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スペースボール Spaceballs (1987)

コメディの帝王メル・ブルックス製作、監督、脚本、主演による「スター・ウォーズ」(1977)他、名作SF映画のパロディ。
邪悪なスペースボール星人の陰謀に立ち向かう者達の戦いを描く爆笑コメディ。
ジョン・キャンディリック・モラニスビル・プルマンダフネ・ズニーガ他共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト
監督:メル・ブルックス

製作:メル・ブルックス
脚本
メル・ブルックス
トーマス・ミーハン
ロニー・グレアム
撮影:ニック・マクリーン
編集:コンラッド・バフ
音楽:ジョン・モリス

出演
スクルーブ/ヨーグルト:メル・ブルックス
バーフォロミュー”バーフ”:ジョン・キャンディ
ダーク・ヘルメット:リック・モラニス
ローン・スター:ビル・プルマン
ヴェスパ姫:ダフネ・ズニーガ
ドット・マトリックス:ジョーン・リバーズ(声)/ローレン・ヤーネル
ローランド王:ディック・ヴァン・パタン
サンダルツ大佐:ジョージ・ワイナー
ジルコン司令官:レスリー・ビーヴィス
ヴェイリウム王子:ジム・J・ブロック
レーダー手:マイケル・ウィンスロー
ヴィニー:ルディ・デ・ルカ
ピザ・ザ・ハット:ドム・デルイーズ(声)
宇宙船のクルー:ジョン・ハート
ヒゲの貴婦人:ディアナ・ブーハー
リコ軍曹:サル・ビスカソ
司祭:ロニー・グレアム
警部隊長:スティーヴン・トボロウスキー
スノッティ:ジェフ・マクレガー

アメリカ 映画
配給 MGM
1987年製作 96分
公開
北米:1987年6月26日
日本:1988年6月11日
製作費 $22,700,000
北米興行収入 $38,119,480


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
昔、昔、ワープした昔。
銀河系の彼方の惑星スペースボールに、残虐な宇宙人がいた。

第11章。
スペースボールの邪悪な指導者達は、愚かにも惑星の大気を使い果たしてしまい、平和主義者である惑星ドルイデアから大気を奪おうとしていた。

ドルイデアでは、王女ヴェスパの結婚式が開かれようとしていたが、彼女は、迫る危険を知る由もなかった・・・。
__________

宇宙船スペースボール1のサンダルツ大佐(ジョージ・ワイナー)は、ドルイデアに接近し、ダーク・ヘルメット卿(リック・モラニス)が到着したことをリコ軍曹(サル・ビスカソ)から知らされる。
...全てを見る(結末あり)

サンダルツは、ドルイデアに到着したことを現れたダーク・ヘルメットに報告する。

スクルーブ大統領(メル・ブルックス)にそれを知らせようとしたダーク・ヘルメットは、自分を無視してリコが既に報告したことを知る。

憤慨したダーク・ヘルメットは、リコの股間にレーザーを発射して痛めつける。

王女ヴェスパ(ダフネ・ズニーガ)を誘拐して父王のローランド(ディック・ヴァン・パタン)を脅迫し、ドルイデアの大気を奪う提案をサンダルツにされたダーク・ヘルメットは、それを実行しようとする。

ドルイデア。
ヴェスパとヴェイリウム王子(ジム・J・ブロック)の結婚式は始り、王女は、国王と侍女ロボット、ドット・マトリックス(ジョーン・リバーズ(声)/ローレン・ヤーネル)に付き添われて教会に向かう。

ところが、結婚する気のないヴェスパはその場から逃れ、ドットと共にシャトルに乗り飛び立ってしまう。

イーグル5で飛行するローン・スター(ビル・プルマン)は、半人半犬のバーフォロミュー”バーフ”(ジョン・キャンディ)と共に旅を続けていた。

ロボットのヴィニー(ルディ・デ・ルカ)からの連絡を受けたローンスターとバーフは、隣にいたピザ・ザ・ハット(ドム・デルイーズ/声)から、借金の返済を要求される。

大気圏を離れ宇宙空間に出たヴェスパは、結婚式から逃げ出したことを全く後悔していない。

スペースボール・シティ。
大統領スクルーブは、ジルコン司令官(レスリー・ビーヴィス)からの連絡を受け、ダーク・ヘルメットが、ペースボール1でヴェスパを追っていることを知らされる。

