容姿だけを武器に裕福な女性の相手をする宿無しのジゴロの愛と挫折そして成長を描く、製作、主演アシュトン・カッチャー、アン・ヘッシュ、マルガリータ・レヴィエヴァ、セバスチャン・スタン他共演、監督デヴィッド・マッケンジーによるドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・マッケンジー
製作総指揮
アンソニー・コーリー
ポール・コルズビー
ジョン・リモット
製作
ジェイソン・ゴールドバーグ
アシュトン・カッチャー
ピーター・モーガン
原作:ジェイソン・ディーン・ホール
脚本:ジェイソン・ディーン・ホール
撮影:スティーヴン・ポスター
編集:ニコラス・エラスムス
音楽:ジョン・スウィハート
出演
ニッキ:アシュトン・カッチャー
サマンサ:アン・ヘッシュ
ヘザー:マルガリータ・レヴィエヴァ
ハリー:セバスチャン・スタン
エミリー:レイチェル・ブランチャード
イングリッド:マリア・コンチータ・アロンゾ
エヴァ:アシュレイ・ジョンソン
ショーン:エリック・バルフォー
ウィル:ハート・ボックナー
アメリカ 映画
配給 Anchor Bay Entertainment
2009年製作 97分
公開
北米:2009年8月14日
日本:2010年2月20日
北米興行収入 $249,590
世界 $11,565,710
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ロサンゼルス。
容姿だけが自慢のジゴロで、宿無しの青年ニッキ(アシュトン・カッチャー)は、あるクラブで年上の女性弁護士のサマンサ(アン・ヘッシュ)に声をかける。
ニッキは彼女の豪邸に向かい、そして愛し合い、夜を過ごして朝を迎える。
サマンサが仕事に出た後、好き勝手に過ごしたニッキは、その後も彼女の家に居座る。
数日後、ニッキは、サマンサの出張中に友人ハリー(セバスチャン・スタン)らを招きパーティーを開き、女性を連れ込み気ままに過ごす。
予定より早くサマンサが帰り、ニッキは女性といるところを彼女に見られてしまう。
サマンサは、勝手な振る舞いをするニッキを責めるが、結局、二人は求め合い以前の生活に戻る。 ある日ニッキは、カフェのウエイトレス、ヘザー(マルガリータ・レヴィエヴァ)に声をかけるが、彼女はそれに冷たく反応する。 伝票に自分の電話番号をメモして、支払いもせずに店を出たニッキは、家に現れたヘザーに言い寄ろうとするが相手にされず金を渡す。 ヘザーと付き合いたい一心のニッキは、再び彼女の店に向かい、ようやく彼女の心を捉えることができる。 早速、ニッキはヘザーに電話をするが、かけ直すと言って返事はなく、サマンサは彼の異変に気づき始める。 その後ニッキは、ヘザーと食事の約束をするものの、遅れて来た彼女はすぐに帰ってしまう。 サマンサに、浮気を疑われたニッキは言い訳をするが、その後、ヘザーがカフェを辞めたことを知る。 ある日、突然ヘザーが家に現れ、ニッキは彼女と愛し合うが、翌日、車の中に男の気配を感じた彼は憤慨する。 そしてニッキは、ヘザーを娼婦呼ばわりして追い払ってしまう。 入院までした若返り手術で、ニッキに応えようとするサマンサだったが、彼の心が自分から離れているのに気づく。 サマンサに追い出されたニッキは、ハリーなどにも愛想を尽かされ行き場がなくなり、母親にも相手にされず惨めな思いをする。 そんな時、ホテルのプールで、中年女性のイングリッド(マリア・コンチータ・アロンゾ)に言い寄っていたニッキは、ヘザーに出くわす。 ヘザーはわだかまりを捨ててニッキを家に連れて行き、二人は同居を始める。 ある日ヘザーは、NHL”ニューヨーク・レンジャース”のオーナー一家の男性と婚約していたことをニッキに話す。 ニッキを愛していたため、その男性と別れたと言うヘザーだったが、やり直してみると言って彼女は旅立ってしまう。 ヘザーのルームメイトで、引き篭もりのエヴァ(アシュレイ・ジョンソン)に、行動を起こすべきだと励まされたニッキは、ハリーとも和解してニューヨークに向かう。 ようやくヘザーに会えたニッキだったが、彼女には夫ウィル(ハート・ボックナー)がいたことが分かる。 ショックを受けたニッキはロサンゼルスに戻り、配達の仕事を始め、新しい恋人ができたサマンサの家にも顔を出す。 そしてニッキは、ハリーのアパートに世話になり、希望を捨てずに新たな人生を歩み始める。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
若さと容姿の良さだけが自慢のニッキは、宿無しの無一文の身でありながら、大胆にもクラブで、弁護士のサマンサに声をかける。
サマンサに気に入られたニッキは、豪邸で気ままに暮す代償として、体で応える毎日を送る。
そんな時ニッキは、カフェで働くヘザーに一目惚れするものの相手にされず、サマンサからは心が離れていく。
それに気づいたサマンサに追い出されたニッキだったが、運良くヘザーに出くわして、彼女の家に転がり込むのだが・・・。
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女性に対する、愛のテクニックだけが取り得の自堕落な青年が登場する設定に新鮮味もなく、引き込まれるわけでもない物語も支離滅裂で、映画館で観ていたとしたら、途中で席を立ちたくなっていたかもしれない。
北米では拡大公開もされず、1ヶ月後には打ち切りになる、惨憺たる結果に終わってしまったのも理解できる。
”自分は諦めない・・・”と締めくくられるラストに希望も感じることが出来ずに、エンドロールで、主人公からネズミの死骸を与えられるカエルの、グロテスクなアップには、不快感を感じ目を背けたくなってしまう。
製作にも参加した、軽薄なプレイボーイ青年を演ずるアシュトン・カッチャー、裕福な弁護士で、作品中では年齢を気にするが、大胆な性描写に挑戦した実力派のアン・ヘッシュ、主人公を愛しているのかお遊びなのか・・・、意味不明な存在が気になるマルガリータ・レヴィエヴァ、主人公の友人セバスチャン・スタン、主人公と関わりを持つ女性レイチェル・ブランチャード、マリア・コンチータ・アロンゾ、ルームメイトのアシュレイ・ジョンソン、ヘザー(M・レヴィエヴァ)の夫ハート・ボックナーなどが共演している。