2011年のフランス映画”Sleepless Night”のリメイク。 ギャングのコカインを奪った警官が人質にとられた息子を救うために命を懸けて戦う姿を描く、監督バラン・ボー・オダー、主演ジェイミー・フォックス、ミシェル・モナハン、スクート・マクネイリー、ダーモット・マローニー、ティップ”T.I.”ハリス、デヴィッド・ハーバー、ガブリエル・ユニオン他共演のクライム・アクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:バラン・ボー・オダー
製作
ロイ・リー
アダム・ストーン
製作総指揮
トム・オーテンバーグ
ピーター・ローソン
マルコ・チェルキ
ローランヌ・ブーラショ
ディーパック・ナヤール
ニック・バウアー
アレックス・フォスター
ジョン・パワーズ・ミドルトン
ジャド・ペイン
ジェレマイア・サミュエルズ
原作
”Sleepless Night”
フレデリック・ジャルダン
ニコラ・サーダ
オリヴィエ・ドゥイエール
脚本:アンドレア・バーロフ
撮影:ミハイ・マライメアJr.
編集:ロバート・ジェサチュ
音楽:ミヒャエル・カム
出演
ヴィンセント・ダウンズ:ジェイミー・フォックス
ジェニファー・ブライアント:ミシェル・モナハン
ロブ・ノヴァク:スクート・マクネイリー
スタンリー・ルビーノ:ダーモット・マローニー
ショーン・キャス:ティップ”T.I.”ハリス
ダグ・デニソン:デヴィッド・ハーバー
ディナ・スミス:ガブリエル・ユニオン
トーマス”T”ダウンズ:オクタヴィアス・J・ジョンソン
マクファーリン:ティム・コノリー
アンダーソン:ドリュー・シアー
ベニク:サラ・ベイカー
ラリー:ティム・リグビー
アメリカ 映画
配給 オープン・ロード・フィルムズ
2017年製作 95分
公開
北米:2017年1月13日
日本:2018年2月3日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $20,783,700
世界 $32,917,350
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ラスベガス。
市警の殺人課の刑事ヴィンセント・ダウンズ(ジェイミー・フォックス)と同僚のショーン・キャス(ティップ”T.I.”ハリス)は、何者かに襲われながら、ギャングから大量のコカインを強奪する。
負傷して治療を受けた内務調査課のジェニファー・ブライアント(ミシェル・モナハン)は、汚職警官摘発のため、早々に復帰する。
昨夜の事件の捜査を希望し任せられたヴィンセントは、担当すれば証拠をどうにでもできるとショーンに伝える。
事件現場でジェニファーから話しかけられたヴィンセントは、殺された男は警官が使用する弾丸で撃たれたと言われ、彼女に自己紹介する。
同僚のダグ・デニソン(デヴィッド・ハーバー)のことも話したジェニファーは、内務調査だとヴィンセントに伝える。 被害者の一人はカジノの従業員で、もう一人は逮捕歴があることを知らされたヴィンセントは、ジェニファーの頬の傷を見て、噂は聞いていると伝える。 ヴィンセントの顔の傷も気になったジェニファーは、二人が怪しいと考えるダグの意見に同意する。 病院に向かい、看護師の元妻ディナ・スミス(ガブリエル・ユニオン)に会ったヴィンセントは、彼女の指輪に気づき、デイヴと婚約したことを知り驚く。 ディナから、その場で待っていた16歳の息子のトーマス(オクタヴィアス・J・ジョンソン)の世話をするようにと言われたヴィンセントは、今日は無理だと伝えるものの、話を聞いてもらえない。 トーマスを車でサッカーの試合に送るヴィンセントは、信号待ちで男たちに襲われる。 男たちはトーマスを連れ去り、ヴィンセントはわき腹を刺される。 電話を受けたヴィンセントは、ギャングと関係するカジノ”ラクサス”の支配人スタンリー・ルビーノ(ダーモット・マローニー)から、息子を助けたければ、自分から奪った25キロのコカインを返せと言われ、必ず持って行くと伝える。 ギャングのボスの息子ロブ・ノヴァク(スクート・マクネイリー)に渡すために、3時間以内に返さなければ息子を殺すとヴィンセントに伝えたルビーノは、電話を切る。 署に戻り、トイレで傷の手当てをしたヴィンセントは、現れたショーンに、ルビーノに息子が連れ去られたことを伝える。 自分たちが奪ったのはノヴァクに渡すコカインだったと話すヴィンセントは、ショーンを責める。 その頃ノヴァクは、コカインのことを警官に話したいとこを拷問し、舌を切り取る。 その頃トーマスは、故障した冷凍庫に閉じ込められていた。 ディナからの電話を受けたヴィンセントは、トーマスが試合に行っていないと言われ、自分と喧嘩をして出て行ったので捜すと伝える。 ヴィンセントはコカインを持ってカジノに向かい、ジェニファーは彼を尾行する。 