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スピーキング・オブ・セックス Speaking of Sex (2001)

不仲の夫婦と関わったセラピストが巻き込まれる騒動を描く、監督ジョン・マクノートン、主演ジェームズ・スペイダーメローラ・ウォルターズジェイ・モーアララ・フリン・ボイルキャサリン・オハラビル・マーレイ他共演のコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・マクノートン

製作:ロブ・シャイドリンジャー他
脚本:ゲイリー・ティッシュ
撮影:ラルフ・D・ボード

編集:エリーナ・マガニーニ
音楽:ジョージ・S・クリントン

出演ロ
ロジャー・クリンク:ジェームズ・スペイダー

メリンダ・カーマイケル:メローラ・ウォルターズ
ダン・カーマイケル:ジェイ・モーア
エミリー・ペイジ:ララ・フリン・ボイル
コンスエラ”コニー”バーカー:キャサリン・オハラ
エズリ・ストーヴァル:ビル・マーレイ
ジェニファー・クリンク:ミーガン・ムラリー
ジョエル・ジョンソンJr.:フィル・ラマール
ラリー・カーマイケル:ポール・シュルツ
フィリックス:ハート・ボックナー
ヘレン:キャスリン・アーブ
グレイス:キャスリーン・ロバートソン
ジャレッド:アンジャル・ニガム
パングフォーン保安官:ニック・オファーマン

カナダ/アメリカ/フランス 映画
配給 ライオンズゲート

2001年製作 97分
公開
北米:2001年10月18日(シカゴ国際映画祭)
日本:未公開


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
セラピストのロジャー・クリンク(ジェームズ・スペイダー)は、患者のメリンダ・カーマイケル(メローラ・ウォルターズ)を追ってモーテルに到着し、彼女が部屋で襲われていることに気づきその場に押し入る。

相手が夫のダン(ジェイ・モーア)だったために驚いたロジャーは、現れた結婚カウンセラーのエミリー・ペイジ(ララ・フリン・ボイル)が銃を発砲したため怯える。

メリンダは、夫との関係が修復できたと伝えてその場から逃げ去る。

ロジャーはエミリーを落ち着かせようとするが、彼女は信用しない。

通りがかったパングフォーン保安官(ニック・オファーマン)の車を止めたメリンダは、夫がエミリーに撃たれそうだということを知らせる。
...全てを見る(結末あり)

