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サイドウォーク・オブ・ニューヨーク Sidewalks of New York (2001)

6人の男女が絡み合う恋の行方を描く、製作、監督、脚本、主演エドワード・バーンズロザリオ・ドーソンデニス・ファリーナヘザー・グレアムデヴィッド・クラムホルツブリタニー・マーフィスタンリー・トゥッチ他共演のコメディ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:エドワード・バーンズ

製作
エドワード・バーンズ
マーゴット・ブリッジャー
キャシー・シュルマン
リック・ヨーン
脚本:エドワード・バーンズ
撮影:フランク・プリンツィ
編集:デヴィッド・グリーンウォルド

出演
トミー・ライリー:エドワード・バーンズ
マリア・テデスコ:ロザリオ・ドーソン
カルポ:デニス・ファリーナ
アニー・マシューズ:ヘザー・グレアム
ベンジャミン・ベイズラー:デヴィッド・クラムホルツ
アシュレー:ブリタニー・マーフィ
グリフィン・リスト:スタンリー・トゥッチ
スー:キャリー・ソーン
シャリ:アイダ・タトゥーロ
ヒラリー:ナディア・ダジャニ
ジオ/ハリー:マイケル・レイドン・キャンベル

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ヴァンテージ
2001年製作 108分
公開
北米:2001年11月30日
日本:2003年4月26日
製作費 $1,000,000
北米興行収入 $2,402,650
世界 $3,512,710


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ニューヨーク
娯楽ニュース・ショーのプロデューサー、トミー・ライリー(エドワード・バーンズ)は、恋人のスー(キャリー・ソーン)に捨てられアパートから追い出される。

同僚のカルポ(デニス・ファリーナ)のアパートに居候させてもらうことになり、彼に相談したトミーは、結婚に向かないと言われる。

自分の生き方を参考するようにとカルポに言われたトミーは、心の傷を癒すために他の女性を探せと助言される。

職場からの帰りにビデオ・ショップに寄ったトミーは、小学校の教師マリア・テデスコ(ロザリオ・ドーソン)と同じ作品を借りようとして、彼女にそれを譲らなかった。

カルポの言葉を思い出したトミーは、店を出たマリアに声をかけて、見終ったら届けると言って住所を聞く。
...全てを見る(結末あり)

ビデオと交換で、電話番号を教えるという条件に乗ったトミーは、マリアにビデオを渡す。

同僚のシャリ(アイダ・タトゥーロ)にそのことを話したマリアは、相手をよく知らずにデートしようとしているため、警戒するよう忠告される。

アパートのドアマンである、マリアの元夫ベンジャミン・ベイズラー(デヴィッド・クラムホルツ)は、彼女に未練があった。

ベンジャミンはマリアの元に向い、やり直したいことを伝える。

しかし、相手にされないベンジャミンは、追い払われてしまう。

バンド仲間の友人ジオ(マイケル・レイドン・キャンベル)とダイナーで話したベンジャミンは、欲求不満なので他の女を探せと言われる。

ベンジャミンは、気になったウエイトレスのアシュレー(ブリタニー・マーフィ)に声をかけて誘うものの、恋人がいると言われる。

学生のアシュレーは、かなり年上の歯科医グリフィン・リスト(スタンリー・トゥッチ)と付き合っていた。

妻帯者のグリフィンとの関係に不満だったアシュレーを、グリフィンはなだめる。

クリニックの同僚医師ランスから、妻のアニー(ヘザー・グレアム)のことを考え離婚するべきだと言われたグリフィンだったが、一度、離婚して全てを失いかけたために、その気はないと答える。

友人のハリー(マイケル・レイドン・キャンベル)とヒラリー(ナディア・ダジャニ)の家を訪ねて食事をしたグリフィンは、二人の話につられて、空しい日々を送っていると言うアニーの話を聞く。

