親友のフィアンセに密かに思いを寄せる女性の恋の行方を描く、ジニファー・グッドウィン、ケイト・ハドソン、ジョン・クラシンスキー他共演、監督ルーク・グリーンフィールドによるロマンチック・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ルーク・グリーンフィールド
製作総指揮:エレン・H・シュワルツ
製作
ヒラリー・スワンク
モリー・スミス
ブロデリック・ジョンソン
アンドリュー・コソーヴ
アーロン・ルービン
パメラ・シャイン・マーフィ
原作:エミリー・ギフィン”Something Borrowed”
脚本:ジェニー・スナイダー・アーマン
撮影:チャールズ・ミンスキー
編集:ジョン・アクセルラッド
音楽:アレックス・ワーマン
出演
レイチェル・ホワイト:ジニファー・グッドウィン
ダーシー・ローヌ:ケイト・ハドソン
イーサン:ジョン・クラシンスキー
デクスター”デックス”セラー:コリン・エッグレスフィールド
マーカス:スティーヴ・ハウイー
クレア:アシュレー・ウィリアムズ
デクスター・セラーSr.:ジェフ・ピアソン
ブリジット・セラー:ジル・アイケンベリー
ダーシー・ローヌ(少女期):ペイトン・リスト
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2011年製作 112分
公開
北米:2011年5月6日
日本:未公開
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $39,026,190
世界 $60,183,820
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
弁護士事務所に勤めるレイチェル・ホワイト(ジニファー・グッドウィン)は30歳になり、親友ダーシー・ローヌ(ケイト・ハドソン)らの企画したサプライズ・パーティーで祝ってもらう。
真面目が取り柄のレイチェルは恋人もなく、快活で積極的ななダーシーは、デクスター”デックス”セラー(コリン・エッグレスフィールド)と婚約していた。
レイチェルは、幼馴染みのイーサン(ジョン・クラシンスキー)に、年齢のことなどをぼやくものの、彼に励まされる。
パーティーの後、イーサンと帰ろうとしていたレイチェルは、ダーシーが忘れたバッグを取りに来たデックスとバーに向かうことになる。 酔いながら、大学院時代にデックスに心よ寄せていたことを伝えたレイチェルは、気まずい雰囲気になってしまう。 しかし、レイチェルの思いを知ったデックスは彼女を求めてしまい、二人は成り行きで愛し合う。 翌朝、レイチェルの部屋で、ダーシーからの電話で目覚めた二人は焦ってしまう。 デックスはその場を去り、レイチェルは、彼が戻ってこないというダーシーの話を聞く。 その後レイチェルは、うしろめたさを感じながらも、デックスと仲が良かった大学院時代のことなどを思い出す。 レイチェルは、6年前にデックスに思いを伝えないまま、ダーシー譲ってしまったのだった。 ダーシーは、恋人もいないレイチェルを誘い、デックスと友人マーカス(スティーヴ・ハウイー)とで、ハンプトンへの週末旅行に向かう。 イーサンも同行することになり、現地で友人クレア(アシュレー・ウィリアムズ)と合流したレイチェルらは、楽しい時を過ごす。 マーカスはレイチェルに接近するが、彼女はデックスが気になり、翌日、仕事で呼ばれたと言ってニューヨークに戻る。 その後、ダーシーに呼び出されたレイチェルは、デックスとの関係に気づいていたと言われ焦ってしまう。 しかしダーシーは、自分の幸せに嫉妬して、二人が険悪な関係になったと思い込んでいたため、レイチェルとデックスは、その通りだと言って彼女を安心させる。 翌日、結婚式のバンド選びに付き合うことになったレイチェルは、ダーシーの代わりにデックスが現れたのに気づく。 デックスは、大学院時代にレイチェルに夢中だったことを伝え、彼女の今の気持ちを尋ねる。 レイチェルは、返事をすることができずにその場を去るが、後を追ってきたデックスに、自分が今でも同じ気持ちだと伝える。 再びハンプトンに誘われたレイチェルは、デックスと話す機会もなく、彼とダーシーを見て居たたまれなくなる。 レイチェルは、マーカスとダンスを踊ったりするものの、結局は惨めな時を過ごしてしまう。 週明けにデックスから花束が贈られ、気が紛れたレイチェルは、独立記念日に、二人だけでお互いの気持ちを確かめ合うことを彼に提案される。 二人の関係を知り”監視”するイーサンは、心配はするものの、ダーシーが逆の立場ならば、形振り構わぬ行動に出るとレイチェルに助言する 独立記念日に二人で会うことを決めたレイチェルは、誰もいない街でデックスと過ごし、そして二人は愛し合う。 翌朝、デックスは、目覚めたレイチェルに愛を告げる。 その後、散歩していた二人は、デックスの両親デクスター(ジェフ・ピアソン)とブリジット(ジル・アイケンベリー)に出くわす。 二人は両親と過ごすが、デックスは、レイチェルとの関係に気づいた父親から、直ぐに分かれるようにと忠告される。 