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お熱いのがお好き Some Like It Hot (1959)

ギャングに命を狙われたバンドマンと魅力的なバンド歌手が巻き起こす騒動を描く、製作、監督ビリー・ワイルダー、彼と盟友I・A・L・ダイアモンドとの共同脚色、主演マリリン・モンロートニー・カーティスジャック・レモンジョージ・ラフトジョー・E・ブラウン他共演によるコメディの傑作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ

マリリン・モンロー / Marilyn Monro / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:ビリー・ワイルダー

製作:ビリー・ワイルダー
原案
ロバート・ソーレン

マイケル・ローガン
脚本
ビリー・ワイルダー

I・A・L・ダイアモンド
撮影:チャールズ・ラング
編集:アーサー・P・シュミット
美術・装置
テッド・ハワース

エドワード・G・ボイル
衣装デザイン:オリー=ケリー
音楽:アドルフ・ドイチェ

出演
マリリン・モンロー:シュガー/ケイン・コワルチッェク
トニー・カーティス:ジョー/ジョセフィーン/ジュニア
ジャック・レモン:ジェリー/ジェラルディン/ダフニ
ジョージ・ラフト:スパッツ・コロンボ
ジョー・E・ブラウン:オズグッド・フィールディング3世
ネヘマイア・パーソフ:リトル・ボナパルト
ジョーン・ショウリー:スウィート・スー
パット・オブライエン:マリガン刑事
マイク・マズルキ:スパッツの手下
ハリー・ウィルソン:スパッツの手下
ジョージ・E・ストーン:”トゥースピック”チャーリー
デイヴ・バリー:ビーンストック

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1959年製作 120分
公開
北米:1959年3月29日
日本:1959年4月14日
製作費 $2,883,848
北米興行収入 $25,000,000


アカデミー賞 ■
第32回アカデミー賞

・受賞
衣装デザイン賞(白黒)
・ノミネート
監督
主演男優(ジャック・レモン
脚色・撮影(白黒)・美術賞(白黒)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1929年2月、シカゴ、禁酒法の時代。
ギャングのボス、スパッツ・コロンボ(ジョージ・ラフト)の、葬儀社を装った闇酒場が、マリガン刑事(パット・オブライエン)ら警察の手入れに遭う。

バンドマンのサックス奏者ジョー(トニー・カーティス)とベースのジェリー(ジャック・レモン)は、何とかその場を逃れるものの職を失ってしまう。

吹雪の中、仕事を探したジョーとジェリーは、運良くマイアミ巡業のバンドに雇われる。

それが女性バンドだと知った二人だったが、変装してでも仕事にありつこうともする。

その前に、大学のパーティーの仕事をもらった二人は、エージェントの秘書の車を借りにガレージに向かう。
...全てを見る(結末あり)

二人はそこで、自分を警察に売った敵対するギャングのボス、”トゥースピック”チャーリー(ジョージ・E・ストーン)らを虐殺する、スパッツらを目撃してしまう。

スパッツに見つかってしまったジョーとジェリーは、その場で殺されそうになる。

スパッツが、瀕死のチャーリーの息の根を止めようとしている隙に、二人はその場から逃走し、ギャングに追われる羽目になる。

命に関わる一大事に、二人は女装して、女性バンドの一員となることを決め、出発する汽車に乗ろうとする。

二人は駅のホームで、バンド・メンバーのブロンド娘”シュガー”ケイン・コワルチッェク(マリリン・モンロー)に見とれながら、リーダーのスウィート・スー(ジョーン・ショウリー)とマネージャーのビーンストック(デイヴ・バリー)に歓迎される。

