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ブラッド・スローン Shot Caller (2017)

死亡事故を起こして服役したエリート・ビジネスマンが暴力が支配する刑務所内で成り上がっていく姿を描く、製作、監督、脚本リック・ローマン・ウォー、主演ニコライ・コスター=ワルドーオマリ・ハードウィックレイク・ベルジョン・バーンサルジェフリー・ドノヴァンベンジャミン・ブラットホルト・マッキャラニー他共演の犯罪ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:リック・ローマン・ウォー
製作
ミシェル・リトヴァク
ゲイリー・マイケル・ウォルターズ
ジョナサン・キング
リック・ローマン・ウォー
製作総指揮
ジェフ・スコール
ジェフリー・ストット
リサ・ザンブリ
マット・ローズ
タッカー・トゥーリー
脚本:リック・ローマン・ウォー
撮影:ダナ・ゴンザレス
編集:ミシェル・テゾーロ
音楽:アントニオ・ピント

出演
ジェイコブ”マネー”ハーロン:ニコライ・コスター=ワルドー
エド・カッチャー:オマリ・ハードウィック
ケイト・ハーロン:レイク・ベル
フランク”ショットガン”:ジョン・バーンサル
ハウイ:エモリー・コーエン
ボトルズ:ジェフリー・ドノヴァン
チョッパー:エヴァン・ジョーンズ
サンチェス保安官:ベンジャミン・ブラット
ジェリー”ザ・ビースト”マニング:ホルト・マッキャラニー
ジェニファー:ジェシー・シュラム
ハーマン・ゴメス:フアン・パブロ・ラバ
トム:マックス・グリーンフィールド
スティーヴ:マイケル・ランデス
トビー”レッドウッド”シムズ:クリス・ブラウニング
フィル・コール:マット・ジェラルド
リッパー:キース・ジャーディン

アメリカ 映画
配給 サバン・キャピタル・グループ
2017年製作 121分
公開
北米:2017年8月18日
日本:2017年9月30日
世界 $3,440,360


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
服役中のジェイコブ”マネー”ハーロン(ニコライ・コスター=ワルドー)は、息子ジョシュアに手紙を書く。

父親としていつも期待を裏切ったことを謝罪するハーロンは、別れのことばを書き綴る。

”確り生きて母を守ってほしい、自分のことを聞かれても前進し続けろ”とハーロンは文章を締めくくる。

出所するハーロンは、刑務所内のギャング”アーリアン・ブラザーフッド”のリーダー、ジェリー”ザ・ビースト”マニング(ホルト・マッキャラニー)からだというメモを、彼と通じている看守のロバーツから受け取り、刑務所を出る。

電車に乗ったハーロンは、”イースト・ロサンゼルス ローラ生花店”と書かれたメモを確認する。

刑務所仲間のフランク”ショットガン”(ジョン・バーンサル)に迎えられたハーロンは、青年ハウイ(エモリー・コーエン)を紹介される。

警官のエド・カッチャー(オマリ・ハードウィック)は、防弾チョッキを着て少女を監禁している男の家に向かい、胸に銃弾を受けながら事件を解決する。

歓迎パーティーが開かれ、刑務所で同じ監房だったチョッパー(エヴァン・ジョーンズ)に声をかけたハーロンは、ショットガンから、どの女も好きにしていいと言われる。
...全てを見る(結末あり)

ベッドで裸になったジェイニーに服を着るようにと指示したハーロンは、今日は気が進まないと伝える。

直後にその場は襲撃されてジェイニーは撃たれ、ハーロンはハウイと共にその場を去る。

ハウイに、自分が許可しない限り誰とも接触するなと伝えたハーロンは、彼を車から降ろしてダウンタウンに向かう。

10年前。
株の仲買人としてエリート・ビジネスマンだったハーロンは、妻ケイト(レイク・ベル)と息子のジョシュアと共に幸せな日々を送っていた。

ある夜、ハーロンとケイトは、親友のトム(マックス・グリーンフィールド)と妻ジェニファー(ジェシー・シュラム)と共に食事を楽しむ。

帰りに話をしながら車を運転するハーロンは、赤信号に気づかづに交差点に進入してしまい、事故を起こしてトムは死亡する。
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そのことを思い出しながら、ハーロンは車を走らせる。