帰宅したグリフィンは、二人は離婚すると言って、ハリーが空しいと話すのは、他の女を欲しがっているからだと語る。

それに反論するアニーと口論になったグリフィンは、浮気でもしているのかと言われるものの、冷静になり彼女に謝罪する。

浮気したら許さないと言われたグリフィンは、前妻との離婚もそれが理由だったことを考える。

不動産業者のアニーは、トミーから依頼を受けてアパートの部屋を見せる。

トミーとデートしたマリアは、別れた夫ベンジャミンが、同僚と浮気したことを疑った話をする。

離婚後はずっと一人だと言うマリアに、喜んで相手をすると伝えたトミーは、彼女のアパートに向かう。

愛し合おうとして途中で止めたマリアから、久しぶりだったためだと言われたトミーは、それが目的でなかったことを伝えて、また会う約束をする。

翌朝、マリアは学校に向かう途中で、シャリにトミーとのことを話す。

ギターを持ってダイナーに向かったベンジャミンは、アシュレーのために曲を作ったと伝える。

アシュレーは迷惑に思わなかったが、ベンジャミンは遠慮して、曲を聴かせずに出直すと言って立ち去る。

人目を避けて郊外で食事をしたグリフィンとアシュレーだったが、その場にいたベンジャミンが彼女に声をかける。

アシュレーは、自分の歯科医だと言ってグリフィンをベンジャミンに紹介する。

ベンジャミンが去った後で、グリフィンは彼がミュージシャンだとアシュレーから知らされる。

なぜ付き合わないのかと聞かれたアシュレーは、グリフィンに怒らないことを約束させて、ベンジャミンの性器が大き過ぎてセックスできなかったと話す。

気分を害したグリフィンは、そんな話は聞きたくないと言って、勘定を済ませて帰ろうとする。

店を出ても納得しないグリフィンに、愛を伝えてなだめるアシュレーだったが、彼がしつこくベンジャミンのことを聞くので苛立つ。

帰宅したグリフィンは、ジムに寄って来たとアニーに伝えるものの、彼女はコロンの匂いが気になる。

性器の大きさを特集する男性誌の話題を出し、自分のサイズのことをアニーに聞いたグリフィンは、様子がおかしいと言われる。

最近は自分を抱こうともせず、愛情が冷めたと言って悲観するアニーを、グリフィンは慰める。

翌日、グリフィンが間違いなく浮気しているとヒラリーから言われたアニーは、夫と別れるか、仕返しに浮気をするよう助言される。

ハリーの浮気も疑っていると言うヒラリーは、離婚は精神的なダメージが大きいことと、平静を装えるのは、自分も産婦人科医と浮気したからだと伝える。

最初の物件が気に入らなかったトミーに別のアパートを見せたアニーは、口説くために部屋を探していると思うのかと彼に言われる。

実はその通りだった伝えたトミーは、アニーが結婚しているので、口説けないのは残念だと言って別れる。

トミーと待ち合わせて帰宅したマリアは、ベンジャミンが待っていたために迷惑に思う。

ベンジャミンが帰った後、トミーとマリアは一夜を過ごし、日曜の朝にも拘らず、二人は早起きする。

生徒達を連れて動物園に行くことをトミーに伝えたマリアは、彼をタクシーに乗せて帰した後、出かけずに部屋に戻る。

離婚後に初めて愛し合ったため、動揺したマリアはトミーを追い払ったのだったが、彼はフラれたことに気づく。

ベンジャミンから、父親のようなグリフィンのことを聞かれたアシュレーは、公園で彼にナンパされたことを話す。

どう考えても釣り合わないと言うベンジャミンは、アシュレーとデートの約束をする。

ベンジャミンとデートしたアシュレーは、彼の優しさに心惹かれ、グリフィンに電話をして別れたいと伝える。

離婚はできないと言うだけのグリフィンは電話を切られ、”子供”と付き合っていることをランスに批判される。

グリフィンから花束を贈られたアシュレーだったが、ベンジャミンを部屋に呼び愛し合あおうとする。

そこにグリフィンが現れ、アシュレーは彼を追い払う。

帰宅したグリフィンは、アニーから浮気しているのかと聞かれても、明確には答えない。

最近の怪しい行動からそれを確信するアニーは、グリフィンに釈明されるものの納得できない。

本屋でトミーに出くわしたアニーは、別れた恋人のことや浮気についてを尋ねる。

夫が浮気をしていることを話したアニーは、確信があるのになぜ別れないのかトミーに聞かれる。

幼い頃に離婚した両親を許せなかったため、自分はそうなりたくないとアニーは答える。

夫が悪いと言うトミーは、魅力的なアニーなら自分もデートしたいし、離婚したら教えてくれと言って、次の部屋探しで会おうと伝えて別れる。

そのことをカルポに話したトミーは、単なるおせっかいか人助けだと言われ、人妻に惚れるのはよくないと忠告される。

マリアのことを聞かれたトミーは、無視されていると答えるが、それは間違いだとカルポに言われる。

ビデオ・ショップでマリアに出くわしたトミーは、彼女が気を悪くしていないことと、戸惑っていたことを知る。