ジェセフィン/ジョー(トニー・カーティス)とダフネ/ジェリー(ジャック・レモン)に名前を変えた二人は、覚悟を決めて列車に乗り込む。

女性に囲まれてはしゃぐジェリーに対し、冷静に振舞うジョーは、規則を破り隠れて酒を飲む、ウクレレと歌の担当のシュガーと親しくなる。

車内での演奏練習の最中、ガードルにはさみ、隠していたシュガーのウィスキーがスーに見つかってしまう。

しかし、ジェリーがそれを自分のものだと言ってシュガーを助ける。

就寝後の寝台車で、ジェリーのベッドにシュガーがもぐり込み、助けてくれたお礼を言いう。

興奮したジェリーは大喜びで、眠っているジョーに気づかれぬよう、バッグから酒を取り出し、シュガーとそれを飲み交わす。

そんな二人に気づいたバンド・メンバー全員が、ジェリーのベッドに集まり、パーティーが始まってしまう。

目が覚めたジョーは、シュガーが、自分と同じサックス奏者に弱いことを彼女から知らされる。

それが理由で、男がいないバンドに入ったシュガーだったが、フロリダで結婚相手の富豪を見つけようともしていた。

ジョーはシュガーに惹かれてしまうが、女装のままでは彼女に言い寄ることも出来ない。

一方、仲間達と大はしゃぎのジェリーは、誤って緊急停車ブレーキを引いてしまい、危うく、スーに騒ぎがばれそうになってしまう。

マイアミ
現地に着いたバンド一行はホテルに向い、大富豪のオズグッド・フィールディング3世(ジョー・E・ブラウン)が、ジェリーに一目惚れしてしまう。

ジェリーは、付きまとうオズグッドに平手打ちを食らわせるが、彼は益々ジェリーに惹かれる。

オズグッドを気味悪く思うジェリーは、男に戻ることも考えるが、シュガーと別れたくないジョーは、スパッツに見つかってしまうことを理由に、バンドに留まろうとする。

マネージャーのビーンストックの眼鏡と、リゾート用衣装を拝借したジョーは、”シェル石油”の御曹司を装い、男としてシュガーに接近することを考える。

ジェリーは、浜辺でシュガーに近づくジョーに気づき、ジョセフィン(ジョー)にそれを伝えたいというシュガーと、ジョーの先回りをして彼の鼻を明かそうとする。

しかし、ジョーはその先を行き、バスタブで二人を待ち構える余裕を見せ、思惑通りシュガーが自分に惹かれたことを確認する。

さらに、ジョーはオズグッドがヨットを所有していることを知り、ジェリーを丸め込んでオズグッドを誘い出し、ヨットでシュガーとの一時を過ごそうとする。

オズグッドからジェリーに贈られた花を、ステージの終わったシュガーに、御曹司からのヨットへの招待状と共に渡し、ジョーは姿を変えて、シュガーの待つ桟橋に急行する。

シュガーを連れたジョーは、オズグッドの豪華ヨットを、自分の所有物のように見せかける。

ジョーは不感症だと偽り、シュガーが彼をその気にさせるムードになるように仕組み、燃え上がる自分を必死に抑えようとする。

その頃ジェリーは、嫌々ながらオズグッドをナイトクラブに誘い、自分がリードしてしまいながらタンゴを踊る。

そしてジョーは、自分の不感症が治ったことをシュガーに告げ、彼女と一夜を過ごして桟橋に戻る。

ジョーとシュガーは、ジェリーと踊り明かしたオズグッドと入れ替わりでホテルに戻る。

部屋に戻ったジョーは、ジェリーから、オズグッドと婚約したことを告げられて驚くが、彼が貰った宝石をシュガーに贈ろうと考え、一応はそれを喜ぶ。

そんな時、なんとジョーらが滞在するホテルに、ギャングの集会のために、スパッツ一味が現れる。

シカゴの襲撃事件で、スパッツに疑いをかけるマリガン刑事もそこに現れ、一味の様子を伺う。

スパッツらのことを知り、焦ったジョーとジェリーはホテルから逃げ出そうとする。

ジョーは、事業のために結婚をしなければならないと言ってシュガーに別れを告げ、ジェリーの宝石を彼女に贈ってしまう。

バルコニーから逃亡したジョーとジェリーは、スパッツに正体がばれてしまい、二人は必死に逃げようとするが、ギャングの集会場に紛れ込んでしまう。

会長のリトル・ボナパルト(ネヘマイア・パーソフ)の演説が始まり、スパッツの過ちを非難しつつ、彼の誕生祝のための巨大がケーキが会場に登場する。