現れたヴィンセントを監視カメラで確認したルビーノは、ノヴァクからの電話を受け、フロアで会うことになる。 ヴィンセントは、トイレの換気シャフトにコカインを隠す。 その場に向かったジェニファーは、拳銃とコカインを見つける。 コカインの一部を持参してルビーノに会ったヴィンセントは、トーマスの無事を確認する。 コカインを受け取ったルビーノは、ヴィンセントから残りはトーマスと交換で渡すと言われ、それを約束する。 ダグに電話をしたジェニファーは状況を伝え、カジノに来るようにと指示する。 入り口でダグを待つジェニファーは、ノヴァクが現れたことに気づきカジノに戻る。 ノヴァクを迎えるルビーノは、ヴィンセントに、5分後にコカインをオフィスに届けるよう指示する。 トイレに向かったヴィンセントは、女性刑事がコカインを持って行ったことを知る。 少し待つことになると言われたノヴァクは苛立ち、ルビーノを脅す。 スパのロッカーにコカインを隠したジェニファーは、現れたダグに、ルビーノとヴィンセントが話をして、ノヴァクも関係していることを伝える。 捜査令状がいる状況だと言うダグは、ノヴァクとヴィンセントを同時に逮捕できる考えるジェニファーに従う。 トイレから換気シャフトに入り移動したヴィンセントは、ディナからの連絡を受けて、トーマスがガールフレンドに会いに行ったことを伝えて電話を切る。 トーマスにはガールフレンドがいないために、ディナはヴィンセントがウソをついていると考える。 ジェニファーからの電話を受けたヴィンセントは、コカインを返せと言って相手にせず、倉庫に向かう。 砂糖を袋に詰めたヴィンセントは、それをバッグに入れてルビーノのオフィスに向かう。 現れたヴィンセントから警察が来ていると言われたノヴァクは、バッグを持ってその場を去る。 ルビーノはトーマスを解放するよう部下のマクファーリン(ティム・コノリー)に伝え、カジノから出て行くようヴィンセントに指示する。 バッグの中身が砂糖だと知ったノヴァクは、カジノに戻る。 ヴィンセントは、マクファーリンが解放したトーマスと共にその場から去ろうとする。 バックの中身は砂糖だったと言ってルビーノを脅したノヴァクは、ヴィンセントの息子を捕えていることを知り、対処させる。 ルビーノからの連絡を受けたマクファーリンは、ヴィンセントとトーマスを捜す。 コカインを奪ったことでトーマスに責められたヴィンセントは、2年間続けている潜入捜査のことを話し、そのせいで世話をしてやれなかったと伝えて信じてもらう。 厨房でマクファーリンと格闘になったヴィンセントは、何とかその場から逃げる。 組織のボスである父と話したノヴァクは、息のかかった警官たちに、ヴィンセントを差し出せば報酬を出すと伝えるよう、手下のベニク(サラ・ベイカー)に指示する。 クラブに向かったヴィンセントは、逸れたトーマスをマクファーリンに連れ去られてしまう。 そのことをノヴァクに話したルビーノは、買ったコカインの中から少しずつためておいたものが、今回の25キロだと伝える。 いとこの切り取った舌をルビーノに見せたノヴァクは、1時間の猶予を与える。 ショーンからの連絡を受けたヴィンセントは、直ぐに来るようにと伝える。 ヴィンセントを見つけられないため、今夜は帰って休むようジェニファーを説得したダグは、彼女からロッカーの鍵を受け取る。 帰ろうとしたジェニファーは、エレベーターで清掃員に扮したヴィンセントに出くわすものの逃げられる。 ヴィンセントを追い詰めて格闘になったジェニファーは、彼が内務調査官だということを知らされる。 ジェニファーは、自分が事件で危険な目に遭ったことを知るヴィンセントから、2年間潜入捜査をしていると言われ、ショーンが署内の誰かとノヴァクに雇われていることも知らされる。 手錠をかけられ拘束されたジェニファーは、コカインの場所を教えなければ殺すと言われ、スパのロッカーの32番だが鍵はないとヴィンセントに伝える。 ルビーノに脅されたトーマスは、消火器で左手を潰される。 何とかダグに電話をかけたジェニファーは、ヴィンセントがスパに向かったことを伝える。 ロッカーにコカインがないことを確認したヴィンセントは、銃を向けるダグと格闘になり、彼を叩きのめす。 部屋から逃れ電話を奪いヴィンセントに連絡したトーマスは、クラブにいることを伝える。 駐車場でショーンと待ち合わせたヴィンセントは銃を向けられ、内務調査官なのか訊かれる。 以前から内通者だと知っていたとショーンに伝えたヴィンセントは、トーマスを助けるのが先決で、話はその後だと言って指示に従わせる。 そこに男が現れ、相撃ちになったショーンは倒れて意識を失い、ヴィンセントは彼の携帯電話を手にしてその場を離れる。 ジェニファーを解放したダグは、ヴィンセントの話を信じようとせず、それに反論する彼女と共に駐車場に向かう。 ディナからの電話に出たヴィンセントは、詳しい話はできないが家族は必ず守ると伝える。 