保安官のサンチェス(ベンジャミン・ブラット)と同僚のフィル・コール(マット・ジェラルド)と共に、ビーストの指示で行われる武器取引の件を話すカッチャーは、実行者は昨日、出所したハーロンであることを確認する。

ビーストが15年も懲罰房から犯罪を指示していることを知ったサンチェスは、アフガニスタンから密輸された自動小銃1000丁と拳銃500丁以上が取引されると言われる。

次で終身刑になるハーロンにビーストのことを吐かせるつもりのカッチャーは、彼に接触することをサンチェスに伝える。
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死亡事故を起こし、相手の運転手も怪我をしたことで逮捕収監されたハーロンは、弁護士から、7年の求刑を覚悟するようにと言われる。

不利な証拠が残っているため、法廷で争うのは得策ではないと言われたハーロンは、検察との取引を勧められる。

罪を認めれば刑期を2年まで短縮できて、運転手のことも交渉すれば16か月で済むはずだと言う弁護士の意見を聞いたハーロンは、納得するしかなかった。

面会に来たケイトと話したハーロンは、家を担保にして保釈金を用意できると言われるものの、検察と取引して服役することを伝える。

法廷で争えば7年の刑だと話すハーロンに、勝てば服役しなくても済むとケイトは伝えるものの、信号無視で事故を起こしトムを殺したのは自分だと言われる。

事故で服役することに納得できないケイトだったが、ジェニファーらの苦痛に比べれば、自分の16か月の服役は短いと言って、ハーロンはケイトを説得する。
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イースト・ロサンゼルス
ハウイと共にローラ生花店に向かうハーロンは、昨夜、撃たれたジェイニーは無事だと言う彼に、自分がいたことを話したら始末すると伝える。

生花店に着いたハーロンは、刑務所で一緒だったメキシコ系ギャング”スレーニョス”のリーダー、ハーマン・ゴメス(フアン・パブロ・ラバ)とソルトン湖の近くで行われる取引について話す。

その後、昨夜の襲撃の件をショットガンに確認したハーロンは、自分と行動するようにと言われる。

警察にマークされているので危険だと言うハーロンは、二度とヘマをするなとショットガンに伝える。

ハウイを路地に連れ込んだハーロンは、誰にも接触するなと言ったはずだと伝えて、背けば殺すと脅す。
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コークラン州立刑務所
不安を抱えながら刑務所に収監されたハーロンは、野獣のような受刑者らにナメられないようにするため、危険を承知である囚人を叩きのめす。

その様子を見ていたショットガンらは、ハーロンに一目置く。
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警察でカッチャーから事情聴取を受けるハーロンは、昨夜の襲撃現場にいたことを訊かれ、それを否定する。

ハーロンを牽制するカッチャーは、問題ないと判断して彼に連絡先を渡す。
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ショットガンに声をかけられたハーロンは、その場を仕切るボトルズ(ジェフリー・ドノヴァン)を紹介され、手を組むなら覚悟をしろと言われる。

面会に来たケイトから、ジェニファーが自分達を訴えると言っていることを知らされたハーロンは困惑する。

生活費は3か月はもつが、その後は仕事に復帰すると言うケイトに、デザインの資格を取るために卒業し、夢を諦めるべきではないと伝えて説得する。
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ケイトに会って話をしたハーロンは、法律事務所で事務の仕事をしている彼女から、現状ではデザインは諦めるしかないと言われる。

ジョシュアに書いた手紙のことを訊かれたハーロンは、18万ドル入っている口座の書類を渡す。

金の出所が気になるケイトは、ハーロンから健全な金だと言われ、慰謝料のつもりかと尋ねる。

それならジョシュアのために使ってほしいと伝えたハーロンは、直接、渡すようにと言われ、自分のような父親とは縁を切るべきだとケイトに伝える。

口座の手続きが終われば二度と会わないと伝えたハーロンは、その場を去る。
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ショットガンから、支給される食事の中に入れられている風船を肛門に隠して運ぶことを指示されたハーロンは、それに従う。
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ショットガンとハウイと共にあるクラブに向かったハーロンは、取引の段取りをする。