司令室に転送されたスクルーブは、それに失敗して体が裏返しになってしまい、もう一度、執務室に戻る。

再度、転送すると言うジルコンの意見を拒んだスクルーブは、隣の部屋だった指令室に向かい、レーダーで状況を確認する。

スペースボール1の攻撃を受けたヴェスパはドルイデアに救援を求め、それを受けた国王はローン・スターに助けを求める。

ローン・スターとバーフは国王に100万宇宙ドルを要求し、それを約束された二人はヴェスパの元に向かう。

吸引ビームでスペースボール1に引き寄せられるヴェスパのシャトルを確認したローン・スターは、レーダーに捉えられるのを阻止するため、バーフにジャム攻撃をさせる。

スペースボール1のレーダー手(マイケル・ウィンスロー)は異変に気づき、ダーク・ヘルメットとサンダルツに報告する。

モニターから流れ出してきたラズベリー・ジャムを確認したダーク・ヘルメットは、妨害をしたのがローン・スターだと気づく。

ヴェスパのシャトルとランデブーしたローン・スターは、バーフに彼女を迎えに行かせる。

ドットと共にイーグル5に乗り移ったヴェスパは、居心地の悪い船内だと言ってローン・スターに不満を訴える。

回収したシャトルを調べたダーク・ヘルメットは、ヴェスパがローン・スターに連れ去られたことを知る。

スペースボール1が迫ってきたため、ローン・スターは、ハイパー・ジェット・スピードに切り替え、ダーク・ヘルメットの攻撃を逃れる。

ダーク・ヘルメットはそれを追うようサンダルツに指示し、イーグル5を追い抜いてしまう。

サンダルツに船を止めるよう命じたダーク・ヘルメットは、急ブレーキの衝撃でダメージを受ける。

スペースボール1が、1週間半先にいることを確認して速度を落としたローン・スターは、ガス欠のため、惑星ヴェガの砂漠地帯に不時着する。

ローン・スターとヴェスパは、意見が合わず言い争いになる。

ダーク・ヘルメットとサンダルツは、ヴェガにヴェスパらが着陸したことを突き止め、その場に向かう。

夜になり野営をしたローン・スターは、冷え込んできたため、ヴェスパに上着を渡す。

昼間はいがみ合っていたローン・スターとヴェスパは、いい雰囲気になるが、ドットが二人を引き離す。

翌日、水もない状態で歩き続けたローン・スターらは、意識を失ってしまう。

小人達に救われたローン・スターらは、寺院のような場所に連れて行かれる。

ヴェガに到着していたダーク・ヘルメットらは、ヴェスパらを捜す。

そこが寺院だと聖者ヨーグルト(メル・ブルックス)に言われたローン・スターらは、霊力”シュワルツ”の存在を知らされる。

ダーク・ヘルメットらがヴェスパを見失ったというジルコンからの報告を受けたスクルーブは、必ず捜しだすよう命ずる。

ローン・スターは、孤児だった自分の素性を知ることができるかもしれない唯一の手掛かりである、ペンダントの文字をヨーグルト見せる。

それを理解し後で話すと言うヨーグルトは、シュワルツの修行をするため、ローン・スターに指輪を渡す。

ローン・スターは、指輪でヨーグルトの巨大な像を持ち上げることができる。

ヴェスパを見つけられないダーク・ヘルメットは、ヨーグルトの寺院の扉を確認し、彼女が出てくるのを待つ。

ローランド王に扮したダーク・ヘルメットは、ヴェスパを外に誘き出す。

相手がダーク・ヘルメットだと知ったヴェスパは、気を失ってしまう。

騒ぎに気づきヴェスパが連れ去れれたことを知ったローン・スターは、ヨーグルトにガソリンを補給してもらい、フォーチュン・クッキーとシュワルツの指輪を渡される。

ヨーグルトに感謝したローン・スターは、イーグル5で飛び立つ。

スクルーブは、ダーク・ヘルメットがヴェスパを捕えて戻ったことをジルコンから知らされる。

ヴェスパを拘束して痛めつけようとしたダーク・ヘルメットは、ローランド王を脅し、大気シールドのコードを聞き出そうとする。

仕方なく国王は、ダーク・ヘルメットにコードを教え、それがスクルーブに伝わる。

スペースボール・シティに到着したローン・スターとバーフは、警備兵を叩きのめして制服を奪い、捕えられていたヴェスパとドットを救い出す。

見つかったローン・スターらは銃撃戦になり、警備隊長(スティーヴン・トボロウスキー)の追跡を逃れてイーグル5で脱出する。

ドルイデアに到着したことを知らされたスクルーブは、スペースボール1を巨大なメイドに変身させて、掃除機のような吸引機で空気を奪おうとする。

その場に到着したローン・スターらは、スクルーブらの企みを知る。

ドルイデアの空気は吸引され、ローランド王は失神してしまう。

吸引機のスイッチを操作しようとしたローン・スターは、シュワルツの指輪でそれを動かす。

スクルーブらは焦り、空気が戻ったためにローランド王は目覚める。

メイドの耳から内部に入ったローン・スターは、自爆装置を見つけて、それを起動させようとする。

そこにダーク・ヘルメットが現れ、ローン・スターは対決するものの、指輪を奪われ捨てられてしまう。

その時、ヨーグルトの声を聞いたローン・スターは、指輪は単なるキャラメルのおまけで、シュワルツのパワーは自分自身の中にあると言われる。

