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天使にラブ・ソングを2 Sister Act 2:Back in the Habit (1993)

大ヒットした「天使にラブ・ソングを…」(1992)の続編。
廃校寸前の荒れ果てた母校の教師としてシスターに復帰したクラブ歌手の奮闘を描く、主演ウーピー・ゴールドバーグマギー・スミスキャシー・ナジミージェームズ・コバーン他共演、監督ビル・デュークによる痛快コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:ビル・デューク

製作総指揮
マリオ・イスコヴィッチ

ローレンス・マーク
製作
スコット・ルーディン

ドーン・スティール
脚本:ジェームズ・オア
撮影:オリヴァー・ウッド
編集:ジョン・カーター
音楽:マイルズ・グッドマン

出演
デロリス・ヴァン・カルティエ/シスター・メアリー・クラレンス:ウーピー・ゴールドバーグ

修道院長:マギー・スミス
シスター・メアリー・パトリック:キャシー・ナジミー
シスター・メアリー・ラザラス:メアリー・ウィックス
シスター・メアリー・ロバート:ウェンディ・マッケナ
リタ・ルイス・ワトソン:ローリン・ヒル
ターニャ:タニア・ブロント
ウェスリー・グレン”アマール”ジェームズ:ライアン・トビー
リチャード”スケッチ”ピンシャム:ロン・ジョンソン
フランケイ:デヴィン・カミン
フローレンス・ワトソン:シェリル・リー・ラルフ
マリア:アラナ・ユーバック
クリスプ理事長:ジェームズ・コバーン
モーリス神父:バーナード・ヒューズ
マーガレット:ジェニファー・ラブ・ヒューイット
タイラー・チェイス:クリスチャン・フィッツァレス
イグナティウス神父:マイケル・ジェッター
ウォルフガング神父:トーマス・ゴチャック
トーマス神父:ブラッド・サリヴァン
ジョーイ・バスタマンテ:ロバート・パストレリ

アメリカ 映画
配給 タッチストーン・ピクチャーズ

1993年製作 107分
公開
北米:1993年12月10日
日本:1994年6月11日
北米興行収入 $57,319,029
世界 $100,000,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ラスベガス
人気者となっていたデロリス・ヴァン・カルティエ(ウーピー・ゴールドバーグ)は、歌手に復帰していた。

ある日、セント・キャスリン修道院の同僚だったシスター・メリー・パトリック(キャシー・ナジミー)やシスター・メアリー・ロバート(ウェンディ・マッケナ)、シスター・メアリー・ラザラス(メアリー・ウィックス)がデロリスを訪ねる。

三人は、修道院長(マギー・スミス)の依頼で、デロリスを彼女の元に連れて行く。

サンフランシスコ
院長に会ったデロリスは、荒れ果てた母校のセント・フランシス立て直しのため、教師になることを依頼され、断りきれずにそれを受けることになる。

三人のシスターと校長のモーリス神父(バーナード・ヒューズ)、数学のイグナティウス神父(マイケル・ジェッター)、ラテン語のトーマス神父(ブラッド・サリヴァン)に、歓迎された”シスター・メアリー・クラレンス”を名乗るデロリスは、音楽クラスの担当になる。

デロリスは、理事長のクリスプ(ジェームズ・コバーン)にも紹介され、料理担当のウォルフガング神父(トーマス・ゴチャック)の料理で持て成される。
...全てを見る(結末あり)

イグナティウス神父に、音楽クラスへ案内されたデロリスは、自分に気づかず騒いでいるだけの生徒達に驚く。

生徒達を黙らせ、自己紹介をしたデロリスは、タイラー・チェイス(クリスチャン・フィッツァレス)、ウェスリー・グレン”アマール”ジェームズ(ライアン・トビー)、フランケイ(デヴィン・カミン)、リチャード”スケッチ”ピンシャム(ロン・ジョンソン)、リタ・ルイス・ワトソン(ローリン・ヒル)らの出欠をとるものの、彼らのペースにはまってしまう。

