークは、ブリッジを制圧して全速でその場を離れ、ジェネシス消滅を確認してデヴィッドに別れを告げバルカンに向かう。

マッコイは、スポックに語りかけるものの彼の意識は戻らない。

バルカン。
カークらは、先に到着していたウフーラに迎えられ、サレクの元に向かう。

サレクは、司祭(ジュディス・アンダーソン)にスポックの再融合の儀式を求める。

マッコイは、危険を覚悟して儀式を受けるために祭壇に向かう。

儀式は成功し、マッコイに移されていたスポックの意識は彼に戻る。

カークは、マッコイが無事であったことを確認し、スポックについては時が解決するだろうとサレクに言われる。

その場を去ろうとしたスポックはカークの元に戻り、自分を救ったのが友情だけでなく、一人の要求が多数の要求よりも重かったからだと知らされる。

スポックは、今後も永遠に友人であることをカークに伝え、自分がエンタープライズを救ったことを思い出すよう彼に言われる。

スポックはカークの名前を思い出し、クルーらに囲まれる。

そして冒険は続く・・・。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「スター・トレック」(1979)
・「スタートレックII カーンの逆襲」(1982)
・「スタートレックIII ミスター・スポックを探せ!」(1984)
・「スタートレックIV 故郷への長い道」(1986)
・「スタートレックV 新たなる未知へ」(1989)
・「スタートレックVI 未知の世界」(1991)

・「スタートレックVII ジェネレーションズ」(1994)
・「スタートレックVIII ファーストコンタクト」(1996)
・「スタートレックIX 叛乱」(1998)
・「スター・トレックX ネメシス」(2002)

・「スター・トレック」(2009)
・「スター・トレック イントゥ・ダークネス」(2013)
・「スター・トレック BEYOND」(2016)

*(簡略ストー リー)

惑星連邦・宇宙艦隊”U.S.S.エンタープライズの艦長ジェームズ・T・カークは、カーンとの戦いで友スポックを亡くし失意の日々を送る。
地球に戻ったカークは、医師マッコイにスポックの意識が移されていることを知り、それを戻すため、彼の父サレク大使に、二人をバルカンに連れて来るよう言われる。
カークは、クルーの協力を得て拘束されていたマッコイを救い出し、出航許可が出ない艦寸前のエンタープライズを奪いジェネシスに向かう。
しかし、”ジェネシス計画”を知ったクリンゴン人のクリーグが、その情報を手に入れるためにカークらを待ち伏せる・・・。
__________

カーク以下クルーとエンタープライズを救い絶命したスポックは、ポッド(棺)で新星”ジェネシス”に不時着していたという、前作の物語を継承して、スポック役のレナード・ニモイが監督を務めているため、クライマックスまで彼は登場しない。

主人公のカークと並ぶ、圧倒的な存在であるキャラクター”スポック”を、言葉の中、以外では終盤まで登場させないという画期的な内容が興味深い。

観客の頭の中には常に”スポック”の存在があり、必ず現れるはずの”レナード・ニモイ”の登場を、期待しながら物語にのめり込むという、ファンの心理をついた見事な演出で展開する。

逆に、スポック不在が不満であったファンも多いのだが、面白いアイデアだったことには違いない。

北米興行収入は1、2作とそれほど変わらなかったが、相変わらずファン以外には不評で、全世界では前作を下回る結果に終わってしまった。

北米興行収入 $76,471,046
世界 $87,000,000

友スポック(レナード・ニモイ)を失い失意の日々の主人公、彼を取り戻すため執念で戦いに挑むカーク提督を演ずるウィリアム・シャトナー、スポックに意識を移されていた医師マッコイのデフォレスト・ケリー、機関士スコット、ジェームズ・ドゥーアン、通信士ウフーラのニシェル・ニコルズ、パイロット、スールーのジョージ・タケイとチェコフのウォルター・ケーニッヒ、カークの息子で科学者のメリット・バトリック、彼と行動を共にする士官のロビン・カーティス、クリンゴン艦艦長役を怪演するクリストファー・ロイド、サレク大使マーク・レナード、バルカンの司祭、名女優ジュディス・アンダーソン、艦隊士官のミゲル・フェラーなどが共演している。


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