事故で昏睡状態になった弟と仲違いしていたことを後悔する女性がミュージシャンとの出会いにより癒されていく姿を描く、製作、主演アン・ハサウェイ、メアリー・スティーンバージェン、ジョニー・フリン、ベン・ローゼンフィールド、監督、脚本ケイト・バーカー=フロイランドによるドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ケイト・バーカー=フロイランド
製作
マーク・E・プラット
ジョナサン・デミ
アン・ハサウェイ
アダム・シュルマン
クリストファー・ウッドロウ
製作総指揮
マリア・セストーン
サラ・E・ジョンソン
ホイト・デヴィッド・モーガン
脚本:ケイト・バーカー=フロイランド
撮影:ジョン・ガレセリアン
編集:マドレーヌ・ギャヴィン
音楽
ジェニー・ルイス
ジョナサン・ライス
ネイト・ウォルコット
出演
フラニー・エリス:アン・ハサウェイ
カレン・エリス:メアリー・スティーンバージェン
ジェイムズ・フォレスター:ジョニー・フリン
ヘンリー・エリス:ベン・ローゼンフィールド
アンディ:アル・トンプソン
アメリカ 映画
配給
The Film Arcade
Cinedigm
2014年製作 86分
公開
北米:2015年1月23日
日本:2015年3月13日
製作費 $6,000,000
北米興行収入 $32,250
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
ミュージシャンを目指すヘンリー・エリス(ベン・ローゼンフィールド)は、帰宅する途中で事故に遭う。
モロッコ。
遊牧民と触れ合い文化を学び、人類学博士号取得を目指していたフラニー・エリス(アン・ハサウェイ)は、ある朝、母カレン(メアリー・スティーンバージェン)からの電話を受ける。
仲違いしていた弟ヘンリーが事故に遭い入院していることを知らされたフラニーは、帰ってきてほしいとカレンに言われる。
ニューヨークに戻ったフラニーは病院に向い、カレンに迎えられて、昏睡状態のヘンリーの症状の説明を医師から受ける。 意識が戻るかは分からないと言われたフラニーは、タクシーと衝突したヘンリーの事故の様子などをカレンから知らされる。 ヘンリーの部屋を使うことになったフラニーは、自分に聴かせようとした曲が入ったCDに気づく。 このままヘンリーと話せなくなる可能性を考えると辛いフラニーは、今までのことを後悔する。 そんなフラニーは、ヘンリーが日々の出来事などをメモしていたノートを見つける。 フラニーは、それに挟まっていた人気ミュージシャンのジェイムズ・フォレスター(ジョニー・フリン)のライブ・チケットを見つける。 ライブを見に行ったフラニーは、ジェイムズの歌に感動して、ライブ終了後、彼に声をかける。 弟のヘンリーが事故に遭い昏睡状態であることをジェイムズに伝えたフラニーは、ヘンリーのCDを渡してその場を去る。 その後フラニーは、ヘンリーのノートを参考にして、彼が通っていた場所を訪ねてみる。 そんなある日、ヘンリーの病室にいたフラニーは、ジェイムズが現れたために驚く。 ヘンリーの曲が素晴らしかったと言うジェイムズは、彼のためにその場で歌おうとする。 喜んだフラニーはジェイムズの歌を聴き、カレンが現れたために彼をエレベーターまで送る。 ヘンリーの好きなクラブに行くことをジェイムズに伝えたフラニーは、何も予定がないので付き合うと言われ、彼に場所を教えて別れる。 街に出たフラニーは、ヘンリーが暮らしていた場所を確認して、楽器店で古いキーボードを手に入れる。 夜になり、ジェイムズに会ったフラニーは、互いについてを話す。 大学をやめてミュージシャンになると言い出したヘンリーに意見したため、半年も口をきいていないことをフラニーはジェイムズに伝える。 二人はライブを見終り、今スランプだと言うジェイムズは、曲が書けないまま、レコーディングでベルリンに行かなければならないことで悩んでいると話す。 テーマを決めて書いてみることを、ジェイムズはフラニーから提案される。 蓄音機を買ったフラニーは病院に向かい、再会を約束してジェイムズと別れる。 ヘンリーの横でキーボードを弾いたフラニーは、自分のとった態度を謝罪し、蓄音機のレコードをかけて、パソコンで街の様子の音を聴かせる。 その後、フラニーは、”YouTube”にアップされているジェイムズの映像を見る。 