店を出てショットガンを尾行したハーロンは、彼がカッチャーとコールに接触する様子を監視する。

盗聴器を拒むショットガンは、追跡している携帯電話の電波を途絶えさせるなと言うカッチャーから、指示に従わなければ刑務所に入れると脅される。

モーテルに戻ったハーロンは、ケイトとジョシュアの写真などを見て考え込む。
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ハーロンは、同房のチョッパーと共にスパイである囚人を殺す。

翌朝、口座の書類にサインして現れたケイトがジョシュアを連れてきたために動揺するハーロンは、彼が来たがったことを知らされる。

ハーロンは、言いたいことは手紙に書いたので何も話すことはないとジョシュアに伝える。

7年間音信不通であり、いきなりよこした手紙のことを責めるジョシュアに、元には戻らないこともあり、住む世界が違うと伝えたハーロンは、自分と母親のことだけを考えるようにと言って納得させようとする。

自分達を避けるのは守るためだと言って、償いはもう終わったとハーロンに伝えたジョシュアは、協力するので一緒にやり直すことを提案する。

助けたいのなら構うなと伝えたハーロンはドアを閉めてしまい、部屋の中で涙する。

監視の車がいることを確認したハーロンは、裏口の窓から出る。

ダイナーで待っていたハウイと話したハーロンは、新しい車でショットガンを迎えに行くことを伝える。

兵士だったハウイがジェニーの紹介でショットガンに出会ったことを知ったハーロンは、ギャングにはなりたくないと言われる。
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ヒスパニック系を仕切るゴメスの存在を知ったハーロンは、ビーストの命令で、黒人を締め上げるための暴動に加わることになる。

黒人を相手にした暴動が始まり、ゴメスを助けたハーロンは感謝される。

しかし、その行為が監視カメラに記録されていたため、ギャングとの関係も知られたハーロンは、5年間の刑期延長が言い渡される。

ハーロンは、法廷に現れたケイトに、自分のことは忘れろと伝える。

ナチ・ローライダーズ”のメンバーであるギャングのリッパー(キース・ジャーディン)と同房になったハーロンは、彼に歓迎される。

その後ハーロンは、リッパーから、”アーリアン・ブラザーフッド”の幹部であるトビー”レッドウッド”シムズ(クリス・ブラウニング)を紹介される。
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サンチェスと話したカッチャーは、平凡な男だったハーロンがギャングになったのには理由があると考えるが、刑務所に入ればだれでも変わると言われる。

ATF(アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局)からの情報で、取引場所がソルトン湖付近であるということを伝えたサンチェスは、少女を救ったものの、死にかけたために生き方への考えが変わったカッチャーの気持ちを察する。
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弁護士を通じてケイトからの離婚申立書が届き、ハーロンは彼女の幸せだけを考える。

ビーストに呼ばれたハーロンは、看守を殺したレッドウッドが死刑囚監房に移されたことを知らされ、覚悟を訊かれ、後を任される。

読書が好きなら心理学の本を貸す、”舞い上がったサル”などを届けさせると言うビーストは、人間の最大の武器は頭脳だとハーロンに伝える。

騒ぎを起こさず刑期を務めたハーロンは、仮釈放が認められる。

看守のロバーツから携帯電話を渡されビーストと話したハーロンは、アフガニスタンから入る銃の取引を仕切ることを指示される。

仮釈放だと言ってもビーストに聞き入れてもらえないハーロンは、シャバに出てても一生、仲間として尽くすことを強要される。

家族を守りたければよく考えることだと言われたハーロンは、それに従うしかなかった。
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ショットガンを痛めつけたハーロンは警察の件を追及し、ゴメスが自分を殺そうとしたと言われる。

