世界的人気ゲームソフト”サイレントヒル”の映画化。 廃墟と化した街”サイレントヒル”に向かい消えた娘を捜す母親が知る恐怖を描く、監督クリストフ・ガンズ、主演ラダ・ミッチェル、ショーン・ビーン、ジョデル・フェルランド他共演のホラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:クリストフ・ガンズ
製作
サミュエル・ハディダ
ドン・カーモディ
製作総指揮:山岡晃
原案:”サイレントヒル”(ゲーム/コナミ)
脚本:ロジャー・エイヴァリー
撮影:ダン・ローストセン
編集:セバスチャン・プランジェレ
音楽:ジェフ・ダナ
出演
ローズ・ダシルヴァ:ラダ・ミッチェル
クリストファー・ダシルヴァ:ショーン・ビーン
シャロン・ダシルヴァ/アレッサ・ギレスピー:ジョデル・フェルランド
シビル・ベネット:ローリー・ホールデン
トマス・グッチ警部:キム・コーツ
クリスタベラ:アリス・クリーグ
ダリア・ギレスピー:デボラ・カーラ・アンガー
アンナ:タニヤ・アレン
アダム:クリストファー・ブリットン
修理工:ロン・ガブリエル
カナダ/フランス 映画
配給
トライスター・ピクチャーズ(北米)
ユニバーサル・ピクチャーズ(世界)
フォーカス・フィーチャーズ(世界)
2006年製作 125分
公開
カナダ:2006年4月21日
フランス:2006年4月26日
北米:2006年4月21日
日本:2006年7月8日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $46,982,630
世界 $97,607,450
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
クリストファー・ダシルヴァ(ショーン・ビーン)と妻ローズ(ラダ・ミッチェル)は、夜毎うなされベッドを出る娘シャロン(ジョデル・フェルランド)を捜す。
滝つぼに落ちそうだったシャロンを助けたローズは、駆けつけたクリストファーと共に、”サイレントヒルに・・”と言って取り乱す娘を落ち着かせる。
ローズは、ウエストバージニア州のサイレントヒルに向かうことを決心しシャロンと旅立つ。
それに賛成できないクリストファーは、サイレントヒルをサイトで調べ、火事により廃墟と化していることなどを知る。 ガソリンスタンドで給油をしたローズは、シャロンが不気味な絵を描いたことを気にする。 それを描いていないとシャロンに言われたローズは、店でサイレントヒルの道を聞くものの、街は閉鎖されているということだった。 クリストファーからの電話にもまともに答えないローズだったが、その場にいたパトロール警官シビル・ベネット(ローリー・ホールデン)は、彼女の車のナンバーを控える。 その後ローズは、追ってきたベネットに車を止められそうになるが逃亡して山道に入り、子供を見かけて事故を起こして気を失う。 翌朝、目覚めたローズは、シャロンがいないことに気づき彼女を捜す。 ローズは、雪だと思った舞い落ちるものが灰であり、その場がサイレントヒルだと知る。 灰が舞う廃墟の街で人影を見たローズは、それがシャロンだと思い後を追う。 ある建物の地下に向かったローズはサイレンを聞き、暗闇の中で、体が燃えているような怪物達に襲われる。 怪物から逃れたローズは建物を出て、街が陥没している地点で、ダリア・ギレスピー(デボラ・カーラ・アンガー)という女性に話しかけられる。 アレッサという自分の娘が、酷い仕打ちに遭ったということをローズに話したダリアは、シャロンの写真を見せられて、火炙りにあった自分の娘だと言う。 恐ろしくなったローズは、ダリアを振り払いその場を離れる。 クリストファーも、ローズの後を追ってサイレントヒルに向かおうとしていた。 車のある場所に戻ったローズは、シャロンの絵を見て学校に向かい、クリストファーの電話にメッセージを残す。 そこに現れたベネットは銃を向けてローズを逮捕し、歩いてその場を離れる。 クリストファーは、ローズのメッセージを聞きながら道路封鎖地点に着き、トマス・グッチ警部(キム・コーツ)から、彼女の車が見つかったことを知らされる。 バイクの場所に戻ったベネットは、その先の道路周辺が陥没していることに驚く。 そこに怪物が現れ、ベネットがそれを倒そうとする隙にローズは街に戻る。 小学校に向かったローズは、校舎内でシャロンを捜す。 クリストファーを伴い街に入ったグッチは、ローズを捜しながら、1974年の大火災で、その場が壊滅状態となったことを話す。 ローズはある教室で、シャロンがいたと思われる痕跡を見つけ、その机がダリアの娘アレッサのものだったことに気づく。 人影を見たローズはそれを追い、トイレでおぞましい死体を発見し、その口の中からメモを取り出す。 マスクをした数人の者達に襲われそうになったローズだったが、彼らは突然その場を離れサイレンが鳴り響く。 怪物に襲われそうになったローズは、なんとかその場を逃れ、現れたベネットに救われる。 再び怪物は襲い掛かってくるが、次の瞬間、周囲は元通りに戻る。 街を調べたクリストファーは、警察が何かを隠していることを察するが、サイレントヒルに関しては秘密事項であり、調べることもできない。 ローズとベネットは、死体のメモに書かれていたホテルに向かいアンナ(タニヤ・アレン)という女性に出会う。 