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愛がこわれるとき Sleeping with the Enemy (1991)

暴力的な夫から逃れ名前を変えて新たな人生を始めた女性に襲いかかる恐怖を描く、主演ジュリア・ロバーツパトリック・バーギン他共演、監督ジョセフ・ルーベンによるサスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■
監督:ジョセフ・ルーベン

脚本:ロナルド・バス
製作:レナード・ゴールドバーグ
撮影:ジョン・リンドリー
編集:ジョージ・ボワーズ
音楽:ジェリー・ゴールドスミス

出演
ローラ・ウィリアムズ・バーニー/サラ・ウォーターズ:ジュリア・ロバーツ

マーティン・バーニー:パトリック・バーギン
ベン・ウッドワード:ケヴィン・アンダーソン
クロエ・ウィリアムズ:エリザベス・ローレンス
ジョン・フライシュマン:カイル・セコー
ライズナー医師:クローデット・ネヴィンズ
ガーバー:ハーレイ・ヴェントン

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX

1991年製作 97分
公開
北米:1991年2月8日
日本:1991年4月19日
製作費 $19,000,000
北米興行収入 $101,599,010
世界 $174,999,010


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ケープコッド
海岸を見下ろす別荘で休暇を楽しむローラ・ウィリアムズ・バーニー(ジュリア・ロバーツ)は、夫マーティン(パトリック・バーギン)と、一見、幸せそうな生活をしていた。

ボストンで経営コンサルタントをするマーティンは、優秀ではあるが”強迫性パーソナリティ障害”であるため、ローラは常に気を使っていた。

ある日マーティンは、神経科医であるジョン・フライシュマン(カイル・セコー)がヨットで海岸に現れたのを知り挨拶する。

ジョンからローラのことなどを聞かれたマーティンは、彼女が泳げないために船には乗らないと話すものの、セーリングに誘われる。
...全てを見る(結末あり)

別荘に戻ったマーティンは、ハンサムな医師ジョンと会ったのかをローラに問い、興奮して彼女に暴力を振るう。

落ち着いたマーティンはローラに謝罪し、ジョンにセーリングに誘われたことを伝える。

ローラは尽していることをマーティンに伝えながら、まるでモンスターの様に豹変する彼を非難する。

マーティンは、わざとしている行為ではないことを強調し、セーリングの後で話し合うことを約束して、二人はジョンのヨットに向かう。

ヨットは沖に出るが、月夜のはずが嵐になり、ローラが姿を消してしまう。

マーティンは、泳げないローラを必死に捜すものの見つけることができず、彼女の葬儀が行われる。

しかし、泳ぎを習っていたローラは、チャンスを待ち逃亡を計画していたのだった。

事故に見せかけたローラは、浜辺に泳ぎ着いて別荘に向かい、変装してバスで旅立つ。

アイオワ州、シーダー・フォールズ
”サラ・ウォーターズ”と名前を変えたローラは、一軒家を借りて気ままな生活を始める。

ローラは、隣人で地元の大学の演劇講師ベン・ウッドワード(ケヴィン・アンダーソン)と知り合うが警戒する。

その頃マーティンは、ローラがYWCAで水泳を習っていたことを知る。

マーティンは、別荘に向かいローラの遺品を調べ、トイレに捨ててあった指輪を見つけて、生きていた彼女が一旦この場に戻ってきたことに気づく。

ローラはベンから食事に招待されるものの、多くを語りたくない心境ではあった。

老人ホームに向かったマーティンは、ローラが、亡くなったはずの母親を引き取ったことを知らされる。

ベンの紹介で大学の図書館で働くようになったローラは、彼に好意を伝えられるものの、それを受け入れることができない。

マーティンは、ローラを捜しだすために探偵を雇い、彼女の母親クロエ(エリザベス・ローレンス)の元に向かう。

優しく接してくれるベンと親交を深めたローラだったが、やはり彼の愛を受け入れることができない。

男に酷い仕打ちを受けたことを察したベンは、ローラから夫の話を聞かされ、彼女の心の支えになろうとする。

男装して老人ホームにいる母クロエの元に向かったローラは、目の不自由な彼女にマーティンと別れたことを伝える。

ベンのことなども話したローラは、クロエに励まされてその場を去るが、施設内にいたマーティンは、男が面会に来たことを知り、それを追うものの姿は見えなかった。

家に戻ったローラは、自分を守ってくれるというベンの愛を受け入れる。

刑事と偽りクロエに近づいたマーティンは、ローラの居場所や、彼女が演劇講師と付き合っていることを聞き出す。

マーティンは、大学でベンの存在を確認して、彼とローラが楽しい時を過ごす姿を監視する。

帰宅したローラは何かを感じて警戒するものの、その後もベンと過ごす。

家に戻ったローラは、CDの音楽やバスタブから溢れる水、そして、整理されている戸棚の中身を見て、マーティンが現れたことに気づき怯える。

マーティンはローラに近づき、現れたベンに返事をするよう彼女に指示する。

ローラはベンに帰ってもらうが、彼は家に押し入りマーティンに襲いかかる。

マーティンは、ベンを叩きのめしてローラに寄り添うが、彼女は抵抗して銃を奪う。

ローラは警察に電話をして、押し入った男を殺したことを伝えマーティンを銃撃する。

息のあったマーティンは銃を拾い、ローラに向けて引き金を引くが、弾は残っていなかった。

マーティンは息絶え、ローラはベンを介抱し二人は抱き合う。

横たわるマーティンの手元には、ローラの結婚指輪が落ちていた。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ローラ・ウィリアムズ・バーニーの夫マーティンは、有能な経営コンサルタントではあったが、”強迫性パーソナリティ障害”であり潔癖症で暴力的だった。
怯えるローラは、ヨットでのセーリング中、嵐ので事故死ししてしまう。
しかし、泳げなかったはずのローラは水泳を習い、マーティンから逃れるチャンスを待っていたのだった。
サラと名前を変えて、アイオワの田舎町に移り住んだローラは、隣人の大学講師ベンに好意を示される。
しかし、男性に酷い仕打ちを受けていたローラは、ベンの愛を受け入れられない。
その頃マーティンは、ローラが水泳を習っていたことを知り、彼女が生きていることを確信する・・・。
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前年の「プリティ・ウーマン」(1990)でブレイクしたジュリア・ロバーツが、それとは全く違う役に挑戦して話題となった作品。

夫の暴力から逃れる妻の物語自体に新鮮味があるわけではないが、若くて美しく魅力的なジュリア・ロバーツが、画面に登場しているだけでファンは満足という、何でも受け入れてしまった時代の作品。

事故を偽装するものの、簡単に見破られる生きている証拠を残してしまうところなど、違った脚本で工夫を凝らして欲しかった気もする。

作品の評価よりも、とにかくジュリア・ロバーツの人気先行という感じは否めないが、北米興行収入は1億ドルを突破して、全世界でも約1億7500万ドルのヒットとなった。

ドラマにマッチした、ジェリー・ゴールドスミスの音楽が何とも印象的だ。

異常者にしか見えない、主人公の夫パトリック・バーギン、主人公の支えとなる大学講師ケヴィン・アンダーソン、主人公の母親エリザベス・ローレ、セーリングをするカイル・セコー、老人ホームの医師クローデット・ネヴィンズなどが共演している。


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