また電話してほしいと言われたトミーは、来週すると伝えてその場を去る。

病院で検査を受けたマリアは、エイズ検査は陰性なのだが、妊娠していると言われて動揺する。

アシュレーを諦められないグリフィンは、彼女に愛を伝えるものの、アシュレーは戸惑ってしまう。

悩むマリアは、トミーからの電話に出る気になれない。

混乱するアシュレーは、あれこれ意見するベンジャミンを突き放してしまう。

真剣に愛を語るベンジャミンに、女はただ寝たかっただけだとジオは助言する。

グリフィンに会ったアシュレーだったが、結局、意見が合わず言い争ってその場を去る。

ハリーとヒラリーと食事をしたグリフィンとアニーは、二人が互いに浮気をやめて、関係を修復したことを知らされる。

自分達は順調だと伝えたグリフィンだったが、帰宅した後に、浮気のことでアニーに責められ、離婚すると言われる。

カルポのアパートを訪ねたマリアは、彼に口説かれながら、引っ越したと言うトミーの住所を聞き出す。

トミーに会ったマリアだったが、自分には興味がなくなったと言われる。

電話にでなかったことを謝罪したマリアは、学校を移るので引っ越すと伝えただけでトミーと別れる。

新聞の占いを信じたアシュレーは、ベンジャミンが運命の人だと考え、彼の元に向かい愛を確かめる。

グリフィンは、他の女性と浮気する。

ヒラリーに促されてトミーに電話をしたアニーは、部屋が見つかったと言われたために、誘いもせずに切ってしまう。

アニーを装いトミーに電話をかけたヒラリーは、彼を食事に誘うことに成功し、アニーを喜ばせる。

ベンジャミンとアシュレーは、真実の愛を手に入れる。

妊娠のショックから産みたい気持ちになったマリアに、迷いはなかった。

アニーに捨てられたグリフィンは、何も考えられない。

離婚したアニーは、夫グリフィンから解放されて人生を楽しむ。

トミーは、複雑な愛とセックスの問題は、簡単に答えを出すのは難しいことで、だからこそ面白いと考える。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ニューヨーク
娯楽ニュース・ショーのプロデューサー、トミー・ライリーは、恋人に捨てられる。
同僚のカルポから他の女を探せと言われたトミーは、ビデオ・ショップで出会ったマリアに惹かれる。
離婚したマリアは、自分に未練がある夫ベンジャミンを迷惑に思う。
マリアを諦めるよう友人に言われたベンジャミンは、ダイナーでウエイトレスのバイトをする学生アシュレーに惹かれて誘うものの、恋人がいると言われる。
歯科医で、父親のような既婚者グリフィンと付き合うアシュレーは、人目を気にして離婚はできないと言う彼に満足できない。
グリフィンの妻アニーは、最近、自分の相手をしない夫に不満を抱き、浮気を疑う。
マリアを誘いデートしたトミーは、二度目のデートで愛し合うものの、その後なぜか連絡が取れなくなりフラれたと思う。
そんな時トミーは、不動産業者のアニーに物件を紹介してもらう・・・。
__________

学生時代に映画製作を学び、自主撮影したデビュー作”マクマレン兄弟”(1995)で、サンダンス映画祭審査員大賞、インディペンデント・スピリット賞新人賞などを受賞していたエドワード・バーンズが、製作、監督、脚本、主演を兼ねた意欲作。

プライベート・ライアン」(1998)の演技で世界的な知名度を得たエドワード・バーンズなのだが、美男俳優としてだけでない、彼の映画人としての才能を確認できる作品。

6人の男女が複雑に絡み合う物語なのだが、内容は非常に分かり易く、期待の若手スターや実力派が顔を揃え、その個性を生かした楽しい恋愛ドラマに仕上がっている。

この後の作品でデリケートになり始めたのか、911の2か月後の公開である本作の冒頭には、崩壊した”ワールドトレードセンター”のツイン・タワーが、ニューヨークの象徴のように映っているのが印象的だ。

恋人に捨てられ失意の中、様々な恋を模索する主人公を演ずるエドワード・バーンズ、彼と付き合うものの、その恋は完結しない小学校教師ロザリオ・ドーソン、女生との付き合い方について助言する主人公の同僚デニス・ファリーナ、主人公に部屋を紹介する不動産業者ヘザー・グレアム、その夫で、浮気する歯科医スタンリー・トゥッチ、彼と付き合う、娘のような年下の学生ブリタニー・マーフィ、彼女と付き合う、マリア(ロザリオ・ドーソン)の元夫デヴィッド・クラムホルツ、主人公を捨てる恋人キャリー・ソーン、マリアの同僚教師アイダ・タトゥーロ、アニー(ヘザー・グレアム)の友人ナディア・ダジャニ、その夫とベンジャミン(デヴィッド・クラムホルツ)のバンド仲間の二役を演ずるマイケル・レイドン・キャンベルなどが共演している。


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