別のセラピストもいると言うメリンダは、複雑な関係をパングホーンと保安官補に話し始める。

2年前に、メリンダの夫ダンが的不能になり夫婦関係にひびが入り、広告で知った結婚コンサルタントであるセラピストのエミリーを二人で訪ねる。

ダンは胡散臭いと言って帰ろうとするが、メリンダに引き止められる。

自分を相手にする時だけ不能になるダンが、浮気をしたことなどをメリンダはエミリーに話す。

委員会に呼ばれたエミリーは、広告が風紀を乱すと判断され罰金250ドルを言い渡される。

その場にいたロジャーにメリンダを紹介したエミリーは、自分が夫のダンを担当することを提案する。

妻ジェニファー(ミーガン・ムラリー)との関係が冷え込むロジャーは彼女と別居する。

オフィスに向かったロジャーは、エレベーターでメリンダと一緒になる。

メリンダが自分を訪ねて来たことを知りエミリーの名前を出したため、ロジャーは例の患者だと気づく。

セラピーを始めたロジャーは、メリンダと夫との関係などを聞く。

夫が不能だという話を聞いたロジャーは、他の患者も抱えているため、隣町のセラピストをメリンダに紹介しようとする。

しかし、その場を去ったメリンダを追ったロジャーは好意を伝え、二人はエレベーターの中で愛し合い、彼女は久し振りにセックスで満足する。

エミリーの元に向かったメリンダは、ロジャーの一回の治療で満たされた気分になったことを伝える。

驚いたエミリーはロジャーの元に向い、行ったことはどうであれ、今後の夫婦関係の修復を考えるために打ち合わせをしようとする。

メリンダに会うと言ってそれを断ったロジャーは、オフィスで彼女と愛し合う。

あまりの快感に、この関係をダンに話してしまったとメリンダから知らされたロジャーは焦ってしまう。

ダンが来ているとも言われたロジャーは、肉体関係だけの付き合いであり、博士の自分とは釣りあわない相手だとメリンダに伝え、それを聞いた彼女は憤慨してその場を去る。

メリンダとダンから、彼女がロジャーと愛し合ったと聞いたエミリーは驚く。

ロジャーに会ったエミリーは彼を痛烈に批判し、委員会に報告したことを伝える。

しかし、委員会はメリンダをロジャーの患者とは認めず、罰金25ドルで済ませようとしたため、エミリーは自分と余りにも違う処分を不公平だと言って猛烈に抗議する。

復讐を誓ったエミリーは、悪質なセラピストを叩く組織”NOSTA”に協力を求めることをメリンダとダンに伝える。

弁護士であるダンの弟ラリー(ポール・シュルツ)も現れる。

NOSTAの代表弁護士コンスエラ”コニー”バーカー(キャサリン・オハラ)が到着し、挨拶するラリーを相手にせずメリンダと話をする。

メリンダから話を聞いたコニーは、医療過誤となるとロジャーの弁護はエズリ・ストーヴァル(ビル・マーレイ)が担当するだろうと考える。

ロジャーを責めたくないメリンダは迷うが、エミリーとコニーは彼を徹底的に追求しようと考える。

助手のジョエル・ジョンソンJr.(フィル・ラマール)を呼んだコニーは、ロジャーに3000万ドルの賠償金額を求めることをメリンダとダンに伝える。

賠償金は保険会社が払うため、ロジャーを心配する必要がないことをコニーはメリンダに伝える。

それを知らされたロジャーは、当然メリンダとダンに抗議する。

ロジャーに会ったエズリは、厳しい状況だと判断した上で弁護を引き受けることにする。

エズリは私立探偵のヘレン(キャスリン・アーブ)に、彼女の恋人で同業のフィリックス(ハート・ボックナー)はコニーから、ロジャーののことを調べ弱みを掴むよう指示される。