不安になったディナはカジノに向かう。 ショーンの電話にダグからの着信があり、そのメッセージを聴いたヴィンセントは、二人がノヴァクに雇われていたことを知る。 駐車場で死体を見つけたジェニファーとダグは、それを調べる。 息のあったショーンを殺したダグは、死んでいたとジェニファーに伝える。 ノヴァクと話したダグは、情報を握り破滅させられるので、自分には手出しはできないはずだと伝える。 どうにでもできると言うノヴァクは、銃を向けてダグを脅す。 我慢の限界に達したノヴァクは、ルビーノの話を聞かずに痛めつけるが、ヴィンセントに襲い掛かるマクファーリンに気づく。 マクファーリンを殺したヴィンセントは、トーマスを連れて発砲するノヴァクから逃げる。 ジェニファーとダグは、その騒ぎに気づく。 展示車を奪い、その場から走り去ったヴィンセントは、駐車場に向かう。 ジェニファーは、逃げようとするルビーノを逮捕する。 ベニクと共に駐車場に向かったノヴァクは武器を用意し、催涙弾を放ち周囲を威嚇射撃しながらヴィンセントらを捜す。 その場に着いたディナは警戒し、銃を手にして車を降りる。 トーマスを見つけたベニクに襲い掛かったヴィンセントは、叩きのめされる。 ヴィンセントに銃を向けたベニクは、トーマスの運転する車に轢き殺される。 現れたディナは、ヴィンセントとトーマスに迫る男を射殺するものの、ノヴァクの攻撃を受ける。 コカインの隠し場所に案内するとノヴァクに伝えたヴィンセントは、銃弾を受けながらノヴァクを射殺する。 ルビーノは、ジェニファーとダグと共に署に向かう。 ディナの運転で病院に向かうヴィンセントは、ショーンの電話でジェニファーに電話をして、ダグのメッセージを聴かせる。 それに気づいたダグはジェニファーを銃撃し、ルビーノを射殺して、運転していた警官も殺す。 車は横転し、シートベルトをしていたために無事だったダグは、後続の警官に助けられ、ルビーノが発砲したので射殺したが、ジェニファーは死んだと伝える。 ところが、傷を追いながらジェニファーは車から這い出し、ダグを逮捕するよう警官に指示する。 病院に着いたヴィンセントはディナが付き添い、ジェニファーも到着し、二人は手術室に運ばれる。 意識が戻ったヴィンセントは、ディナとトーマスに謝罪する。 手当てを受けたジェニファーは歩けるようになり、ヴィンセントから、自分はいい刑事だと言われ、分かっていると伝えてその場を去る。 ヴィンセントは、ディナと婚約指輪について話し合おうとする。 駐車場の事件現場で、ノヴァクの携帯電話を拾ったDEA/麻薬取締局捜査官のアンダーソン(ドリュー・シアー)は、父親(ボス)からの電話に出て、問題が起きたことを伝える。
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*(簡略ストー リー)
ラスベガス。
市警の殺人課の刑事ヴィンセント・ダウンズは、同僚のショーンと共にコカインを奪う。
怪しまれないために、その事件の捜査を担当したヴィンセントだったが、息子のトーマスが連れ去られてしまう。
ギャングと関係するカジノの支配人ルビーノから、コカインを返さなければ息子を殺すと脅されたヴィンセントは、内務調査課のジェニファーに内通者と疑われながら、トーマスを救い出そうとするのだが・・・。
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2011年のフランス映画”Sleepless Night”のリメイクで、スイス人の脚本家でもあるバラン・ボー・オダーが監督を担当した。
ギャングのコカインを奪った警官の、人質にとられた息子を救うための命を懸けた戦いを描くクライム・アクション。
冒頭で息子を誘拐された刑事が、傷つけられた体で不死身の戦いを見せる肉体アクションが見どころの作品。
しかし、魅力的な出演者とオリジナル作品の面白さを活かしきれないバラン・ボー・オダーの演出は平凡で、批評家、一般の評価は低く興行的にも振るわなかった作品。
汚職警官として内務調査課に疑われるものの、実は潜入捜査官だった刑事を熱演するジェイミー・フォックス、主人公を疑うものの、結果的には彼の協力で内通者を捕える内務調査官を演じ、激しいアクションシーンもこなすミシェル・モナハン、ギャングのボスの息子を雰囲気ある演技で演ずるスクート・マクネイリー、コカインを奪われたために彼に脅されるカジノの支配人ダーモット・マローニー、主人公の相棒で内通者だったティップ”T.I.”ハリス、その仲間の内務調査官デヴィッド・ハーバー、主人公の元妻ガブリエル・ユニオン、誘拐されるその息子オクタヴィアス・J・ジョンソン、ルビーノ(ダーモット・マローニー)の部下ティム・コノリー、ノヴァク(スクート・マクネイリー)の手下サラ・ベイカー、ギャングと通じているDEA/麻薬取締局捜査官ドリュー・シアーなどが共演している。