アンナは、クリスタベラ(アリス・クリーグ)に守られた生存者が他にもいることを伝える。 ローズは、学校にもあった、アンナらの信仰の印だという紋章を確認する。 公文書館に侵入したクリストファーは、サイレントヒルのグッチの資料の中から、シャロンと瓜二つのアレッサの写真を見つけて、養女である彼女を引き取った孤児院に連絡を入れる。 ある隠し部屋を見つけたローズは、ベネットとアンナと共に、隣の建物の中に入る。 ローズはその場で、シャロンそっくりの少女アレッサの幻覚を見てしまう。 異変を感じたローズらは、アンナに案内されて教会に向かい、サイレンが鳴り響く。 人々は教会に入り、アレッサに導かれこの場に来たことを現れたダリアに伝えたローズは、何が目的なのかを彼女に問う。 復讐は悪を呼び戻すと言われたローズは、警告されて教会に向かうが、マリアは、現れた怪物に捕えられて殺される。 人々はローズを見て魔女だと言って襲い掛かるが、ベネットが発砲して騒ぎを鎮め、現れたクリスタベラは祈りを捧げる。 孤児院を訪ねたクリストファーは、自分の娘と瓜二つの少女の件をシスターに尋ねる。 シスターは動揺し、その場に現れたグッチにクリストファーは制止される。 クリストファーは、アレッサがシャロンの母親ではないかと疑い、グッチに答えを求める。 グッチは、30年前に狂言的な者達に火炙りになった少女アレッサのことは認め、クリストファーに、深入りせずに家に帰るよう伝える。 ローズはクリスタベラと話をして、シャロンを見つけるには悪魔の元に向かう必要があり、信仰を持ち続ければ助かる可能性があると言われる。 悪魔の領域であるホテルに案内されたローズは、地下に向かおうとする。 しかし、シャロンの写真を見たクリスタベラは、ローズを魔女だと判断する。 ローズは妨害を受けるが、ベネットがエレベータに乗ったローズを地下に向かわせる。 銃の弾が切れていたベネットは叩きのめされ、クリスタベラの命令で拘束される。 地下に着いたローズは、その場にいた怪物をかわして光り輝く部屋に入る。 ローズは、クリスタベラが仕切る魔女を葬る儀式の末に火を放たれ、全身焼け爛れたアレッサの恨みを晴らそうとしたのが娘シャロンだったことを知る。 アレッサは痛々しい姿で現在も生き続け、いくつもの名前があると言って少女(ジョデル・フェルランド)が姿を現す。 少女は、クリスタベラがシャロンを殺すつもりだとローズに伝える。 少女は、真実を語るようにと伝えローズの体と一体化する。 クリスタベラは、ダリアが匿っていたシャロンを見つける。 グッチは、街外れでクリストファーを解放する。 クリスタベラは、捕えたシャロンを火炙りにする儀式の準備を始める。 痛めつけられていたベネットが火炙りにされ、その場に戻ったローズは、真実を語ろうとしない人々を非難して叩きのめされる。 怯まずクリスタベラの行いを否定するローズは、彼女に刺されてしまう。 しかし、ローズの血液は床を溶かして彼女の傷口は治り、燃える地下からアレッサが姿を現す。 クリスタベラの体は引き裂かれ、彼女の信者達も殺される。 ローズとシャロンは、唯一人無事だったダリアを残してその場を去り、車に戻り家に向かう。 クリストファーに電話をしたローズは、シャロンを連れて帰るというメッセージを残すが、雑音で彼には伝わらない。 ローズとシャロンは帰宅するものの、クリストファーはいない。 眠っていクリストファーは、人の気配を感じたのだが、外を確認しても誰もいない。
...全てを見る(結末あり)
(二人はサイレントヒルの次元から脱していない)
参考:
・「サイレントヒル」(2006)
・「サイレントヒル:リベレーション」(2012)
*(簡略ストー リー)
クリストファー・ダシルヴァとローズ夫婦は、9歳の養女シャロンが、毎夜ベッドを離れて姿を消し”サイレントヒルに・・”という言葉をつぶやくことを気にする。
ローズは、シャロンを連れて”サイレントヒル”に向かおうとするが、パトロール警官のベネットに行動を疑われる。
ベネットに追われたローズは事故を起こし、翌朝、シャロンの姿が消えたことに気づく。
ローズは、灰が降る街サイレントヒルに辿り着き、おぞましい怪物に襲われながらシャロンを捜そうとするのだが・・・。
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全世界で驚異的な売上を記録した”コナミ”のゲームソフト”サイレントヒル”の映画化ということで話題になった、カナダ、フランスの合作映画。
そのゲームのファンだというクリストフ・ガンズの演出は、恐ろしさの中にも芸術的センスも感じ、その凝ったSFXも注目だ。
また、母娘が入り込んだ異次元と現実の対比、そして、それを理解させる様々なヒントが盛り込まれ、様々な工夫もみられる。
各キャラクターの描写も細やかで、魅力的なキャスティングも活かされた内容となっている。
娘の秘密、そして命を救うために戦う、勇ましくもある主人公ラダ・ミッチェル、妻と娘の行動に翻弄され気味であり、現実で戸惑う夫ショーン・ビーン、娘と街の犠牲者である少女を演ずるジョデル・フェルランド、パトロール警官ローリー・ホールデン、警部のキム・コーツ、街の生存者タニヤ・アレン、狂言的指導者クリスタベラ(アリス・クリーグ)、火炙りになった少女の母親デボラ・カーラ・アンガー、信者クリストファー・ブリットン、修理工ロン・ガブリエルなどが共演している。