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ステージ・ドア Stage Door (1937)

1936年のエドナ・ファーバージョージ・S・カウフマンの戯曲”Stage Door”を基に製作された作品。
女優としての成功を夢見る女性たちの人間模様を描く、監督グレゴリー・ラ・カヴァ、主演キャサリン・ヘプバーンジンジャー・ロジャースアドルフ・マンジューゲイル・パトリックコンスタンス・コリアーアンドレア・リーズルシル・ボールイヴ・アーデンアン・ミラー他共演のコメディ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)

ルシル・ボール / Lucille Ball / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:グレゴリー・ラ・カヴァ
製作:パンドロ・S・バーマン
原作
Stage Doorエドナ・ファーバー/ジョージ・S・カウフマン
脚本
モリー・リスキンド
アンソニー・ヴェイラー
撮影:ロバート・デ・グラス
編集:ウィリアム・ハミルトン
音楽:ロイ・ウェッブ

出演
テリー・ランドール:キャサリン・ヘプバーン
ジーン・メイトランド:ジンジャー・ロジャース
アンソニー・パウエル:アドルフ・マンジュー
リンダ・ショー:ゲイル・パトリック
アン・ルーサー:コンスタンス・コリアー
ケイ・ハミルトン:アンドレア・リーズ
ヘンリー・シムズ:サミュエル・S・ハインズ
ジュディス・キャンフィールド:ルシル・ボール
イヴ:イヴ・アーデン
アニー:アン・ミラー
ハーコート:フランクリン・パングボーン
ビル:ウィリアム・コーソン
リチャード・カーマイケル:ピエール・ワトキン
”ブッチ”:グラディ・サットン
舞台監督:フランク・ライカー
ミルバンクス:ジャック・カーソン
ハッティ:フィリス・ケネディ
メアリー・ルー:マーガレット・アーリー
オルカット:フローレン・スリード(クレジットなし)

アメリカ 映画
配給 RKO
1937年製作 92分
公開
北米:1937年10月8日
日本:1939年2月
製作費 $952,000
北米興行収入 $1,762,000


アカデミー賞
第10回アカデミー賞
・ノミネート
作品・監督
助演女優(アンドレア・リーズ
脚色賞


ストーリー
ニューヨーク
劇場専用の下宿”フットライツ・クラブ”では、成功することを夢見る女優たちが共同で暮らしていた。
中西部の富豪令嬢のテリー・ランドール(キャサリン・ヘプバーン)は、父ヘンリー(サミュエル・S・ハインズ)の反対を押し切り、粗末な下宿に向かい女優を目指そうとする。
テリーを部屋に迎えた皮肉屋のダンサー、ジーン・メイトランド(ジンジャー・ロジャース)は、彼女の荷物の多さや高価な洋服などを見て驚く。
同じ下宿の女優リンダ・ショー(ゲイル・パトリック)と付き合っていたプロデューサーのアンソニー・パウエル(アドルフ・マンジュー)は、ジーンが気に入り、自分のナイトクラブのショーに起用して彼女に近づこうとする。
皆に好かれる女優のケイ・ハミルトン(アンドレア・リーズ)は、舞台で成功したこともあるが、今では役に恵まれず、パウエルの新作劇”魅惑の4月”の主役になれると信じ、生活をきりつめながら努力していた。
しかし、パウエルに面接をキャンセルされたケイは、ショックと栄養失調で気を失ってしまう。
それを見たテリーはオフィスに押し入り、パウエルの無神経さを責める。
その結果、下宿人たちは、ケイのために闘ってくれたテリーを温かく迎え入れる・・・。


解説 評価 感想

エドナ・ファーバージョージ・S・カウフマンの戯曲”Stage Door”を基に製作され、アニメーターとしてスタートし、実写映画でも成功したグレゴリー・ラ・カヴァにとっては、「襤褸と宝石」(1936)と共に代表作とも言える作品。

劇場専用の下宿を舞台に、女優としての成功を夢見る女性たちの人間模様を描くコメディ・ドラマ。

第10回アカデミー賞では、作品、監督、助演女優(アンドレア・リーズ)、脚色賞にノミネートされた。

製作者側は、主要キャストを含めた女優たちにアドリブを許可し、それぞれの個性を活かしたグレゴリー・ラ・カヴァ演出と自然な演技は秀逸だ。

主演のキャサリン・ヘプバーンは、富豪令嬢でありながら、同僚たちの苦労を知らずに女優にチャレンジする役柄を見事に演じている。

主人公と同室になる皮肉屋のダンサーを熱演するジンジャー・ロジャース、気に入った女優に手を出すプロデューサーのアドルフ・マンジュー、彼に捨てられる女優のゲイル・パトリック、演技指導者であるベテラン女優コンスタンス・コリアー、希望する役を演ずることができずに絶望する女優を好演しオスカー候補(助演女優賞)になるアンドレア・リーズ、富豪である主人公の父親サミュエル・S・ハインズ、女優仲間を印象的に演ずるルシル・ボール、同じくイヴ・アーデン、ジーン(ジンジャー・ロジャース)のダンスパートナーで、撮影当時まだ14歳というのが信じられないアン・ミラー、パウエル(アドルフ・マンジュー)の執事フランクリン・パングボーン、ジーンの恋人ウィリアム・コーソン、劇場のオーナー役ピエール・ワトキン、下宿の料理人フィリス・ケネディ、その恋人で肉屋のグラディ・サットン、舞台監督のフランク・ライカー、ジュディス(ルシル・ボール)と付き合う木こりのジャック・カーソン、女優のマーガレット・アーリー、下宿の主人フローレン・スリードなどが共演している。


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