ローン・スターの反撃に遭ったダーク・ヘルメットは、自爆装置のスイッチを押してしまう。

スクルーブは爆発が迫っていることを知り、サンダルツは、船を放棄するよう乗組員に命ずる。

イーグル5に戻ったローン・スターらは、全速力でその場から飛び立つ。

スクルーブ、ダーク・ヘルメット、サンダルツは、脱出ポッドに乗れずに取り残される。

イーグル5は爆発寸前に脱出してドルイデアに向い、ローン・スターらはピザ・ザ・ハットが死んだことを知るが、喜ぶ気になれなかった。

国王に再会したヴェスパは喜ぶが、結婚式のためにヴェイリウムが待っていた。

ヴェスパに惹かれていたローン・スターは、彼女と別れたため、気落ちしながらギャラクシー・グリルに向う。

ローン・スターとバーフは、他の船のクルー(ジョン・ハート)が食べた物を注文し、彼が腹部から飛び出したエイリアンにより死亡したため、何も食べずに店を出る。

ヴェスパは、2度目の結婚式が始まる前に、ローン・スターが報酬の100万宇宙ドルを受け取らず、ガソリン代と高速料金だけを持って旅立ったことを国王から知らされる。

報酬を受け取らず、何か食べられた結婚式にも出席しなかったことで、ローン・スターはバーフに責められる。

ヨーグルトから貰ったフォーチュン・クッキーがあると言って、ローン・スターはそれをバーフに渡す。

二人で分けようと言ってバーフがクッキーを割ると、そこからヨーグルトが現れる。

ヨーグルトは、ローン・スターのメダルに刻まれた文字についてを語り、それが高貴な身分の証だと伝え、王子だったことを知らせる。

王子であるため、ヴェスパと結婚できるとヨーグルトに言われたローン・スターは、ドルイデアに向かおうとする。

ダッシュボードに特性燃料があると知らされたローン・スターは、ヨーグルトに感謝する。

液体シュワルツだった燃料をタンクに入れたローン・スターとバーフは、Uターンしてドルイデアに向かう。

スペースボール1のメイドの頭部はドルイデアの海岸に落下し、無事だったスクルーブらは脱出する。

司祭(ロニー・グレアム)の進行で式は始まっていたが、ヴェスパは、自分を愛しているローン・スターが戻ったことに気づく。

誓いの言葉の前に教会に現れたローン・スターは、自分が王子だということをヴェスパに伝える。

ヴェスパはヴェイリウム王子をその場から追い出し、ローン・スターと結婚する。

そして、ローン・スターとヴェスパは、イーグル5でハネムーンに旅立つ。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
銀河系の彼方、惑星スペースボールの大統領スクルーブは、大気を使い果たしてしまったために、惑星ドルイデアから大気を奪おうとする。
スクルーブは、ドルイデアの王女ヴェスパを誘拐してローランド王を脅し、空気を奪う方法を考えたダーク・ヘルメットに、その計画を実行させる。
その頃、結婚式を拒否して逃れたヴェスパは、ダーク・ヘルメットに追われる。
ローランド王から救援要請を受けたローン・スターとバーフは、巨額の報酬を約束され、王女を救出するのだが・・・。
__________

コメディの巨匠メル・ブルックスが、製作、監督、脚本、主演を兼ね、「スター・ウォーズ」(1977)、「スター・トレック」(1979)、「エイリアン」(1979)、「猿の惑星」(1968)などのSF映画をパロディ化した大爆笑コメディ。

大御所メル・ブルックスからの依頼では断るはずもないジョージ・ルーカスは、自作のパロディ化を快諾したと言われている。

SF映画なので、現在には存在しないメカや装置が登場するのだが、ギャグは至って古風で、笑いのツボを知り尽くしているメル・ブルックスの職人芸は大いに楽しめる。

スター・ウォーズ」(1977)をベースにした、映画史に残るSFの名作のパロディなので、ファンにはたまらない作品。
間抜けな登場人物ばかり登場するのだが、特撮やセットなどは結構凝っている。

美しい惑星ドルイデアの大気を奪おうとする惑星スペースボールの大統領と、宇宙の聖者ヨーグルトを演ずるメル・ブルックス、宇宙船イーグル5の船長で、ドルイデアの王女ダフネ・ズニーガを救い愛し合うようになる、実は王子だったビル・プルマン、その友人である半人半犬のジョン・キャンディ、全くそれらしくないところが可笑しい、スペースボールの邪悪な司令官ダーク・ヘルメットのリック・モラニス、王女の侍女ロボット、ジョーン・リバーズ(声)/ローレン・ヤーネル、ローランド王ディック・ヴァン・パタン、ダーク・ヘルメットの副官ジョージ・ワイナー、副司令官レスリー・ビーヴィス、王女の結婚相手の王子ジム・J・ブロック、スペースボール1のレーダー手マイケル・ウィンスロー、ロボットのルディ・デ・ルカ、ピザ・ザ・ハットのドム・デルイーズ(声)、「エイリアン」(1979)のパロディ場面で登場する宇宙船のクルー、ジョン・ハート、スペースボール1の軍曹サル・ビスカソ、結婚式を行う司祭役で脚本も担当するロニー・グレアム、スペースボールの警備隊長スティーヴン・トボロウスキーなどが共演している。


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