そして、ケーキの中に潜んでいた殺し屋に、スパッツ一味は皆殺しにされてしまい、ジョーとジェリーは逃げ出し、再び追われてしまう。

マリガン刑事はリトル・ボナパルトに逮捕することを告げ、ジョーとジェリーは、女装してホテルから逃走する。

海なら安全だと知った二人は、オズグッドのヨットに逃げ込もうとするが、ジョーは、ステージのシュガーの切ない歌声を聞いて心揺れ動く。

ジョーは女装のままシュガーにキスしてしまい、ギャングに気づかれて逃げ出したジョセフィン(ジョー)が、御曹司だったことに彼女は気づく。

桟橋でジェリーを待っていたオズグッドのボートで、ヨットに向かおうとしたジョーは、後を追ってきたシュガーに気づき、彼女もボートに乗せる。

ジョーは、シュガーに自分は大うそつきな男だと告白するが、彼女はそんなジョーを受け入れて抱きしめる。

ジェリーも、オズグッドに自分は男だということを打ち明ける。

しかし、それを気にしないオズグッドはジェリーに伝える。

”完璧な人間はいない!”・・・。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ひょんなことから、ギャングに追われる羽目になったバンドマンのジョーとジェリーのコンビが、身を隠すために、女装して女性バンドに加わる。

ジョーは、バンドのボーカルのシュガーに惹かれ、何とか彼女をものにしたい気持が高まる。
そのためジョーは、大富豪オズグッドに見初められた相棒ジェリーを巻き込み、恋の駆け引きを展開する。
そこに、運悪く、自分達を追うギャングのスパッツらが現れる・・・。
__________

ロバート・ソーレンとマイケル・ローガンの原案を基に、ビリー・ワイルダーと盟友のI・A・L・ダイアモンドが脚色して製作された作品。

主人公の二人が、たまたま目撃する、”聖バレンタインデーの虐殺”を題材にしているところなども興味深い。
北米興行収入は約2500万ドルという、当時としては驚異的な大ヒットとなった作品でもある。

軽快でテンポの良い、アドルフ・ドイチェの音楽も実に楽しい。

1989年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

第32回アカデミー賞では、1920年代を見事に再現したオリー=ケリーが衣装デザイン賞(白黒)を受賞した。
・ノミネート
監督
主演男優(ジャック・レモン
脚色・撮影(白黒)・美術賞(白黒)

男性を含めた、他の誰とも違う、愛らしく独特の雰囲気を放つマリリン・モンローの魅力は秀逸だ。

マリリンの魅力
実はこの頃、既にモンローの精神状態はかなり不安定であり、撮影に来なかったり遅れたりで、スタッフを困らせていた。
監督ビリー・ワイルダーは、”マリリンとは二度と仕事をしたくない”と語ったというが、前作「七年目の浮気」(1955)でも彼は同じ発言をしている。

しかし、1955年3月にマリリンアクターズスタジオで演技を磨き「バス停留所」(1956)でその演技力を高く評価されて、リー・ストラスバーグアクターズスタジオ共同創設者))曰く、”最高の女優”と絶賛されていたのも事実だ。

いつもの落ち着きのない仕草と、抜群の演技力で大いに笑わせてくれるジャック・レモンと、ずる賢い色男が正にハマっているトニー・カーティスの、駆け引きとユーモアセンスは抜群だ。

ギャングから逃れるため、女装してバンドに忍び込んだJ・レモンT・カーティスの厚化粧が、あまりにグロテスクなために、モノクロ撮影をしたという裏話もある。

その主演陣に加え、大富豪ジョー・E・ブラウンジョージ・ラフトら、脇を固める芸達者な共演者達も貫禄の職人芸を見せる。

ギャングの組織を牛耳るネヘマイア・パーソフワイルダー作品の常連であるバンドリーダーのジョーン・ショウリー、スパッツ(G・ラフト)を追う刑事パット・オブライエン、スパッツの手下で、いかにも悪党面のマイク・マズルキハリー・ウィルソン、スパッツに虐殺されるジョージ・E・ストーン、バンド・マネージャー役のデイヴ・バリーなどが共演している。


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