フィリックスとヘレンは、一緒に仕事ができるため協力し合えることを確認する。

証言録取は始まり、エズリは、エレベーターでの出来事の詳細をメリンダから聞く。

その場にいたダンは耐え切れずにロジャーに襲いかかり、エミリーも憤慨する。

騒ぎを鎮めたエズリは激怒し、子供じみた行動をしたダンとエミリーを追い出す。

ダンを痛烈に非難するエミリーは、子供を欲しがる妻とそれを望まない夫、つまり避妊が不能の理由だと指摘する。

夫婦なので了解の上だと言うダンに、追い出されたため悔し涙するエミリーは、人間関係の難しさを語りその場を去る。

その後もメリンダの話を聞いたコニーは、女として感じてしまい、エズリに休息を求める。

記録係のグレイス(キャスリーン・ロバートソン)とカメラマンのジャレッド(アンジャル・ニガム)もメリンダの話で興奮してしまう。

ダンと共に追い出されたラリーは、グレイスとジャレッドを買収してあることを頼む。

メリンダの証言は続くがランチとなり、エズリとコニーは、エレベーターで一緒になり求め合いそうになる。

ロジャーとメリンダも同じエレベーターに乗り合わせ、告訴は取り下げると言う彼女は自分を愛しているかを問う。

愛したいとは答えたロジャーだったが、そこに現れたエズリは慌てて二人を引き離す。

示談を望むことをエズリに伝えたロジャーはそれを拒まれ、保険会社の指定弁護人を拒み示談した場合の賠償は自腹になると言われる。

ランチを買ってメリンダを待っていたダンは、彼女もまだ子供を望んでいなかったことを知り安心し、二人は愛を確かめる。

しかし、ラリーに丸め込まれて、賠償金を当てにしているダンに呆れたメリンダは、この件から降りると言ってその場を去る。

告訴を取り下げることをコニーに伝えたメリンダは、これまでの必要経費7万5000ドルを請求されてしまい、賠償金で払うよう言われ、勝つまで諦めないようにと言われる。

オフィスに戻ったロジャーは、私立探偵だと言うヘレンに探りを入れられるものの彼女を追い払う。

フィリックスに会ったジェニファーは、ロジャーのことを聞かれたため詳細を話し、フィリックスを誘うものの同居人がいると言われる。

ラリーが手を回し、ジャレッドの撮った証言の録画ビデオがテレビで放映されて話題になる。

それをビデオ化すると言うラリーは興奮するが、ダンは動揺する。

その場に現れたメリンダはビデオのことを知り、それをダンのしたことと思い、彼を非難して立ち去る。

バーでエズリと過ごしいいムードになっていたコニーは、ダンとの離婚を決意したメリンダがモーテル住まいを始めたことを知らされる。

次はエミリーの証言録取だとコニーはエズリに伝え、準備ができていないと言われても気にしない。

バーで飲んでいたロジャーは、ビデオで話題となった自分のことを知る女性客にからかわれる。

フィリックスを訪ねたジェニファーは、同居人が女性のヘレンだったために驚く。

ロジャーを不利にする、浮気相手と手を握る写真を持参したジェニファーだったが、ヘレンにフィリックスの恋人だと言われたため引き上げる。

ヘレンからロジャーの浮気相手の写真を入手したという連絡を受けたエズリは、その相手を聞いて驚く。

バスルームでコニーと愛し合っていたエズリは、彼女から2人とも勝ちたいと言われる。

翌日、証言するエミリーはエズリから写真を見せられ、自分がロジャーの浮気相手だと認める。

自分がセックスのテクニックをロジャーに教えたと言うエミリーは、彼への復讐のために自分達に告訴させたとメリンダに言われる。

メリンダは興奮し、証言ビデオが流出したことなどを話す。

ジャレッドは焦り、グレイスが自分がしたことを告白したため、コニーは彼女を解雇する。

妊婦のグレイスを解雇するのはまずいと、コニーはジョエルに言われる。

両者が勝つという昨晩の提案をコニーに確認したエズリは、告訴を取り下げるよう伝え、真の被害者はロジャーとメリンダだと語る。

二人の連名でエミリーを訴えると言うエズリは、示談で支払われる保険会社の500万ドルを双方で等分することでコニーの同意を得る。

エミリーはライセンス剥奪となるため、それでも働けるカリブ海の島に向かうようエズリは彼女に助言する。

弁護士を呼んでほしいと言うエミリーに、自分が手助けすると伝えたエズリは、主義に反するのでは問うコニーに、愛のためならなんでもすると伝えて彼女の手にキスする。

医師も弁護士も異常だと言ってその場から走り去ったメリンダを、ロジャーとエミーリーは追う。

ダンもメリンダと愛し合うために彼女の車を追い、宿泊先のモーテルに向かう。

メリンダは部屋に押入ろうとするダンを追い払おうとするが、自分さえ幸せなら金は要らないと彼に言われる。

メリンダはダンを許し、示談で200万ドルが入ることを伝えて二人は愛し合う。
__________

そこにロジャーが現れたとパングフォーン保安官に話したメリンダは、突入すると言うため自分が交渉することを伝える。

メリンダにどうしたいのかを聞かれたロジャーとエミリーは、互いの愛を確かめ合う。

エミリーの手放した銃が暴発し、シャンペンの栓が開く音を聞きパングフォーン保安官らは警戒する。

ダンが部屋から出てきたため突入を指示したパングフォーン保安官だったが、保安官補は、ロジャーとエミリーが愛し合っているのを確認する。

その頃、全てが丸く収まったエズリとコニーも愛を確かめ合う。

その後ラリーは、”幸せを呼ぶエレベーター”を宣伝してビジネスを始める。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
セラピストのロジャー・クリンクは、同業の結婚コンサルタントのエミリーから、夫の性的不能が原因で悩む妻メリンダを患者として紹介される。
ところが、ロジャーとメリンダは衝動的に愛し合ってしまう。
それを知ったエミリーは憤慨し、ロジャーを痛烈に非難するものの、彼はメリンダとの関係を続ける。
復讐を誓ったエミリーは、メリンダとダンにロジャーを訴えさせるために、弁護士コニーを雇い対決を決意する。
ロジャーも弁護士のエズリを雇うのだが、メリンダとダンから何と3000万ドルの賠償金を求められてしまう・・・。
__________

魅力的なキャスティングではあるが、北米では劇場公開もされず、シカゴ国際映画祭で上映されただけで、その後DVDリリースされた作品。

ジョン・マクノートンの演出はまずまず軽快なのだが、B級作品的雰囲気が拭い去れないようなところが気になる。

しかし、下ネタ満載のドタバタ・コメディなので、細かいことは追求せずに観ると意外に面白い。

役者のオーバー・アクションも許せる内容で、各登場人物の個性が生かされている楽しい作品。

特に、思わせぶりに登場するビル・マーレイのキャラクターがいい。
絶妙な演技で笑わせてくれる大物スターである彼の登場以後、ドラマは一気に盛り上がる。

悩める若い夫婦に翻弄されるセラピストを愉快に演ずるジェームズ・スペイダー、彼と愛し合ってしまったことが大騒動のきっかけとなるメローラ・ウォルターズ、優柔不断なその夫ジェイ・モーア、二人の相談を受ける結婚コンサルタントのララ・フリン・ボイル、夫婦の弁護人キャサリン・オハラ、主人公の弁護人をいつもながらに怪演するビル・マーレイ、主人公の妻ミーガン・ムラリー、弁護士助手のフィル・ラマール、ダン(ジェイ・モーア)の弟で弁護士のポール・シュルツ、私立探偵のカップル、ハート・ボックナーキャスリン・アーブ、証言録取の記録係キャスリーン・ロバートソン、カメラマンのアンジャル・ニガム、保安官のニック・オファーマンなどが共演している。


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