悩んだデロリスは、楽器や教本を揃える資金をモーリス校長に要求するものの、クリスプ理事長は、廃校寸前の財政難で余裕がないことを伝える。

その後も、生徒達に手を焼くデロリスは学校を去ることも考えるが、理事会が廃校を決めたことを知り、それを院長らに知らせる。

それをきっかけに、デロリスは考えを変えて、学校を存続させるために、生徒達に対し厳しい指導を始める。

しかし、リタはそれに従わずに反抗し、独り教室を出て行ってしまう。

シスターや神父達の協力も得たデロリスは、クラスで聖歌隊を作る考えを生徒に伝え、自分が指導したシスターの聖歌隊のパフォーマンスを披露する。

生徒のやる気を少しは感じたデロリスだったが、廃校まで騒ぎを起こさぬよう、モーリス校長に忠告される。

それを知った生徒は、聖歌隊で学校を盛り上げようという意見も出て、デロリスの指導に従う。

ターニャ(タニア・ブロント)やマリア(アラナ・ユーバック)の見事な歌声などを聴いたデロリスは、リタがクラスのことを気にしていることを知る。

シスター・ロバートは、リタが歌が好きで美しい声の持ち主であることを知る。

それをシスター・ロバートから知らされたデロリスは、将来はないと決めつけるリタに助言し、彼女はクラスに戻る。

デロリスの努力は実り、音楽だけでなく、学校生活に生き甲斐を感じるようになった生徒は、生まれ変わったような態
度になる。

その成果を、全校生徒の前で披露したデロリスの聖歌隊は、見事なパフォーマンスを絶賛されるが、クリスプ理事長の表情は硬い。

かつては、音楽の名門校だったことを知ったシスター・パトリックらは、州の音楽祭出場を申込んでしまう。、

それを知らされたデロリスと生徒は、学校の存続を賭けて、自分達の力を試す決心をする。

モーリス校長は断固反対するが、神父らの賛成意見を考慮して出場を許可する。

迫る音楽祭に向けて、デロリスと生徒はレッスンを続けるものの、リタは、歌には将来がないと決めつける母親フローレンス・ワトソン(シェリル・リー・ラルフ)に、それを禁じられてしまう。

デロリスとシスター達は、資金集めと親の許可を得ようとしていたが、リタが聖歌隊を辞めてしまう。

フローレンスの元に向かったデロリスは、リタを説得するように伝えるが、それは受け入れられない。

その後デロリスは、シスターと神父達とでイベントを開き、歌を披露して寄付を集める。

出発する日となり、悩むリタは、承諾書に自分でサインして音楽祭に向かう。

学校を廃校にしたい考えのクリスプ理事長は、デロリスの正体を知り、モーリス校長は、彼女がマフィアのボスの元愛人だと知り驚いてしまう。

理事長は、それを内密にしたまま、校長や神父らと音楽祭会場に向かう。

トーマス神父を会場で見つけたシスター・パトリックらは喜ぶが、デロリスの正体がばれて、彼の目的が出場を辞退させることと知る。

生徒は、他校の歌を聴いて怖気づいてしまうが、デロリスは、支えてくれた人々のためを思うよう喝を入れる。

モーリス校長は、生徒達に出場辞退を告げられず、憤慨したクリスプ理事長だったが、イグナティウス神父らが、彼の行動を妨害する。

校長も、修道院長の頼みだったこともあり、デロリスの件は大目に見て生徒を見守る。

リタの、歌に対する気持ちを置手紙で知ったフローレンスも会場に姿を現す。

そして、リタの独唱から始まった、ヒップ・ホップにアレンジされた”Joyful, Joyful We Adore Thee”のパフォーマンスを終えたセント・フランシスは、見事に優勝する。

会場に来ていた理事は廃校案を撤回し、院長は、現れたクリスプ理事長が聖歌隊の発案者で、学校を救った立役者だと言って彼に感謝する。

理事らは理事長の功績を称え、退職金を当てにしていた彼は、院長の口添えで引退ができなくなる。

リタは母フローレンスに謝罪するが、彼女は最高の娘だと言ってリタを固く抱きしめる。

そして院長は、学校の存続をデロリスと生徒に伝える。

デロリスは、ラスベガスのショー・ガールなのかを生徒に問われる、”スター”だと答える。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ラスベガスの歌手に復帰していたデロリス・ヴァン・カルティエは、修道院のシスター・パトリックらの訪問を受けて院長の元に向かう。
院長はデロリスに、荒れ果てた学校の立て直しのため、教師になることを依頼する。
断り切れないデロリスは、仕方なくそれを受ける。
校長のモーリス神父らに歓迎されたデロリスだったが、受け持った学習意欲の全くない音楽クラスの生徒に梃子摺る。
そんなデロリスは、学校が廃校になることを知り、院長やシスター、そして神父らと意見を交わし、それを阻止しようと考える。
そしてデロリスは、音楽の才能がある生徒がいることを知り、聖歌隊を作り学校を盛り上げようと考えるのだが・・・。
__________

危険な世界に生きる歌手でありながら修道院のシスターに扮し活躍する主人公をウーピー・ゴールドバーグがパワフルに演じ大ヒットした「天使にラブ・ソングを…」(1992)の続編。

主人公周辺の修道院長、シスターらキャストは前作に続き再登場するが、アクション映画などでも活躍するビル・デュークの監督をはじめ、スタッフはほとんどが入れ替わっている。

全体的には楽しい作品なのだが、ストーリーに新鮮味がなく、主人公も優等生気味とまでは言わないまでもやや大人しい、前作に比べるとパンチが足りない気はする。

興奮冷めやらない1年後の続編ということで、大いに期待された作品ではあるが、北米興行収入は約5700万ドル、全世界で約1億ドルと、前作に比べると激減してしまった。
*前作
北米興行収入 $139,605,150
世界 $231,605,150

とは言っても、主演のウーピー・ゴールドバーグの歌を含めたパフォーマンスは見事で、理事長の陰謀や、ベテラン、個性派を揃えたシスター、神父達の活躍は楽しめる。

主人公を温かく見守る修道院長のマギー・スミス、相変わらず陽気で前向きなシスター達キャシー・ナジミーメアリー・ウィックスウェンディ・マッケナ、廃校を望む理事長のジェームズ・コバーン、校長のバーナード・ヒューズ、神父のマイケル・ジェッターブラッド・サリヴァントーマス・ゴチャック、音楽祭に優勝し、反対していた母シェリル・リー・ラルフの理解を得られる生徒ローリン・ヒル、他タニア・ブロントライアン・トビー、ロン・ジョンソン、デヴィン・カミン、アラナ・ユーバック、主人公のマネージャー、ロバート・パストレリなどが共演している。


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