映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの性暴力事件を告発した”ニューヨーク・タイムズ”の調査報道を描く、監督マリア・シュラーダー、主演キャリー・マリガン、ゾーイ・カザン、パトリシア・クラークソン、アンドレ・ブラウアー、ジェニファー・イーリー、サマンサ・モートン、アシュリー・ジャッド他共演の社会派ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:マリア・シュラーダー
製作
デデ・ガードナー
ジェレミー・クライナー
製作総指揮
ブラッド・ピット
リラ・ヤコブ
ミーガン・エリソン
スー・ネイグル
原作
”She Said”
ジョディ・カンター
ミーガン・トゥーイー
レベッカ・コーベット
脚本:レベッカ・レンキェヴィチ
撮影:ナターシャ・ブライエ
編集:ハンスヨルク・ヴァイスブリッヒ
音楽:ニコラス・ブリテル
出演
ミーガン・トゥーイー:キャリー・マリガン
ジョディ・カンター:ゾーイ・カザン
レベッカ・コーベット:パトリシア・クラークソン
ディーン・バケット:アンドレ・ブラウアー
ローラ・マッデン:ジェニファー・イーリー
ローラ・マッデン(若年期)ローラ・ペティクルー
ゼルダ・パーキンス:サマンサ・モートン
ゼルダ・パーキンス(若年期)モリー・ウィンザー
本人:アシュリー・ジャッド
アーウィン・ライター:ザック・グレニアー
ラニー・デイヴィス:ピーター・フリードマン
ジム・ラットマン:トム・ペルフリー ミーガンの夫
マット・パーディ:フランク・ウッド 上司
ロン・リーバー:アダム・シャピロ ジョディの夫 記者
ロウェナ・チウ:アンジェラ・ヨー
アンドリュー・チャン:エドワード・アスター・チン
ランス・マロフ:ショーン・カレン
ドナルド・トランプの声:ジェームズ・オースティン・ジョンソン
エミリー・スティール:サラ・アン・マッス 記者
ローズ・マッゴーワン:ケイリー・マクウェイル
リサ・ブルーム:アナスタシア・バージー
ハーヴェイ・ワインスタイン:マイク・ヒューストン
本人の声:グウィネス・パルトロウ
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2022年製作 129分
公開
北米:2022年11月18日
日本:2023年1月13日
製作費 $32,000,000
北米興行収入 $5,826,000
世界 $13,934,830
■ ストーリー ■
1992年、アイルランド。
ローラ・マッデン(ローラ・ペティクルー)は、”ミラマックス”のスタッフとして映画撮影に加わっていたが性被害を受ける。
2016年、ニューヨーク。
”ニューヨーク・タイムズ”の記者ミーガン・トゥーイー(キャリー・マリガン)は、大統領候補ドナルド・トランプ(ジェームズ・オースティン・ジョンソン)から性的被害を受けたレイチェルに話しを聞き、彼女がその件を公表することを確認して記事にする。
その後、レイチェルだけでなくトゥーイーも脅迫される中、大統領選の結果トランプが勝利する。
5か月後。
トゥーイーの同僚記者ジョディ・カンター(ゾーイ・カザン)は、上司レベッカ・コーベット(パトリシア・クラークソン)とマット・パーディ(フランク・ウッド)に、女優ローズ・マッゴーワンが、プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインにレイプされた過去があることを伝える。
コーベットから取材するよう指示されたカンターは、関係者に連絡するものの、話をしようとする者はいなかった。
カンターはローズ・マッゴーワン(ケイリー・マクウェイル)に電話をするが、声を上げたにも拘らず、これまで非協力的だったことを非難される。
精神的に追い込まれながら出産したトゥーイーは、今後について考えながら迷う。
その後カンターは、電話をくれたローズ・マッゴーワンから、レイプされた際の話を聞く。
カンターから連絡を受けたトゥーイーは、性被害の記事を書いた時の話を聞かれ、その際の苦労を話す。
カンターは、ハーヴェイ・ワインスタインから誘われたアシュレイ・ジャッドと話し、それを拒んだ結果、仕事が回ってこなくなったことを知る。
仕事に復帰したトゥーイーは、不安を抱えながらカンターの取材に協力するのだが・・・。
2019年に発表された、ジョディ・カンター、ミーガン・トゥーイー、レベッカ・コーベットの著書”She Said”を基に製作された作品。
女優、脚本家でもあるドイツの映画監督マリア・シュラーダーが監督し、主演はキャリー・マリガン、ゾーイ・カザン、パトリシア・クラークソン、アンドレ・ブラウアー、ジェニファー・イーリー、サマンサ・モートン、アシュリー・ジャッドなどが共演した作品。
”#MeToo運動”のきっかけとなった、映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの性暴力事件を告発した”ニューヨーク・タイムズ”の調査報道を描く実録社会派ドラマ。
社会現象にまでなった内容の映画化ということで注目され、批評家の評価も高かったものの、興行的には失敗し、北米興行収入は約580万ドル、全世界では約1400万ドルの結果に終わった。(製作費3200万ドル)
”ウォーターゲート事件”を描いた「大統領の陰謀」(1976)がいい例だが、実際は地道な調査報道を、いかに映画的に見せるか難しいところであり、真実を追及しようとする主人公らの執念の行動が実を結ぶまでがドラマチックに描かれている。
”ニューヨーク・タイムズ”に”ピューリッツァー賞”受賞をもたらした、事件の担当記者ミーガン・トゥーイーとジョディ・カンターを見事に演じたキャリー・マリガンとゾーイ・カザンの演技も絶賛された。
主人公の2人を見守る上司パトリシア・クラークソンと編集長ディーン・バケットのアンドレ・ブラウアー、ハーヴェイ・ワインスタインから性的被害を受けた女性ジェニファー・イーリー、その若年期ローラ・ペティクルー、同じくサマンサ・モートン、その若年期モリー・ウィンザー、実名で被害を告発する本人役でアシュリー・ジャッド、ワインスタインの財務担当ザック・グレニアー、ワインスタインの弁護士ラニー・デイヴィス役ピーター・フリードマン、ミーガン・トゥーイーの夫トム・ペルフリー、主人公の上司フランク・ウッド、ジョディ・カンターの夫ロン・リーバーのアダム・シャピロ、性被害者アンジェラ・ヨー、その夫エドワード・アスター・チン、ミラマックスの幹部ショーン・カレン、ドナルド・トランプの声ジェームズ・オースティン・ジョンソン、主人公の同僚記者エミリー・スティールのサラ・アン・マッス、性被害に遭った女優ローズ・マッゴーワンのケイリー・マクウェイル、ワインスタイン側の弁護士リサ・ブルームのアナスタシア・バージー、ハーヴェイ・ワインスタインのマイク・ヒューストン、本人役でグウィネス・パルトロウ(声)などが共演している。