翌日、フラニーとカレンは、ヘンリーのために半年前の誕生日を病室で祝い、現れたジェイムズを歓迎する。 フラニーとカレンは、ヘンリーが大学をやめた件で口論になるが、ジェイムズの一言でその場が和む。 その夜、フラニーはジェイムズのライブを見に行き、その後、二人は街をぶらつき、アパートに向い愛し合う。 再び街に出てクラブに向った二人は、店を出てマンハッタンが対岸に見えるいつもの場所で語り歌う。 翌日の夜、カレンから食事の招待を受けていたジェイムズは、フラニーと三人で楽しい時を過ごす。 カレンが眠った後で、フラニーとジェイムズはクラブに向い、いつもの場所で語り合う。 フラニーは、明後日のフィラデルフィアのコンサート後に、暮らしているメイン州に帰ることをジェイムズから知らされる。 翌日、友人の結婚式に出席したジェイムズは、ヘンリーの病室に向い、その場にいたフラニーに、作っている途中の曲を聴かせる。 その時、ヘンリーが目を開けたためにフラニーは驚き、看護師を呼びそれを伝える。 呼ばれたカレンは、フラニーと共にヘンリーに声をかけ、ジェイムズは廊下で待つしかなかった。 夜が明けて、カレンが席を外した後、ヘンリーは意識を回復して、目の前のフラニーの名前を口にする。 喜ぶフラニーはヘンリーに謝罪し、目を閉じないでほしいと伝える。 ジェイムズを捜したフラニーだったが、彼は病院内にいなかった。 帰宅したフラニーは、ヘンリーのことでカレンと喜び合う。 ジェイムズの公演をネットで確認したフラニーは、フィラデルフィアに向かう。 チケットは完売だったために会場に入れなかったフラニーは、ニューヨークで出会った人のために作った曲だと言って歌う、ジェイムズが映し出されるモニターを見つめる。 会場を離れたフラニーは、ジェイムズの車のワイパーに封筒を挟む。 公演を終えて車に向かったジェイムズは封筒に気づき、フラニーの言葉と共に入っていたCDを聴く。 マンハッタンを対岸に見る場所で二人で歌った歌を聴きながら、ジェイムズはフラニーのことを考える。 フラニーも、それを聴きながらニューヨークに戻る。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
モロッコで遊牧民と触れ合い文化を学び、人類学博士号取得を目指していたフラニー・エリスは、弟のヘンリーが事故に遭ったことを母カレンから知らされニューヨークに戻る。
ヘンリーが昏睡状態であることを知ったフラニーは、大学をやめてミュージシャンになろうとした彼を非難し仲違いしたことを後悔する。
そんなフラニーは、ヘンリーの部屋で自分のために作った曲のCDとメモが書かれているノートを見つける。
ヘンリーが、人気ミュージシャンのジェイムズ・フォレスターのファンであることを知ったフラニーは、ノートにライブのチケットが挟まっていたため、それを見に行く。
ライブ後にジェイムズに声をかけたフラニーは、弟のヘンリーが事故に遭ったことを伝えてCDを渡す。
翌日、ヘンリーに付き添っていたフラニーは、ジェイムズが現れたために驚く。
ジェイムズから曲を聴いたと言われたフラニーは感謝し、彼の優しさに触れて心惹かれるようになり、やがて二人は親交を深めていく・・・。
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事故で昏睡状態に陥った弟と仲違いしていたことを後悔する女性が、彼が目指していた音楽の世界を通して出会ったミュージシャンとの親交を描くドラマ。
ロマンス的には描かれているが、人生を弾き語るミュージシャンとの親交により、自分や家族の生き方を見つめ直す主人公の心情を描く物語と言った方が正しい気がする。
本作が監督としての長編デビューとなる、脚本を兼ねるケイト・バーカー=フロイランドの、優しさが伝わる、しっとりとした雰囲気の女性らしい演出や映像が見所の作品。
共にオスカー女優であるアン・ハサウェイとメアリー・スティーンバージェンが母子役で共演した注目作ではあるが、拡大公開はされず、商業的には成功しなかった。
昏睡状態の弟と仲違いしていたことを後悔し、音楽に救いを求めようとする主人公を好演するアン・ハサウェイ、奔放な性格のその母親メアリー・スティーンバージェン、主人公と親交を深める人気ミュージシャンのジョニー・フリン、主人公の弟ベン・ローゼンフィールドなどが共演している。