レイチェルは、ロンドンの出版社に移ることになったイーサンに、デックスとの関係に決着をつけるよう言われる。 街でマーカスに出くわしたレイチェルは、ダーシーとデックスが、郊外の邸宅を手に入れようとしていることを知る。 その後、レイチェルはデックスを無視し続け、彼がアパートを訪ねようとして電話を掛けるが、ダーシーがいたために、相手はイーサンだと言ってしまう。 その夜、ダーシーと過ごしたレイチェルは、彼女に全てを話そうとするが、それはできなかった。 翌朝、結婚に疑問を感じるようになったというダーシーに、結婚すべきだと言うレイチェルだったが、ダーシーが浮気をしたことを知る。 それをレイチェルから聞いたイーサンは、デックスに知らせるべきだと提案する。 レイチェルは、ダーシーにはかなうはずがないと悲観するが、自尊心だけが高い彼女が上辺だけの女だと言って、イーサンはデックスを奪うよう助言する。 ハンプトン。 デックスは、何か隠しているかをダーシーに問い詰められ、それをレイチェルに伝えるが、自分で決断し解決するべきだと言われる。 その場を去ったレイチェルは、大学院時代に、デックスをダーシーに譲ってしまったことを思いだして彼の元に戻る。 レイチェルは、その夜のことが間違えだったことをデックスに伝え、婚約を解消して欲しいことと、ずっと愛していたことを告げる。 しかしデックスは、レイチェルにそれを受け入れられないことを伝え、彼女はその場を去る。 その後、空虚な日々を過ごすレイチェルは、結婚式の直前にロンドンのイーサンの元に向かう。 それを知ったダーシーは、ブライドメイドのレイチェルに戻ってくるよう指示するが、彼女はそれを断ってしまう。 その夜イーサンは、レイチェルを思っていた気持ちを伝え、彼女はそれを理解する。 気持ちの整理がついたレイチェルはニューヨークに戻り、彼女を待ち構えていたデックスに、式をキャンセルしたことを知らされる。 デックスは、6年前と先週のバーのことを後悔しているとレイチェルに伝え、二人は愛を確かめ合う。 そこにダーシーが現れたために、デックスは姿を隠して、レイチェルは、彼女の浮気相手がマーカスで、妊娠したことを知らさる。 ダーシーは、レイチェルとの友情を確かめてその場を去る。 しかし、デックスの上着に気づいたダーシーは部屋に戻り、彼を見つけて二人の関係を知り憤慨し、レイチェルを罵って出て行く。 2ヵ月後。 ロンドン。
...全てを見る(結末あり)
ビーチでダーシーに挑発されたイーサンは、全てを告白してしまおうとするが、それをレイチェルに阻止される。
レイチェルは、街でダーシーと出くわして謝罪し、彼女が幸せであることを確認し、デックスからの電話を受けて彼の元に向かう。
イーサンは、現れたダーシーに声を掛けられて、その場から逃げ去る。
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
弁護士事務所に勤めるレイチェル・ホワイトは、真面目が取り柄ではあるが、30歳になっても恋人もいない平凡な日々を送っていた。
そんなレイチェルは、親友ダーシーのフィアンセである、大学院時代に心を寄せていたデックスと、成り行きで愛し合ってしまう。
罪の意識を感じながらも、結婚が近づくデックスのことを思ってしまうレイチェルは、ダーシーに遠慮して、自分の取った行動を後悔もする。
幼馴染みのイーサンに、デックスへの気持ちを知られたレイチェルは、恋に積極的になるよう彼に後押しされる。
その後、デックスの気持ちも同じだということを知ったレイチェルは、親友ダーシーを裏切る気にもなれずに思い悩むのだが・・・。
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2005年に発表された、エミリー・ギフィンの小説”Something Borrowed”を基に製作された作品。
学生時代に思いを寄せた男性と、幼馴染みの親友との友情の狭間で苦悩する女性を描いた作品なのだが、結婚予定の二人が、このまま幸せになれるとは思えない・・・思わせないように演出している描写などは、ストレスが溜まってしまう。
”あんな我がまま女は捨ててしまえ”と、観客に思わせてヒロインに感情移入させる意図なのだろうが、どうも個人的に好きになれない内容だ。
原題”Something Borrowed”は、花嫁が借りた物を身に着けると幸せになれるという意味であり、これは、なかなか気の利いたタイトルだ。
地味な雰囲気が役柄に合い、揺れ動く女心を切実に演ずるジニファー・グッドウィンは好演し、実に彼女らしいとも言えるケイト・ハドソンの熱演も見ものだ。
中盤からヒロインの恋の指南役になり、いい味を出している幼馴染みのジョン・クラシンスキー、冷静に見ると、やや頼りない色男コリン・エッグレスフィールド、その友人を愉快に演ずるスティーヴ・ハウイー、同じく友人のアシュレー・ウィリアムズ、デックス(C・エッグレスフィールド)の両親役ジェフ・ピアソンとジル・アイケンベリー、ダーシー(K・ハドソン)の少女期ペイトン・リストなどが共演している。