ハーロンは止めを刺し、ショットガンは息絶える。

コールからの連絡を受けたカッチャーは、動きがないためにショットガンの様子を見に行くことを伝えて、ハーロンンのモーテルの監視を続けさせる。

ショットガンの携帯電話にメールを送ったハーロンは、返信して彼の手に持たせる。

入り口で返事がなく、窓から床の血を確認したカッチャーは裏口に向かい、ショットガンの死体を見つける。

コールに電話をしたカッチャーは、ハーロンの部屋を調べるよう指示する。

ハーロンがいないことをコールから知らされたカッチャーは、ショットガンが持っていた携帯電話の、”11時にメールで知らせる”という内容から、彼が死んだことは仲間に知られていないと考える。

その後、メールの発信者の追跡ができないことをコールから知らされたカッチャーは、メールが来ないとまずいことになると伝える。

ハーロンとの待ち合わせ場所に到着したチョッパーは、ショットガンに電話をかける。

携帯電話に着信があり、メールの番号とは違うことをカッチャーは確認する。

銃をチェックしたハーロンは、ショットガンが電話に出ないことをチョッパーから知らされ、追跡されるので電源を切るようにと指示する。

待機していたサンチェスと合流したカッチャーは、情報提供者は死に、ハーロンは行方が分からないことを伝える。

トラックに銃を積み込み移動するハーロンは、ハウイに時間を確認し、11時前だったために携帯電話の電源を入れる。

メール送信者の番号の電波を確認したコールは、それをカッチャーらに伝えて場所を調べる。

ゴメスからの着信を受けたハーロンは、目的地の指示だったために、その地図をハイウに見せる。

ハーロンは、それをショットガンの携帯電話に転送する。

着信を確認したカッチャーは場所を特定し、ATFSWATと共にその場に向かう。

現場近くで仲間を待機させたハーロンは、暫く走ったところでハウイに銃を向ける。

ショットガンに伝えた銃の数を訊かれたハウイは、実は2000丁だと答えて、本当のことを話せば殺すと脅されていたとハーロンに伝える。

その保管場所を聞いたハーロンは、知っているのは自分とショットガンだけだということをハウイに確認する。

銃のことは忘れて二度と姿を現すなとハウイに伝えたハーロンは、名前を聞いたら捜し出して殺すと言って脅し、トラックから降りるようにと指示して突き落とす。

携帯電話のバッテリーを外して捨てたハーロンは、ゴメスが待ち構える場所に到着する。

荷台に乗っていたチョッパーに、ハウイは銃を持たせて降ろしたことを伝えたハーロンは警戒させる。

ショットガンが使えない男だということをゴメスと話したハーロンは、数をごまかした銃の場所も聞いてあることを伝える。

残りの銃を山分けすることをゴメスに提案したハーロンは、それを承知した彼と共に到着した相手と取引を始める。

先回りしていたカッチャーらは、取引の様子を監視する。

150万ドルを受け取ったハーロンは、カッチャーらの襲撃を受けて逮捕される。

様子を見ていたハウイは、その場を去る。

カッチャーは、サンチェスとコールと共に事件解決させたことに満足する。

その後、刑務所に戻ったハーロンは、取引に応じなければ一生、出られないと言われるものの、何も話そうとしない。

カッチャーから、ショットガン殺害の罪で死刑になってもいいのかと訊かれたハーロンは、密売は認めたので刑期を務めさせろと答える。

ハーロンが人生を投げ出す理由が理解できないカッチャーは、ビーストを含めた関係者の情報を提供すれば釈放すると伝える。

裏切り者に自由はないと伝えたハーロンは、カッチャーから二度とチャンスはないと言われるものの、話す気はなかった。

ビーストの元に連れて行かれたハーロンは、当局が現場に先回りしていたことについて説明を求められ、裏切ったことを責められる。

隠し持っていたカミソリの刃で看守のロバーツを脅したハーロンは、無線を捨てさせて檻に閉じ込める。

ハーロンは、ビーストから、刑務所に戻り自分を殺すために警察に密告したのかと訊かれる。

ビーストを檻から出したハーロンは、襲い掛かる彼の首を切り裂き、家族には手出しさせないと伝える。

刑期が伸びても構わないが、家畜のように殺処分されるつもりはないとロバーツに伝えたハーロンは、ビーストが先に襲ったと報告するようにと言って脅す。

見返りとして一定額を毎月、口座に振り込むことをロバーツに伝えたハーロンは、今後は自分が仕切ると言ってそれに従わせる。

刑務所で起きた事件の報告書を確認したカッチャーは、”246番倉庫に贈り物”という内容の送信者不明のメールを受信する。

メールを送信したハーロンは、SIMカードを処分することをロバーツに指示する。

サンチェスとコールと共に倉庫に向かったカッチャーは銃を確認し、メールの送り主のはずのハーロの考えは理解できないが彼のやり方を気に入る。

かつてビーストから勧められた”舞い上がったサル”を読んでいたハーロンは、ジョシュアからの手紙を受け取る。

ハーロンは、”事実を受け止めて、言われたように前に進み母を守り続ける、恨んではいない”という手紙を読み、ケイトとジョシュアの写真をみつめながら安堵する。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
友人を死亡させる事故を起こして服役したエリート・ビジネスマンのジェイコブ・ハーロンは、野獣のような囚人たちの中で生きる方法を見つける。
ギャングの派閥争いなどがあることを知ったハーロンは、囚人のショットガンやボトルズらに一目置かれ、指示に従い信頼されていく。
独居房の中からすべてを支配する、ギャング”アーリアン・ブラザーフッド”のリーダー”ビースト”に認められたハーロンは、その後、模範囚となり仮出所する。
ビーストの指示を受けたハーロンは、出所していたショットガンらと共に、密輸された銃の取引を仕切るのだが・・・。
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1990年代にスタントマンとして活躍していたリック・ローマン・ウォーが、製作と脚本を兼ねた監督作品。

事故により友人を死なせてしまったことで服役したエリート・ビジネスマンが、暴力が支配する刑務所内で成り上がっていく姿を描く犯罪ドラマ。

ある覚悟を決めた主人公が出所する場面から始まり、威圧感のある悪党そのものの姿の彼が、かつては家族と平穏に暮らす男性だったことが語られる、服役前とその後の描写のギャップが興味深い。

出所した主人公が警察を牽制しながら、ある信念の下に密輸された銃の取引を仕切る姿と、平凡な男性が、いかにして悪の世界で成り上がっていくかが交互に描かれる内容となっている。

厳しい監視下の中でも死と隣り合わせの恐ろしい世界である、アメリカの刑務所内の実情などがリアルに描かれている。

家族を守ることだけを考え自分を犠牲にする服役囚を好演するニコライ・コスター=ワルドー、彼が仕切る密輸された銃の取引を捜査する警官のオマリ・ハードウィック、苦しい立場の主人公の妻レイク・ベル、主人公と共に取引計画を実行しつつ、警察に情報を提供するジョン・バーンサル、その仲間であり主人公を補佐するエモリー・コーエン、刑務所の一部を支配する囚人ジェフリー・ドノヴァン、主人公と同房だった取引計画の仲間エヴァン・ジョーンズ、取引計画を捜査する保安官のベンジャミン・ブラット、その部下マット・ジェラルド、刑務所を支配する、ギャング”アーリアン・ブラザーフッド”のリーダー、ホルト・マッキャラニー、主人公の車に同乗し事故死する友人のマックス・グリーンフィールド、その妻ジェシー・シュラムメキシコ系ギャング”スレーニョス”のメンバーで、主人公とは囚人仲間であり取引計画を実行するフアン・パブロ・ラバ、主人公の弁護士マイケル・ランデス、主人公と同房になる”アーリアン・ブラザーフッド”の幹部クリス・ブラウニング、彼を主人公に紹介するギャング”ナチ・ローライダーズ”のメンバーである囚人キース・ジャーディンなどが共演している。


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